くらし

えっ嘘でしょ?!世界平均の約27倍の海洋汚染が進む日本海。2050年には海で泳ぐ魚の総重量を越えると言われるマイクロプラスチックごみ問題。マイクロプラスチックは既にあなたの今日の食事の中にも入っているかもしれません。

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こんにちは。昨日は雨が降りました。いよいよ梅雨入り間近でしょうか。
洗濯物を干すのにも悩ましい季節がやってきます。

先日、洗濯物を干していたら、プラスチック製の物干しから洗濯バサミが取れてしまいました。
2、3年しか使っていませんが、日当たりの良いところで使用しているせいか劣化が激しいようです。

洗濯ばさみ
日本ではプラスティック製品が当たり前のように普及していますが、
実は最近、こうしたプラスチックごみが、川や海などに捨てられ、深刻な海洋汚染を引き起こしていることが大きな話題となっています。

IN YOUでは以前、こちらの記事で、マイクロプラスチック汚染についてお伝えしました。

魚を通じて人体に悪影響を及ぼす。日本人に最も身近な有害物質 マイクロプラスチック汚染の実態


今回は、皆さんに、より詳しく具体的にマイクロプラスチック汚染の影響と、現在の状況についてお伝えしていきます。

プラスチックごみから出る、マイクロプラスティックを魚が食べるとどうなるのか。

プラスチック用品
自然界に捨てられたプラスチックは、太陽光や波に晒されることで劣化し、細かい破片となり川や海に流れていきます。

こうした直径5mm以下の細かな粒となったプラスチックが、マイクロプラスチックと呼ばれています。


プラスチックの細かい破片や、洗顔料や、歯磨き粉に含まれるスクラブ、衣服の化学繊維などがこれに当たります。

マイクロプラスチックを、動物プランクトンや小魚が餌と間違えて食べると、小魚を捕食した更に大きな魚にまで、汚染が広がります。

食物連鎖により、濃縮拡散されたマイクロプラスチック汚染は、現在約200種の海洋生物に深刻な影響を与えています。


環境省がおこなった調査によれば、日本海のマイクロプラスチック汚染は、全世界平均の約27倍となっています。
今後も汚染は拡大される見通しで、2050年には、その規模は海洋中の魚の総重量を越えるとまで言われています。  

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また2015年に東京農工大が行った調査では、東京湾のカタクチイワシ64匹中49匹の消化管から約150個のマイクロプラスチックが発見されました。これらは、調査で釣ったイワシの8割にも及ぶ数になり、中には1mm前後の微細な破片が含まれていました。

ナショナルジオグラフィック「忍び寄るマイクロマイクロプラスチック汚染の真実」
平成28年度海事問題調査委員会報告書「マイクロプラスチック問題について」

お正月料理などに欠かせないイワシ。
マイクロプラスチックそのものの影響は、まだよくわかっていませんが、私たちの身近な食材だけに健康への不安が募ります。

イワシ

海中の有害物質を吸着するプラスチックの脅威


私たちの身の回りに溢れる便利なプラスチック製品。
これらの大量消費は、1960年代に始まりました。

東京湾のカタクチイワシを調査した東京農工大教授の高田秀重教授が、皇居・桜田壕の水底に溜まった泥を調査した結果によれば、日本では1950年頃から汚染が始まり、2000年以降増加傾向にあることが分かっています。

こうしたプラスチックには、製造過程で、劣化や燃焼を防ぐ為の添加剤が使用

されています。
その中には環境ホルモンなど有害な化学物質が含まれ、海水の中に含まれている有害物質を引き寄せてしまうのです。

それらの有害物質のなかには、ノニフェノールやPCBといった危険な物質が含まれています。

PCB・・・・がんや奇形の恐れが指摘され、現在日本では使用が禁止されている。公害・カネミ油症事件の原因となった有害物質。

ノニフェノール・・・・界面活性剤の原料として使用されている環境ホルモン。
アメリカの研究で、乳がん細胞の異常増殖や認められ、またイングランドでは、工場排水により河川の魚の両性個体の原因となった可能性が指摘されている。



とうとう私たちが毎日使っている、食塩からもマイクロプラスチック検出!?

17ブランド中、なんと16ブランドからマイクロプラスチックが検出!

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こうした人体への影響が懸念されるマイクロプラスチック汚染。
それは、魚以外にも広まっていることが近年の研究で明らかになっています。


 昨年4月、マレーシア・アプトラ大学が世界8カ国17ブランドの食塩を調査した結果、
1つのブランドを覗いた全ての塩からマイクロプラスチックが検出
されました。

日本産の塩からも、CD-Rやコピー機、レーザープリンターなどの顔料に使用されているフタロシアンというマイクロプラスチックが検出されています。

06 April 2017 nature 「The presence of microplastics in commercial salts from different countries」

さらにショックなのは、ミネラルウォーターの中のマイクロプラスチックごみ

食塩
 またワシントンに本部がある非営利団体Orbの依頼によりニューヨーク州立大学が行った調査によれば、
世界各地のミネラルウォーターにもマイクロプラスチックが混入しいてた
ことが分かっています。

その中には、ネ●レ、エ●●ンといった、私たちが日常的に口にしている大手ブランドも含まれていたのです。


2018.3.15 BBC NEWS JAPAN ボトル入りミネラルウォーターからプラスチック粒子発見 米調査


ミネラルウォーター

具体的な規制のない日本に住む私たちにできることは?

 

ヨーロッパで化学物質のリスク対策を行っている欧州化学品庁は、今年1月、マイクロプラスチックに使用規制を検討する発表しました。

食品安全委員会 欧州化学品庁(ECHA)、オキソプラスチック及びマイクロプラスチックの使用規制を検討する旨を公表


では、私たちの住む日本は、どうでしょうか?


マイクロプラスチック汚染に取り組む企業を応援しよう。

現在はまだ自主的な取組ですが、近年、日本で事業を行う企業でもマイクロプラスチックに対する自主規制や啓発活動が始まっています。その取組の一部をご紹介いたします。

【企業の取組】

■資生堂 「2014年4月より開発した洗顔料ではマイクロビーズ不使用。2018末までに全ての洗顔料で、代替原料に切り替える。」と公表。
資生堂 環境マネジメント

■花王 「洗顔料などに含まれていたスクラブを2016年末までに全て代替原料に切り替えた」と説明。
花王 マイクロプラスチックビーズへの対応

■LEGO 子ども用玩具(ブロック)の原料に、サトウキビ由来のものを使用。
FIRST SUSTAINABLE LEGO® BRICKS WILL BE LAUNCHED IN 2018 fp/

■パタゴニア マイクロプラスチックについて独自の調査を行い、ホームページで公開。
消費者向けに、洗濯時の化学繊維流出防止についてアドバイスも行っている。
海の極小プラスチック繊維について私たちが知っていること

■アニエスベー 気候変動や海洋調査を行う探査船・タラ号をサポート。マイクロプラスチックを含む環境問題の啓発活動。
海洋:タラ号が提案、東京2020オリンピックを使い捨てプラスチックフリーに


 これを見ると、やはり海外企業の方が積極的にマイクロプラスチック対策を行っている印象がありますね。
残念ながら日本では、化粧品やプラスチック産業団体が、マイクロプラスチックに関して企業への使用中止要請や、啓発活動を行っているもの、法規制までは行われていません。

海外に比べ、対策が遅れている日本でわたしたち消費者ができることは何でしょうか。
実は、ちょっとした心がけで、これ以上の汚染拡大を防ぐことができるのです。

いつものお洗濯、少し気を使ってみて。洗濯の仕方にも工夫を。

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パタゴニアの調査によれば、フリースなどの化学繊維により作られた衣料からは、1回の洗濯で、約25万本もの繊維が流失するそうです。
これらの繊維流失を防ぐ手段として、パタゴニアは消費者に以下の提案を行っています。

■洗濯の回数を減らす。

多少の汚れは、ボロキレやスポンジでふき取れば、お洗濯の回数を減らすことができます。

■洗濯ネットを使用する。

洗濯物をネットに入れて洗うことで、繊維の流出を軽減できます。


参照:マイクロファイバー汚染について私たちができること

日用品は自然素材で出来た物を

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プラスチック製品の中には、日本の伝統技術で作られた物でも代用可能な物があります。
以下にお勧めの商品と特徴をあげます。

■つげ櫛・・・プラスチックの櫛よりも長持ちし、使い込むほど髪になじんでいきます。
■竹製大根おろし・・水分や繊維が逃げにくく、力が入れやすい。
■木製マウスパッド・・・杉などの間伐材を用いたマウスパットなどがあります。
             また焼き印やレーザー加工などで、名入れを行うこともできます。         

他にも竹製のスクレーバーなどがあります。
プラスチック製品が壊れてしまったときは、こういった物への買い替えを検討してみては、如何でしょうか。

環境ホルモンの原因になるラップにも代替品があります。

● 自然に還る、ミツロウからできた、安心安全なエコラップ


木工品

手作りコスメを使おう

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オーガニックの野菜や果物などを利用した手作りコスメ。
肌や髪にも優しく、洗顔料などに含まれたマイクロビーズの排出を減らすこともできます。

レシピ本を参考にすれば、簡単に作ることができます。

IN YOUでも手作りコスメの作り方をお伝えしています。

材料たったの3つ!安全な材料で手作りコスメを作ろう。お肌に負担をかけずにスキンケアとメイクをする裏技

市販コスメは肌の乾燥と老化を加速させる!シンプル化粧水・肌荒れ時のレスキュー手作りコスメ「緑茶化粧水」「高品質ボディクリーム」の作り方。

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川や浜辺でゴミ拾いをしよう。

川や海に捨てられたプラスチックのゴミ。これらが劣化により細かい破片になる前に拾い集めることで、小魚やプランクトンなどから始まる食物連鎖を減らすことが出来ます。週末には、子ども達と一緒に貝殻を拾いながら、海辺でビーチクリーンを行うのも楽しいかもしれません。

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当たり前になってしまった大量生産、大量消費を見直すことが健康への第1歩

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今回は、私たちの身近なプラスチックという素材についてお伝えしました。
思ったより深刻な状況に驚いた方もいるかもしれません。

マイクロプラスチック自体は、人体に取り込まれても排出される可能性が高いと言われています。
ですが、海中を漂うプラスチックに吸着される有害物質が今後、人体にどのような影響を及ぼすかは、まだ科学的に解明されていません。

安全とは言い切れない以上、予防原則に基づいた対処は必要です。

その為には、まず大量生産、大量消費をやめて、少しでも物を長く使うこと。
リユース、リデュース、リサイクルを徹底すること。

オーガニック・天然の物を使うこと。
私たちの生活をちょっと見直してみることで、自分や家族の健康を守ることが出来るのです。


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アトピー性皮膚炎を患い、ステロイド剤による治療を受けました。治療中にステロイド薬害訴訟を知ったことで標準医療に疑問を持ち、食や生活環境を見つめ治すようになりました。現在は、信州にて農業を営む傍ら、雑誌やインターネットで記事の執筆、挿絵の制作などを行っております。
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