風邪予防レシピ｜万能やみつき生姜はちみつのたれの作り方

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ソース＆たれに最適の香り野菜

「香りのよい野菜」ときいて、どんな野菜を思い浮かべますか？
日本には、春菊、ネギ、生姜などの野菜や
すだちやかぼすといった柑橘類など
香りがよく薬味に使われる野菜がたくさんありますよね。

ただ薬味として、刻んで添えるだけではもったいない！
香りを存分に生かした手作りのソースで
色々なレシピに活用していきましょう。

今回は香り野菜の代表格「生姜」と今が旬の「かぼす」、「春菊」について
その効能と美味しいソースの作り方、アレンジレシピをご紹介していきます。

ピリリとした辛味と香りの生姜

日本の薬味に欠かせないのがなんといっても
香り高い生姜ですよね。
生でも加熱しても、その実力を発揮してくれます。

食材の臭み消しや風味づけにと
万能に使える食材です。

生姜の薬膳的効能

薬膳的にみると生姜は「温性」で
体を温め、冷え性の改善に有効とされています。
さらに外から侵入してきたウイルスなどを
追い出します。

また辛み成分が発汗作用を促し、
新陳代謝を高めてくれるので
免疫力アップにつながります。

知っておきたい生姜の切り方と保存法

生姜は切り方によって香りの立ち方が変わります。

繊維と平行に薄切りにすると
食感が際立ちます。
これを千切りにすると、針しょうがになります。

繊維と垂直に薄切りにすると
香りがでやすく、口あたりもやわらかくなります。

千切りにした生姜を甘酢に漬けておけば
冷蔵庫で約1か月は使っていただけます。
甘酢に生姜の香りが優しく移るので
きんぴらや煮物の仕上げに甘酢のみを少し加えると
ほのかに生姜が香り立ち、味がしまるので
おすすめです。

生姜をそのまま保存する際は
湿気があると傷みやすいので
ペーパータオルで包んでから
保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。
乾燥させておくと日持ちしますが
なるべく早く使い切るようにしましょう。

すりおろしと千切りの２種類を使って作る“生姜はちみつだれ”

生姜の香りを存分に味わえる「生姜はちみつだれ」
魚のソテーやから揚げにからめてもおいしいです。

＜作り方＞
有機生姜100gの半量をすりおろし、
残りは繊維を断ち切るように千切りにします。
はちみつ大さじ３、しょうゆ大さじ５、酒大さじ４と混ぜ合われば完成です。

冷蔵庫で1週間保存できます。

爽やかな酸味のかぼす

爽やかな香りで、食材の味を引き立てる脇役として
なじみのある、かぼす。

かぼすに含まれるクエン酸はレモンの2倍とも言われています。
クエン酸は、栄養をエネルギーに変換する上で
なくてはならない栄養素です。

また豊富に含まれるビタミンCが、体の酸化を防ぎ
アンチエイジングにも効果的です。

かぼすの薬膳的効能

薬膳的にみるとかぼすは、体を冷やしも温めもしない
平性で脾、肺、胃に作用します。

具体的には、食欲不振を改善し、
気の流れを整えたり、
「潤肺」といって空咳などの肺の乾燥した
状態を改善するといった効能があります。

かぼすの搾り汁はそのままでも万能調味料に

かぼすの搾り汁はそのままでも美味しい調味料になります！
搾り汁に黒胡椒を加えて餃子のタレにしたり
味噌汁の仕上げにかぼすをきゅっと絞るのも
おすすめです。

柑橘類の中でもくせがなく
まろやかな酸味が特徴のかぼすは
まさに万能の香り野菜です。

搾り汁を加えるだけの簡単“かぼす味噌”

かぼす２個分の搾り汁と皮をすりおろしたものを
お好みの味噌（1/2カップ分）に混ぜれば完成の
とっても簡単なかぼす味噌になります！

蒸し野菜にディップして食べたり、
たんぱくな白身魚に塗ってそのままグリルしたり
シンプルな調味料なので、使い方は様々です。

“かぼす味噌”で作るブロッコリーのカルボナーラ

パスタの人気メニューであるカルボナーラを
ブロッコリーでアレンジ。

卵液にかぼす味噌を加えることで
爽やかさとコクをプラスします。

独特の苦味がクセになる春菊

お鍋の季節に欠かせない春菊、
独特の苦味がくせになりますよね。
春菊の強い香り成分には、自律神経に作用して
胃腸の働きを促進し、消化吸収をよくしたり
咳を鎮める働きがあります。

また皮膚や粘膜を保護してくれる
Bカロテン、風邪予防にも効果的な
ビタミンＣ、ミネラルや食物繊維も豊富です。

春菊の薬膳的効能

薬膳的にみると春菊には、
肺の機能をよくして、疲労回復にも
効果があるといわれています。

独特の苦みが特徴の春菊ですが
その香りは10種類の成分からなるもので
これらが自律神経に作用し、
胃腸の働きをよくして、便秘や胃もたれを
改善する効果があります。

アレンジ自在の“春菊ソース”

お鍋の具材やお浸しにするのが定番の春菊ですが、
なかなかそれ以外の使い道が
見つからないという方も多いかと思います。

今回ご紹介する春菊のソースは
すりごまを加えて和風に仕上げるので
パスタの他にも、魚に合わせたり
豆腐や厚揚げに乗せて食べるのもおすすめです。

ソースにすることで、たっぷりの春菊を
食べられますし、苦みも和らぐので
春菊独特の苦みが苦手な方でも
美味しく楽しんで頂けます。

和風春菊ソースの作り方


作りやすい分量（2～3人分）

・有機春菊…100ｇ
・有機にんにく（すりおろし）…1/2片分
・有機玉ねぎ（みじんぎり）…小1/4個分
・有機すりごま…大さじ3
・有機オリーブオイル…100CC
・塩…小さじ1/4

材料を全てミキサーにいれて
撹拌し、清潔な容器に移して完成。

1週間以内に使い切ってください。

香り野菜で手作りソースをストックして料理を楽しもう

香りの良い野菜は、様々な料理に少しづつでも加えることで
味や風味が格段にアップします。

一度買ったらできるだけ長く保存して使えるように
ソースやたれをストックして様々な料理にアレンジして
楽しみましょう！！

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参考文献: 有元葉子　ソース・たれ・ドレッシング　　ヴィレッジブックス
薬膳アドバイザー養成講座　東京カルチャーセンター