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痛みは体からの重要なメッセージです!その場しのぎで痛み止めを使う前に。よくある症状別・痛みの原因から見る、自宅で今すぐできる反射区療法

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痛い!!  ・・・・・・・・・でも、深く考えないで飲んでも大丈夫なの?


体の痛みに悩まされたり苦しんでいる方にとって、鎮痛剤は非常に頼もしい存在です。
鎮痛剤、痛み止め、頭痛薬、生理痛薬など、市販でも簡単に手に入ることもあり、常用している人も少なくありません。

薬の画像
これらの薬の主成分は、アセトアミノフェン、イブプロフェン、ロキソプロフェン、アスピリン、ジクロフェナクナトリウムなどが代表的ですが、基本的には治療のために飲むものではなく、一時的に痛みを抑えるためのものです。

最近の鎮痛剤製品のキャッチコピーでは、痛みに耐えるなんてもっての外・・
のような表現や、身体への負担を不安に思わせないような表現も増えていますね。

皆さんはどんな時にこれらの薬を使いますか?


薬を使うことによる身体への影響をご存知の方も多いと思いますが、薬を使わなかった場合、ただ苦しむだけなんてやっぱり辛いと思いますよね。

今日はその鎮痛剤について、体にどのように作用しているのかや、体が痛みを発する仕組み、鎮痛剤をなるべく使わないで対処するセルフケアなどを、
東洋医学など自然療法の考えのもと、ご紹介していきます。

東洋医学で言われる、「痛みに感謝する」・・・という考え方

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東洋医学では、痛みは身体からのサインだと考え、“痛み”という症状に感謝を持って接する訓えがあります。

『知らせてくれてありがとう』であったり、
『日々負担をかけて来てしまったんだね、今までありがとう』であったり。


痛みそのものを敬遠する考え方がないのです。

痛みが生じれば辛いのは当然なのですが、痛みがなければ身体の状態が良くないことに気付けないので、
痛みが起きたことを歓迎するという、概念です。

痛みに感謝するってどういうこと!?と思われた方も、
これからご説明する、痛みが起きるメカニズムについてご理解いただくと、
痛みに感謝する・・という概念にも納得できるかと思います。


痛みを感じるメカニズム

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『痛み』と一言で言っても、厳密には様々な痛みがあり、その原因も同様に様々で、簡単に説明するのは難しいことです。
今回は、痛みの代表的な原因とその例を挙げることで、専門用語などは省略して簡潔にご説明させていただきます。

まず、痛みには炎症を伴うことが多く、炎症は体が自ら発生させた場合と、外部からの刺激により発生させられたもの、大きくはこの2つに分けられます。

体が自ら発生させた炎症とは、

ストレスや疲労、凝り(筋肉や皮膚のこわばり)により、血管が圧迫されたとき、体が血流を回復させるために発せられる症状のことです。
肩こりや腰痛、生理痛、関節の神経痛などは殆どが、血流回復を求めるための炎症であり、
炎症によって痛みを感じると日常生活にも支障を来すほどの苦痛を伴うこともあります。

外部からの刺激により発生させられた炎症とは、

例えばボールが腕に当たったり、足の小指をぶつけたり、交通事故で衝撃を受けたりなどなど・・
皮膚や筋肉、関節や骨、その周辺の組織が壊されるなどの刺激を受けて、修復を必要とし、炎症が起きるものです。
程度によっては炎症が過剰に起きてしまい、激しい痛みに襲われます。

いずれの場合も、身体の修復のために患部から信号が出て、脳が“痛み”として認識しているという仕組みです。

痛みの度合いによって、「痛いな~・・」と感じながら生活するか、
「もう無理、限界!」と感じて寝込むか、生活や行動は “痛み” 次第で加減することになります。

痛みと自律神経の関係

痛みを感じている間、私たちは身も心も緊張状態で休まることはありません。
このとき自律神経は交感神経が優位で、心拍数が上がり、痛みを感じる器官である脳や、痛みの原因がある筋肉への血流を促します。

交感神経が優位の状態のとき、末梢の血管は収縮状態になり、内臓や皮膚への血流は抑制されています。
患部の修復のためには血液からの酸素や栄養素がたくさん必要になるため、血流を患部に集中させたいので、各器官のメカニズムが有効に働くように自律神経もコントロールされます。

痛みの感覚と鎮痛剤の作用

これらの痛みに対し、鎮痛剤はどのように作用するのかは、最近では多くの方がきちんと知ってるようです。

『痛みの元に効く!』 『痛みの元と伝わりをブロック!』 といったお馴染みのフレーズのように、
市販薬を選ぶときやお茶の間でテレビCMを観ているときにも耳にしたりと、
どのように効くのかについては、私たちも知る機会が多いですね。

患部の炎症を引き起こす物質や、それらの物質の作用を更に強める物質を抑制することで、
“痛み”という感覚を感じにくくすることができるのです。

痛みからの解放感と、日常のこなさなければいけない雑事に専念できるという安心感など、気持ちの面では大いに救われるかもしれません。

その場の「痛み」はしのげても、その次にやって来ることはもっと恐ろしいこと?!

対症療法で、一瞬、ラクになることへの代償

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鎮痛剤などが痛みを止めてくれる作用よりも肝心なのは、なぜ炎症が起きたのか・・です。
安易に鎮痛剤を使っているとき、患部の気持ちになってみると・・・

「ここはマズいことになってる!とりあえず【痛みA】君、【お友達B】君と一緒に騒いで救援隊に知らせて!」


とお願いしてるのに、

「【痛みA】君、【お友達B】君、あなたたちの役目はこれで終わり!」


と鎮痛剤によって制圧されてしまう状態なんですね。

マズイことになっている患部はお座成りでそのまま、放置されてしまうわけです。

これを繰り返すことで患部の治癒が遅れたり、元々の原因と関係する慢性的な病気につながったり、
重大な病気の予兆を見逃してしまう危険も十分にあり得ます。


肩こりや頭痛に鎮痛剤を常用していたら、顎関節のズレがひどくなっていたり、
腰痛を鎮痛剤で凌いでいたら、大腸癌の発見が遅れたり、
ひどい生理痛に薬で耐えて仕事をしていたら、子宮筋腫が進行していたりなどなど、辛い経験をされた方も多くいらっしゃいます。

また、もうひとつ懸念されるのは、鎮痛剤によって自律神経のバランスも偏ってしまうことです。

痛みを感じにくくするためには交感神経を更に活性化させる作用も伴います。
交感神経は、精神的にも興奮状態になりやすく、元気であるかのように錯覚する場合もあります。
そして、副交感神経が抑制されてしまうので、呼吸や消化・吸収・排泄・睡眠や月経などの体の機能も正常に働かなくなります。

痛みが取り除けるということは、それだけ身体に負担をかけることになるということを理解した上で、
その都度適した判断ができるように心掛けたいですね。

その場で誰にでもできる『反射区療法』手と腕への刺激で“効き体質”になろう

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痛みには回復させなければいけない理由があるということをわかったうえで、患部の状態も改善しつつ、
痛みが緩和できる方法があるとしたら、その方法を使わないなんて勿体ないですよね。

その一つが反射区療法です。

私は反射区療法を知って10年以上経ちますが、自分自身はもちろん、子供たちや身の回りの大切な方まで、たくさんの人がその手軽さと即効性を感じてきました。
もっと多くの方にも知って頂きたいので、今回は痛みや患部別にご紹介します。

ひとつだけ注意点があります。
食後1時間ほどは血流を乱さない方が良いので、反射区療法はおこなわないでください。

体の末端を活き活きさせること


反射区療法というのは、体の各部位は他の部位に反応して影響を受け合いながら活動しているという考えのもと、
反射部位へのアプローチで患部をケアするという施療法です。

今回は手についてアプローチする方法をご説明します。

手よりも足つぼの方が最近はよく知られているかもしれませんが、
手や足など末端の部位を刺激し血流を促すことで、全身の血流に働きかけることができます。

また、手や足にも、全身の反射区が全てありますので、患部に直接触れることなく血流を促し、症状の改善に取り組むことができます。
手足を触って頂くと冷たくなっていたり硬くなっている方は、単純に手足をこすり合わせて刺激したり、熱めのお湯で温めたりするだけでも、全身が温かくなるのを感じて頂けると思います。

手足など末端を温め、血流をよくして、柔らかくして・・・といった感じで、
活き活きとさせることで、意図的にものの数分で体調を改善させることが出来ます。
今回は、通勤中や仕事の合間、テレビを観ながらでも何気なくできる、手の反射区へのセルフケアをご紹介します。

手の反射区療法の準備運動

手の反射区療法では、改善を図りたい部位(患部)に反応するゾーンを入念に押す動作が中心となります。
一番初めにして頂きたいのは、指の間や手の平をしっかりと揉むことです。

手のひらもみ
手ほぐし
これから刺激する効果をしっかり出すためのベース作りとして、まずは左右の手を組み合わせ、指と指の間を挟み合ったり緩めたりして、しっかりほぐしてください。
ことのきむくみなどにより指を組み辛い方は、5分以上かけてじっくりほぐしてくださいね。

また、効果を実感しながら進めるほうが更に効きますので、最初に患部の痛みや可動域を確認したうえで取りかかるようにしてください。

痛みを緩和する反射区と刺激の仕方

写真を参考に、ご自身の痛みを感じる箇所や、硬さを感じる箇所を探してから、ぎゅ~っと指を押し当てて下さい。
押すときはもう片方の手の指か、代わりに押してくれる相手がいれば是非押してもらってください。

私のご紹介する施療法は、必ず手や指で押すことが大切です。
棒やペンなど、物を使って押すと効果が半減してしまいます。
指の氣の巡りの力も使いますので、ご自身か、あるいは心の通い合うお相手と是非取り組んで頂きますようにお願いします。

痛みがすぐに完全にく無くなるということがなくても、患部の反射区は必ず硬くなっていたり痛みを発していますので、
血流を良くして柔らかくなるのを目標に取り組んで下さい。
また、押した部位は4~5時間効果が続きますので、施療時間後も効果を感じられる方はぜひ、体が緩んで温まる感覚を味わって下さいね。

頭痛(片頭痛以外)のセルフケア

左右どちらとも、中指の第一関節より上の部分を入念に挟みこんで抑えて下さい。
特に痛みが強い場所を見つけたら、爪で押し込むように刺激を加え、3分ほどキープして下さい。
刺すような強い痛みがありますが、同じ力で押し続けていてもスッと痛みが引く瞬間がやってきますので、痛みが引いたらOKです。

頭痛
他にも頭痛の原因となる肩や首コリ、胃腸の反射区についても刺激してください。

首コリ、寝違えのセルフケア

首まわりの筋肉がこわばると、寝違えや横を向けないほどの筋の痛みを発することがあります。
両手とも、中指の付け根辺りを入念に挟み込むように揉んだり、中指の付け根周辺を押して刺激して下さい。
特に痛い場所は3分以上押し続けて、少しずつ他の場所にずらして刺激を繰り返して下さい。

首
首の反射区のほか、親指と人差し指の間の窪み辺りを強く押し込んで刺激しても効きます。
このポイントは合谷というツボで、あらゆる不調に効きますので是非覚えてくださいね。
手の甲と手の平から挟み込むように押し込んでもOKです。

合谷
合谷はさみ
また、首の鼠径部のこわばりは腕のコリとも直結していますので、肘関節周りをよく押し揉んでみて、痛みの強い場所はしっかりと押してください。

手三里

肩コリや肩関節痛のセルフケア

肩コリや腕が上げにくいような肩関節の痛みには、人差し指、中指、薬指の根元をしっかり押して下さい。
痛む場所を見つけたらグッと押し込んで、3分ほどキープし、痛みがなくなるのを待って下さい。
血流が回復すれば痛みは引きます。

右肩の首側 ↓
右肩首
左肩の首側 ↓
左肩首
右肩関節周り ↓
右肩外
左肩関節周り ↓
左肩外
肩周りも、首コリ同様に、合谷と肘関節周りのツボも刺激してください。

腰痛のセルフケア

腰痛は内臓の不調とも関係している可能性があるので、準備運動で揉んだ手のひらをしっかり揉み直してから取り組んで下さい。
両手とも、手の甲の中指の延長上にある細い骨と、人差し指と薬指の延長上にある細い骨が合わさる辺り、骨と骨の窪みを入念に押して下さい。

腰の右側 ↓
腰椎右
腰の左側 ↓
腰椎左
腰痛は股関節とも関係していることが多々ありますので、股関節や坐骨神経の部位も押して頂くと更に良いと思います。

股関節痛、座骨神経痛のセルフケア

左右それぞれに反射区がありますので、写真を参考に、しっかり痛い場所を探して押し込むように刺激を加えてください。
しこりのようなものがあると、刺すような痛みを感じられると思います。

右側の股関節は右手の小指の薬指側の付け根 ↓
右股関節
左側の股関節は左側の小指の薬指側の付け根 ↓
左股関節

生理痛のセルフケア

生理痛は、頭痛や腰痛、股関節などの痛みがあれば、各反射区もしっかり押して下さい。
子宮や卵巣周りも血流に問題がある場合は下腹部の鈍痛がおこりますので、手のひらの手首の近くにある反射区をしっかり揉んでください。
ここが冷えて硬くなっていると婦人科系の病気の心配もありますので、あまりに痛みが強い場合は必ず婦人科を受診してくださいね。

生理痛2

口内炎のセルフケア

口内炎も辛い痛みが起きますので、少しでも緩和出来るように反射区を押して下さい。
胃腸も荒れている可能性があるので、鎮痛剤は逆効果になってしまい兼ねません。

両手とも、中指の第一関節のシワの辺りを、爪で押して強い痛みを感じる場所を探し、3分ほど押し続けて下さい。

口内炎
この他、肩こりや胃腸の問題も関係していることがあります。
肩や首、胃痛の反射区や、合谷のツボも刺激して下さい。

胃痛のセルフケア

胃痛は腸とも関係しているので、胃腸の反射区を押します。
両手とも、手のひらの親指の下の辺りにあるふくらみをしっかり押して下さい。
強い痛みがある場所を見つけたら、3分以上は押し続けて下さい。
揉むよりは押し続ける方が効きます。

胃腸
手の平の中央辺りも、内臓全ての神経系が集中しているエリアなので、こちらもしっかり押して下さい。
内臓

腕や膝の痛み

腕の痛みは両手とも、人差し指と薬指を、
膝の痛みはそれぞれの手の小指の第二関節辺りを、
ゴリゴリと軽くねじるように揉んでしっかりほぐして下さい。

外傷などによる痛みの緩和のセルフケア

外傷などによる痛みがあった場合も、手のひらや指、甲をしっかり揉むことで、
血流が患部に過剰に集結しすぎるのを多少防ぐことが出来ます。

特に手足は神経が過敏なので、指の先端を押して痛みを起こし、末端に血流を促すことで患部の痛みを和らげることが出来ます。
自律神経のバランスも整えることが出来ますので、指の先端や爪の生え際の刺激はとても有効です。

患部の痛みが強い場合は薬指の先端の刺激のみ、やめておいてください。
こちらは交感神経が優位になりやすい反射区があり、痛みを持続させてしまう可能性があります。

反射区療法を日常に取り入れるメリット

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反射区療法は食後1時間を除いて、一日に何度でも行うことができ、揉み返しなどの副作用や押し間違いによる患部の症状悪化の危険もありません。
続けるうちに全身の血流が良くなり、反射区を短時間押すだけで痛みや不快な症状が解消されやすい体質ができていきます。

また、栄養の消化吸収も良くなり、いざというとき薬を飲んだとしても、効きが良く他への負担を最小限に抑えられます。

全身の血流が良くなれば自然療法の効きやすい体質作りにもなります。

医療機関を受診すべきか迷ったときにも反射区療法は参考になります。
反射区療法で治る範囲のものであれば、血流障害だけの問題だった可能性が高いと言えます。

痛みが全く和らぐことがない場合は、反射区療法の専門家にご相談頂きポイントを見極めて頂くか、
自覚している患部ではない場所に原因がある可能性もあるので、医師の診察を受けてみることをお勧めします。

また、一時的に痛みが取れてもまた翌日には繰り返すというしつこい痛みがある場合は、一度詳しく検査をしてみた方が良いかもしれません。
ちょっとした日常の痛み程度であれば、薬を飲む前に血流改善を図って頂くため、反射区療法を是非ご活用下さい。


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