イライラしたり疲れやすくなっていませんか?夏と陰陽五行の「心」の関係。心と肝をケアして夏を乗りきって!
イライラしたり疲れやすくなっていませんか?夏と陰陽五行の「心」の関係。心と肝をケアして夏を乗りきって!
最近、妙にイライラする。疲れやすい。
夏場はそういった方が増え、相談が多くなります。
単なる夏バテだと思って乗り切ろうとしても
どんどん疲れやイライラばかりがたまって
仕事や家庭にも影響が出てしまう。
そんな方も少なくありません。
海外では、暑さと犯罪率の研究も行われています。
人間の精神状態や体調に気候が無関係とはいえないとはいえないようなのです。
イライラ鬱々と季節気候の関係を東洋医学から読み解く
東洋医学では、体調や精神状態と季節気候の関係について説いています。
古くからその関係性を感じ、養生のポイントとして生活に生かしてきたのです。
今回は漢方から不調の原因と解決策を読み解きます。
イライラと犯罪率・気温の関係性
「Dog Day Afternoon」という言葉をご存知でしょうか?
犬がハッハッと舌をだして息を上げている様子から
「最も暑い午後の日」という意味がある言葉です。
アルパチーノ主演で「狼たちの午後」という映画があります。
この映画の原題は「Dog Day Afternoon」。
そして映画の内容は、うだるような午後の暑い日の話。
アメリカで実際に起こった人質立てこもり事件をモチーフにしたものでした。
事件は1972年8月22日、36度を越すような猛暑のニューヨーク、ブルックリンで起きました。
映画でも、人質や犯人が、汗をぬぐいながら
ギリギリの現場を切り抜いていこうとする様が描写されています。
注目すべきは、このようなDog Day Afternoonと犯罪率の関係性。
というのも、日本国内だけでなく、世界で気温と犯罪率の関係について研究・報告されているのです。
「気温が上がると犯罪増加? 米ニューヨーク市」2013.06.06
まだ研究段階ではありますが、昔から「暑くなると変な人が増えるから気をつけて」と聞きます。
暑いと人はイライラし、また自分自身も余裕が無くなるという実感がある方も多いのではないでしょうか。
夏は心が疲れる・イライラする
東洋医学では、陰陽五行論という自然哲学が考え方のベースとなっています。
この陰陽五行論は、この世に存在するものを陰か陽、
そして5つのエレメント「木(肝) 火(心) 土(脾) 金(肺) 水(腎)」にあてはめる考え方です。
古代中国で発祥した哲学で、それぞれが調和をとったり、
その関係性によって自然摂理を解き明かそうとした哲学です。
夏は「心」が位置する季節とされています。
そのため特に夏は「心」を養生することが大切とされています。
夏は汗をかき、体内の水分を多量に失うので、血が濃くなって心の負担が大きくなります。
水分を失って体温が高くなり、体が熱を持ってしまって
心がドクンドクンとオーバーヒートしてしまう状態です。
そのためイライラしたり、なんだかやる気が出ない
という心の疲れ感が出る人が多いのです。
イライラの原因に肝が絡んでもいることも
東洋医学で「肝」という臓は、
西洋医学の「肝臓」とはまた違った概念です。
東洋医学では血を貯め、気の流れを司る臓として「肝」が位置づけられています。
女性は生理がありますので、血の流れの影響を受けやすく
血の排出により、疲れたりイライラしたりすることに見舞われやすいといえます。
また肝は目と関係が深いとされています。
目の使いすぎは肝を疲れさせ、イライラや疲労に繋がりやすく、
事務作業やPC作業などで、目を酷使する現代社会は、目を通じて肝を疲労させやすい環境にあるといえます。
この肝。
イライラしたり疲れたりすると、血をうまく貯めたり気を流せなくなり、
そうなるとさらに精神状態が悪化していく悪循環にはまってしまうのです。
心だけでなく、肝も夏のイライラと無関係とは言えないのです。
心が疲れてイライラ鬱々してない?チェック
あなたは今このような症状はないですか?それでは、いま心が疲れていないか、チェックしてみましょう!
・ドキドキする 心臓の動悸が激しい感じがある
・息があがる 息が苦しい感じがある
・体が冷えている感じがする
・舌の色が紫のような血色できれいな赤色ではない
・眠りが浅い 変な夢をよく見る
・ぼーっとする
・とても楽しい気分になったと思えば鬱々したり差がある
・考えても変わらないことをよく考え込んでしまうクセがある
これらが心の状態をチェックするひとつの指針となります。
いかがでしたか?
該当項目が少なくても、その該当度がとても実感として強く感じられるようでしたら、
要注意です。
早めにケアしてあげましょう。
肝が疲れてイライラ鬱々してない?チェック
そして、女性が影響を受けやすい肝。
今の肝の状況をチェックしてみましょう。
・目をたくさん使っている
・感情の起伏が激しくて自分でもカッときたことを抑えられないことがある
・顔の一部やまぶたがぴくぴくと痙攣することがある
・お腹が張ったりおなら、げっぷが多い気がする
・目が疲れている、目が赤い
定期的に上記のような体の変化が感じられる、
という方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
肝の疲労やオーバーヒートが原因かもしれませんよ。
ただでさえイライラ鬱々しやすい夏に気をつけること
夏は普通に過ごしていても、心と肝が疲れてイライラ鬱々しやすい季節です。
でも大丈夫。
どう対策すればよいかも、きちんと東洋医学で示されています。
それぞれどう対処したらよいか、参考にしてみてくださいね。
心をケアしてイライラ鬱々対策
心を守り癒すには、このようなことに気をつめてケアしてあげましょう。・きちんと血の質をキープできるような、バランスの取れた食事をとるようにする
・寝る前に目を使うのは控え、心身を落ち着かせてベッドに入るようにする
・自分が考え込むクセがあると気づき、
あまり考えても変わらないことは考え込まないようにする
・デスクワークが続くときは、定期的に席を立つ、
目を休めるなど、ワンクッション置くようにする
・ドキドキすることがあったあとは、ゆったり休めて心臓を使いすぎないようにする
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肝もケアしてイライラなどの精神状態をケアして
女性が気をつけるべき「肝」のケアもご紹介します。
・良いことや楽しいこともストレスとなりえるので、予定をつめこみすぎない
・意識してなるべく休憩をよく取るようにし、頭と心、体をリセットする
・好きな食べ物や簡単な食事だけでなく、
おかずと主食といった食事を時間をかけて食べる
【おすすめ食材】
にんじん キャベツ はまぐり イチゴ これらは肝を補うとされています。IN YOUおすすめのにんじんジュースはこちら
イライラ鬱々に気づいてあげて夏を乗り切って
ただでさえ夏はイライラ鬱々しやすい季節。
残暑をどう乗り切るかで、次の秋の体調も左右するという考え方が東洋医学です。
精神的な疲れやイライラを、単なる気分の問題だと見過ごさないで、
きちんとケアして秋を迎えてくださいね。
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