食べ方がイマイチわからなかった、旬のラディッシュ使い回し活用レシピ。実は葉も根も栄養たっぷり!固定種栽培も自由自在のラディッシュ、食卓に取り入れよう。
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食べ方がわからない?いいえ、ラディッシュはものすごく使える野菜です!
皆さんは、ラディッシュというとどのようなイメージを持たれますか?かつての私は、
「…サラダとかピクルス?」
たったその程度のイメージしかありませんでした。なんだか根っこも小さいし、栄養が少なそうだし、生で食べるしか使いみちがなさそうだし、
どうせ食べるなら大根とかカブとか大きいものをたっぷり食べた方がいいと思いこんでいました。
ネットで画像検索してみても、ラディッシュの料理というとやっぱりサラダ、生食ばかりですね。
ところが、私が結婚した後で実家の父親が家庭菜園を本格的にやり始め、毎年春になるとラディッシュが葉っぱつきでどっさり送られてくるようになったのです。
「こんなにたくさん、しかも葉っぱがわさわさついてきて、どうしよう…」
と、途方に暮れながらも、無駄にしてはいけないと食べ方をあれこれ模索していました。
しかし、そのうちに、
「こんなに栄養もあって、料理しても食べても楽しくなる野菜って、なかなかないよね!」
と思うようになったんです。子どもたちもラディッシュが好きになって、実家から送られてくるものだけでは足りず、直売所でも購入し、ついには自分の家でも栽培するという結果になりました。
根も葉も栄養あり。まるごと食べよう!
【根の部分】
大根の仲間ですので同じような成分であり、消化を助ける酵素「ジアスターゼ」や、肉や魚などのたんぱく質の分解を助ける「プロテアーゼ」も含みます。大根の代わりにラディッシュをすりおろしたものを動物性の料理に添えるというのもおすすめです。
大根と大きく異なる点は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを含むことです。
ラディッシュは鮮やかな赤色をしていますが、アンチエイジング・抗酸化作用の他にも、眼精疲労の緩和や視力を維持する効果があると言われています。
【葉っぱの部分】
大根やカブ同様、ラディッシュも葉の部分は栄養豊富であり緑黄色野菜に分類されます。
βカロチンの他、鉄やカルシウムなどのミネラルも含んでいますので、ぜひ捨てずに食べてほしいです。
若くて柔らかい葉は刻んでサラダに使えますし、ある程度育った葉でも加熱すればおいしくいただけます。味噌汁、スープ、おひたし、胡麻和えなど万能に使えます。
意外ですが、チャーハンの具としても食べごたえありです!
ラディッシュを炒める時、しっかりめに塩こしょうしておくとおいしいです!
もちろん葉っぱも一緒に入れてくださいね。
初心者の家庭菜園にはうってつけ!ぜひ固定種を栽培してください。
とても魅力的なラディッシュなんですが、スーパーではあまり見かけません。
しかし、短期間で収穫できて手入れもさほど必要ないので、家庭菜園向きの野菜です。
近所のホームセンターでも固定種の種子が買える可能性大。
私の住む地域にあるホームセンターでは、置き種コーナーのラディッシュの種子はどこも固定種が販売されています(2018年5月現在)。皆さんのお住まいの地域はどうでしょうか?種子の袋に「〇〇交配」(○○には種苗会社の名前などが入ります)と書いていないもの、「○○育成」と書いてあるものは固定種です。ただし、メジャーでない会社の置き種は注意が必要で、何も書かれていない場合はネットで社名と品種を調べてF1か固定種かを確認してみて下さい。
大手種苗会社の販売する品種を調べてみても、ラディッシュのF1種はまだ少ないです。
(今後の動向はわかりませんので、たまに確認してください)
これから家庭菜園をしようと考えている方で、ネットショップなどで固定種の種子を買い揃えるのはまだ少し敷居が高いと感じている場合、まずはホームセンターでラディッシュの種を入手して植えてみるというのはいかがでしょうか?
プランター栽培も可能な手軽さ。収穫まで約1ヶ月!
マンション住まいでも、プランターや植木鉢があれば栽培が可能です。大根などに比べればずっと小さいので、浅型の小さいプランターでも十分始められます。
和名が「二十日大根」というだけあって、種をまいてから数日で芽が出て、間引きのたびにグングン成長し、あっという間に収穫になります。
赤い根っこが土から見えるようになりますが3センチくらいになったら収穫します。あまり大きくなりすぎると、玉が割れたり中にすが入ったりするので要注意です。
春まきと秋まきが可能です。
真夏や真冬をのぞいて、春は3~5月、秋なら9~10月に種まきができます。(暖地や寒冷地は若干変わってくるようです)
夏野菜を植える前にちょこっと栽培するなんてことも可能です。春野菜として重宝します。
採れすぎた時の保存方法は?
新鮮なうちにすぐに食べるのがいいのですが、食べきれない時はきれいに洗って葉っぱと根っこを分け、水で湿らせたキッチンペーパーで包んでジップロックに入れて冷蔵庫で保存してください。葉と根を一緒にしたまま保存すると、根っこの栄養が葉の呼吸に使われてしまいます。
また、葉と根をそれぞれ重量の3%程度の塩分でさっさと漬けてしまうというのもおすすめです。
根っこはスライスしても、4つ割りでもOKです。葉っぱはそのまま漬けると楽です。
後でお伝えしますが、根っこ部分は後で甘酢漬けにも使えますし、サラダなどにも活用できます。
生で食べてよし、加熱してよし。おすすめラディッシュレシピ5つ。
まずは生のラディッシュを特製ディップで。
ディップは何でもいいのですが、今回作ったものはこちらです。
【ディップの材料】…作りやすい分量
・豆乳ヨーグルト…大さじ3
・天日塩…小さじ1/2
・無農薬甘酒…大さじ1
・無農薬味噌…小さじ1/2
・有機すりおろしにんにく…1/2かけ分
・オーガニックオリーブオイル…大さじ1
・こしょう…適量
上記を混ぜるだけです。おしゃべりしながらつまんでいると、あっという間になくなります。
おいしいディップがあれば、葉っぱもペロッと食べちゃうんですね。
市販のマヨネーズは卒業しましょう。
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シンプルなのに驚くほどおいしい、ラディッシュのガーリック炒め。
食べ方がわからなければ、とりあえず炒めてみてください。
葉っぱはざく切り、根っこは半分~4等分くらいに切って、みじん切りにんにくと一緒に炒め、仕上げに塩こしょうするだけです。
味は加熱した大根のようなんですが食感が微妙に違い、しっかりめに歯ごたえが残っています。(説明しがたいのですが、おいしいです。)
初めてこれを作った日、家族は「ラディッシュを炒めるなんて…」とけげんそうな顔をしていましたが、一口食べてみて「何これおいしい!」「また作って!」と正反対の反応が返ってきたんです。
何事も、先入観を超えたところに新しい道はできるようです(笑)
これだけで十分おつまみになります。
パスタに絡めても、それだけでおいしいんです!
甘酒を使った、ラディッシュのシュガーフリー甘酢漬け。
これは、以前ご紹介したこちらの記事の「紅白かぶの甘酢漬け」をラディッシュで作ったものです。
【おせちレシピ】砂糖不使用のオーガニック鉄板おせちの作り方。紅白かぶの甘酢漬け、さつまいもきんとん、ごぼうナッツの田作り。子供も喜び、大人もお酒が進む体が喜ぶ料理を食べて新年を迎えよう!
食べやすく切ったラディッシュを塩もみして一晩置き、翌日甘酒・酢・昆布・鷹の爪を入れた漬け液に漬け込むだけです。
★サラダに入れるのは定番。
この甘酢漬けはサラダにも使えます。(単に塩漬けにしたものでもOKです)
上の写真は、塩もみした春キャベツとラディッシュの葉の塩漬け、ラディッシュの甘酢漬け、くるみを使ったコールスローです。
ドレッシングは、甘酒フレンチドレッシングに玉ねぎみじん切りを加えたものです。
それぞれの食感が個性的で楽しく、春野菜の甘みとドレッシングの爽やかな酸味がおいしいです。
見た目の色も春らしいので、子どもも喜んで食べてくれますよ。
【甘酒フレンチドレッシングの材料】
ラディッシュの葉2つ分の塩漬け、ラディッシュ甘酢漬け4つ分、キャベツ塩もみ5枚分を使用した時の分量です。
野菜はそれぞれ水分を絞っておきます。
・天日塩…小さじ1/4(野菜の塩気に応じて調節)
・有機酢…大さじ1
・無農薬甘酒…大さじ1
・オーガニックオリーブオイル…大さじ1
・無農薬しょうゆ…小さじ1/2
・こしょう…適量
材料を混ぜ合わせたら新タマネギ1/4個分のみじん切りと合わせて混ぜ、野菜と和えます。★お弁当に入れると彩り豊かに。
お弁当に赤いものが入ると、気持ちもパッと明るくなりますね。
お弁当で鮮やかな赤いものといえば真っ先に「ミニトマト」を思い浮かべますが、旬はまだ先。
トマトが出るまでは、ラディッシュのお漬物をお弁当に入れると鮮やかになります。
ラディッシュのピンクが美しい、春野菜の豆乳スープ。
土鍋でコトコト作る、春野菜たっぷりのスープです。ラディッシュのピンクが気分を明るくさせてくれます。
じっくり煮込むと野菜の甘味がそれぞれ出てきておいしいです。しばらく煮てもラディッシュの食感は案外残っており、味は大根に似ていますが、大根よりも歯ごたえが残ります。
【材料】
・無農薬ラディッシュ…200g
・無農薬にんにく…1かけ
・無農薬新タマネギ…1個
・無農薬しめじ…1パック
・無農薬さやえんどう…小1パック
・水…1リットル
・天然昆布…10センチ角程度を1枚 または天然だし
・天日塩…大さじ1
・有機酒…ひとまわし分
・有機豆乳…200cc
・有機しょうゆ…大さじ1
・塩こしょう…適量
・オーガニック・オリーブオイル…適量
【作り方】1、土鍋にオリーブオイルを入れて、中火でみじん切りしたにんにくと玉ねぎを透明になるまで炒めます。
2、4つ割りにしたラディッシュを1に入れて、わずかに透明がかってくるまで炒めます。
3、石づきを取ってほぐしたしめじを2に入れて炒めます。ラディッシュの色素が淡くなりピンクに変わってきます。
4、3に水と塩、昆布を入れ、酒をひと回し入れて蓋をし、弱火でしばらく煮ます。
5、別鍋で筋を取ったさやえんどうを塩ゆでして、食べやすい大きさに切ります。
6、4で具材が柔らかくなったら5のさやえんどうを入れ、スープを味見して塩気を調節します(ちょっと濃い目にしておく)
7、最後に豆乳を入れ、しょうゆと塩こしょうで味を調整して完成です。
豆乳を入れて煮立たせると分離してしまいますので気をつけてください!
安心、安全な野菜をモリモリ食べられる幸せ。
見ているだけでウキウキした気分にさせてくれるラディッシュ。
家庭菜園で作ることができれば、なお安心でたくさん食べたくなります。
極端に寒い時期と暑い時期を除けば比較的かんたんに栽培できますので、機会があればぜひ挑戦してみてください。
先入観にとらわれず、生で、炒めて、煮込んで、揚げて、ぜひさまざまな食べ方を楽しんでくださいね!
今回ご紹介した、最高に美味しいラディッシュにぴったりなオーガニック調味料を買ってみよう!
・天然だし
・天日塩
・有機しょうゆ
・オーガニックオリーブオイル
・有機酢…大さじ1
・無農薬甘酒…大さじ1
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