石油由来の活性剤が使われたボディーソープの裏側。親子で「市販洗浄剤なし入浴」をしてみて見つけ得たものとは。
お風呂に入った時に体を洗う習慣、疑ってみたことありますか?
お風呂に入ったらボディーソープもしくは石鹸を泡立てて体を洗う、シャンプーで髪を洗う。
多くの人にとって、物心ついた幼い頃から習慣となっている、毎日何の疑問もなく行う行為ではないでしょうか。
私はそう思っていた1人で、出産後も子供が赤ちゃんのうちから市販の洗浄剤を使用して洗っていました。
近年、健康意識の高い人の間でシャンプーを使用しない湯シャンが、
1つの選択肢として浸透していますね。経皮毒や頭皮・髪を痛めるリスクが、要因です。
これは、頭皮・髪だけに限ったことでしょうか?
体も同じではないでしょうか。
百聞は一見にしかず。何事も、試してみなきゃ始まらない。
我が家では少し前より、親子で市販洗浄剤を使わない「洗浄剤なし入浴」を始めました。
洗いすぎは、アレルギーの誘発や細菌感染の原因に
実は、身体の汚れに洗浄剤は不要!?
服を着用している部分の皮膚の汚れは、汗や皮脂、角質が剥離したもの(垢)がほとんど。これらは全て水溶性なので、湯船やシャワーでしっかりと洗い流せば落ちる汚れです。
たとえ肌の表面に非水溶性の汚れが付着した場合でも、お湯ですすいでいるだけで3、4日すれば、表皮の新陳代謝の働きも相まって落ちるようです。マジックなどで誤って皮膚に書いてしまった時、落とそうと何度も洗浄剤でゴシゴシ洗ってもすぐには落ちず、時の経過と共に薄れてやがて消える、誰もにあるこんな経験からも納得できますよね。
洗浄剤を使って、アワアワ身体を洗うことは、決して必須ではないのです。
油汚れがべったりと付いてしまったり、体臭が気になったりした時に、上手い活用が適切です。
市販の強烈な界面活性剤により
常在菌が減り、バリア機能低下を招かないよう注意!
石油由来等の界面活性剤を用いて皮膚を洗うと、皮脂や皮膚常在菌までも洗い流してしまい、皮膚のバリア機能低下を招いてトラブルを引き起こす可能性となります。
皮膚常在菌とは
読者の皆さまは、「常在菌」のことをご存知でしょう。皮膚の常在菌は、皮脂を「パルミチン酸」や「ステアリン酸」に分解して皮膚を弱酸性に保つ働きをします。
健やかな肌は、皮膚常在菌がいてくれるからこそ
この健全な状態であれば、食中毒や皮膚感染症の原因となる黄色ブドウ球菌や化膿レンサ球菌は、そもそも増殖しにくいのです。また、アレルギーを誘発する大きな分子量の物質は透過させない構造となっています。
主な皮膚のバリア機能は、アレルゲン・刺激・ばい菌の侵入を防ぐことと、水分を中に閉じ込めること。
皮膚常在菌を維持し、切り傷など皮膚が傷ついていない状態で、皮膚のバリア機能を最大限に発揮させることができます。
ところが、洗浄剤(界面活性剤)で身体を過剰に洗ってしまうと、皮脂と皮膚常在菌両方が落ちてしまいます。
またボディタオルなどで洗うことにより肌は傷ついてしまうので、アレルギーの誘発や細菌の感染を招いてしまうのです。
皮膚のかゆみや湿疹などの症状で小児科を受診した乳幼児(162人)に対して、洗浄剤の使用を控え、汚れや臭いが気になる時にだけ使用するよう指導したところ、
50%が「軽快した」
50%が「軽快した」
洗浄剤を用いる時は、なぜ石鹸が良いのか?
洗浄剤を用いる時にはもちろん、香料や着色料に防腐剤など無添加で、化学物質が最小限に抑えられ、できればオーガニックの原料で作られたものを使用するのが好ましいです。常にすごくこだわることはできなくても、ボディーソープより石鹸の方が肌に優しいというのは、よく言われていることですよね。次のようなことが理由として挙げられます。
高級脂肪酸の塩の総称である石鹸は、単純な構造をしたアルカリ性の塩なので、万一少々の洗い残しがあったとしても、弱酸性状態の皮膚により中和されて、界面活性剤としての効果は消失します。
一方でボディーソープは、石鹸と異なり、洗い残しがあった場合に界面活性剤としての効果が薄まりにくいのです。皮膚のバリア機能を低下させて乾燥や他トラブルを招いてしまいます。
親子で「洗浄剤なし入浴」を始めてみました
汗だくだくの毎日の中ではどうなのだろうかと思いながら開始しましたが、
洗浄剤なし入浴、すっごく心地良いです!
汗のベトベト感や臭い、他の汚れも、お湯だけでしっかりと落ちてさっぱりします。
何より大きく感じた変化は、入浴後に肌がつっぱらない・乾燥しないということです。
冬になると、より大きなギャップを感じるかと思うので、今年の冬の楽しみにします。
シャンプーに関して、「湯シャン」を何日も続けると
何となく不快な感じになってしまいますが、身体については、洗浄剤なしでも大丈夫ではないかと思いました。
手間もお金もかからない、逆に節約できるので、特に肌トラブルを感じていない方にもぜひ一度、試して頂きたいです。
とはいっても、体臭も気になるし汗も気になる・・そんな時は
洗浄剤を使用する場合は、必ずオーガニックなものを
しかし、そうはいっても夏場は洗浄剤が欲しいと思うこともあるのではないでしょうか。
恋人やパートナーとのデートの前や、おしゃれして食事に出かけたいときなど。
夏場になると、加齢臭や体臭が気になる方もいらっしゃると思います。
時に、しっかりと洗い流したい「感じ」を得たい時、
汗の臭いが気になる時、汚れが付いてしまった時などには、オーガニックな力を借りるとよいでしょう。
頻繁にこそ使わなければ、ここぞという時にとびっきりのものを使ってもさほど痛くもありませんから。
☆自然農法のヨモギソープ【単品】|敏感肌の人にも! 台湾で30秒に1個売れている石けん
生活の負担をちょっぴり軽減までしてくれる、誰もが気軽にできるオーガニック習慣
身体を洗って流すというひと手間が減って、入浴が少し楽にもなりました。
特に子供と一緒にお風呂に入る方は、手間の軽減を大きく感じて頂けるかと思います。
界面活性剤が使われた不自然な洗浄剤で洗うと肌が乾燥するので、ボディークリームが必要になり購入する‥
本当にうまくできていますよね。
食品も生活用品も、スーパーで売られている、安価なものを気軽に買い溜めするのではなく、日常に+する気持ちでワンランク上質なものを選んで、大事に使ってみませんか?
その方が余計な毒を取り込まずに済み、身体が自然に持つ力を高め、更には地球環境にも優しくできる。
挑戦してみて、悪いことはありません。
超お手軽にできる、自分にも家族にも地球にも優しい、オーガニックな習慣を始めてみてください。
オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market
IN YOU Market毎日のバスタイムを安心安全に!IN YOU厳選バスアイテム
お勧めの記事
なんちゃってオーガニックに注意!子どもにも使えるオーガニックなシャンプーについて徹底解説します。石鹸シャンプーでベトベト・ギシギシにならずサラサラにする上手な使い方のコツ、教えます
デリケートゾーンをボディソープで洗うのは、目をボディソープで洗うのと同じです。 膣を守る兵隊”デーデルライン桿菌”を増やす食べ物と減らさないケアとは?
この記事が気に入ったら
いいね!しよう