あなたのお腹は大丈夫?東洋医学から見た夏に起りやすい2つのお腹の不調症状『下痢と便秘』の原因と対策とオススメの食事
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あなたのお腹は大丈夫?東洋医学から見た夏に起りやすい二つのお腹の症状『下痢と便秘』の原因と対策とオススメの食事
こんにちは!
薬膳工房あすごはん主宰国際薬膳師・国際薬膳調理師のともこです。
あなたと大切な方のお腹は大丈夫!?
暑い日が続いていますが、みなさま、体調はいかがですか。
今日は、夏に起りやすいふたつの症状、『下痢と便秘』。
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頭にキーーン!とくる冷たいかき氷やアイスが引き起こす身体への不調
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暑い時に海やプールで頭にキーーーン!とくるかき氷食べたい!
夜には、庭先で花火のあとに食べる冷たいスイカ、おいしい!
『冷やし中華あります!』どうしても食べたい!
冷たい物の誘惑、誘われちゃうますよね(笑)
食べた後起こりやすいのが、『アッ、イタタターー』の腹痛からの下痢。
今日は、こちらについて、お話しいたします。
冷たい食べ物で引き起こす『泄瀉=下痢』
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お風呂上りに涼みながら、アイスを食べる至福の時間。
でも、寝ている時や明け方に、お腹が『アッ、イタタターー』
トイレに駆け込む経験はありませんか?
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という場合はアイスが急性の『寒邪=身体を冷やす邪気』となり、
本来、消化器である『脾*』は冷えること、冷たいものが身体に入ることを嫌うので、
アイスにより『脾』を痛め、腹痛と下痢を引き起こすことがよくあります。
排泄中や排泄直後は気分が悪く、横になりたい・・と思うかもしれません。
※脾の働きについてはこちら⇒国際薬膳師が教える東洋医学からみた梅雨の時期にダメージを受けやすい『脾』の働きと、脾を補うため意識したい腸内環境を整える具体的な方法。
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白湯を飲んだり、お腹をタオルケットや湯たんぽなどで温めることで少しずつ回復していくでしょう。
夜は陰の時間帯、身体を冷やすものは控え、消化しやすい食事やあったかいスープで『陽』を補うべき時間帯ゆえ、特に気をつけないといけません。
お子さんやお年寄り、冷え証の方は注意が必要です。
冷えを作る習慣を作ってしまうと、秋冬に風邪を引きやすくなったり、春になると花粉症の症状がひどくなります。
夏を制する者が、秋冬を快適に過ごせるようになります。
お腹の弱い方必見!ダメージ軽減!!冷たい物を食べる前にするべきこと!!!
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・空腹時にいきなり冷たい物を食べるのはさける
・冷たい物を食べる時は事前に、白湯やスープを飲んで消化器をあたためてウオーミングアップ
・腹巻きを活用する(特に就寝時)
・シャワーですませずに、湯船につかる習慣をつける
クーラーの冷気による五更泄
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私が4年前に現在住んでいるマンションに引っ越した時の話しですが、引っ越し先に、新しいクーラーを設置してくれました。
以前のマンションでは、設置されて10年以上たつオンボロのクーラーでしたが、最新式のクーラーはすぐ部屋が冷えて、
部屋全体が設定温度にキープされる状態が10年でこんなに進化するのか!と感じるくらいでした。
寝室のクーラーを使い始めて、1週間が経過してからでしょうか。
明け方から6時くらいまでの間に急性ではないけれど、お腹がなんとなく痛いような感じで目覚め、トイレにいく・・。
下痢まではいかないけど、便がかなりゆるい状態が続きました。
身体が重く、だるくなり、食欲もおち、さらにだるくなる・・・という負のループ。
上下長袖の寝巻きで、薄い羽布団をかけて、クーラー対策をしていたはずなのですが・・
しかし連日の猛暑で、毎夜クーラーをつけっぱなしにした部屋で寝ていたこと、
マンションの気密性の高さやクーラーの性能があがったことや、私の体質がもともと氣*が不足しているために起る冷えやすい体質であること、
引っ越したことで、環境がかわり、疲れ気味だったことも手伝って、寝ている間にクーラーの冷気が『寒邪』となり、
『腎陽』が傷つけられて、五更泄 ごこうせつ(五更泄瀉)が起きました。
※氣の働きについてはこちら⇒東洋医学から考える未病の予防法。目にはみえないけれど私たちの体を動かす原動力「気」とは一体何か
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私の対処法は、私自身が冷えを溜めないように、寝室で寝るのではなく、リビングに布団を運び、
リビングのドアをあけて、冷気を廊下側に逃がし密閉空間をつくらないようにして、クーラーを28度くらいの弱目につけて寝ることでした。
起床してからは、あたたかい白湯を飲むことで、まず内臓をあたため、身体の陽気をあげるよう気遣いました。
東洋医学の五更泄(五更泄瀉)ってなあに?
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五更(ごこう)とは明け方のことです。
明け方に起る慢性的な下痢の事を五更泄、または五更泄瀉(ごこうせっしゃ)といいます。
連日のクーラーや扇風機の冷風や避暑地においては、夜風が『寒邪』となり、『腎陽』が傷つけられ、脾胃をあたためて栄養することができず、
まだ陰寒が残る『明け方』で陽氣があがらず、お腹に冷えがたまり、痛みを生じ『泄瀉=下痢』します。
ご夫婦やカップルなどで、同じ寝室を共有する場合、特に男性は暑がり・女性は寒がりの場合は
どうしても暑いと眠りにくいので、クーラーの温度を下げがちです。
その場合、寒がり、冷え証の方が、身体に冷えが溜まりやすく、五更泄を起りやすいので、注意しましょう。
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お互いが快適な睡眠をとるために夏だけでも寝室を別にする選択もアリだと思います。
夏の下痢の時にオススメの食材
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冷えを取り除き、消化器をあたためる『お粥』。
特に朝は身体の陽気がのぼるのを助けてくれるので、あたたかい『お粥』は最適です。
もし、あなたが冷房病と夏バテの『負のループ』の冷えバテなら、
お粥がその『負のループ』から救ってくれるでしょう。
お粥のお供に、是非梅干しをプラス!!
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梅干しを想像するだけで、口をつぼめて酸っぱい顔をしてしまう方も多いのではないでしょうか。
梅干しをはじめとする酸味の食材には、収斂(しゅうれん)する働きがあります。
五更泄瀉のように便が出すぎるのを控えてくれるのが収斂作用です。お粥のお供にぴったりです。
その他にも、汗のかき過ぎも収斂してくれるので、夏におすすめの食材です。
● IN YOUMarketオススメの有機梅干し
夏におこりやすいのは下痢だけではなく、便秘も起りやすい
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夏の暑さがもたらす邪気は『暑邪』・『火邪』、暑過ぎる日々。
体温調整しようとたくさんの汗をかくことで、身体を潤すのに必要な潤いも一緒に氣も失ってします。
そうしたことで起りやすいのが便秘です。
夏に起りやすい便秘の原因:潤い不足
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夏はたくさんの汗をかくことで、身体に必要な潤いが不足しやすい。
東洋医学では、血液以外の身体に必要な潤い(『津液 しんえき』という)と、血液の基は同じで
津血同源(しんけつどうげん)という考え方があります。
たくさんの汗をかいてしまうと、津液も血も失ってしまい
身体に必要な『潤い』が不足することで身体の中も乾燥して、大腸を潤す陰液も奪われ便が乾燥し固くなってしまい便秘となります。
こんな方は要注意!
・たくさんの汗をかく
・口が乾きやすい
・尿の量が少なくて、色が濃い
・身体が熱い
・顔が赤い
夏に起りやすい便秘の原因:氣力不足
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夏バテさんが起こしやすい氣の不足による氣*の不足=氣虚による便秘です。
氣の働きについてはこちら⇒東洋医学から考える未病の予防法。目にはみえないけれど私たちの体を動かす原動力「気」とは一体何か。
氣の働きが弱くなったことで、大腸から便を押しだす力が弱くなり、排便がスムースにできない。
便は排出されないと、便の潤いが奪われてどんどん乾燥して排出されにくくなります。
こんな方は要注意!
![夏バテ_baby-1266117_640](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/abfff3bc95e785be8c59b7a556b99ee8-2-450x299.jpg)
・夏バテしている
・何をするのも気力がない
・疲れがとれない
・かなり『りきむ』けどで、なかなか便が出ない
・少し出すだけで、疲労を感じる
夏の便秘の時にオススメの薬膳食材
![きくらげ_mushroom-1948083_640](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/d0e76a75d1235b2418234f9d955749c2-450x338.jpg)
津液不足、血不足!潤いをつくるなら、コレ!!!
きくらげ!!です。
きくらげは、八宝菜に入っている時は食べますが、あとはあんまり食べないっていう声を聞きます。
それは、とってももったいないです!
ミネラルも多く含むので、夏バテ予防には最適な食材といえるでしょう。
黒きくらげ
四氣五味:甘・平
経絡:胃・大腸
効能:滋陰潤肺、養胃生津
きくらげは、身体に必要な潤いと血を補う力があります。
そして、血をサラサラにして血の滞りをなくので、血栓の予防や生理痛のある方におすすめの食材です。
食物繊維も多いので腸内環境を整えてくれます。
夏は過酷な季節です。
夏バテしないように消化器である『脾』を養生しならがら、身体に必要な血と津液を補い、潤す力をたくわえて次の季節を迎える準備をしましょう。
みなさま、楽しい夏休みをお過ごしください。
夏バテにオススメのオーガニック食材
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