アレルギーも増加?早すぎる離乳食が引き起こす子供への思わぬ悪影響とデメリット。「子どもが離乳食を嫌がる」「好き嫌いがある」とお悩みの方へ。
早期離乳食が当たり前の世の中と現状
こんにちは。ナチュラルライフアドバイザーの工藤万季です。
私には9ヶ月になる娘がおり、完全に母乳のみで育てています。
「いまだに母乳だけなの?そろそろ離乳食の時期では?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんね。
確かに一般的には、生後5〜6ヶ月で離乳食開始を勧めることが多いようです。
母子手帳や育児雑誌、育児情報サイトを見ても大体そのような記述があります。
実際に私もそれくらいの時期から離乳食で育てられました。
早期離乳食が日本で推奨されるようになった記事はこちらが参考になるかと思います。
母子手帳の間違った離乳スケジュールが不健康な日本人を量産しているという事実。あなたは受け入れられますか?
しかし、生後5〜6ヶ月で離乳食を始める、というこの「当たり前」が実は子どもの成長に様々なリスクを与えていると言われています。
今日は早期に離乳食を子どもに与えることのリスクについてお伝えしたいと思います。
なぜ早期離乳食はリスクなの?
私たち人間は「哺乳類」です。
哺乳類とはそもそも母乳を飲んで育つ生き物。
まずこの前提を認識しておきましょう。
その上で、早期離乳食が子どもの身体に与える可能性のあるリスクをご紹介します。
アレルギーになってしまう
赤ちゃんは身体の機能が未発達です。
もちろん腸も未完成で、赤ちゃんの腸にはザルのように穴がたくさん空いています。
未発達の状態の腸に母乳以外のものを与えると、消化不良を起こし、ザルのような腸から未消化の異物が素通りしてしまうのです。
また、消化・分解・吸収といった働きに必要な「分解酵素」が十分に分泌されるようになるのは1歳〜2歳過ぎとも言われています。
ですから毒素が入ってきてもうまく処理できず、体に溜まってしまうことに。
そして腸を通過した異物に対して抗体反応が起きるので、アレルギーにつながる可能性があります。
本来ならば食べられるものでも、早期離乳食によって抗体が作られることによって、将来食べられなくなってしまう恐れがあるのです。
毒素が蓄積してイヤイヤ期に
脳の中には「血液脳関門」という場所があり、これは脳にとって有害な物質が脳内に侵入するのを防ぐ役割を持っています。
この「血液脳関門」はが完成するのは1歳〜3歳と言われています。(文献や子どもの発達によって違います)
2,3歳になるまでの期間は、赤ちゃんの未完成な血液脳関門には隙間があります。
これはどういうことかというと、まだ完成しきっていない血液脳関門の隙間から毒素が入ってしまうということです。
まだ血液脳関門が未完成な状態である月齢から、子どもに離乳食を与えたりワクチンを打ったりするとどうなるのでしょうか。
離乳食やワクチンに含まれる添加物などまだ消化できないものが、未熟な赤ちゃんの血液脳関門を突破すると、それらは赤ちゃんの中に溜まります。
それらが副反応として痙攣を起こしたり頭痛や熱を出したりすることがあります。
(ワクチンには、ものによってはアルミやチロメサール(水銀)、保存料や抗生剤など様々な添加物が含まれています。)
そしてそれらの蓄積が、赤ちゃんの身体トラブルやイヤイヤ期に繋がると考えられています。
大人も体調が良くないと不快で、ささいなことにイライラすることがありますよね。
赤ちゃんも体に毒素がたまると不快を感じます。
ですがそれを言葉で表現できないので、「お母さんやお父さんの言うことを聞かない」という形で表します。
このように、毒素の蓄積がイヤイヤ期の一員であるという説もあります。
口呼吸を覚えてしまう
早すぎる離乳食のデメリットの3つ目は、赤ちゃんが口呼吸を覚えてしまうこと。赤ちゃんはおっぱいを吸う時、鼻で呼吸をしています。
しかしこの習慣が完全に身に付かないうちに離乳食を与え始めることで、赤ちゃんは口呼吸を覚えてしまいます。
鼻呼吸に比べて口呼吸はアレルギーや感染症などのリスクを高めると言われています。
鼻毛や鼻の奥の粘膜にある線毛と呼ばれるものは、細菌やウィルスを絡め取って喉から奥への侵入を防いでくれます。
そうやって鼻呼吸はウイルス感染を防いでくれるのです。
しかし口呼吸は、吸い込まれた細菌やウィルスが直接喉の粘膜に付着・増殖してしまうので、鼻呼吸よりもウイルス感染しやすくなってしまうのです。
母乳には毒素が含まれていないのか?
早期離乳食のデメリットを述べてきましたが、母乳には全く毒素が含まれていないのでしょうか。
母乳の質は、お母さんの体調や食べているもの、ストレス具合によります。
ですから質のいい母乳が出せない場合はミルクや離乳食がいい場合もあるとは思います。
その場合、「どのリスクをとるか」という話になると思います。
市販のミルクに入っている添加物や植物油脂をとるか、まだ消化しきれない離乳食をあげるのか…
私は今のところミルクや離乳食のリスクを取る必要性が感じられないので、母乳で育てることにしています。
早期離乳食の実体験
離乳食を早めた結果、便秘に
私の娘と同じ月齢の子どもを持つお母さんから聞いた話では、その方は5ヶ月から離乳食を開始したそう。
お子さんは、離乳食を始めてからすぐに便秘になってしまったそうです。
また同時にグズったり、泣くことも増えたとか。
それを見て「早すぎる離乳食は良くないのかもしれない」と思いすぐに離乳食をあげるのをやめたら、
あっという間に解消されたのだそうです。
また保育園で働いていた方によると、早期離乳食の子どもたちには
「落ち着きが無い」
「目の焦点が合わない」
「無表情」…
こんな状態の子も多く見られたとのことです。
5,6ヶ月の赤ちゃんはまだ自分で座ることすらできないですよね。
よく考えてみれば、そんな状態で離乳食を開始するということからして不自然なのかもしれません。
もちろんお母さんの母乳が出なかったり、仕事があって四六時中赤ちゃんと一緒にいられるわけではないなど様々なケースがあり、それに応じて色々な選択肢があるでしょう。
ですがやはりなるべく自然に沿った子育てをするに越したことはないのでは、というのが私の見解です。
理想的な離乳食の開始時期とその内容
現在も完母で育児中の私ですが、今のところ市販のミルクの必要性を感じることはありません。
むしろ添加物や植物油脂などが含まれている点で、ミルクの質に疑問を持っています。
出産前は「生まれたら子どもをどこかに預けて自分の時間も作ろう、その間はミルクを飲ませよう」なんて考えたりもしていました。
ですが今はむしろ、母乳だけで育てる方が楽だと感じています。
というのも、母乳で育てていればミルクや離乳食のビンやパックを持ち歩く必要がなく、身一つで済むからです。
また、仮に娘を預けて遊びに行っても結局娘のことが気になって楽しめないので、娘も連れて一緒に楽しめる方を選択するようになりました。
一緒に連れていってもギャン泣きやクズリなど困ることがない子に育つのは母乳育児のいいところでもあるでしょう。
私が娘に離乳食を開始しようと考えているタイミングは
①奥歯が生えてから
②子供の食への興味
この2つです。
腸が未発達であるというのもありますが、歯が生えていないと食べ物をすり潰すことができません。
奥歯は穀物をすりつぶすための歯なので、穀物を与えるのは奥歯が生えてから。
奥歯が生える前は質のいい動物性のガラスープを試してみるのもいいでしょう。
離乳食を食べない・好き嫌いがある場合
また、子どもは自分に必要なものを自分で分かっているものです。
「子どもが離乳食を食べない」と悩むお母さんが多いようですが、それは子どもの本能。
本能で「これはまだ食べられない」と知っているから拒否をするのです。
ですから子どもが離乳食を受け付けない場合は、様子を見て離乳食を遅らせるのも一つです。
添加物がふんだんに含まれたお菓子で舌の感覚が狂ってしまったり依存体質になっている子は別かもしれませんが、本来は子どもは自分に必要なものはわかっています。
緑の苦い野菜を受け付けないのも、子どもはまだ必要がないから食べないだけです。
苦い野菜、ピーマンや春菊、ゴーヤなど…を大人になって好きになってきたという人が多いのではないのでしょうか。
苦いものはデトックス作用があることを知っている人は多いはず。
毒素がたまってきた大人には必要ですが、綺麗な体の子どもには必要ありません。
食べないからと無理に食べさせる必要はなく、悩む必要もありません。
だから親の都合で食べさせるよりも、子どもが食べたいと思うものを食べさせたらいいと私は考えています。
子どもの食育よりもママの食育を
子供だけじゃなくあなたの食生活も見直しましょう
私は赤ちゃんを持つお母さん向けに食育講座や脳育講座を開講しているのですが、そこでいつも言っていることがあります。
それは「どれだけ子どものために手をかけても、自分がいい状態でいることを疎かにしてはいけない」ということ。
四六時中赤ちゃんと一緒にいるからこそ、お母さんがハッピーで楽しく健やかでいることが子どもの楽しさにつながります。
ですからまずは子どもよりもママの食育をすべきだと思っています。
ママが食についてきちんとした知識を持ち、自分自身健やかに整った体調でいることが、結局は子どもや家族の健康につながります。
子どものうちは両親と同じものを口にしますよね。
その中で食の知識を自然に教えてあげられたらベストだと思います。
「あれはダメ・これもダメ」と言わなくても、子どもの味覚が勝手に正常に育つような環境づくりが大事だと思っています。
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