秋が旬!カラダと地球にうれしいサステナブルフード「マコモダケ」の極ウマレシピ2選
皆さん、こんにちは。
今回は私たちの身体にも地球環境にもやさしい
“サステナブルフード(サスティナブルフード)”、
マコモダケの簡単で美味しいレシピのご紹介です。
最近よく耳にする「サステナブル」という言葉。
何となく意味は理解してるけど、正確には何のことなのか、
どうやって実践したらいいのかもよく分からない…」
という方がいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、まずはサステナブルフードの意味や、
日本の食が抱える問題についてのご紹介から始めることにします。
サステナブルフードとは?
サステナブル(Sustainable)とは、
「持続可能な(ずっと続けていける)」という意味です。
「サステナブルフード」=「持続可能な食べ物」となりますが、
これは、私たちの日々の食生活を未来の世代もずっと続けていけるように、
地球環境など、現代社会が抱えている様々な問題に配慮して、
栽培・加工されている食品のこと。
たとえば、現代社会が抱える食の問題には次のようなものがあります。
・フードロス問題
・農産物生産に使われる肥料による土壌汚染
・漁業が行われる海の、土壌や河川汚染による汚染
・畜産による地球温暖化
・人口増加による食料安全保障問題
これらは、ほんの一部にすぎません。・農産物生産に使われる肥料による土壌汚染
・漁業が行われる海の、土壌や河川汚染による汚染
・畜産による地球温暖化
・人口増加による食料安全保障問題
地球環境や限りある資源を守りながら、私たちが生活し続けていける社会=サステナブルな社会
を目指すために今、食についても様々な問題に配慮することが求められているのです。
【参考】サステナブルとは?SDGsに向けた世界の取り組み
サステナブルフード「マコモダケ」とは?
今回私がご紹介する「サステナブルフード」はマコモダケです。
マコモは東南アジアや東アジアに広く分布しているイネ科の植物で
マコモダケはマコモの根元に出来る、肥大した茎の部分を指します。
クセがほとんどなく、柔らかい筍のような歯ざわり、
ほのかな甘味とかすかにとうもろこしのような爽やかな香りがします。
日本に稲作が渡来するまでは日常食とされていたそうですが、
現代人にはあまり馴染みがない食材となっています。
しかし近年、徐々に栽培が盛んになりつつあり、
9月半ば〜11月という短い旬の時期には、
道の駅やオーガニックスーパーで見かけることも多くなりました。
そんなマコモダケがサステナブルフードである理由は2つあります。
理由1:マコモの水質浄化作用
マコモには水をきれいにする作用があり、栽培することで土壌環境を改善できるメリットがあります。水辺に生えるマコモは水質の富栄養化を防ぐことに加え、
土壌の農薬・化学物質・重金属類などの汚染物質を吸収・分解する能力があり、
マコモを栽培した後の水田では米の収穫量が増加するほど環境改善効果があると言われています。
また、鳥や昆虫など動物の生息場所となり、水辺の生き物の生態系維持に役立ちます。
そして実際に、霞ヶ浦(茨城県)や琵琶湖(滋賀県)などでは、マコモによる、
水質浄化活動が行われているそうです。
【参考】JA長野県 マコモタケを知ってますか?
理由2:マコモダケの栄養・健康効果
マコモダケは私たちの身体に好ましい栄養・健康効果が期待出来ます。・ダイエット効果
マコモダケは100gで21kcalと低カロリー。
歯ごたえがあって、よく噛むことで早食い防止に繋がり、満腹感を得やすいため、
ダイエット効果が期待できます。
・豊富な食物繊維
マコモダケに多い不溶性の食物繊維は、
腸の蠕動運動を促してスムーズな排便を導きます。
その結果、腸内環境が改善されて栄養の吸収力が向上し、
健康や美容に役立ちます。
・カリウムでデトックス
カリウムには細胞内の浸透圧を維持する役割があります。
利尿作用や、肥満の原因となる糖や老廃物の排泄を促すデトックス作用、
むくみをとる働きもあります。
マコモダケを美味しくいただけるレシピ
クセがほとんどないマコモダケはどんな料理にも使いやすい万能食材です。生のままサラダでも食べられるといいますし、
皮のまま素焼きにしたり、軽くソテーして塩だけで味付けすれば、
素材の味わいそのものを楽しむことができます。
筍に似た食感や味だといわれることは多いでマコモダケですが、
筍と違って下ごしらえや特別な処理が不要という、調理の手軽さも嬉しいポイント 。
それでは早速、マコモダケの魅力を存分に味わえるレシピを2品、ご紹介しましょう。
【シャキシャキ食感がたまらない】
マコモダケときのこのマリネの作り方
材料
・有機マコモダケ 1本・有機舞茸 1/3パック
・有機しめじ 1/3パック
・有機しいたけ 1/2個
・天然塩 少々
・有機ブラックペッパー 少々
・有機オリーブオイル 少々
<マリネ液の材料>
・有機みりん 25ml
・有機りんご酢 大さじ1.5
・有機オリーブオイル 大さじ1
下準備
みりんを小鍋で半分の量になるまで煮切っておく。作り方
1、マコモダケは皮を剥き、根本などの固い部分はピーラーで剥く。3~4㎝の長さに揃えたら繊維に沿って千切りにする。
2、きのこを食べやすい大きさに切る。
3、マリネ液を作る。ボールに煮切ったみりんとりんご酢を加えてなじませた後、
泡だて器などで混ぜながらオリーブオイルを加える。
4、フライパンにオリーブオイルを熱してマコモダケときのこを炒める。
5、しんなりしてきたら火を止め、熱いうちに3へ入れる。
6、粗熱が取れて味がなじむまで30分以上おき、食べる直前に塩とブラックペッパーで味を調える。
マコモダケときのこの食感を残すため炒めすぎないのがコツです。
ブラックペッパーがアクセントに!
【ほっこりやさしい味わい】
マコモダケと里芋の炊き込みご飯の作り方
材料
・有機米 2合・有機マコモダケ 1本
・有機里芋 200g
・有機油揚げ 1枚
・有機ネギ 少々
・●有機薄口しょうゆ 大さじ2
・●有機みりん 大さじ3
・●天然塩 小さじ1
下準備
米を研ぎ30分~1時間程浸水させ、ザルに上げておく。作り方
1、マコモダケは皮を剥き、根本などの固い部分はピーラーで剥く。1.5㎝程の幅の、食べやすい大きさに切る。
2、里芋は皮を剥き、食べやすい大きさに切る。
3、油揚げは1.5㎝角に切る。
4、米を炊飯器の内釜に移して●を加えた後、水を2合の目盛りまで注ぐ。
5、里芋、マコモダケ、油揚げの順に具材を満遍なく広げながら入れる。
6、通常の炊飯コースで炊きます。ご飯が炊けたら全体を混ぜ合わせて完成。
里芋には水溶性の食物繊維であるガラクタンとムチンが豊富なため、
不溶性の食物繊維の多いマコモダケと合わせると、
両方のメリットを取り入れることができます。
美味しいマコモダケの選び方
断面が白いものが、新鮮で美味しいマコモダケの証です。ただしマコモダケは通常、皮に包まれて売られており、
外からでは鮮度が分かりにくいことがあります。
【写真1】左側が新鮮なマコモダケです。
右側のものは少しだけ黒い斑点がみえます。
【写真2】新鮮なマコモダケは写真のように断面が真っ白です。
【写真3】時間が経ったマコモダケがこちらです。
黒い斑点は「マコモズミ」と呼ばれるもので問題なく食べることはできるのですが、
味はやや落ちています。
食卓にサステナブルフードを取り入れて、
地球環境を“おいしく”守ろう!
今回ご紹介したマコモダケのようなサステナブルフードは
食の安全や私たちの健康効果だけでなく地球環境へのメリットが
期待出来る食材です。
とはいえ、「サステナブルフードで本当にフードロスや
地球の温暖化がとめられるの?」と思った方は多いかもしれません。
しかし今や多くの企業がサステナブル市場へと参入しています。
その理由は、これからの時代はサステナブルであることが
融資や投資を受ける上でインセンティブになるためですし、
そこにビジネスチャンスや利益の可能性があるからです。
地球環境を考慮してビジネスを行うことは、
これまでのように慈善事業やボランティアにとどまるものではなく、
企業や投資家の利益に直結することなのです。
そのことはともかくとして、
食材に限らず、サステナブルなものが世界中で求められているのは事実であり、
その市場規模がこのまま大きくなれば、
地球環境に何かしらのメリットをもたらす可能性は大きいと思います。
そのために、日常の食卓にサステナブルフードを積極的に取り入れることは、
有意義なことなのではないでしょうか。
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