冬は腎が弱りやすい時。抜け毛・膀胱炎・頻尿など冬特有の不調は腎の弱まりのサイン。腎臓をいたわるマクロビオティック養生レシピ「ヤンノー」の作り方
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腎臓が疲れているサインを見逃さないで
冷えから頻尿になったり、むくみや手足のだるさ、膀胱炎などを起こしていませんか?
ごちそうの続く時期、甘いものやお酒、果物、油脂、高たんぱくの食事で、腎臓もフル活動しているためです。
冷えのせいで、足腰や節々に痛みを感じている方も多いでしょう。
そう、冬は腎臓にとって厳しい季節だとマクロビオティックや東洋医学では言われています。
腎臓の疲れのサインは、耳、頭髪、骨、不安や恐れの感情に出ます。
腎臓が疲れると耳鳴りを感じたり、平衡感覚が悪くなったりします。めまいや車酔いを起こすこともあるでしょう。
骨や髪にも影響が出やすいとされています。
いつもより抜け毛が多いとか、パサつきやすい髪の状態は、季節のせいというより、腎臓が弱っているサインなのです。
通常、腎臓では、骨の生成に必要な活性化ビタミンDを作りカルシウムの吸収を助けます。
しかし、この活性化ビタミンDが作られないと、小腸からのカルシウムの吸収が妨げられ、血中カルシウム濃度が低下し、骨にも影響が出るのです。
また、甘いものや油脂は、体を酸化させ腎臓の働きを弱めます。
そんな時、抗酸化作用も担っているカルシウムは、体の中心部(骨)から血液中へ溶けて出て行くことになります。
おかげで骨は弱くなっているのです。
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冬は不安な気持ちになりやすいのは、「腎」の弱まりのせい?
また、腎臓が弱ると怖がりになるものです。
不安や恐れを強く感じる時は、腎臓から発している感情だと考えてみてください。
腎臓をいたわり、高たんぱくの食事を控えること。
高たんぱくの食事をしていて野菜をあまり食べない人が高所恐怖症、という話はよくあります。
私の知る限り、ジェットコースターや観覧車に乗りたがらない人は、たいてい野菜が苦手であまり食べない人が多い印象です。
腎臓の陰陽
さて、腎臓は右と左があります。二つあるので、それぞれ働きが違います。
右は、肉、魚、卵、乳製品などの動物性食品(陽性)のろ過を、左は砂糖、果物などの甘いもの(陰性)をろ過しています。
ですから、食べた物によって、いずれかの糸球体が目詰まりを起こします。
右と左でも意味が違う?
冬は、冷えからか肩こりや首のつけ根が凝って苦しいことがあります。
この場合も右か左かで、陰陽がわかります。
どちらかというと左が凝っていると感じているなら、陰性食品の影響を、右が凝っている時は、陽性食品の影響を受けているでしょう。
陰性食品も陽性食品もたっぷり食べていたら、体全体の倦怠感となり、「もう横になって休みたい」というのが体の声。
この場合、素直に従うのがオススメです。
もちろん、何を食べたか自覚があれば、対策も早く打てることはいうまでもありません。
腎臓は、大動脈からほぼ垂直に出る腎動脈によって血流を受けています。
立っている状態では、大動脈の血流が重力で真下に流れていきます。
けれども、大動脈と垂直に位置する腎動脈へは流れにくいのです。
そのため、長く立っていると、腎は血液の乏しい状態に長く置かれ、老廃物を捨てるための尿が作られにくくなります。
解毒の役目を担う腎臓のためには、少食にしたり、リラックスして酸素たっぷりの血液を腎臓に回すことが大切です。
どちらかというと陽性食品の影響を受けて右肩が痛い時は、動物性食品を溶かすような野菜をとると糸球体の目詰まりが取れてきます。
肉なら、ネギやしいたけ、ジャガイモ、ニンニクや香りの強い野菜が毒消しをしてくれます。
果物ならりんご。
魚なら、大根やねぎ、白菜、生姜、わさび。
果物なら柑橘系があうでしょう。
左肩が痛い時
反対に、左肩が痛い時は、甘いものや陰性食品の影響を受けています。
早く楽になりたくて、本能的に水分で薄めて流しそうとしてしまいがちです。
ところが、腎臓はおしっこを作る臓器ですから、大量の水分はやはり腎臓に負荷をかけ、冷えを招きます。注意が必要です。
温めながら利尿ができるヤンノーがオススメです。
どちらも、この季節にありがちなシナリオですね。
ごちそうにアルコールの組み合わせは、腎臓を直撃します。
本当に辛い時は、お付き合いをセーブすることも必要でしょうが、対処法が分かっているとポジティブにその場を楽しめますね。
腎臓と耳のつながり
陰陽五行の観点から、腎臓の不調は耳に出やすいとされています。東洋医学の基本原理である五行説では、腎も耳も共に水性に属し、腎の根に対し耳を苗としています。
これは「耳の病気の原因は腎にあること」を意味しています。
このようなことから、東洋医学では、治療においても、耳が悪ければ腎を治療するなどの応用がされています。
現代医学でも、腎と耳の関連性を示唆する報告がいくつかあります。
・アミノ配糖体系抗生物質(カナマイシン、ストレプトマイシンなど)のように耳毒性を有する薬物は、同時に腎にも強い作用を及ぼす。
・人工透析の治療中あるいは治療後に、一過性の耳鳴りや軽度の難聴を見ることがある。
時には不可逆的に急性の高度難聴が発症する例がある。また腎移植によって聴力が改善することがあるという。
・浮腫を改善する漢方薬が、滲出性中耳炎の治療に用いられている。
腎臓と塩の関係
五行説で腎の五味は「しおからい」です。
これは腎の病気の治療には塩気が関係するという意味です。
陰陽で考えると、陰性の腎臓病にはある程度の塩気が必要であり、陽性の腎臓病には塩気を控えるということを言っているのです。
では、どのような塩をとれば良いのでしょうか。
塩には「生きた塩」と「死んだ塩」があると言われています。生きた塩とは、海水から作った、にがり成分を持つ自然塩のことです。
「死んだ塩」とは、古塩ともいい、肉、魚、卵などに含まれているナトリウムであり、これらの細胞の中で一度、使われてしまったもののことです。
マクロビオティックで、自然塩はおすすめしても、肉、魚、卵などの動物性食品をすすめません。
その理由として、古塩が蓄積した状態を「老化」と捉えています。
老化現象の一つは、体の硬さ。
古塩の陽性で体が硬くなり、当然のこととして臓器も硬くなり、血行不良となります。経絡では、足の第5指が腎。
古塩の多い、陽性な動物性食品を摂ってきた人は腎が硬くなり、その結果、足の第5指の爪が硬くなり、小さくなる。
現代人は、この爪がほとんどないか、割れているようです。
もう一つは白髪。
古塩がたまり、髪の毛が枯れた状態。白髪は陽性です。
逆に60歳代で白髪が1本もない人の場合、陰性で古塩の陽性を消してきたと考えられます。
砂糖の陰性で歯まで溶かしてしまい、その人はほとんど歯がなかったという話があります。
3つ目は高血圧。
古塩が血管を縮めて高血圧になります。調味料としての塩分を十分に控えても血圧が下がらない人が、肉、魚、卵を食べないでいると血圧が下がってきます。
マクロビオティックでは、この古塩を抜くことが課題になりますが、その方法として小豆が登場します。
腎臓と豆の形の不思議
五行説によると腎の五穀は豆です。腎、膀胱系に病気がある時は豆を食べると良いといわれています。
この場合、豆といえば小豆とするのが適切であると考えられています。
文献の多くを見ると、小豆は中国・朝鮮が原産地ですが、中国ではほとんど食べられて来なかったため、その効用に気づかずにいたようです。
その理由として、腎臓病で見られる浮腫(むくみ)の改善に小豆が有効であり、その有効成分は小豆サポニンであることが分かっています。
小豆は腎臓のような形をしています。
小豆と腎臓のように同じ形のものは、それらが創られるプロセスで、同じようなエネルギーが働いてできたものと考えられています。
病気とは本来の臓器のもつ波動が乱れたものと考えられるので、波動がほぼ同じである食べ物を食べ、乱れを修正すれば病気は治るという考え方です。
これと同じようなことが耳でも言えます。
耳も腎臓と同じような形をしていますね。
小豆の効用
小豆にはサポニンという特殊成分が含まれています。
サポニンは一般に、①溶血作用②洗浄作用、を持っています。
昔は小豆を茹でた最初の液を食器などの洗浄に使っていました。
養生訓の著者 貝原益軒は、小豆には「小便を利し、腫を消す功多し。
久しく食すれば身賦(脂肪太り)を去りてかわく」と述べています。
小豆サポニンの持つ、水分代謝を高め浮腫を取る作用と、逆に小豆を長期間服用すると水分が出過ぎてしまい、肌がカサカサになるという意味です。
マクロビオティックでは、腎・膀胱系の病気があるときは、主食に小豆入り玄米ご飯、飲みものとして小豆香煎(ヤンノー)をおすすめすることが多いです。
昔は、毎月1日と15日に小豆入りの強飯を炊いたと言われています。
この意味について、「魚のタンパク質の取りすぎのために負担をかけた腎を治すため」とか「白米にはビタミンB1がないので脚気になりやすい。
脚気予防のために、ビタミンb1が豊富である小豆を入れた」と言われてきています。
日本でも古くから栽培されていた小豆には、邪を払う働きがあると考えられ、神事や祝い事、吉凶の食べ物にされてきました。
今でも、祝い事に赤飯を炊いて配るのはそのためなのですね。
赤飯の他に、あんこ、お汁粉、おはぎなど日本独特の食べ方が編み出されました。
小豆の主産地は北海道で、その年の気候によって生産量に増減はあるものの、国内需要のほとんどは国産品で賄われています。
小豆には、普通小豆(赤小豆)、大納言、白小豆、黒小豆、ゴマ小豆などがあります。
食養には赤小豆が用いられ、調整作用として下記の点が挙げられます。
① 体のほてりに
② 尿の出を良くする。むくみっぽい時に
③ 慢性腎炎の安定期の食養に
④ 便通を良くする
⑤ 母乳の出を良くする
⑥ 肥満の防止
以上のことから、小豆が腎の病に効くことは昔から知られていたことなのです。
ヤンノーの作り方
無農薬の小豆を炒って粉にしたものを使います。
使うもの:
無農薬のあずき
水
胡麻塩(お好みで)
① カップ1杯の水にヤンノーを小さじ3〜4杯とかし、
② 日にかけて、沸騰したらとろ火にして30〜40分、トロトロ煮ます。
③ 煮詰まるようなら、湯を加え、薄い飲み物に仕上げます。
④ 飲むときに少量の塩を加えます。
我が家では、この時ごま塩を浮かべて飲みます。
ココアの代用にもなる感じ。
でも、砂糖入りのココアとは違います。
小豆だけの甘さは、陰性のダメージを受けた腎臓にもやさしいのです。
冬の夜に飲むと体が温まり、ゆっくり安眠できます。
ゴマ塩は、精神安定、カルシウム補給に有効です。
腎臓のお薬として、浮腫の改善を狙って飲む場合は、薄めに作ることがポイント。
濃度を非常に濃くすると、飲みもの以上に食べ物として働き、腎臓よりも腸に作用します。
多めに作りおいて、温めて飲むのもいいですね。
小豆の粉は細かいのですが、粒子がとても固いのです。
これを柔らかくするためには30分以上、煮る必要があります。
ヤンノーに熱湯を注いだだけで飲んだのでは、腸壁から吸収できません。
とろ火でよく煮ることが重要なポイントです。
ヤンノーの袋には「塩少々、お好みで本葛粉、玄米粉等を入れ」とありますが、間違いです。
塩は出来上がった後に少々加えます。
シンプルにしましょう。
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