大手メーカーの市販パンは粗悪原材料で最悪な依存食品!?パン過食の経験から感じた依存性。添加物と農薬が使用される市販パンの実態と、体にいい安全なパンの選び方。
あなたはパンが好きですか?
近年の日本ではコンビニやスーパーで手軽にパンを買い求めることができるようになりました。
菓子パンや惣菜パン、ドーナツ…想像しただけで今すぐにでも食べたい!という気持ちになりますよね。
ところが!
そう感じてしまう理由は、もしかしたら市販のパンに使われている調味料や添加物のせいなのかもしれません。
今回はパンの依存症についてお話します!
パンを過食したくなる理由とは?
3時のおやつや食後のデザート、甘いものは心弾むもの。
「おいしい!」という満足感とともに「もっと食べたい!」と感じたことはありませんか?
わたしたちはおいしいものを食べるとドーパミンという脳内物質が分泌されます。ドーパミンの分泌は意欲の向上や多幸感をもたらしますが、枯渇するともういちど快楽を求め、再び「食べたい!」という衝動を引き起こします。さらにパンはより過食欲求を引き起こしやすくする食材だといわれています。
なぜパンを食べ始めると止まらないのか…パンに依存してしまう、考えられる理由。
その理由は大きく2つに分けることができます。
・糖質過多
・粗悪な原材料
どちらもパン依存の原因となりえる問題として、関心が寄せられています。
血糖値の不安定を招く!糖質過多の食事とは?
パンの栄養素の大半は糖質です。糖質を多く含む食品を摂取すると、血液中のブドウ糖が急上昇し、すい臓から多くのインスリンが分泌されます。必要以上にインスリンが分泌されると今度はブドウ糖が足りなくなりなくなってしまい、血糖値が急低下。
すると脳が「炭水化物が不足している!」「空腹だ!」と勘違いし、また糖質を食べたくなってしまうのです。
これが糖質過多による依存のメカニズム。〝糖質依存症〟とも呼ばれています。
ピザがもっとも危険なパン?!糖質依存症に陥りやすい食品ランキング
糖質を多く含む食品には、白飯や餅といった米類、うどんやそばに代表される麺類、ケーキやまんじゅうといった菓子類が挙げられますが、
なかでもパンは依存度が高い食品だということが明らかになっています。2015年に行われた米国の研究では「食べる頻度を減らしたいのに減らすことができない食品」として以下のようなランキングが報告されました。
【順位】
1.ピザ
2.チョコレート
3.ポテトチップス
4.クッキー
5.アイスクリーム
6.フライドポテト
7.チーズバーガー
8.加糖清涼飲料水
9.ケーキ
10.チーズ
このランキングからお分かりいただけるように、人が依存しやすい傾向にある食品は以下のような特徴があります。
・糖質過多
・高度な加工処理
・砂糖や脂肪の高含有
しかも順位トップのピザといえば精製小麦にチーズの脂肪を合わせたパンの代表。
すなわち菓子パンや惣菜パンのような〝加工され口当たりが良い食べ物〟も当然高い依存性があると考えられます。
1回に10個くらいのパンを食べていた依存時代
わたしはパン過食を経験したことがあります。
パン好きな方ならついつい食べ過ぎてしまって…という実体験があるかもしれませんね。
そうはいっても食べ過ぎの範囲はせいぜい3個か4個ではないでしょうか?わたしの場合は食べ過ぎの度を超えていました。
日によっては一度の食事で10個近くに及ぶこともありましたから、中毒状態だったといっても過言ではありません。
パン過食が起きはじめた当時の食事を振り返ってみましょう。
金銭的な事情や怠惰な生活が重なり、主食はほぼ菓子パン。
野菜やたんぱく質はあまり食べる機会がありませんでした。血糖値どころか健康をも無視した食生活だったわけですね。
当初こそ菓子パン1個で満足できていたものの、習慣化すると気持ちに変化が起こり始めます。
食べ終わっても「まだ物足りない!」という気持ちになるのです。
やがて「もう1つ…」「あと少しだけ…」とやめたくてもやめることができない状況に。
ついには過食からくる慢性的な疲労感や情緒不安定などが現れるようになり、体も心も病んでしまったのです。
糖質依存は体や心へ悪影響します
・高血圧・動脈硬化
・肥満
・老化の促進
・倦怠感
・頭痛
・イライラ
・情緒不安定
空腹時に菓子パンを食べることで血糖値に悪影響を及ぼし、
パン過食やうつ状態を引き起こすことになりました。
グルテンが薬物中毒と同じ症状を引き起こす?!
市販のパンは糖質と脂肪過多に注意が必要な食品ですが、さらに注目していただきたいのは材料となる精製小麦、そして添加物です。
精製された小麦は栄養価が低いうえ、砂糖やチョコレートよりも血糖値が上がりやすく、低血糖状態を引き起こす恐れが強まるとされています。
またパンに含まれるタンパク質成分〝グルテン〟もパンを過食してしまう原因のひとつ。
というのもグルテンを構成する一部〝ペプチド〟はモルヒネと似たアミノ酸配列をしており、強い中毒性があります。
腸内環境が良い場合は体内で吸収されることはありませんが、悪い場合は腸管から吸収され脳内物質と結びつき、食べないと気が治まらなくなる状態へ変化します。体内からペプチドが抜けるにはおよそ3か月もの長い期間を必要することからも、依存しやすく抜けにくい薬物中毒と似た病態だと考えられています。
依存物質は原材料表示に記されない?!添加物と人工甘味料の罠
添加物も常習性が懸念されます。
なかでも化学調味料と人工甘味料には注意が必要!市販のパンに使われている、依存性と関わりが深い化学調味料と人工甘味料を確認してみましょう。
旨味の素が中毒化?!【調味料(アミノ酸)】
危険な化学調味料の代表として挙げられるのは〝グルタミン酸ナトリウム〟です。原材料をよく確認される方でも「聞いたことがない」と思われるかもしれませんね。
それもそのはず。グルタミン酸ナトリウムはしばしば〝調味料(アミノ酸)〟として表記されているからです。
食品にグルタミン酸ナトリウムを配合すると、旨味が加わり、「おいしい」と感じることができます。
ところがその反面、脳を刺激し興奮や恍惚を誘発し、「もっと食べたい」「また食べたい」と中毒化を招く可能性があるのです。
グルタミン酸ナトリウムが使われている食品には菓子パン・惣菜パンをはじめ、
ポテトチップス、インスタントラーメン、ソーセージ、ドレッシング、カレールーがありますが、間違いなく「やめられない、とまらない!」の代表的な食べ物ばかりですよね。
依存症まではいかないにしても、誰しも食欲を掻き立てられた経験があるのではないでしょうか。
添加物と農薬が使用される市販パンの実態
大手メーカーをはじめとした市販パンの実態と、使用されている可能性の高い原材料についてお伝えします。大手メーカーのパンには遺伝子組み換え作物由来の原材料も
甘味料も低血糖の要因に!【糖類】
糖質摂取による低血糖については先述しましたが、甘味料の摂取も同様の症状をもたらします。
【パンに含まれる甘味料の例】
・ぶどう糖果糖液糖
・果糖ぶどう糖液糖
・アステルパーム
・スクラロース
・トレハロース
これらの甘味料は砂糖以上の甘みを有していることがほとんど。
特に人工甘味料は味覚を鈍化させ、さらに甘いものを求めるようになるのだとか。
つまりただの糖質過多食品よりも一段と依存しやすくなるかもしれないということ。しかも甘味料が複数使われていたとしても一括して〝糖類〟の表記となるケースがあります。
これではどんな甘味料が配合されたのか、一見するだけでは分かりにくく、避けたい甘味料を見分けることは困難といえるでしょう。
粗悪な小麦がパン依存症につながる?小麦の農薬問題
最後にご紹介したいのがパンに使用されている農薬についてです。
パン依存症と農薬には直接的な因果関係はないのかもしれません。
ただし農薬使用の小麦は腸内環境を悪化させる病気リーキガットの引き金となり、過食を悪化させる恐れがあります。
【リーキガットが過食を引き起こすメカニズム】
□農薬や添加物、アルコール、糖質過多の食事が腸内環境を悪くする
↓
□小腸の粘膜に隙間ができる
↓
□粘膜が弱まると糖質の吸収が早まる
↓
□血糖値が上がる
↓
□低血糖が起こる、または悪化する
↓
□食品依存症に陥りやすくなる
腸内環境が悪いと低血糖を誘発してしまい、食べ過ぎを助長してしまうのですね。
輸入小麦はもっと危険?ポストハーベストの問題とは
農薬についてさらに知っておいていただきたいのは、ポストハーベスト農薬の問題です。
ポストハーベストとは収穫された後の野菜や果物、穀物に散布する農薬のことで、輸送時に発生する虫やカビを防ぐ役割を果たしています。
日本では収穫後の農産物にポストハーベストの使用は禁止されていますが、
海外からの輸入時は〝食品添加物〟の名目で使われている実情があります。
ポストハーベストは散布後すぐ消費者の手に渡ることや雨風といった天候による農薬分解がなされないことから、
農薬が残留しやすいという意見があり、危険性が指摘されています。
国内で利用される小麦のうち外国産小麦はおよそ85%にも上りますから、市販されているパンの多くにも用いられているはず…。
ということはもしかしたらパン過食を引き起こす一因だと考えることもできるのかもしれませんよね。
「農薬がパン過食につながるなんて考えすぎでは・・・?」と思いますか?
農薬と過食の因果関係については、食品依存症に悩んだ経験がないという方にとっては「まさか!」と感じることなのでしょう。
ですがわたしは人の腸内環境によってはその可能性を否定できないと感じています。
なぜなら〝オーガニック小麦〟と〝輸入小麦〟を食べ比べた場合、明らかに〝オーガニック小麦の方が満腹感が感じやすかった〟からです。
あくまで個人の体感ではありますから、科学的根拠はないですが、パン過食を経験した身としては、小麦の質には可能な限りこだわるべきだと思っています。
パンを食べるなら気をつけたい2つのこと。体にいい安全なパンの選び方
低血糖を引き起こし、強い中毒性があるパンは、それ自体あまりおすすめできない食べ物なのかもしれません。
でもパンが体質に合う方はいらっしゃるはずですし、なにより好きな方にとっては無理な我慢はつらいですよね。
そこでわたしなりにではありますが、先ほど挙げた問題点を踏まえたうえで、どんなパンならおすすめなのかをまとめてみました。
大手メーカーのパンは買わない
血糖値や腸への影響を考えると、安価な原材料を使用する白砂糖や精製小麦の使用率が高い大手のパンは食べてほしいとは言えません。
また昨今は糖質オフやグルテンフリーのパンが流行していますが、それらはかなりの割合で添加物が使われていると言えるでしょう。
パンは【小麦粉・水・酵母・塩】があれば作ることができます。
パンを選ぶときはなるべく材料が少ない、シンプルなものを、そのためにパン屋で買うようにするのもいいですね。とりわけ国産材料や有機食材を取り扱うパン屋であれば、なお安心できると思います。
有機小麦や、古代小麦のパンを選ぶ
全粒粉とは小麦の表皮と胚芽を取り除かずに作られた小麦粉のこと。
お米でいえば玄米のようなものですね。豊富なビタミン・ミネラルや食物繊維が含まれていて、血糖値が上がりにくい小麦だといわれています。
そのほかグルテンの悪影響が少ない小麦としては、古代小麦が注目されています。
現代の小麦は品種改良による品質低下が指摘されていて、グルテンも悪質となってしまっているのだとか。
体への影響を考慮するのなら、品種改良されていない古代小麦を選ぶべきだといえそうです。
パン過食を引き起こさないためには、なるべく添加物がなく高品質な原材料にこだわりましょう。
またパンを食べるときには野菜やたんぱく質を一緒に摂取し、血糖値の急上昇を防ぐことも大事。
「体に悪いから小麦を食べない!」という選択は人によっては必要なことかもしれませんが、我慢が爆発して暴食につながる可能性も。
小麦と向き合い続けるためには「工夫したら食べてもOK」とするくらいにして、柔軟な対応を試してみてはいかがでしょうか?
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