レジ袋やストローが存在しないオランダ|オランダのエコ生活に学ぶ日本人にとって「無料」が当たり前のプラスチック製品に頼らない生活
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エコバック派ですか?それともレジ袋もらう派ですか?
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皆さん、こんにちは!
突然ですが・・・
スーパーで買いものをするとき、あなたは
「レジ袋いいです」と断り、エコバッグを持参する派ですか?
それともレジ袋はもらう派ですか?
両方とも日本にはある光景ですが、
実は、海外では必ずしも当たり前ではないのです!
オランダではレジ袋がありません。
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綺麗な街並みとたくさんのキャナルで知られるオランダ。
なんとなくエコに最先端なイメージがありますが、
国連が定めた環境に関するパフォーマンスを測った
「Environmental Performance Index」ランキングでは、
スイスやフランス、デンマークに抜かれて18位にランキング。
(ちなみに、日本は20位です!)
参照:2018 EPI Results https://epi.envirocenter.yale.edu/epi-topline
ランキングでは実は日本とたったの2ランクしか変わらないオランダ。
数字で見ると、たったの2ランクの差ですが、
オランダに来てみて、私が実感したのは、
環境問題に対する普段の意識、それに基づく実際の生活が日本と大きく違うことです。
さかのぼること、2016年1月。
オランダでは無料のレジ袋が禁止されました。
この時から、レジ袋が欲しい消費者はスーパーでレジ袋が欲しい場合は、購入するしかなくなったのです。
ただし、野菜を守るためにはビニール袋を利用しても良いことになっています。
自然派スーパー「マルクト」にも普通のスーパーにもレジ袋は無し。
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オーガニックや自然派アイテムにこだわる方の中には
オランダで自然派スーパーの「マルクト」を耳にしたり、
足を運んだ方もいらっしゃるかもしれません。
私もかつて「マルクト」に行き、日本へのお土産を購入していたところ、
レジ袋をもらえず、泣く泣く「マルクト」のエコバッグを購入した覚えがあります。
今や、特別自然派スーパーではなくても、普通のスーパーでもレジ袋は見かけません。
なぜ今、レジ袋をはじめとするプラスチックの廃止が
話題になっているのか
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WWFジャパンによると、プラスチックによる動物の被害が年々増えており、
今後も加速していく予測、とのこと。
たかがレジ袋ですが、レジ袋が自然分解されるためにかかる年月は20年。
ペットボトルは自然分解までに400年もの月日が必要だそう。
参考:WWFジャパン「海洋プラスチック問題について」https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3776.html
ウミガメやイルカ、クジラなどが飲み込んでしまい、死んでしまうニュースもあとを立ちません。
オランダ、特にヨーロッパでは、このようなニュースが普段のニュースと同様に、
テレビやメディアで大々的に放送されるため、
学生から大人まで環境問題に対する意識が高いように感じます。
日本でもこのようなニュースが耳にすることが増えて来ましたが、
スーパーでレジ袋を整然として用意しないほどの断固としたスーパーは、
ほぼないと言って良いのではないでしょうか。
日本では、オリンピックに向けて、2020年までにレジ袋の有料化を目指すと環境省の発表がありました。
日本がどこまで政策を徹底できるかは、
わたしたちの意識から変えていく必要があります。
これまで当たり前だったことを意識から変えていくことは実はそう簡単ではないのではないでしょうか。
そこで、ここからオランダで目の当たりにした日本との大きな意識の違いをお伝えしていきます。
オランダでルームメートに渡されたエコバッグならぬ、ショップ袋
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買い物に行くと言うと、とっさにルームメイトに渡されたのがこちらのショップ袋。
何回も使った様子が見受けられる大きめのショップ袋。
ただし、持ち手も作りもしっかりしたプラスチックの袋です。
WWFジャパンが提唱する
プラスチック問題に対しての解決策「3つの〝R〟」
・リデュース(Reduce)
・リユース(Reuse)
・リサイクル(Recycle)
のうち、まだまだ使えるショップ袋を <リユース> した例。
必ずしもプラスチック製の袋を全廃止する訳ではないが、
まだ使えるものは何度でも使う、その精神をオランダでは感じます。
自分の分ならまだしも、友達にも使いまわしのエコバッグやショップ袋を渡せるほどの問題意識は
日本と比較して、かなり大きな開きがあるように感じました。
今話題のプラスチックストロー問題に対して、
世界各国が先立ってしていたこと
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ビニール袋やペットボトル同様に、これまで使われてきたプラスチックのうち、
話題をかもしているもののひとつ、プラスチックストロー。
しかし、これはオランダに限らず、
ヨーロッパ各国や東南アジアの多くのカフェではほとんど見かけなくなりました。
代替のストローとして、私が実際に使用したり店頭で見てきたものには、
・紙製ストロー
・金属製ストロー
・ガラス製ストロー
・竹でできたストロー
この中で紙製がもっとも一般的です。
中にはストローを持参するヨーロッパ人の友人もいました。
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代替ストローを使用することで、ストローをリデュースすることができます。
マイ箸やマイボトル持参同様、日本でもストローを持参する光景が今後増えてくると期待したいですね。
フレッシュジュースが入ったボトルを後日返却で、
キャッシュバック!
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ペットボトルへの依存は世界的と言えますが、
先に書いた通り、自然分解されるまでには400年もの月日がかかります。
これに対してオランダをはじめ、ヨーロッパのスーパーで見かけたのが
ボトル返却でキャッシュバックするジューサーマシーン。
これだと環境問題を解決するための個人のモチベーションもアップしますよね。
オランダに構えるJIMBOという、普通のスーパーの中にもある、
フレッシュなオレンジをその場で絞り出してジュースにするマシーン。
まず、スーパーでフレッシュなジュースが入ったボトルを購入。
後日、ボトルを店頭に持っていくことでキャッシュバックされる、というもの。
その場で絞り出されるフレッシュなジュースを購入できるだけでなく、
ペットボトルやグラスボトルをリユース(再利用)する例。
モチベーションがアップするようなアイデアも、
オランダをはじめ各国に学ぶヒントが隠れているように感じます。
無農薬を初めて足掛け14年。ようやくできた理想のりんごジュース
ひとりひとりが環境問題を意識している国・オランダ
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最後にオランダのレストランチェーン店のペーパーナプキンが印象的だったのでご紹介します。
漂白も染めることもせずデザインされた、自然分解可能なリサイクルで作られたペーパーナプキン。
そこに書かれているのは、「Because you care…」
ひとりひとりのお客様が意識してくれているゆえに、
わたしたちはこのようなエコ・ペーパーナプキンを作りました、というメッセージ。
オランダでは、政府や企業が何かを起こしてくれるのを待つのではなく、
ひとりひとりの意識が社会を相互に変えていく様子を感じました。
オランダから日本が学べることはたくさんあるのではないでしょうか。
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