私たち日本人は毎日「残留農薬カクテル」を飲んで生きている。残留農薬の影響を一番受けるのは小さな子どもたちです。
昨日、私は伯母の「49日」に出席してきました。
叔母は50代前半という若さで、肺がんで他界。
叔母は、発がん性物質として名高い喫煙やアルコールの過剰摂取とは、全く無縁な生活を送っていました。
長年連れ添ったパートナーを失った叔父の言葉が、今でも私の心の中で鳴り響いています。
多恵子が生きていた頃のような視点で、日常を見られない。
自分が「ひとり」ここにいるという現実に気がつくと、目の前にあるものがすべて、
現実でないように見えてくる。
「想い出」を、いつか「想い出」として受け止められる時がくると分かっていても、
今の自分は「想い出」にすがって毎日を過ごすことしかできない
自分が「ひとり」ここにいるという現実に気がつくと、目の前にあるものがすべて、
現実でないように見えてくる。
「想い出」を、いつか「想い出」として受け止められる時がくると分かっていても、
今の自分は「想い出」にすがって毎日を過ごすことしかできない
人生100年時代。
そんな言葉が飛び交う中、私の身近な現実は、どんよりとした厚い雲に覆われています。
「原因不明」その4文字で片付けられる現代病、
ガン、発達障害、免疫疾患、ホルモンの異常……。
現代を生きる私たちが直面している様々な疾患、
これらは食べ物に含まれる残留農薬が一因ともいわれています。
また農薬の曝露により、胎児や小さい子どもの脳や神経への毒性や免疫力の低下、
流産やガンの発生率が高くなることも危惧されています。
生まれる前から、小さな子どもの頃から、一生涯の健康状態が決まってしまう。
今、私たちが、大切な小さな命のためにできることは何でしょうか?
2002年の調査で判明!世界1の農薬使用量を誇る日本。農場も食卓も農薬まみれとなった日本の現状。
OECD(経済協力開発機構)による2002年の調査で、日本の単位面積当たりの農薬使用量は世界1位。
当時日本は、OECDから農薬使用量が多いことを指摘されています。
2010年時点での日本の年間農薬使用量、
そして耕地面積当たりの農薬使用量は、世界第3位。(参照1)
主要国の年間農薬使用量の推移
また、日本の農薬残留基準は欧州に比べ緩く、100倍以上も緩いものが存在します。
実際に私たちが毎日多種類の農薬の曝露を受けていることが、
環境省の調査「日本人における化学物質のばく露量について」からも分かっています。(参照2)
この調査では、複数の有機塩素系農薬やある種の有機リン系農薬代謝物が、
検査した全員から検出されています。
また、この調査から見えてくるものは、「毎日、私たちは摂取する食品を通じ、様々な組み合わせの農薬に曝露している」ということ。
通常、食物は複数種類の農薬を含んでおり、
私たちは毎日「残留農薬カクテル」を飲んでいることになります。
様々な農薬が混ざり合った「複合毒性」に関する調査は難しく、その知見は多くありません。
「私たちの体内で、数十、数百種類の農薬が、お互いにどのような化学変化を起こすのか」を研究することは不可能に等しい。
しかし、ある農薬間では、それらの相乗作用により、
個々の農薬の影響よりも大きくなることが確認されています。(参照3)
これが、農場も食卓も農薬まみれとなった日本の現状。
そして、その現状は、私たちの未来に暗い影を落としているのです。
残留農薬、農薬暴露の影響を一番受けるのは誰?!それは、胎児、乳幼児、小さな子どもたち。今、子どもたちの未来が危ない!
原因不明の先天的病気、アトピーやアレルギー、生まれた時から免疫力が弱く、若くしてガンに侵される……。
多くの病気には複数の原因があり、特定の農薬が「ある疾患を引き出す」と証明すること簡単ではありません。
そんな中、農薬曝露と発達障害・神経系や免疫系の障害・一部のがんのリスク上昇との
関連性を示す研究結果が発表されています。(参照4)
その一部をお伝えしていきます。
ADHD(注意欠如多動性障害):小さい子どもの農薬汚染と発達障害の関連性
妊娠中や子ども頃に有機リン(農薬の一種)の汚染を受けた子ほど、
ADHD(注意欠如多動性障害)と診断される確率が高い。
子どもの脳と神経の発達を害する可能性
ネオニコチノイド系農薬が子どもの脳と神経の発達を害するという研究結果が日本の研究者によって警告されている。ネオニコチノイド系農薬をはじめ、有機リン系やピレスロイド系農薬は「害虫」の神経に働きかけ殺します。
それらが、小さなお子さんの脳や神経にも影響するという研究結果が公表されているのです。
ネオニコチノイド系、有機リン系、ピレスロイド系農薬は、ミツバチの大量死にも関連しているとして
ヨーロッパで禁止されており、アメリカでも使用禁止が提案されています。
(日本では現状使用中)。
妊娠中、授乳中のママ必見!あなたの子宮から、母乳から変えなければ何も解決しない。
妊婦と授乳中のママが農薬に曝露すると、赤ちゃんも曝露する可能性が高いことが分かっています。
神経毒性のある農薬、有機リン系農薬は胎児を守る羊水からも検出されており、
農薬が胎盤を通過し、子宮内の胎児に影響を与えるというデータも出てきています(参照5)。
ママの子宮内で高濃度の農薬に曝露した胎児は生後、
認知発達の遅れ・先天異常・小児白血病の発生率の上昇などの健康への影響が報告されています。
子どものカラダの器官形成と成長、そして脳の発達が進行している発達初期は、
有害化学物質の影響を受けやすく、また胎児や乳幼児はカラダが小さいためその影響が大きいのです。
農薬を解毒する力も弱い(解毒酵素が少ない)のも、農薬の悪影響が起こりやすい一因(参照6)。
農薬は母乳を通じても赤ちゃんに送られます。
本来、母乳はママから赤ちゃんへの最高の贈りもの。
赤ちゃんにとって、かけがえのない栄養源であり、ママの母乳により病気からカラダを守るパワーももらうのです。
しかし、この母乳が有害化学物質に汚染されていることが、
様々な国の「分析データ」から判明しています。
台湾で2000年から2001年に実施された研究で、女性の母乳試料から有機塩素系農薬が検出されました(参照7)。
アメリカ、ドイツ、韓国、インド、スペイン、ブラジル、コロンビアなど、
各国の研究においても母乳から農薬か検出されています。
この結果から分かる事は、
「農薬は代謝するので、私たちのカラダには影響がない」という想定とは逆に、「体内で蓄積する」という現実。
胎児や乳幼児は、まだカラダの免疫系も整っていないため、有害化学物質の悪影響を受けてしまいます。
胎児、乳幼児、小さな子どもだけでなく、私たち大人も注意が必要です。
子どもだけでなく、私たち大人も、農薬には注意が必要。
様々な研究結果により、農薬が数種類のガン(前立腺がん/肺がんなど)や
神経変性疾患(パーキンソン病/アルツハイマー病)などの発生率と関連する事が分かっています。
シックハウス症候群を起こす疑いがあり建材への使用は禁止となった薬剤「クロルピリホス(有機リン系農薬)」は、
リンパ腫/肺がん/結腸がん/脳腫瘍との関連が心配されているにもかかわらず、今でも農薬として使われています。
農薬使用量、使用されている農薬の種類、残留農薬の規制……。
全てにおいて世界から遅れている日本。そんな日本で、大切な命を守るために、いま私たちがすべきこと。
農薬使用量、使用されている農薬の種類、残留農薬の規制……。
それら全てにおいて、日本は発展途上。
もちろん、世界の動向からみて、今後、日本も少しずつ変わっていくのは明らかです。
しかし、今、目の前の大切な命を守るためには、悠長に「日本が変わる」のを待ってはいられません。
一消費者である私たちが、今日から、今から、すぐにできることをまとめてみました。
1.毎日の食事をオーガニック食材に切り替える
毎日、食事からカラダに入ってくる残留農薬を減らすためには、
毎日の食事をオーガニック食材にシフトするのがおススメ。
その理由は、次の研究データからも明らかです。
オーガニック食品と工業型農業栽培食品(慣行農法)の比較を行った研究
妊婦さん、授乳中のママ、小さなお子さんは主に食品を通じて農薬に曝露します。
オーガニック食品を食べていた子どもは、従来の 工業型農業栽培食品を食べていた子どもよりも、
一貫して尿中の残留農薬濃度が低いことが確認されています。(参照8)
3〜11歳の子どもの尿中農薬代謝産物の含有量を検査。
子どもに5日間、通常の食品を与えた後、5日間、オーガニック食品を与えた。
調査結果:
オーガニック食品を食べていた後半の5日間において、
子どもの尿中農薬濃度(マラチオンとクロルピリホス)が、急速に検出限界以下に低下した。
再度、従来の食事に戻ると、尿中の農薬代謝産物の濃度は再び上がった。
この研究により、子どもは食品から農薬(マラチオンとクロルピリホス)に曝露していることが分かりました。
2.野菜についている残留農薬をしっかり落とす。
毎日の食事をオーガニック野菜や果物に切り替えるのがベストだけど、なかなかそれが叶わないのが現実です。
現在、日本のオーガニック農業面積の割合はわずか0.2%。
まだまだ、海外のように、「どこでもオーガニック食品が買える」とは言えないのが現状です。
そんな現状のお助けアイテムが「やさい・くだもの洗いパウダー」。
水洗いだけで落ちない残留農薬をしっかり洗い流してくれます。
使い方は、パウダーと水を混ぜ、そこにお野菜や果物を浸すだけ。
数分すると水面に残留農薬が浮き上がってきます。
従来の類似商品よりも粒子が細かく、洗浄力・殺菌力が高いため、水に浸す時間も3分程度でOK。
忙しい方も、気軽に「脱!残留農薬生活」にシフトできます。
詳細はこちらをチェックしてみて!
3.カラダに負担のかかる有害物質を摂らないように心がける。
小さなお子さんの未来を守るために、私たち大人は残留農薬以外にも、
身の回りに溢れる有害物質にも目を向けなければなりません。
目には見えない有害物質。
そんな有害物質から、お子さんを守るためにとっても便利なシールがあるんです。
それが、「有害物質チェックマシーン」。
このチェックマシーンにより、食材に含まれる硝酸塩量、環境放射線量と水質検査が可能となります。
「有害物質チェッカー」についてより詳しく知りたい方はこちらから。
あなたとあなたの小さな命を守るために、
野菜や果物を、中から外から確かめられるツールとして、
「やさい・くだもの洗いパウダー」と「有害物質チェックマシーン」を使ってください。
もし、あなたのお子さんの運命が、あなたの「選択」にかかっているとしたら、今、あなたは何をしますか?
「私は一番末っ子の1人娘を亡くしてしまったの。私があの子の代わりに逝ければよかった」
私の叔母の49日、
叔母さんのお母さんの口から、つぶやくようにこぼれ出た言葉。
気丈にも、微笑もうとする彼女の横顔には、深い悲しみの影がかかり、
華奢なその体は、窓の向こうに広がる青空に溶けて消えてしまいそうでした。
大切なものを、亡くしてからでは遅い。
どんなに「親よりも先立つなんて親不孝」と嘆いてみても、失った命はけして戻ってこない。
もし、あなたのお子さんの運命が、あなたの選択にかかっているとしたら、
今、あなたは何をしますか?
参照1:「有機農業をめぐる事情」2018年3月に農林水産省が発表
参照2:「日本人における化学物質のばく露量について」化学物質の人へのばく露量モニタリング調査(2011〜)
参照3:US national library of Medicine National Institute of Health
参照4:「農薬と健康—高まる懸念」グリーンピース・ジャパン
参照5:US national library of Medicine National Instituted of Health
Seven-year neurodevelopment scores and prenatal exposure to chlorpyrifos, a common agricultural pesticide.
参照6:US national library of Medicine National Instituted of Health
Paraoxonase polymorphisms, haplotypes, and enzyme activity in Latino mothers and newborns.
参照7:ScienceDirect
Levels of organochlorine pesticides in human milk from central Taiwan
参照8:US national library of Medicine National Instituted of Health
Organic diets significantly lower children’s dietary exposure to organophosphorus pesticides.
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