梅雨時の不調対策に。梅雨シーズンに食べたいヴィーガン仕様のおかずレシピ3種。酸味と薬味を上手に使った梅雨時を元気に乗り切るレシピ。
梅雨で毎日ダルくて食欲がわかない?
今年も梅雨の季節になってきましたね。
どんよりとした天気が続き、気温が高くじめじめとして、体も心も冴えない日が続くことも。
実際非常に多くの人が、梅雨になると何らかのストレスを抱えているようです。
なんとなくだるい、憂鬱、体が重い、やる気が起こらない、疲労を感じる、といった症状が多くを占めているのだそう。
これらをはじめとする梅雨時のつらい症状の原因については、これまでIN YOUでもお伝えしてきました。
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じめじめとして気温も高い梅雨の気候は、どうしても食欲が減退気味になり、冷たいものや甘い物、
のどごしよく食べられる生の食品を選びがちで、体を冷やしてしまいます。
また、この時期は気温が急激に変化して、着るものが薄着になり、汗をかきにくく、
エアコンを使い始める時期でもあり、知らないうちにどんどん体が冷えていきます。
血のめぐりも悪くなり、むくみ、自律神経が乱れ、まさに負のスパイラルです。
この連鎖がひどい便秘につながることもあります。
梅雨の辛い時期は、モリモリ食べたくなるようなごはんで元気になろう!
梅雨時の負の連鎖、どこかで断ち切らないといけません。
今回は、食欲があまりないなぁという時でも、一口、また一口…と箸が進んでしまう、酸味と薬味を活用したメインおかずをご紹介します。
梅雨シーズンにオススメ食べ物と味付け。ポイントは酸味と薬味を上手に使うこと。
★酸味の効能とは?
酢や梅干し、レモンなど、酸味のあるものは唾液や胃液が分泌されて食欲がアップし、消化を助けます。
クエン酸や酢酸などが含まれますが、エネルギー代謝を助けて疲労回復させる効果があり、カルシウムや鉄などミネラルを効率よく吸収する手助けもしてくれます。
ミネラルの吸収は、むくみの解消にもつながります。
● オススメの有機梅干し
★薬味の効能とは?
しょうが、にんにく、ネギ、青じそ、ごまなど、その香りや彩りで食欲をそそることは言うまでもありません。
その他にも疲労回復や滋養強壮、免疫力アップなど、それぞれ効果があることが知られています。
たとえばしょうがには、強い殺菌力や食欲アップ、消化促進などの作用があり、加熱すれば体を温めて冷え改善に効果的です。
ネギはアリシンという香り成分が含まれ、ビタミンB1の吸収を助けたり、血行促進や疲労回復などに効果があることが知られています。
これらの食材の効果は強く、食べ過ぎると体に負担がかかるものが多いのですが、薬味として使うのならばちょうどよいですね。
梅雨を乗り切るおすすめヴィーガンレシピ3種。
今回は、厚揚げ・高野豆腐・車麸を使っているのですが、どのレシピでも置き換え可能です。油淋鶏風を高野豆腐で作っても、南蛮漬けを車麸で作っても、どの組み合わせでもOKですので「これがないからできない…」と思う必要はありません。
また、ヴィーガンにおなじみの食材は、梅雨時でも食中毒の心配があまりないので嬉しいですね。
タレは必ず味見をしながら作り、甘さ・酸味など自分の好みの状態になるまで調整してください。
酸味のきいたネギとゴマのタレが癖になる。厚揚げの油淋鶏風。
【材料】
(2人分)
・有機厚揚げ…2枚
・有機葛粉または有機片栗粉…適量
・無農薬菜種油…適量
タレ(サラダや餃子など、使い回しがききます!)
・有機長ねぎ…1/2本
・有機すりごま…大さじ1~(好みで)
・おろしにんにく…1/2かけ分
・おろししょうが…1/2かけ分
・有機酢…大さじ2~(好みで)
・有機しょうゆ…大さじ2
・無農薬甘酒…大さじ2
・(あれば)粉末チアシード…大さじ1
・有機ごま油…少々
※粉末チアシードは、栄養補給というよりもとろみをつけるために入れています。水分を吸うとゲル状になる性質を利用しているのですが、厚揚げに絡みやすくなります。
【作り方】
(2人分)1、タレを作ります。ネギはみじん切りにし、にんにくとしょうがはすりおろします。
2、ボウルにしょうゆ、酢、甘酒、おろしにんにくとしょうが、ごま油を入れて混ぜ、さらにねぎのみじん切り、すりごまを入れて混ぜ、最後にチアシードでとろみをつけます。(水分を吸うまで少しかかります。)
3、厚揚げは食べやすい大きさに切って、1つずつ葛粉をはたいておきます。
4、フライパンに油を少々引いて、1をカリッと焼き付けます。
5、器に4を盛り付け、タレを回しかけて完成。
我が家ではタレが大好評のメニューです。
とくに息子は厚揚げがなくなると、タレをごはんにかけて食べるくらい大好きです!
好きな野菜をたっぷり乗せて。高野豆腐の南蛮漬け
【材料】
・高野豆腐…4枚(膨軟剤不使用なら8枚)
・有機しょうゆ…大さじ1.5
・水…400cc
・有機葛粉あるいは有機片栗粉…適量
・無農薬菜種油…適量
(A)
野菜はお好みです。
・有機にんじん…1/3本
・有機玉ねぎ…1/2個
・有機きゅうり…1/3本
・有機ラディッシュ…3つ
・有機青じそ…2枚
(B)
・有機酢…100cc
・有機しょうゆ…大さじ3
・無農薬甘酒…大さじ3
・(必要があれば)塩…小さじ1/4~
・有機ごま油…少々
・(好みで)赤唐辛子の小口切り…適量
【作り方】
1、高野豆腐を、しょうゆと水を合わせた液に漬けて戻しておきます。
2、(A)の野菜をそれぞれごく薄くスライスします。(太めに切りすぎると調味料とあまりなじまず、食べたときに野菜の生っぽさと固い食感ばかり気になってしまいます)
3、塩以外の(B)を合わせてボウルに入れ、味見しながら最後に少しずつ塩を入れて味を調整します。1の野菜を入れて味をなじませておきます。
4、1の高野豆腐を食べやすい大きさに切り、全体に葛粉をはたいておきます。
5、フライパンに油を少々引き、4の高野豆腐をカリッと焼きつけます。
6、5を皿に盛り付け、3の野菜をたっぷり乗せます。
※酢の酸味は、甘酒とごま油少々でまろやかさがプラスされます。
黒酢やバルサミコ酢だとさらにまろやかになります。
また、しょうゆの量でコクを、塩で最終的な味を調整します。自分が最も旨味を感じるポイントを味見して見つけてください。
濃厚だけどフルーティ。車麸のバルサミコ酢豚風
普通の米酢でもおいしいのですが、バルサミコ酢の濃厚さ・しょうゆ・にんにく・しょうがの組み合わせが好きなので使っています。黒酢でもまろやかになっておいしいです。
【材料】
・有機車麸…3枚
・有機しょうゆ…大さじ1
・水…200cc
・有機葛粉あるいは有機片栗粉…適量
・無農薬菜種油…適量
・有機玉ねぎ…1/2個
・有機にんじん…1本
・有機ピーマン…3個
・無農薬菜種油…適量
・塩コショウ…適量
(A)
・有機バルサミコ酢…大さじ2
・無農薬甘酒…大さじ3
・有機しょうゆ…大さじ1~
・おろしにんにく…1/2かけ分
・おろししょうが…1/2かけ分
・有機酒…大さじ2
・水…80cc
・水溶き有機葛粉あるいは有機片栗粉…粉大さじ1+水大さじ1
・有機ごま油(少々)
【作り方】
1、車麸は、しょうゆ大さじ1+水200ccを混ぜた液に漬けて戻しておきます。
2、野菜を食べやすい大きさに切り、フライパンでにんじん→玉ねぎ→ピーマンの順に炒めて取り出しておきます。(にんじんは固さが残らないように!)
3、1の車麸を4等分して表裏に葛粉をはたき、油を入れて熱したフライパンで両面カリッと焼いて取り出しておきます。
4、(A)の材料をボウルに入れて混ぜ、3で油を拭き取ったフライパンに入れて煮立たせ、若干のとろみをつけます。
5、4が完全にとろみがつかない瞬間を見計らって炒めた野菜を入れてさっと混ぜ、次に焼いた車麸を入れてざっくり混ぜます。
全部いっしょに入れるとどうしても車麸ばかり先に味がついてしまうので、先に野菜と甘酢あんを絡めるようにしています。
6、最後に(必要があれば)塩コショウで味を整え、ごま油少々を回しかけて完成です。
※これも、甘酢あんの材料を味見して、酸味や甘味などを自分の好みに調整してください。
タレに「だしの素」「鶏ガラスープの素」を使わないでおいしく作るコツは?
何をおいても「本物の調味料」を使うことが大切です!
巷のこれらのレシピでは、タレにだしの素やめんつゆ、鶏ガラスープの素などを使って旨味をプラスする場合も多いようです。
ここでは主にしょうゆと酢を使っていますが、ここで粗悪品を使うと残念な結果になります。
逆に自分の舌で納得して選んだ調味料を使えば○○の素は必要ありません。
調味料は、有機かどうかだけではなく味や風味も重要です。
本当においしいしょうゆは塩味の角がなく、「めんつゆ」とは別次元の深い旨味があります。
酢にしても、単に酸味があればいいというものではありません。ツンとするような酸味の角がとれてまろやかであり、香りもよく、深い味わいがあります。
例えばバルサミコ酢の場合、粗悪なものは「酸っぱくなった穴子の甘ダレ」のような、なんとも言えない味ですが、おいしいものは濃厚でコクもあるのにフルーティです。
★手作り調味料もおいしい!
この時期は梅のシーズンでもありますので、梅を昆布入りのしょうゆに1週間ほど漬けただけの「梅しょうゆ」のしょうゆや(梅のクエン酸が染み出してしょうゆに溶け込み、梅ポン酢のようになっています)、梅干しづくりで出た梅酢を活用するのもいいですよ。
また、しょうゆにレモンを絞って混ぜたものや、晩秋に絞っておいたゆず果汁を使った自家製ポン酢もおいしいです。
ぜひ調味料を吟味してくださいね。
この季節に美味しいオススメの基本調味料 無農薬自然栽培の「甘酒」
優しい甘みと玄米の栄養価の両方を体に取り入れることが出来る、天然麹菌で発酵した自然栽培の玄米甘酒今すぐここをクリック!市販品甘酒は、白米から醸造した白米甘酒がほとんどですが、こちらは玄米と麹で醸造した、玄米甘酒です。
玄米には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれており、白米よりも栄養価が高いことは皆さんもご存知の通りです。
こちらの甘酒は、自然栽培の玄米を麹にし、その麹の力だけで糖化させて作っています。
もちろん、お砂糖などの甘味料や添加物は一切加えていませんので、安心してお飲みいただけますよ。
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