もうお皿からよけないで!グリーンピースから抗がん成分が発見される!?世界最古の豆、グリーンピースの栄養と効能とは。
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こんにちは。
マインド・ボディ・メディシン講座を主催するソフィアウッズ・インスティテュート代表公認統合食養(ホリスティック)ヘルスコーチの森智世です。
世界最古の豆
グリーンピース好きですか?焼売(シュウマイ)の上にのっていたり、ピラフに混ぜ込まれていたり、冷凍のミックスベジタブルの中に入っていますよね。
私は冷凍のミックスベジタブルに入っているものは苦手ですが、缶詰のグリーンピースは嫌いではありません。
ただ、グリーンピースの栄養素は、生、冷凍、缶詰、茹で、で大きく異なりますので、要注意。一番良いのは、生を購入してお家で軽く茹でて使うことですね。
ところで、グリーンピースは、エンドウ豆だって知っていましたか?
グリーンピースは、エンドウ豆がまだ成熟していない時に収穫したものです。
(大豆と枝豆の関係と同じです。)
エンドウ豆は、小麦などといっしょに紀元前7,000~6,000年頃には、食べられていたという記載があるそうです。「世界最古の豆」と言われる由縁です。
日本へは、奈良時代に遣唐使によって伝わったと言われています。
グリーンピースという名前から、日本には戦後入ってきた食べ物かと思ったら、案外、古い奴でしたね。
食品分類としては、未熟なお豆なので、豆類ではなく、緑黄色野菜に分類されます。
とは言え、豆は豆。
生の状態では、レクチンを多く含んでいます。でも、ちゃんと茹でて食べれば、素晴らしい効能をもっている食べ物です。(参考:『レクチンは、次のグルテン?本当に避けるべきものなのでしょうか?』)
グリーンピースの旬は、4月~5月です。
そんなお料理の脇役/引き立て役の、実はすごかった効能をお伝えします。(シュウマイの上のグリーンピースは残さず食べましょうね、笑)
グリーンピースのマルチな効能
グリーンピースから抗がん剤の主成分を抽出
ボーマンバーク・プロテアーゼ阻害薬は、がん細胞内でタンパク質合成を阻害し、がん細胞に死をもたらす抗がん剤です。そして、その成分は、豆類(大豆、グリーンピース、ヒヨコ豆など)から、抽出されたものです。抗がん剤になる前の、豆類から抽出しただけの、このボーマンバーク阻害成分が、試験管試験で、ヒト大腸がん細胞を75%死滅させたことが報告されています。
この成分は、胃酸で分解されることなく、大腸まで届き、充分、抗がん作用や抗炎症作用もつことが報告されています。そのため、豆類を多く食べることで、哺乳類の消化器官の健康促進になることが期待されている成分です。
実際に、人を対象とした追跡調査では、
豆類を多く食べる習慣のある人は、
- 大腸がんの再発リスクを65%
- 乳がんでは24%
- 胃がん80%
- 白血病74%
- 肺がん67%
(参考:『あなたが知るべき大豆と乳がんの関係』)
運動後の筋肉修復・疲労回復、エネルギー代謝
グリーンピースは豆ですから、他のお豆同様に、タンパク質が豊富です。中でも- リジン: 集中力や記憶力アップ
- アルギニン: 甲状腺ホルモン(成長ホルモン)の合成
- アスパラギン酸: 疲労回復
可食部100g中に1日の推奨摂取量の10%以上を含んでいると、その栄養素を豊富に含んでいると言いますが(米国食品医薬品局FDAによる定義)、
エネルギー代謝に必要となるビタミンB群も豊富です。
- ビタミンB1 の推奨量は1日1.1mg ですが、その35%に当たる0.39mgがグリーンピース(生)には含まれています。
- ビタミンB2(推奨値1.2mg)を、0.16mg(約13%)
- ナイアシン(推奨値11-15mg)を2.7mg(約20%)
- ビタミンB6(推奨値1.2mg)を0.15mg(約13%)
- ビオチンも(50μg)を67μg(1.3倍)
含んでいます。
貧血、血行不良、冷えの改善と予防
血を造るのに必要となる鉄分と葉酸が豊富です。鉄分の1日の推奨摂取量は、10mgですが、グリーンピース(生)には、その17%に当たる1.7mg含まれていますし、葉酸は、推奨量240μgの32%に当たる76μg含まれています。
さらに、鉄分の吸収を促進させるビタミンCも19mg(推奨値100mgの19%)含んでいます。
また、赤血球を強くする働きのある亜鉛を1,2mg(推奨値10mgの12%)、血行をよくするナイアシンも2.7mg(推奨値11-15mgの約20%)含んでいます。
血行不良で起きている冷えにも効きそうですね。
むくみ予防と改善
ナトリウムを体外に排出する働きのあるカリウムを豊富に含んでいます。1日の推奨摂取量は、2,600 – 3,000mgですが、その10%以上となる340mgを含んでいます。
薬膳では、グリーンピースの利尿作用を利用して、むくみ改善の薬として用いられているんですよ。
生活習慣病予防
グリーンピースには、不溶性食物繊維も水溶性食物繊維も多く含まれています。
食物繊維の1日の推奨摂取量は、17 – 19gですが、グリーンピース(生)には、7.7g(内訳:不溶性7.1、水溶性0.6g)も含まれています。
- 豊富な食物繊維が、糖分の吸収を穏やかにしてくれるので、食後血糖値を急激に上げることを予防し、余分な脂質などを絡め取ってくれるので動脈硬化の予防も期待できます。
- また、アミノ酸のメチオニンにコレステロール値を下げる働きがあることも報告されています。
- 豊富なビタミンB群がエネルギー代謝を促進するので、肥満/メタボ予防になります。
- カリウムのナトリウム排出効果によって、高血圧予防になります。
便秘予防・改善
グリーンピースには、不溶性食物繊維が特に多いので、大腸の蠕動運動を刺激することで、便秘を改善してくれます。アンチエイジング(美肌、美髪、美爪)
食物繊維は、腸内の有害物質を絡め取って体外へ排出してくれるので、デトックス効果が期待できます。
ビタミンCも豊富です。1日の推奨摂取量100mgの19&に当たる19mgも含んでいますが、グリーンピースのビタミンCは熱に弱いので調理する際には、加熱しすぎに要注意。
そして、缶詰のグリーンピースにはビタミンCは含まれていません。私を含め、缶詰のグリーンピース・ファンの人には残念なお知らせです(笑)
生を購入してお家で茹でましょう。
お肌や髪、爪の再生を促すビオチンも1日の推奨量(50μg)の1.3倍の67μgも含まれています。
また皮膚粘膜の強化やお肌のターンオーバーを促す葉酸とレチノールを含んでいます。
レチノール当量では、1日の推奨値の5%くらいですが、葉酸は、1日の推奨量(240μg)の32%(76μg)が含まれています。
主役になることのないグリーンピースだったり、焼売の上からはじかれてしまうこともあるグリーンピース。
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