東洋医学の経絡（望診法）から見る、毎日の「あなたの顔」が教えてくれるカラダの異常とは？

自分の顔をまじまじと見ることはありますか？

ニキビがあったり、赤くなっていたり、その日によって顔も少しずつ変化していきますよね。
実はその小さな変化こそが、あなたの体の異常を教えてくれる重要なサインだということをご存知でしょうか？

自分の顔で診る経絡チェック

まず最初に経絡について簡単にお話したいと思います。
経絡というのは、経穴と呼ばれる【ツボ】の通り道のことを表しています。

電車で例えるならば、経穴が【駅】で経絡が【線路】というイメージを持ってもらえればいいと思います
また、東洋医学には五行思想というものがあり、【木・火・土・金・水】という分類に分けられます。

それぞれの五行に臓器を（直接的な臓器を表すわけではありません）当てはめていくことになります。
東洋医学の中で経絡のバランスを取り合うということは、【〇〇の経絡が強い】【〇〇の経絡が弱い】というバランスのとり方ではなく、すべての経絡がプラスマイナスゼロの関係を作ることが大切と考えられています。

経絡のエラーはどのようにして見つける！？

経絡のエラーとは、経絡の中で生じる異常反応の事を表します。
経絡のエラーは、全身の様々な状態を確認することで把握できます。

例えば、身体を前傾するような動作では、体の後ろを通る【腎経】や【膀胱経】の経絡に異常をきたしているという判断になります。
また、今回のテーマでもある顔を診ることで判断することができます。

なぜ全身を診ることで判断できるのか。

その答えは経絡が全身に張り巡らされているからです。

それでは、今回の本題に入って行きましょう。
今回のテーマは、【自分の顔で診る経絡チェック】です。

毎日の生活の中で、おそらく1回は必ず自分の顔を見ているのではないでしょうか？
洗顔をする時やお化粧をする時、お手洗いで手を洗う時など顔を見るタイミングは様々でそれは人によって違うと思います。

様々な健康情報が溢れているけれど、実際その健康習慣、あまり長続きしないですよね。

毎日、自分のカラダと向き合っていますか？
自分のカラダの異常や疲れに気づいていますか？

自分のカラダを事細かにチェックすることはなかなか難しいと思います。
生活リズムの中でそれが出来るに越したことはないのではと考えています。

いろいろな健康情報が溢れている昨今、意外と周囲に聞き取りを行ってみると長続きしない物です。
私は、そこに【生活リズムに入っていない】ということが盲点ではないかと思うのです。

前述したように毎日の生活の中で取り入れやすい内容としては、ごく簡単にできることだと思います。

生活リズムに入っているもので考えると鏡で【顔】をチェックすることではないでしょうか。

実際に顔を見て、何をチェックするのか？

ほくろの位置
吹き出物の位置
顔が赤くなっている位置
眼と眉毛の間の色

大きく分けてこの4つを見ることが必要になります。

①　顔の赤くなっている位置

左頬が赤い・・・肝臓の経絡が弱っている

肝臓の経絡の特徴としては『イライラ』です。
毎日の生活の中でイライラすることは増えていませんか？

肝臓の気の巡りが滞っていても、溢れていてもこの肝臓の経絡には影響してしまいます。
また、この肝臓の経絡が弱っていると目の疲れや関節痛などにも影響があると考えられています。

右頬が赤い・・肺の経絡が弱っている

肺の経絡の特徴としては『悲しみ』です。
肺の気の巡りは、皮膚表面の防衛能力があると考えられています。

その為、悲しい事があると内側にこもってしまい外側への防衛力が低下してしまいます。
また防衛力が落ちてしまうので、皮膚の乾燥などの症状も現れます。

鼻先が赤い・・脾の経絡が弱っている

脾臓の経絡の特徴としては『深く考えすぎる』です。

脾臓の気の巡りは、気の運搬や栄養の運搬の働きがあると考えられています。
その為、脾臓の気の巡りが弱ってしまうと、手足に力が入りにくいなどの症状が現れると考えられます。
その他にも、血液の循環量をコントロールしてくれる働きもあるので、女性の場合は、月経量が多くなるなどの症状が見られることもあります。

頬骨に沿って赤い・・腎の経絡が弱っている

腎臓の経絡の特徴としては『プレッシャーを感じやすい』です。
腎臓の気の巡りは、脳や骨との関係が深いと考えられています。

その為、腎臓の気の巡りが弱ってしまうと、腰痛の症状や耳鳴りの症状を引き起こすと考えられています。
その他にも、思考力が鈍ってしまうので、物忘れやめまいの症状との関係性も考えられます。

② 目と眉の間の色

経絡によっては、色として体の症状・気の巡りを教えてくれることがあります。
青色→肝臓、赤色→心臓、黄色→脾臓、白色→肺、黒色→腎臓

③ 皮膚の乾燥や吹き出物

体の変化には異常がはっきりと出るものもあります。
その代表例が『吹き出物』ではないかと思います。

吹き出物（にきびなど）は、経絡の異常を体表面にハッキリと現します。
それ以外にもカサつくなどの乾燥も異常として診る事ができます。

経絡というのは、最初にもお話したように【プラスマイナスがゼロ】の状態を作る事が求められます。
肌が乾燥するということも経絡を通る気の巡りが足りていないことを表しています。

どのように対処する事ができるのか？

症状として現れる事からツボ押しもオススメしますが、顔に現れるというのは、毎日の食事から見直していくことも必要ではないでしょうか。
今回は、食事とツボ押し両方ともお伝えしたいと思います。

【食事】

肝が弱りやすい人は　　人参、ブルーベリー、筍、梅、ごま
心が弱りやすい人は　　　あずき、有機番茶、トマト、ピーマン
脾が弱りやすい人は　　玄米、大豆、リンゴ、ジャガイモ、きゃべつ、山芋
肺が弱りやすい人は　　大根、はちみつ、レンコン、ねぎ、しょうが
腎が弱りやすい人は　　　海草、黒豆、シナモン、にら、しょうが、くるみ

【ツボ押し】

肝が弱りやすい人は　【太衝】
足の親指と人差し指の間を押し上げると指がつかえるポイントがある

心が弱りやすい人は　【神門】
手首の横皺と小指側の出っ張った骨の間

脾が弱りやすい人は　【太白】
土踏まずの側面を足先に向かって滑らせると丸い骨にあたり、その土踏まず側

肺が弱りやすい人は　【太淵】
手首の横皺の親指側で脈が触れる部分

毎日の生活の中で顔を見てあげてください。
カラダはあなたに信号を出しています。

そして、人から見られる最初のパーツも顔と言われています。
あなたの顔が今よりもっと健康的になってくれるように心から祈っています。

それぞれのタイプにあった食材リスト

肝が弱りやすい人にオススメ：有機梅ぼし
脾が弱りやすい人にオススメ：農薬不使用の玄米
肺が弱りやすい人にオススメ：農薬不使用のはちみつ
腎が弱りやすい人にオススメ：天然わかめ

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