香害と隣り合わせのその「消臭剤」の成分、大丈夫ですか?高湿度と汗の季節に玄関周りの安全な「消臭サシェ」の作り方
1 早まる梅雨明け
田畑や野山にとって、水の恵みを貯める梅雨。
今年は、沖縄の6月23日頃の梅雨明けから九州から東海を飛ばし、関東甲信が6月末という例年になく早い梅雨明け宣言がされました。
その他の地域はまだ、湿度高い雨の日と蒸し暑く汗ばむ日が混在し、独特の湿度や汗の時期ともうしばらくおつきあいです。
2 大規模な芳香・消臭の商品市場と消臭のしくみ
さて、この時期の湿気や汗だけでなく、「玄関の生活臭」「夜の洗濯・室内干し」など「におい対策」の商品は、もはや一年を通して浸透しています。商品の形態も、玄関、靴箱、トイレ、リビングに据え置く個体やゼリー状のもの、固定しておきボタンを押すとシュッと噴射するもの、
持ち運びでき寝具や服など布製品にシューっとスプレーするもの、車の送風口にとりつけるものなどさまざまです。
ライオン、花王、エステー、ジョンソン、フマキラー、旭化成など36社(2017年現在)で構成される『芳香消臭脱臭剤協議会』。
公式HP(最終更新2018年2月13日)に、市場規模は「約850億円(2004年見込み)」と掲載されています。
14年前の数値ですでに大規模ですが、現在の店頭での商品陳列やコマーシャルの多さから推し量るに、縮小しているとは考えにくい市場です。
さて、その協会名にも含まれている「芳香」「消臭」「脱臭」の違いを確認しておきましょう。
芳香剤
: 空間に芳香を付与するもの消臭剤
: 臭気を化学的作用または感覚的作用等で除去又は緩和するもの脱臭剤
: 臭気を物理的作用で除去又は緩和するもの(芳香消臭脱臭剤協議会HP)
つまり、臭気を元から失くす、もしくは減らすのは、「消臭・脱臭」です。
では、どのように「においを消す」のでしょうか。
その方法は「感覚的方法」「化学的方法」「物理的方法」「生物的方法」の4つに分かれます。
感覚的方法
: 香料や精油等の芳香作用、マスキング作用、中和作用などを利用して、感覚的に臭気を軽減・緩和する物理的方法
: 多孔質物質や溶剤などによる吸着、吸収、被覆作用などを利用して、物理的に臭気を除去・緩和する化学的方法
: 中和反応や酸化還元反応などの各種化学反応を利用して、化学的に臭気を除去・緩和する生物的方法
: 微生物で有機物を分解したり、薬剤の防腐・殺菌作用を使い細菌による腐敗を防ぐことなどを利用して、生物的に臭気を除去・緩和する(芳香消臭脱臭剤協議会HP)
「感覚的方法」に使用されるのは、植物精油や香料などで、強い芳香成分を加えて悪臭から気をそらす「マスキング」という方法と、
良い香りの元の成分構造に取り込むことで悪臭がなくなったと感じさせる「ペアリング」があるそう。
あくまでも感覚的なものなので、臭気成分がなくなるわけではありません。
「物理的方法」は、臭気成分を分子の中に包み込むことで臭気を出さなくするというしくみ。
使用される主成分は、活性炭、無機多孔質、包接化合物、有機溶剤、界面活性剤など。
乾燥した臭気成分は下に落ちたままになるため、使用した場所の床、カーペット、布製品などは、掃除洗濯する必要があります。
植物抽出物、有機酸、界面活性剤、安定化二酸化塩素などによる化学反応によって臭いを「無臭成分に変化させる」のは、「化学的方法」。
殺菌剤、抗菌剤、活性汚泥などによって、悪臭の元になる細菌の繁殖を抑えるのは「生物的方法」です。
3 増える「香害」と「量販品=危険」なのか?
先日、娘がプレゼントカタログで、有名ブランドの布用スプレーを選びました。
かわいらしいスプレーが届き、さっそく自分のスペースで試した娘。
すると「わー!」と言いながらリビングに走ってきました。
・・・・と同時に、「強いにおい」がほぼ仕切りのない家中に広がり、「窓、あけてー!」家族総出でどたばた換気。
今回は笑って済みましたが、「こういうことよね・・」と『香害』の話になりました。
耳にするようになって久しい「香害」は、「香り」と「公害」からの造語。
「柔軟剤、消臭除菌スプレー、制汗剤、芳香剤、合成洗剤などの強いかおりをともなう製品による健康被害のこと」 (NPO法人日本消費者連盟HP)です。
めまい、頭痛、吐き気などにはじまり、人生設計そのものにまで影響を与える「化学物質過敏症」の症状の声が多数寄せられています。
芳香・消臭剤は、『家庭用品品質表示法』や『薬事法』の対象外であるため、製品表示に関する法的な規制法的規制がありません。
そのために明らかになってはいない成分やその危険性については、過去記事で詳しく紹介されていますのでご一読くださればと思います。
人工的な香りから化学物質過敏症を発症し、人生を狂わされた人の事例をご紹介します。人工的に作られた「いいニオイ」の正体。香りがある日突然人生を狂わせてしまうかも。
「最近の若い人たちは、
小さい頃から人工的な香料に囲まれているため、天然の香りが分からなくなっている
」そんな文章を最近読んだことがあります。天然のお香や線香、ヒノキなどの生木、乾燥木の燃える香りを「変なにおい」「くさい」と表現する。
若い世代だけでなく、親世代から聞くことがあります。除菌抗菌の「清潔な暮らし」に加え、あらゆるものに初めから添付されている「人工香料」。
生活用品だけでなく、食品にも及んで久しい現在。
もはや世代で分けられることではなさそうです。
「量販品=なんだかわからないけど危険」と一足飛びにすべて排除するのではなく、成分や使用方法について確認してから選ぶ。
知った上で、使用するか否か選び、使用するなら、使用場所、濃度、頻度を決める。本来の目的を達するために、工夫発展し、
その過程で不具合が出るならば、また別の選択をする。
これを続けることで、市場がゆるやかにより健康的な方向へ向かうのではないでしょうか。
さて、「におい」に関してできることには、
〇腐敗したものは捨てる
〇掃除する
〇洗う
〇乾かす
〇天日に当てる
〇換気する
〇風にさらす
〇重曹を利用する
〇洗剤の代わりにもなる消臭ボールを使う
など、昔からされてきた方法や 新しいアイディアなどがあります。
「天日に当てる」など、勤務形態や生活環境の変化により難しい場合、
それを補うものとして開発された便利な消臭グッズ。選ぶ際には、安心して使えるようなものを選びたいですね。
また、家にある天然の材料少しだけで、安心な消臭グッズをつくることもできます。
ゆるやかに消臭を助けてくれ、視界に入るだけでなんだかほっとうれしくなる「天然消臭サシェ」をつくってみませんか?
4 ウッドチップ・重曹・茶がら・炭・ハーブ・アロマで「玄関周りの天然消臭サシェつくり」
くつにちょこんと入っている姿、ぶらさがっている姿、ふとかおる天然の香り、、、ちょっとしたしあわせ。
さまざまな「ちょっとしあわせの引き出し」を暮らしの中に用意しておくと、疲れているとき、落ち込んでいる時、ふっと気分を変えるきっかけにもなってくれます。
<重曹の消臭サシェ>
3か月くらいしたら重曹を交換し、古いものは排水口の汚れ落としなどに使えば無駄なしです。
【材料】1足2個分
・重曹 大8-16 *くつの大きさにあわせてください
・袋 2つ
・ひも、リボン 2本
【作り方】
①袋に重曹を入れます。 *うちはティーバッグに入れてから詰めています
②好みの長さまで詰め、ひもで結んでできあがり。
その他、以下のものもいいですよ。
緑茶・番茶・紅茶などの茶殻
: 無農薬自然栽培など、ていねいに育てられたお茶。おいしくいただいて、一回で捨てるのはしのびない。日光でしっかり乾かして、サシェや空き瓶にいれて防湿・脱臭に。
3か月~半年くらい使ったら、コンポストにしたり、土に還して。うちでは、庭木のマルチにしています。
コーヒー豆のかす
: 脱臭力の強いコーヒーかすの再利用は有名。日光でしっかり乾かして、サシェや空き瓶にいれて防湿・脱臭に。ウッドチップ
: 市販の靴用サシェには、レッドシダ―などスギ科、ヒノキ科のチップが入っているものがあります。防湿、消臭の助けに。うちでは、衣類防虫剤を作った際に出たくすのきのチップを入れています。靴や下駄箱だけでなく、衣類のタンス、クローゼットにも。● 無農薬ウッドチップ
備長炭
: こちらも消臭の定番、台所でも活躍です。ドライハーブ
: ローズマリーやラベンダーは繁殖力がとても強く、あっという間にこんもり。料理、虫よけリースなどに使えきれない分は、剪定を兼ね、乾燥の後サシェや空き瓶に。
感覚的方法の「マルチング」に当たります。うちでは、靴の奥に入る部分に、防湿、消臭対策の重曹を入れ、
外に出るリボンに乾燥させたハーブをつけています。
とってもいい香りです。
アロマオイル
: 綿やドライハーブをつめて、お好みのアロマオイルを数滴たらします。感覚的方法の「マルチング」に当たります。
香りが弱くなるので、定期的に追加する必要はあります。
靴の中に入るサシェの先端に、防湿、消臭対策の重曹を入れるのもいいです。
「サシェ 縫う気にならない」
そんな時は、切りっぱなしの布に包んで、ひもで結ぶだけでOK。「布を用意するの ちょっと大変」
ペーパータオル、ティーバッグ、コーヒーフィルターでOK。円形のものは格別にかわいい。くつした、ストッキングに入れるのいいですね。
「そういうのも ない」
空き瓶はありますか? 瓶に入れて、ペーパーや布をかぶせてリボンで結ぶとかわいいですが、布もリボンもなければそのままでOK。靴箱の一番下の段に置いておくといいですよ。
そうです。
「がんばって手作りにこだわる」よりも、「ゆるんで楽しんで やりたいこと」を。
6 まとめ
毎年めぐってきてくれる「梅雨」。向こう側には、カッと照り付ける日差し、梅の土用干し、そして夏休みが待っています。みなさまもどうぞすこやかにお過ごしください。
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1.完全オーガニック宣言
化学薬品や農薬とは無縁な環境で育ったクスノキを使用しています。
都会ではクスノキというと街路樹や社寺などに植えられていますが、
屋久島には昔から野生のクスノキが多くあります。それらは当然農薬などとは無縁のところで育っているので、安心して使っていただけます。
2.天然のいい香り。においもやわらぐ。
一般的に「タンスのにおい」と言われているのは化学薬品で作られた防虫剤のこと。しょうのうは化学合成品のものとは香りが違い、鼻につく匂いではなく鼻を通る爽やかな印象。天然クスノキなら身体にも自然にも優しく、衣服についた香りは風にさらすとすぐに和らぐのが特徴です。
3.環境にもいい。
これらすべての商品は自然に還元するものなので、使い終わった後も環境汚染がなく、化学アレルギーも起こしません。また使っているだけで環境にもいいなんて、気持ちがいいですよね。あなたもしょうのうを使って、ナチュラルにおしゃれを楽しめる、快適な生活をはじめてみては。
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