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あなたのお家で子どもと一緒に今すぐできる「和の文化と心」を楽しむための10のアイディア

柳原 里実
日本の四季の行事や暮らしの手作りを体験する「いつもがわくわく*こどもてらこや」を主宰。 日本の文化体験・国際交流体験の他、自然農法で野菜を育て、重ね煮・マクロビなどを取り入れた料理体験などを行っている。 その他、「いま・ここ」にゆるりと心を込め、「日常」をしあわせにたのしむことをテーマとするイベント・ワークショップの主催・共催、寄稿、ラジオ出演、バンドのヴォーカルなど。 循環型暮らしを提案するイベント2015年親善大使。 共著本『What’s LOHAS? ロハスブックvol.3』(株式会社交通タイムズ社)では、四季・暮らし・食事・テーブルコーディネート・育児・工作・植物・こころなどに関する制作・撮影・エッセイ・イラストなどを担当。

1 いまやわたしたちの暮らしの中に「和」はあるの?

「和の文化」と聞いて、なにが浮かびますか?


着物?茶道?

他にも、華道、香道、合気道、弓道、剣道、礼法、そして、能、狂言、歌舞伎などの舞台芸能、和歌・俳句などの文芸、和食・郷土料理などの食もありますね。
とはいえ、そういったすべてを日常的に行っている人は少ないのではないでしょうか。

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かくいう私がそうです。

学生の頃訪れた海外では、日本の歴史や文化について質問をされなんとなくにしか答えられない自分に愕然としました。
むしろ、日本に興味がある現地のかたの方が、よく勉強をされてご存知でした。

その後仕事で、学生さんの国際交流の手伝いをしていた時は、どうやって現地の人に日本を伝えようかと、みんなで四苦八苦したものでした。
 

2 日本文化の伝承の現状は

ところで、わたしの通っている茶華道教室には、中学生の「兄弟弟子(きょうだいでし)」がいます。
彼女は小さい頃に茶道に興味を満ち、通い始めたそうです。

では、和の文化を習っているこどもたちはどれくらいいるのでしょうか?
小学生以下の習い事の人気ランキングを見てみましょう。

「①水泳 ②ピアノ ③学習塾 ④英語 ⑤通信講座 ⑥習字 ⑦サッカー ⑧そろばん ⑨柔道・空手 ⑩体操」
(2014 学研教育総合研究所HP)

「①水泳 ②習字 ③ピアノ ④サッカー ⑤野球 ⑥ダンス ⑦音楽 ⑧芸術 ⑨体操 *学習塾以外で回答」
(2016 ベネッセ教育情報サイトHP)

「①水泳 ②英会話 ③ピアノ ④習字 ⑤学習塾 ⑥体操 ⑦サッカー ⑧そろばん ⑨スポーツ ⑩ダンス」

(2017 株式会社リクルートマーケティングパートナーズHP)

 3つの統計に共通してランクインしているのは、習字(書道)です。
パソコンやメールの普及で字を書く機会は減ったとはいえ、美しく書けることは日常で役に立つと、親世代からの希望で始めることが多いようです。
 しかし、残念ながらその他は、柔道・空手を除いては圏外です。

3 日本の伝統文化団体の現状

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平成25年に「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ世界無形文化遺産に登録されたことを契機に、文部科学省が、全国の伝統文化団体を対象に実態把握調査を行いました。その結果が、次のように報告されています。
 

「 〇生活スタイルや価値観の変化による若者の伝統的生活文化離れ
  (略)若い人への情操教育が変化したことや、伝統的生活文化の普及活動の減少で、若い人の伝統的生活文化に対する意識の低下に加えて、家の構造の変化により花などを飾る場が失われる等、生活様式や生活の質的にも伝統文化離れが進み、一層伝統文化への理解が薄くなったと考えられる。(略)

〇会員の高齢化と指導者及び会員数の減少
   (略)少子高齢化による会員数及び指導者の減少が進み、伝統的生活文化を嗜む人口減少に拍車をかけている。(略)」

(文部科学省文化庁文化財部「平成27年伝統的生活文化実態調査事業報告書」)

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自分の住んでいるところについて「興味を持つ」「体験する」
すると、なぜそもそもその文化が生まれ、続いているのか、風土にからめて「実感する」

「自国の文化が特別に優れている」という意味ではなく、
また「ここが変」「ここがすばらしい」と声高に宣言することでもなく、自然体でいられます。


体感することで、よさが分かり、また課題も分かる。
「文化」を「個人」に置き換えても言えることではないかと思っています。

生活様式が変化しているのは、現実です。
いま目にしているインターネットならば、家にいながら必要な情報や物にアクセスできます。
進歩を享受しながら、「昔はよかった」と懐古的になる必要はないですね。

では、伝統的な文化の役割はなんでしょうか。

単なる「形式」としての伝統ではなく、その根底に流れる精神性ではないでしょうか。
たとえば、自然に対してならば、「自然を守る」ではなく「自然と調和する」という立ち位置です。

長い年月の中で決まってきた「型」を練習することで、ふと気づく瞬間があるように思います。
そういった伝統文化を習いに行く場合、ちいさなお子さんがおられる方は、「子連れOK」の教室を探すか、お子さんを預けてという方法になります。もっと簡単に行うならば、いまここにある暮らしの場、「家」ではじめられるのはいかがでしょうか。

4 こどもたちといま・ここで「和のこころ」をたのしむ10のアイディア

 
 簡単にできるものをご紹介します。

①折り紙であそぶ

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あまりに身近すぎて忘れてしまいますが、和の遊びです。
国際交流では、いっしょに折り名前を書くと、ちょっとしたおみやげにできます。どこにでも持って行け、道具がいらず、お絵かきや手紙にも転用でき、かばんに入れておくと待ち時間に遊べるので便利です。

②昔あそびをする

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さまざまなかるたが出ていますね。
こどもたちの方がよく覚えているようです。
映画化された漫画でも有名な百人一首は、大きくなると授業の役にも立つことも。
その他、五目並べ、将棋の駒の山崩し。自分たちで、福笑いやすごろくをつくるのもたのしいですよ。

③花を活ける

といっても、水盤や剣山は使わず、摘んだ花を小さなコップに活けるだけ。
テーブルだけでなく、カウンター、洗面所、トイレなどちいさなスペースがあればどこでも。
エノコログサなど雑草とよばれる草もかわいい。ハウス栽培の花材ではないので、本当にその季節にしかできない活け花になります。
摘むときには、植物に声をかけて。

④畳を歩く

畳のないおうちも増えてきたので、スーパー銭湯や旅館などで機会があれば、敷居やたたみのへりを踏まないで歩いてみては。
元々畳のへりは、麻や絹製で傷みやすく、草木染めは色落ちしやすく、また端に体重がかかることでゆがみにつながるので、踏まないようにしているそう。
また、ヘリの生地に入っている、家紋、動物や植物の模様を踏みつけず、心優しく静かに歩くことにつながるとも。茶道ではさらに、へり内とへり外、お客様と主人を区別する結界の役目もはたしています。

小笠原流では、畳のへりに関しては決め事がないが、踏んでゆがめば戸の開け閉めや家全体の構造にも影響が出てしまう敷居は、踏んではいけないと伝えられているそうです。
 

⑤ゆかたを着る

5fa3d13da9050c28c4ad426338bc27f2_s  ゆかたや甚平さんは、そろえる道具も少なく、特別な着付けもいらないので気軽に着られますね。こどもたちも特別な感じがするのか、わくわく。鏡やウィンドウにうつして、ちょっとかっこいい姿勢、歩き方、所作を研究しても。

⑥お箸に親しむ

 畳やゆかたがなくても、お箸は毎日使いますね。棒を二本、紙やすりでみがいて、マイお箸をつくってみましょう。アウトドアでもできます。また、木の枝、小石で箸置きも。季節の実や花、つるをくるりと巻いたり、なんでもお箸置きにできますよ。
 箸渡し、ねぶり箸、刺し箸、たたき箸、迷い箸、寄せ箸、渡し箸、噛み箸、探り箸など、お箸にまつわるマナーも少しずつ。

⑦懐紙を忍ばせる

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お茶屋さんや百貨店の茶道具コーナー、和雑貨のお店で、さまざまな懐紙が数百円で手に入ります。
茶道では、お菓子を乗せたり、茶碗を拭いたり、ごみを包んで持ち帰ったりと大活躍の和紙です。

折り紙と同様、カバンに入れておくと、小銭を包んだり、お絵かきにも。普段改まって手紙を書く時間が取れない育児期には、待ち時間を利用して、おじいちゃんおばあちゃんに孫からのひとこと手紙。

⑧お膳で食べる

 いつものお茶碗とお皿を、ちいさなお盆にセットしてみます。懐石では、骨などの残りを懐紙で包み食べ終わりも美しくします。普段からお皿をきれいにする練習をしたり、外食先でもできる範囲でお店の方が下げやすいようにしておくといいですね。
 お運びの役も、仲居さんごっこにすると乗ってくれるかも。大事なお茶碗を運ぶときはひとつずつ。ふたつの時は、ひじに上下段差をつけることで、体勢が崩れたときも、手が交差するだけで、茶碗が当たりません。

⑨お香をたく

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さまざまな形と香りのお香がありますね。香道のお道具や作法はとても美しく、また炉から立ち上る香気は鼻腔から豊かな世界へいざなってくれます。
アロマもいいですね。西洋では、症状によって処方されるほど歴史があります。雑貨店で安価で手に入るアロマ風の香料は、化学的に作られた物質です。香りの成分は、鼻腔から血管に入り、体内をめぐったのち排出されます。こどもたちのからだも同じ。少量でもぜひ本物の上質なものを。

⑩黒文字を削る

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茶道では黒文字という香りのよい木を削って、お菓子の楊枝にします。
昔は、すべて国産だった黒文字も、一度はすべて安価な輸入ものになりましたが、現在大阪で一軒、国産黒文字作りが復活しました。
鉛筆くらいの枝を、小刀やカッターで、鉛筆削りの要領で削っていきましょう。

できあがった黒文字で、おやつを食べてみましょう。使う前に水に湿らせることで、木の香りを出し、汚れにくくなります。

5 まとめ

伝統文化を継続させるには、それを行い続ける一定の人数が必要です。
また、伝えることが十分な収入に結び付けば、生業にするひとも増え、活性化します。
実際に、生身の先生と時間空間を共有することでしか体感できない、新たな世界がありますよ。

おうちでやってみて、興味が深まれば、ぜひお近くの伝統文化の先生の門をたたいてみてくださいね。


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柳原 里実
日本の四季の行事や暮らしの手作りを体験する「いつもがわくわく*こどもてらこや」を主宰。 日本の文化体験・国際交流体験の他、自然農法で野菜を育て、重ね煮・マクロビなどを取り入れた料理体験などを行っている。 その他、「いま・ここ」にゆるりと心を込め、「日常」をしあわせにたのしむことをテーマとするイベント・ワークショップの主催・共催、寄稿、ラジオ出演、バンドのヴォーカルなど。 循環型暮らしを提案するイベント2015年親善大使。 共著本『What’s LOHAS? ロハスブックvol.3』(株式会社交通タイムズ社)では、四季・暮らし・食事・テーブルコーディネート・育児・工作・植物・こころなどに関する制作・撮影・エッセイ・イラストなどを担当。
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