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度々起こる食品への異物混入事件。私たちは消費者はどう考えるべきか?

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繰り返される異物混入事件

大磯町の給食問題


最近話題になった異物混入事件といえば、大磯町の給食問題があります。
2016年1月から事業者委託の弁当方式で始められた給食に、異物混入が相次いで味も悪いとして、今年の9月に表面化しました。

皆様も記憶に新しいのではないでしょうか。

2015年に相次いだ異物混入事件

少し前にも、インスタント焼きそばにゴキブリが混入していた、大手ファーストフード店が供給したナゲットにビニール片が入っていたなど、異物混入事件は後を立ちません。

さて、私たち消費者の立場は?

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報道が加熱し、製造過程の問題点や企業のトップの謝罪会見、市場に出回った商品の回収などが連日取り上げられます。
情報はインターネットから自分で選んで収集するという人でも、自分で選ぶからこそ偏りがあるというのも事実です。

常にメディアの情報に触れる消費者は、これらの報道についてどのような考えをもつべきなのでしょうか。

対応や謝罪に注目が集まりがちな異物混入事件ですが、食品を購入する消費者の立場から、
製造過程の問題から一歩離れて、違う切り口から客観的に事件を眺めた時に、事件の背景や原因が見えてきます。

冷凍食品農薬混入事件からみえる「こうしたほうがいいんじゃない?」

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事件の概要

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2013年に群馬県の工場で製造した冷凍食品から農薬が検出されたという事件がありました。
容疑者が漫画『ワンピース』のコスプレをしていた姿が注目を集めた事件でもあります。

この男性は、ボーナスが引き下げられるなど待遇の悪さに憤慨して、食品を農薬に混入させたというものでした。
この犯行そのものは悪質で擁護のしようがありません。

「冷凍食品農薬混入事件」と「成果主義評価制度」

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ここで素朴に不思議に思うことは、事件を起こしたくなるほど、製造現場ってそんなに待遇が悪いのか、ということです。
事件を遡ること3年前、工場労働者にも「成果主義」が導入されたそうです。
そしてそれまで年功序列だったボーナスも査定で決まることに。

管理職あるいは営業職ならば、個人の能力によって成績に差が出てきますので、成果主義が導入されてしかるべきかもしれません。
しかし、工場の生産ラインで働く労働者に「成果主義」の導入は果たして適切だったのでしょうか。

そもそも査定されるほど、個人の裁量が入り込む余地があったのでしょうか。

「成果主義」の目的は?

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成果主義と異物混入事件。一見無関係のようですが、
この事件に関しては社会的背景が人間の心情を狂わせるきっかけとなり、私たちの安全を脅かすに至ったと言っても過言ではありません。

男性は勤続8年になるにもかかわらず、ボーナス込みの給料が年間で200万円ほどでした。
内訳は、ボーナスが20万円ほどなので、月収は15万円ほどということになります。

男性には妻と子がいたそうなので、一家3人で生活保護を申請すれば家賃込みの手取りは15万円を超えます。
49歳の男性がフルタイムで働いても生活保護にも満たない賃金しか得られない上に、年間20万円のボーナスさえ査定されて減額されるのでは、追い詰められた男性の心情は理解できます。一部の報道では、この職場では「味見」と称し出来上がった製品を従業員が食べる行為が日常的に行われていて、この男性も常習犯だったとのことなので、低い査定が下るのにはそれなりの理由もあったのかもしれません。

でもですね、この工場で単純労働者にまで「成果主義」を導入したのは、結局総賃金を下げるため・・だったのではないかと推測されてやむなし、という印象は受けます。

ところ変わっても、異物混入?

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さらに視点を変えて、世界でも食品への異物混入は問題となっているのかみてみましょう。

例えば、1980年代のソ連。

敢えて今の日本と比較して違いが多く面白いと思ったので挙げてみました。
「食品に異物が混ざっていても不思議ではない」というのが当時のソ連の常識だったそうです。

缶詰に金属片が入っているなどの取り除けば問題がない異物の場合、数ヶ月現地で生活すれば気にならなくなるほどの頻度だったそう。
ゴキブリなどの乾燥した虫が入っていても、調理する前に取り除けば熱を通すことで、体に影響はないとまで思えるそうです。

特筆すべきは、清涼飲料水です。

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清涼飲料水は、全て瓶入りで、瓶は200mlと330mlの2種類のみ。
ビール、コーラ、ジュース、ミネラルウォーターなどあらゆる種類の飲み物が詰められていました。

清涼飲料水は、あらゆる店舗で購入ができました。ただし、ロシア人は瓶入り飲料を買うときに、1本ずつ瓶の底をチェック。

そして、苔のようなものが沈んでいたら、その飲み物は絶対に買わないというのが、鉄則だったそうです。
この苔のようなものとは、ネズミの糞なのです。

瓶はリサイクルされたものが使用されるのですが、その過程が不衛生で、工場内を歩き回ったネズミが瓶の中に糞を落とし、その瓶に飲み物を入れて提供されていた、というわけです。
異物混入に過敏になりすぎるのも問題だと思いますが、生産者、消費者共に無頓着になりすぎるのは国家の崩壊につながる、ということなのかもしれません。

私たちにできること


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さてこのような事件は日々よく耳にするニュースではありますが、
皆さんはどう捉えられますでしょうか?

今回取り上げたように、異物混入には個人の事情がかいま見えるとはいえ悪質なもの、歴史的国家的背景があるもの様々です。
これらのことも踏まえて異物混入問題について考える際、私たちには何ができるのでしょう。

冷静に客観視すること。


メディアの情報というのは一方方向に流れるものです。
意図的に一部分を強調して報道されることも少なくありません。
まずは感情的にならず、客観的に見てみることです。


ニュースをそのまま鵜呑みにしたり信じ込まないこと。
なんらかの情報操作がなされていないかどうかなど、一度は疑ってみる癖をつけるのでも良いでしょう。

今回取り上げた内容のように、混入した企業などの発言から社会的背景が原因になっている点を考えると、
社会問題にも焦点を当ててみたり、歴史上どのような問題があったかなどを探ってみると、一方からの情報に支配されず自分なりの視点を持つきっかけになるかもしれません。

自分から情報を集めること

SNSや書籍などで、自ら情報を集めて見ましょう。
与えられた情報ではなく、自分から情報を探すことで違う考え方や解決策が見えてきます。

友人や専門家の発言から気づきを得られるかもしれません。

家族で話し合う

身近な人とニュースや問題について意見交換をする習慣をつけてみるのもオススメです。
話し合って見ましょう。

大切なのは、「プランターで野菜を育ててみよう。」とか、「今月は夕食をすべて手作りにするから、子供たちは買い物を手伝ってね。」とか、
ここがダメだ、にとどまらず、私たちはこうありたいよね、こうしようね、と理想を掲げて、できることから実行することです。


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高根 佳子
7年の刑務所生活(職員)を経て、現在ライターとして活動中。日々疑問に思うことを探求したり、ときめく心を大切にしたりして、文章をしたためております。時事問題や社会問題をテーマに主に執筆。
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