「サロン・デュ・ショコラ」で発見!バレンタインに贈りたい自然派チョコレート
1月27日から東京・京都・大阪を皮切りに始まった、パリ発祥のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ 2016」。
世界中から有名ショコラティエや製菓メーカー、ショップが集結するこのチョコレートの祭典は、20年以上の歴史を誇るパリをはじめ、ブリュッセル、ロンドン、モナコ、ミラノ、など世界の各都市でも開催されているイベント。
日本では、東京・京都・大阪・福岡・名古屋・仙台・札幌の7都市で順次開催されます。今回は、新宿NSビルで31日まで開催中の東京開催の模様をレポートします。
1,000億円を超えると言われているバレンタインの国内市場規模。
女性から意中の男性に愛を込めてチョコレートを贈る…というロマンティックなストーリーはもちろん、近年ではカカオの健康効果が明らかになったことから、カカオ分70%以上の高カカオチョコレートがブームとなっており、世界中でチョコレートの消費量が増大していることも話題となっています。
そんな社会状況も反映してか、初日は入場までには最長4時間の列ができる大盛況ぶり。私も2時間列に並んでようやく入場できました…!
でも、会場に入れば、チョコレートをたっぷり試食できるので、カカオの栄養分で疲れも吹き飛んでしまいますから、ご安心を。
今年の「サロン・デュ・ショコラ」東京会場には、95ブランドが集結。
ジャン=ポール・エヴァン氏をはじめとするスターショコラティエ、パティシエも多数来日しており、この日を待ちわびた熱烈なファンが会場に詰めかけていました。写真はピエール・エルメに師事したアルノー・ラエール氏。ショコラ愛好家によるC.C.C(Club des Croqueurs de Chocolat)の殿堂入りを果たした人気パティシエです。
女性ショコラティエが作る繊細なローチョコ「カカオマジック」
有名ブランドの高級ショコラも華やかで素敵ですが、「IN YOU」的にはマクロビオティックの観点からもおすすめできる、チョコレートの原材料や製法にこだわった安心な自然派チョコレートをピックアップしたい!ということで、小粒でもキラリと光るおすすめのチョコレートブランドをご紹介します。まずは、日本のローチョコレート黎明期に携わった女性ショコラティエの松田すみれさんのブランド「カカオマジック」。
カカオの栄養成分としては、抗酸化力に優れたカカオポリフェノールや、自律神経を整えてリラックスさせるテオブロミンが含まれます。
しかし、その高い栄養素や酵素も、一般的なチョコレートの製造過程で行われるカカオ豆の焙煎で減少してしまいます。
そこで生み出されたのが全行程を48度以下の低温で作るローチョコレート。
「カカオマジック」では、インドネシア・バリ島のオーガニック・ロー・カカオを石臼のグラインダーで2日以上かけて丁寧に粉砕・微粒化して作るBean to Bar製法で、なめらかで美味しいローチョコレートを実現しています。
甘味料はオーガニック・リアルロー・アガベやココナッツシュガーを使用した動物性乳製品、白砂糖不使用のロー・ヴィーガン・チョコレートです。
写真のローチョコレート「麻炭仏陀」は、ダークチョコレートに麻炭パウダーとヒマラヤンクリスタルソルトをプラスしたもの。
シックなパッケージを開けると、癒される仏陀のご尊顔の横に小さなローズが。渋い大人の男性に喜ばれそうですね。
こちらは「Magic」というタブレットのシリーズ。
カカオバターにカシューナッツと玄米プロテインで作ったヴィーガンホワイトチョコをベースに、京都・宇治の有機抹茶を添加した和菓子感覚の一品です。
ロンドン発のスーパーフード×ローチョコレート
「オームバー」は、ロンドンで生まれたローチョコレートバー専門のブランド。「ローカカオ」そのものがスーパーフードである上に、さらにココナッツやアサイー、ゴジベリーなどのスーパーフードを組み合わせたラインナップで大ブレイク。
従来のローチョコによくあるざらつき感は全くなく、なめらかな口どけが特徴で、カカオとフルーツの甘味×酸味のブレンド加減も絶妙の美味しいローチョコです。
原料はエクアドル産の高級カカオ豆、未精製のココナッツシュガー、スーパーフルーツ、乳酸菌などこだわりぬいたものを使用。
独自の低温加工技術により、カカオ豆に含まれる天然ポリフェノールの一群「カカオフラバノール」の含有量を従来品の6倍以上も保持することに成功しています。
このカカオフラバノールには、血圧降下作用や血管機能改善作用が認められており、記憶力がアップするといった論文も発表されています。
ヨーロッパのソイルアソシエーションと日本の有機JAS認定を受けたオーガニック製品でもあるので、デイリーの健康補助食として常備しておきたいローチョコレートバーですね。
海外の注目Bean to Barブランド
数年前から広がったサードウェーブコーヒーのブームと同じく、ひとつの産地からひとつのチョコレートを生み出す「シングルオリジン」の考え方にこだわったブランドとして注目されているのが「マルゥ」。2人のフランス人オーナーがベトナム産カカオのクオリティに魅了され立ち上げたチョコレートブランドです。
原料は、ベトナム産カカオ豆とサトウキビ由来の砂糖のみ。
カカオ豆の主要生産国といえば、アフリカと中南米の国が主流でアジアはインドネシアが最大の生産国ですが、ほとんど口にする機会のなかったベトナムのカカオの素材力で勝負し、インターナショナル・チョコレート・アワードの金賞も受賞しています。
南米でトップクラスのチョコレートとして世界中のショコラティエから支持されているブラジルの「アンマ」。
ブラジルのバイーア地区で作られているこのブランドのカカオは、高温で豊富な日照に恵まれつつジャングルによる日陰もあり、カカオの生育に最も適した環境で育ちました。
原料のカカオ、砂糖、カカオバターのすべてがオーガニック。
写真の100%ピュアカカオは、目を閉じて味わうとブラジルのジャングルが目前に広がってくるような、濃密で華やかな味わい。
甘いものが苦手な男性も、お酒やコーヒーと一緒においしく健康的に食べられるタブレットです。
パリの5つ星ホテル御用達ハチミツ専門店が作る、特別なショコラ
パリの南東13区にあるハチミツ専門店「レザベイユ」は、パリハチミツ協会の会長を務めるプロ養蜂家のシャクマンデス氏がオーナーのブランド。
「レザベイユ」の主力商品である伝統作業に基づいて採取した高品質な天然ハチミツは、まさに大自然からのギフト。
このハチミツをカカオ70%のショコラの中に閉じ込めた日本限定のボンボンショコラが登場。
写真の3個入りは、左から西洋ひまわり、アカシアの花、木苺の花のハチミツをそのまま閉じ込めたり、ガナッシュにしたもの。ハチミツのブランドならではの、自然で奥深い味わいの甘味がチョコレートと調和し、とても人気のあるショコラです。パリらしい洗練されたパッケージデザインも、男女問わず喜ばれそうですね。
オーナーのシャクマンデス氏。
会場ではハチミツの試食もできるので、パリの5つ星ホテルがこぞって採用する最高級ハチミツの味をぜひ体験してみては。
行列必至の「サロン・デュ・ショコラ」ですが、世界有数のブランドが一堂に会する場はめったにないので、ぜひお近くの会場に足を運んでみることをおすすめします!
ブースでは気軽に試食をさせてくれるので、カカオ豆の産地や、含有パーセンテージによる風味の違い、国ごとのチョコレート文化の違いなど、様々な発見があります。
うれしい発見としては、会場の人混みでもちろん疲れるのですが、チョコレートを食べているおかげか、翌日の疲労の蓄積感が断然違うことを身をもって体験しました。
カカオの血流改善作用や、リラックス効果によるものかもしれませんね。みなさんも、ぜひ会場でお気に入りのチョコレートを見つけてくださいね!
サロン・デュ・ショコラ日本公式サイト
http://www.salon-du-chocolat.jp/
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