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黒のチカラで冬の養生。寒さに弱い「腎」を守ってくれる「黒い食材」を取り入れて冬の到来に備えよう。

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急に寒くなった今日この頃、あなたの「腎」も冷え始めている

秋も深まり、今年は寒くなるのがすこし早いように感じますね。

秋に気になってた乾燥から、次第に温度が下がってくると気になり始めるのが「冷え」ではないでしょうか。


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年がら年中、良く聞くワードになりつつある「冷え」ですが、一番気にしなければいけないのは、やっぱり「冬」です。

暦ではすでに「立冬」を過ぎて、冬になりつつあるこの頃。
手足が冷たくなってきましたよね。

手足が冷えているということは、体の巡りが悪くなっているということ。

もしかしたら、様々な不調を体が感じ始めているかもしれません。

厚着をする、カイロを入れる・・など温めても温めても表面的にしか温まらない。
体の奥底の冷えが取りきれていないのです。

こんな不調が気になったら「腎」が弱っている


・トイレが近い
・おしっこが出にくい
・耳鳴りがする
・最近、白髪が気になり始めた
・抜け毛が多い
・精力減退を感じる
・物忘れが気になる
・手足が冷えて眠れない
・不妊である

漢方的に考えると、ここに書いたような不調は「腎」が弱っているために起きる不調です。

多くの場合が高齢者の方が感じやすい不調なので、そんな症状はまだ感じないという人もいるかもしれません。

しかし、冬になると誰であっても「腎」は弱りやすく
、例えば「手足が冷える」「腰が冷える」「耳鳴りがする」「めまいがする」といった不調が現れやすくなります。

とにかく、現代の私たちの生活はただでさえストレスが多かったり、精製された食品、添加物、化学物質などに溢れており、昔の人よりも冷えやすい環境にあるといえます。

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昔より不妊症、生理不順、PMSなどの女性ホルモンのトラブルも増加傾向にあると言われており、
根本的に「腎」が弱まっている可能性が高いのです。

それから、やたらと最近物忘れが増えたという時も、「腎」が弱っている可能性が高いのです。
あなたにも心当たりはありませんか?

漢方でいう、「腎」はホルモンを司る部分でもあります


では、そもそも「腎」とは一体なんなのでしょう?

腎というと普通は「腎臓」を思い浮かべます。
でも、漢方の世界でいう「腎」はもっと幅広い意味を持っています。


腎は内分泌系、泌尿器系、生殖に関係しています。

腎には精気=生命エネルギーを蓄えるような役目があるのです。そしてその精気を有効に活用するのが腎の働きです。

腎は水と関係がある

「腎」は「水」を支配しています。「水」はそもそもの性質上、力が加わらなければ特に動かないものです。

冷たくて、じっとしているのが「水」の性質です。

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だから「腎」が支配している「水」に影響が起きると、トイレが近くなったり、むくみが出たりすることがあります。

特に、「水」を支配している「腎」が弱りやすいのが「寒い時期」「夜」です。
水はそもそも冷たいもの。でもその水が冷えてしまうと、いろいろなトラブルが起こってきます。

冬になったり、夜になるとトイレが近くなりやすいですよね?
手足が冷えて、寝つきが悪くなると、睡眠不足になり、さらに精気を失うという悪循環にも陥りかねません。

外から温めても、温めても冷えが取れないという方は「腎」の働きが弱まっている可能性があります。
内側から改善しないと根本的な解決にならないのです。

腎は体のあらゆる部分と関係している

体液や尿をコントロールする働きがあり、体温調節にも関係しています。

髪の毛とも関連している!

毛髪とも関係があり、白髪が急に増えたり
抜け毛が増えたというときは、腎に蓄えていた精気が損なわれているかもしれないのです。

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すごいストレスを感じている人、
疲労が重なっている人が突然白髪になってしまう、抜け毛が急激に増えるというのはイメージしやすいですよね。

また「恐れ」の感情とも深い関係があります。
怖い思いをすると小さい子供はおしっこを漏らしてしまうことがありますよね。

腎は「生殖」にも大きく影響しているので、不妊にも関係があります。
ホルモンも体内の水分の1つと考えれば、腎が司っているというのは理解できるでしょう。

腎が元気ならば精気に満ち溢れ、生き生きとした生活を送ることができます。

子孫を残すためにも、日々元気に過ごすためにも「腎」を養うことは非常に大事なことです。

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(画像引用 すみとの整体院:sumito-seitai.com)


腎と黒い食べ物の関係

漢方や薬膳を考える上での基本的な理論である「陰陽五行説」において、
季節、食べ物、色、感情などさまざまな要素が深く絡み合っているといわれています。

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(画像引用:ユナイテッド治療院 pro-condition.com)


一番右がわの「水」の列にあるものが、「腎」に関係するキーワードになります。
見てわかるように、「五色」の段には「黒」とありますね。

これは「腎」が弱った時に皮膚の色が「黒」っぽくなることも示しますが、黒い色の食べ物が腎を癒すという意味もあるのです。

だから、薬膳では冬に弱りやすい腎を癒すためによく黒い食べ物を使います。
薬膳というと難しい食材を揃えないといけない・・と思ってしまいがちですが、難しく考えることはないのです。

とにかく黒い色をスーパーで探してみましょう。
冬の食卓には必ず黒っぽいものを入れてみる。こんな単純なことで、十分に食養生ができるのです。

腎を癒すおすすめの黒い食材

黒豆

「腎」を高める黒い食材の代表です。
腎に力をつけて、全身に気力を巡らせてくれるようなはたらきがあります。

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おせちの定番でもある黒豆煮でもいいし、
黒豆茶、黒豆入りの炊き込みご飯など、アレンジして楽しみましょう。

黒ゴマ

腎と肝の働きも高めてくれる食材です。
黒ゴマには良質の油、セサミンなどのポリフェノールが含まれています。血管を補強し、血液の流れを改善し、温める作用もあります。

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例えば、黒ゴマ塩を玄米ご飯にふりかけるだけで、腎を助ける作用がアップするのでおすすめです。

ひじき

海藻類も黒い食材。特に黒が濃いひじきがおすすめ。

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(画像:sirogohan.com/recipe/hijiki/)


鉄分、カルシウムも豊富なので、貧血予防にも効果的な食品です。ひじきの煮物を一品添えるだけでも、簡単に「腎」を癒すことができます。

黒米

お米に混ぜて炊くと全体が黒っぽく染まり、もちもちした食感が味わえる黒米は私も大好きな食材です。
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(画像:cinq.me/sakaseruhana/?p=595)



黒米は日本の古代米のルーツともいわれているんです。
黒さの理由であるのがポリフェノールの「アントシアニン」です。毛細血管を強くし、視力回復、疲れ目にも良いといわれている成分です。

黒きくらげ

きくらげには白と黒がありますが、白は「肺」を癒し、黒は「腎」を癒す食材と薬膳の世界ではいわれています。胃腸を癒し、整腸作用も期待できる食材です。

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(画像:bushuya.com/SHOP/kikurage.html)

黒きくらげにはカルシウム、鉄、ビタミンDが他のキノコ類よりも多く含まれています。また、βグルカンという成分が免疫力も高めてくれます。風邪をひきやすい冬だからこそ、取り入れたい食材です。

黒酢

もともと玄米から作られている黒酢は、アミノ酸が普通の穀物酢よりも豊富です。
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(画像:kirei-torisetsu.com/archives/18384)


日本ではあまり普段の食事とは馴染みがないかもしれませんが、
中国では常に食卓においておき、何でも黒酢をかけて食べることで消化を促すようにしていると言われています。

黒酢を使ってピクルスを作ったり、お鍋やスープにすこし足してみたり、炒め物に使ったり。案外、いろいろな活用法があるんですよ。

玄米

夏にはおもたくて食が進まなかった玄米も、冬になると自然と欲するようになってきませんか?
玄米には温める効果があることを体は知っているのでしょう。

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(画像:iemo.jp/42860)

マクロビ的にも推奨されている玄米は、薬膳の世界においても「腎」を癒す黒い食材としてすすめられています。普段のお米を玄米に変えてみる。それだけでも冬の食養生につながりますよ。

海苔

ミネラルが豊富な海苔ですが、おにぎりやお寿司くらいでしか食べないという方はいませんか?
それは非常にもったいない。

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(画像:yamakata.jp/modules/item/)

サラダに適当に揉んで散らすだけで、余計なドレッシングはいらなくなるし、スープなどに加えても。

世界を見ても、海苔を消化できる酵素をもっているのは日本人だけともいわれています。
私たちの体には非常に適している食材なのです。

他にも、くるみ、ごぼう、しいたけ、わかめ、こんぶ、牡蠣、しじみ など。黒い食材は思っている以上に豊富です。

特別なサプリも、健康食品も必要ありません。
こんなに身近な食品に、体を癒してくれる優秀な食材があるのです。

黒い食材を取り入れて寒さを撃退し、長い冬を乗り切ろう

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まだまだ冬はこれから。
いざ寒くなって、体が冷え切ってしまってから対処するのは本当の養生ではありません。

養生というのは、体が悪くならないように未然に防ぐための生活のことをいいます。まだ、秋の終盤ではありますが、そろそろ冬の気配がするという時期だからこそ、冬の養生を始めるタイミングです。

簡単に始められる養生として、まずは今日からお買い物をする時には、
「黒い食材」を意識してカゴに入れてみてください。
冬の体のベース作りに「黒」のチカラが助けとなってくれるでしょう。

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manami sasao
タイ在住、ときどき日本。フリーライター兼薬剤師。 薬剤師でありながらも、ヨガを始めてから薬に頼りすぎないセルフケアに関心が高まる。祖父がタイ人、ハーブを多用したタイ料理、タイの穏やかな空気に魅了され外資系製薬企業を退職して夫と共にタイに渡る。現在は薬局での経験と知識を生かして、ヘルスケア関連ライターとして活動中。西洋、東洋医学にも自然療法にも偏りすぎない方法を発信していきたいと考えている。
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