知らなきゃ大損!恐ろしい現代病から私たちを守るドクダミの偉大なる力と効果的な使い方。
こんにちは。INYOUオーガニックスペシャリストの小林くみんです。
一年中、日本中どこでも、コンクリートのどんなすき間からも顔を出すほどの生命力を持つドクダミ。
とても地味なドクダミですが、初夏から夏にかけてに白い可憐な花を咲かせ、その存在感をアピールします。
あっという間に、庭を占領する雑草の1つとして毛嫌いしている人もいるかもしれませんね。
しかし、ドクダミは十薬(じゅうやく)とも呼ばれる薬効の高い植物。
私がまだ幼かった頃のことですが、
もともと体の弱かった私の母が、原因不明の病で1ヶ月以上寝込んだことがありました。
どんな薬を試しても、何日間もベットから起き上がれない日々が続きましたが、
その時に回復のきっかけになったのがドクダミ茶。
私の祖母(母の母)がドクダミの葉を積み作ったドクダミの茶は、
病院で処方された薬よりもパワーがあったのかもしれません。
多年草のドクダミ(十薬)ですが、
薬効成分が最も多くなるのが、その白い花を咲かせる頃。
体にたまった毒素をデトックスし、
ニキビ、湿疹、蓄膿症などへの効能や
その利尿効果によるむくみを取りなど美容・健康に大いに役立ちます。
そして、
血圧をコントロールし高血圧の予防、
生活習慣病の動脈硬化、脳梗塞・心筋梗塞の予防にも役立つという優れもの。
忙しい私たちでも気軽に、そして手軽に生活に取り入れられるアイテムなんです。
生命力最強のドクダミ(十薬)に含まれる、現代病に効く有効成分
「ドクダミ茶ってよく見かけるけど、そんなに良いの?」、
「あんまりおいしくなかったような・・・。」
と思う方もいるかもしれません。
独特な匂いを発するドクダミを雑草として毛嫌いしている方もいるかもしれませんが、
その効能を知ったら、苦いドクダミが、私のように手放せないアイテムになるかも?!
今回は、生活習慣病の予防をテーマにその効能を見ていきます。
ドクダミのパワーの元、主な4つの有効成分
1. クエルシトリン:便秘解消により腸内環境を整える。
ドクダミに含まれる有効成分の1つクエルシトリンには便を柔らかくする働きあり、
便秘の改善が期待できます。
体内に溜まった毒素が原因ともいわれるアトピー性皮膚炎や花粉症。
ドクダミ茶の抗菌作用で体内の有害物質を排出することによりアレルギー体質の改善にも役立ちます。
腸内環境を整える重要性はこちらのIN YOU過去記事から:
【ただ食べるだけじゃ効果半減!発酵食品の正しい食べ方と効果的な食べ合わせを教えます。】
【大腸がんで他界した母が頻繁に食べていた一般的に「腸内環境を整える」と言われる食品の落とし穴】
その他にもクエルシトリンには、毛細血管を強化し血管の弾力を高め動脈硬化を予防する効果や、
利尿作用、脂肪蓄積の抑制、降血圧作用、抗炎症作用など様々な作用が・・・。
私の母のケースは、様々な要因で体調を崩したのだと思いますが、
利尿作用や抗炎症作用が不調に効いたのかもしれません。
2. イソクエルシトリン:血液をサラサラにし高血圧・動脈硬化を予防
最近、洋食が続いて脂っぽいものを食べる機会が多い・・、
お付き合いで外食続き、メタボが心配?!
食事の内容が動物性のものが多かったり、味の濃い食事が続くと高血圧や、動脈硬化が心配。
そんな時には、いつもの飲みものをドクダミ茶に代えてみて。
3. カルシウム:日本人に不足しがちなカルシウムを手軽に補給
実はドクダミ茶にはカルシウムも豊富に含まれているんです。
ドクダミ茶(乾燥)100gに含まれるカルシウムは816 mg。
例えば、一般的に手に入りやすいお茶の場合、
烏龍茶124 mg、ルイボスティー茶135 mgほど。
参照:(財)日本食品分析センター
厚生省の日本人の食事摂取基準(2015 年版:最新版)では、30~40代(男女)の場合、
カルシウム推奨量が650mg。
そして、私たち日本人はカルシウム不足気味。
特に女性は40代後半からは骨密度が低下しがち。
もちろん普段の食事で意識してカルシウムを摂ることは必要ですが、
ドクダミ茶を飲むことによってもカルシウムプラスになりますね。
4.カリウム:デトックス効果で浮腫み予防
カリウムにも余分な毒素や老廃物を排出してむくみを予防するという働きがあります。
デスクワークで夕方になると靴がきつくなる
立ち仕事でふくらはぎがパンパン、など・・・
浮腫みやすい方や、水分を溜め込みやすい体質の方にもおススメ。
特に湿度が上がる梅雨時は体内の水分の巡りが悪くなるので、
ドクダミ茶で余分な水分を外に出すよう心がけてみて。
またカリウムは過剰に摂取したナトリウムを排出してくれるので、
高血圧予防にも良いですね。
他にもドクダミには、
糖質、脂質、タンパク質の代謝に必要なパントテン酸、
体内のエネルギー代謝を促すナイアシン、
脂肪肝を防ぐコリン、
血液中の糖をエネルギーに変換するマグネシウム、
血液を中性に保つフリン、
脳の働きに不可欠なビタミンB2、
などなど様々な成分を含んでいます。
ドクダミ茶は市販のものもありますが、自分でも作れます。
用途により使い分けるのがおススメ。
ドクダミはお茶にして飲むことによる効果はもちろんですが、それ以外にも使い道は沢山あります。
そのうちの1つ、カンタンに直ぐできるおススメがドクダミ風呂。
「ドクダミ風呂」
なんだかグロテスクに聞こえるかもしれませんが(笑)・・・。
私が師事していた自然療法の先生が、
帯状疱疹が出た時、解毒のために薬草を煮だしてお風呂に入れ、病院へは行かずに症状を完治しました。
色々な薬草を試した中で、一番効果があったのがこのドクダミだったそう。
私も先生の話を聞いてからドクダミのお風呂を試してみましたが、
健康体の私でも、汗のかきやすさや入浴後のスッキリ感の違いを感じました。
ただ、お風呂に継続してドクダミを使用する場合は、
それなりの量を使うので、ドクダミのパワーが一番高い今の時期にドクダミ茶を大量に作っておくのがお薦め。
ドクダミは白い花が咲いている5~7月が1年のうちで1番有効成分が高く、繁殖力も増す時期。
いたるところに生えているドクダミですが、いまいちどれがドクダミか区別がつかない・・・、
という場合は白い花を目印にしてみて。
そしてドクダミを採る場所は、
農薬や排気ガスにさらされる可能性のある場所や犬の散歩コースは避けてね。
超カンタンドクダミ茶の作り方:
1. ドクダミを摘んでくる。
根元より少し上から鎌などでバッサリと刈り取る(花は付いたままでよい)。ポイント:
ドクダミの薬効が高い時期は触るとかゆくなる人も。ビニール手袋をして作業するのがベター。
2. 農薬不使用のドクダミを採取してキレイに洗う(葉の裏の土もキレイに洗う)。
3. カラカラに乾燥
4. 水気を切り、3~4本まとめて根元をひもで結び、
風通しの良い場所に逆さにつるして乾燥(天気が良ければ3~5日ほど)。ポイント:
刈り取ってからそのまま放置すると大変臭くなるので注意。5. ハサミでカット(大きさは適当で大丈夫)
6. フライパンで煎る
焦がさないように弱火で炒る。ポイント:
完全に湿気をとることによりカビにくくなります。7. 乾燥剤をと一緒にビン、タッパーなどで保存。
ポイント:
時々入れものから出して干したり、フライパンで炒ってあげると長持ちします。せっかく薬効が高いドクダミ。
そのパワーをちゃんと頂くための淹れ方。
飲む適量:1人1日分、約10~15g(お茶パックに1回分の量入れておく便利)。
しっかりと煎じる。
水約600mlと1回分の量を一緒に火にかけ(弱火)、
水が半分ぐらいになるまで煮詰めて出来上がり。
ポイント:
・煎じた後に長く置くと成分が変化してしまうため、1日分だけ作ってその日のうちに飲みます。・土ビンや耐熱ガラス鍋やホーロー鍋、アルマイト製などがベター。
鉄製や銅製の鍋やヤカンだと、ドクダミに含まれるタンニンが
鍋の鉄分と結びついて変質する可能性があります。
・熱で壊れる薬効成分があるため60~70℃くらいで沸騰させず煎じる。
・飲みにくい場合は、麦茶などの他のお茶とブレンドするのがおススメ。
ドクダミ風呂は濃く煮出したお茶をお風呂に入れるだけ。
またはお風呂を沸かすときにお茶パック入りドクダミをお風呂に入れておいてもOK。
ドクダミ風呂の一般的な効能は、
血行促進
保湿効果
抗菌作用
新陳代謝促進
消炎作用
ニキビの解消や予防
薬効が強い分、「副作用」もあるんです。
こんな症状が出たら飲むのを一度ストップしたり量を減らしてみて。
下痢:
ドクダミの効果の1つ「便秘解消」。もともとお腹が下りやすい方は少しずつ飲んでね。
高カリウム血症:
高齢者や腎臓の機能が低下している方、カリウムを保持する利尿薬を服用している場合はドクダミ茶を沢山飲むのはおススメしません。
ドクダミにはカリウムが多く含まれ、血圧を下げますが、大量に摂取すると高カリウム血症
(吐き気や嘔吐、しびれ、脱力感、不整脈などの症状)が現れることも・・。
余分なカリウムは腎臓で濾過され尿から排出されるのですが、
腎機能が低下している場合は高濃度のドクダミ茶を飲み続けると余分なカリウムが排出されず
体内に溜まり高カリウム血症の症状が出る場合もあるので注意。
副作用が気になる方にお勧めのお茶がこちら⇒美甘麗茶
そんな自然の優しさに気づいたら
あなたの中の「優しさ」ももっと大きくなるかもしれない。
コンクリートの隙間からも、力強く青々とした葉を広げるドクダミ。
朝から晩までデスクに向かい、いつ日が昇ったのかも、いつ日が沈んだのかも気づかずに過ごす日々。
自然と切り離された生活の中、いつの間にか、自分が自然の一部であることを忘れて過ごす毎日。
それでも自然はその大地の中に、現代病に悩むわたし達を救う「命」を育て、
わたし達に惜しみなく与えてくれます。
そんな自然の優しさに気づいたら、あなたの中の「優しさ」ももっと大きくなるかもしれない。
忙しい生活の中、一歩立ち止まり道端に生きるドクダミへ目を向けてみて。
きっと、その姿はあなたに元気をくれるはずです。
IN YOUMarketでオススメ!
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