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毎日「農薬」を着続けている現代人。約99%に使われる洋服への農薬使用の実情を知ってあなたはどう思いますか?

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突然ですが、あなたは「着ているものや身に着けているものに毒されている」と感じたことはありますか?


農薬を着ている現代人
現代人が着ている服の大半には綿コットン)が使われているのはご存知だと思います。

衣類だけではなく、日常生活で普通に使うもの、例えばソファのカバーやベッドのシーツ、バスタオル
そして赤ちゃんのオムツや女性の生理用品にまで、綿は幅広く活躍しています。

今や、現代において綿なしでは普通の日常生活が出来ない、と言っても過言ではないほど綿は私達の生活の中に浸透していますね。
しかしそれらの綿製品、目には見えませんがほんの少しずつあなたの体の中を蝕んでいるかもしれません。

それは一体どういうことなのでしょうか。


現代人は農薬を身にまとって生きている

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なんとなく乱暴な言い方に聞こえるかもしれませんが、あなたが
今着ている綿製品は、ほとんど100%と言ってよいほど、大量の農薬が使われて栽培された綿花からできています。

衣類だけではありません。

あまり想像したくないかもしれませんが、女性が生理の時に使うナプキンやタンポン、
赤ちゃんのオムツや子ども服まで、実はかなり大量の農薬が降りかかった綿花から作られています。

実は、世界の農作物の中で農薬の使用量が一番多いものが綿花なのです。

綿花の栽培には、生産効率を求めて大量の農薬が使用されており、生産された綿の約99%は、農薬が大量散布された綿花からできているのです。

これらの事を考えると、現代人は農薬を身にまとって生きている、と言っても過言ではありません。
ちなみに、ここでいう「農薬」とは化学的に合成された農薬のみを指すことにします。

綿花栽培にはどのような農薬が使われているのか

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綿花栽培で使われている農薬で主なものは殺虫剤枯葉剤などが挙げられます。
枯葉剤はベトナム戦争でアメリカ軍によって化学兵器として使用され、その結果、顔や身体が大きく変形した赤ちゃんが生まれたり、何年も経って後遺症が発症したり、
現在でも枯葉剤の影響で人生が大きく変わってしまった人が大勢いるほど、恐ろしい農薬です。

殺虫剤に関しても、中国で野菜に残留していた有機リン系の猛毒な殺虫剤が原因で人が亡くなっています。

このように農薬は、戦時中に様々な国で「人間を殺すための」化学兵器として使用されたものや、
意図せずとも人間を致死させるものが多数あり、使い方を間違えれば、その毒性は非常に強いものとなります。

枯葉剤が撒かれた綿花

あの時には安全だと言っていたのに!


「そうは言っても、国が使用を認めた農薬なら、それほどの悪影響はないはず!製品として私達の元に届けられる時には、農薬もそれほど問題にはならないでしょう?」と思われている方は多いかもしれません。

確かに欧米のどの国でも農薬の使用に関しては厳しい規制をかけています(それを厳しいと言うかどうかについては議論がありますが)。
正しい使用方法を守れば、製品として消費者の元に届くときには、ほとんどの場合目に見えた問題は表れません。

しかし、農薬などの化学物質が人間の身体に及ぼす影響はとにかく未知数です。国も「この農薬はこれくらいの使用量を守れば、絶対に100%の安全性が保証されています」と言って農薬の使用を認めているわけではありません。

やはり、大量生産、効率性を重視した“経済発展”が農薬使用許可の事情としてあり、完璧に安全が約束されたものなどでは無いのです。


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また、農薬の怖さは、農薬の影響を受けた親よりも、その子や、次世代に生まれた個体の方に異常が見られている、という点です。

その「異常」が、どの農薬を、どのくらいの量、どのくらいの期間で影響を受け続ければ、「いつ」、「どの世代」になって起きるのかが、はっきりと分かっていないからこそ、恐ろしいのです。

例えば、あなたが何らかの形で農薬や有害な化学物質を長年に渡って身体にほんの微量でも蓄積してしまっているとします(現代社会の中で生きている100%の人間の身体の中には有害な化学物質が蓄積しています)。

あなた自身は、なんの体調の変化もなく、病気もすることなく普通に生活が出来ています。
しかし、あなたの子どもが生まれた時、または、あなたに孫ができた時。孫や子どもの身体に何らかの「異常」が起きたとします。

その時に、新しい研究結果で「あの時には安全だと言われていたあの農薬やあの化学物質が、実は「子どもに悪影響をもたらすものでした」と言われたらどう感じるでしょうか?


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私達が着ているもの、使う日用品は大量の農薬が使われて育てられた綿花からできており、その人体への健康被害は未知数です。
「きちんと安全性が証明されている」=「人間に全く影響がない」ではないのです。

「長期的には人間への影響は分かっていない部分もあるが、今のところは、きちんと安全性が証明されている」が適当なのではないでしょうか。

以前、私の友人の医者が言っていたのですが、「人間の身体について全てが解明されている状態を100%とすると、現在の医学で解明されていることは約3%だけだ」と言っていました。
3%という数字を高いと感じるか低いと感じるかは人それぞれです。

しかし、これを農薬が人間の身体に与える影響という問題に落とし込むと、私は農薬の安全性に対して非常に懐疑的にならざるを得ません。

人類が滅亡する?

2017年、イスラエルのヘブライ大学で、興味深い研究が発表されました。

その研究によると、「欧米諸国のいくつかの国において、過去40年間で男性の精子の数が半減している」というのです。

その原因として、母親の胎内にいる時に母親から受けた汚染物質の影響も挙げられています。
胎内では、栄養も有害な化学物質も、全て母親から胎児にへその緒を通じて取り込まれます。

たとえ、幼児期、少年期には目に見える異常がなかったとしても、成人した時にこのような形で現れることがあることを示唆しています。
海外メディアで「人類の滅亡」と、大きく取り上げられていますが、これを大袈裟ととるか妥当と捉えるかは、私達次第です。

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綿花栽培に潜む、様々な問題。他人事ではありません。


綿花栽培で大量の農薬を使うことによって、人間にもたらす長期的な未知の健康被害に加え、世界では様々な問題が併発しています。

例えば、綿花農家の人びとの健康被害。
農薬は非常に毒性が強いということをお伝えしましたが、人間を死に至らしめるほどの農薬を取扱う綿花農家の人びとは、健康被害に苦しんでいます。

綿花栽培をしている農家の大半は発展途上国の人びとです。彼らは農薬について十分な知識と理解がないまま、
食べていくために農薬会社や地元の有力支配層の言いなりになってしまい、非常に強力な農薬の使用を受け入れさせられています。

農家の人びとは農薬に関する正しい知識がほとんど無いため、防御服やマスク、メガネもまともな物を使用していなかったり、農薬が入っていた容器を日常生活の中で使用したりと、惨たんたる状況にあるのです。

農薬を撒く
これはもう悪魔以外の誰の所業でも無いと思われるほど酷いのが、この強力な農薬に一番毒されているのが、綿花農家で働いている子ども達であるという事です。
子ども達が無いに等しいくらいの安い賃金で、農薬に曝されながら働かされているところもあり、子どもは大人よりも農薬に対して弱いですから、農薬の悪影響を敏感に受けてしまいます。

これらの農家の人びとは農薬中毒になったり、栄養失調を引き起こしたりと、死亡者が後を絶ちません。労働搾取が当たり前のように行われているのです。
環境汚染の問題も深刻です。

綿花栽培では他の農作物よりも大量の農薬が使用されますが、実は農薬は綿花よりも土壌の方に深刻なダメージをもたらします。
つまり、散布された農薬は土壌にどんどん浸み込んでいき、土壌の中の大切な微生物を殺してしまいます。

大半の農薬の特徴の一つとして、「自然環境の中で分解されない」というものがあり、一度土壌に浸み込んだ農薬は簡単には消えてくれません。
そして雨が降ると、土壌に浸み込んだ農薬は農場の外に流れ出て行き、雨にのった農薬は流され、やがて私達の生活の中に様々な形で入り込んできます。

農薬による環境破壊
普段は感じられないかもしれませんが、農薬は巡り巡って、知らず知らずのうちに私達の中に濃縮されて取り込まれているのです。

これ以外にも、遺伝子組み換え種の問題なども、綿花栽培に大量に使われる農薬が関係しており、問題は山積みです。

私達は、現状を変えられる!

慣行の綿花栽培による人間への未知の健康被害、人権問題、巡り巡って私達に牙をむく環境汚染。これらは、遠い誰かの話ではなく、私達自身の問題につながっています。問題は一見、様々な事が組み合わさって複雑に見えるかもしれません。しかし、これらの問題を解決する方法として私達にできることはとてもシンプル。

それは、出来るだけ「オーガニックコットン」を使った製品を選んで購入する、ということです。
しかし、世の中にはこれだけコットン製品が溢れ返っているのに、どのようにしてオーガニックコットンを見分ければ良いのでしょうか。

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オーガニックコットンの基準(規準)は、国や認証団体によって微妙に異なっていますが、準拠しているものは世界レベルで信用度の高い組織のものを基にしているところがほとんどです。

日本国内の認証の基準としては、

・農薬や化学薬品を使用しない(栽培から加工まで)
・慣行栽培された綿花と混ぜない
・労働搾取をしない(フェアトレード)


などが挙げられます。
日本で一番有名な認定機関では「日本オーガニックコットン協会JOCA)」があります。

また、国際基準で一番有名なところではGOTs(Global Organic Textile Standard)認証があります。緑の円の中に白いシャツのあるロゴマークのものです。
各国の様々な団体組織がGOTsに準拠して基準を作り、独自のマークで認証し、製品がオーガニックコットンである事を示しています。

私達に出来ることは、これらの団体組織のロゴマークが入った綿製品を選んで購入する、ということです。
私達がこれらを購買すれば、綿製品を作っている企業も「今、消費者が求めているのはオーガニックコットンだな」と思い、オーガニックコットン製品は市場に増えていきます。

最初のうちは少々値段が高いかもしれません。
しかし、多くの企業が参入すれば、価格競争で少しずつ値段は下がっていきます。

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企業は基本的には売れると確信しているものしか売りませんから、私達一人ひとりがオーガニックコットンを使った製品を積極的に購入すれば、そういった製品はどんどん増えていきます。

それは、私達の次世代の人びと、世界の綿花農家の子ども達の為なのです。

疑わしきは…

私個人として、農薬について考える時には、少々荒い言い方かもしれませんが、「疑わしきは罰せず」ではなく、「疑わしきは罰せよ」を遂行しています。
その点において、綿花栽培に大量の農薬が使われているということに対しても、問題視せざるを得ず、先にも述べましたが、リスクが未知数のものはなるべく避け、別のもっと賢い方法を考える事が肝要だと思っています。

この話は、綿花栽培に使われる農薬が安全かそうでないか、私達に害があるかないか、という二極化された議論になると、キリがありません。
綿花栽培の農薬使用に関する問題は、二極化された意見をコマ相撲のように闘わせてどっちが正しい!と言うほど単純ではないのです。

ただし、問題は単純ではありませんが、現状を改善する方法は驚くほどシンプルだとお伝えしました。

全てを今すぐにオーガニック100パーセントの服にすることは難しいかもしれませんが、
まずは、毎日着るパジャマや布団、シーツ、枕、そして下着などから徐々にオーガニックを選んでいくことをお勧めします。

今日からでも実践できる方法で、綿花栽培の問題を少しずつ改善し、次世代の私達の子ども達に、
そして地球のどこかで共に生きる、私達の生活とは切っても切り離せない、触り心地の良いコットンを作ってくれる綿花生産者のために、よりよい未来を残せると良いですね。

肌着や下着からオーガニックを選択していきましょう。

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近藤 栞
オーガニックコーディネーター/フリーランサー オーガニックや環境負荷の少ない材料を使ったクッキーの製造・販売をしながら、食の安全・安心や環 境に負荷のかかりにくいライフスタイルを追求している。 好きな言葉は"We are what we eat."(私達は私達が食べたもので出来ている) 資格: 厚生労働省認可 日本オーガニック推進協議会 オーガニックコーディネーター IOTA認定 セーフティフード/オーガニックコスメ
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