コンビニよりジムの方が多いメキシコはなぜ肥満大国になったのか?メキシコ在住の私がメキシコに肥満が多い理由を調査しました!
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皆さんこんにちは。
メキシコ🇲🇽に留学中の池田歩です。
体育大学で勉強して、6学期目(3年次の後期)なのですが、
今期に履修している講義で「健康とフィジカルアクティビティ」というものがあります。
フィジカルアクティビティ、つまり運動ですが、これと健康の関係性について考える講義で、
心拍数を図ったり、運動時に身体に起こる反応を調べたり、病気を抱えている方への適切な運動処方を学べるとても興味深い講義です。
コンビニよりジムの方が多いメキシコはなぜ肥満大国になったのか?
実は先日、その講義にて
「コンビニよりもトレーニングジムのほうが多いメキシコの肥満率がなぜ世界1位なのか考えなさい」という課題が出されました。
その授業で用いられた肥満率のデータでは、メキシコが1位、アメリカ合衆国が2位、
そして日本が最下位(最も肥満率が低い)となっていましたので、教授が僕に考えを聞いてくださいました。
- 日本では古くから魚と野菜、お米を中心とした食生活を続けており、肉食による悪質な飽和脂肪酸の摂取が過剰しないこと。
- 日本(アジア)独特の「細ければ細いほど美しい」という美的感性が若者を中心に広がっていること。
しかし、僕自身は昔はよく牛肉を中心とした欧米のような食生活を好んでいましたが、運動をしているせいか決して太ったことはありません。
そんか経験からか、「どんなに食生活が悪くとも、適切な運動をしていれば肥満になることはない」と考えています。
ですが実際にメキシコでは、牛肉を中心とした食生活、暇さえあればコカコーラを飲む、といった非常に不健康な食生活が根付いているものの、
コンビニよりもトレーニングジムのほうが多いのは事実ですし、僕の友人も皆ジムでトレーニングをする習慣を持っています。
「どんなに食生活が悪くとも、適切な運動をしていれば肥満になることはない」
という僕の考えが、メキシコという実例から否定されようとしているので、実際に詳しく調べてみることにしました!
今回の調査を通して、メキシコの根本的な肥満の原因を解明し、それを私たちの健康維持に役立てて頂ければと思います。
メキシコの伝統料理
僕はメキシコにもう3年以上住んでいますので、メキシコの伝統料理にもたくさん触れてきました。
北部、中部、南部で少し違いがあると思いますが、僕の留学先であるチワワ州はメキシコ最北端にある州で、メキシコ文化とテキサスのカウボーイ文化が入り混じった場所です。
中部や南部に比べてバーベキュースタイルで牛肉を食べることが多く、タコスよりもハンバーガーをよく食べるような印象です。
まず初めに、メキシコの伝統料理をいくつか紹介させてください。
- トルティーヤ(Las Toritillas)
- タコス(Los tacos) トルティーヤで主に肉などを挟んだもの。
- フリホーレス(Los frijoles) いんげん豆を炊いてペースト状にしたものです。
- サルサ(La salsa) サルサというのはスペイン語でソースのこと。
穀物の粉を水で練り、焼いた物。
日本ではトルティーヤはとうもろこしから出来ている、という認識が強いようですが、主にとうもろこしで出来ているものと小麦粉で出来ているもの、そして適度にミックスされているものがあります。
とうもろこしのほうが食物繊維が豊富でGI値も低くなっており、北部では小麦粉のトルティーヤがよく食べられることから、北部の人間は太りやすいと言われています。
具材が何であるかは問題ではなく、トルティーヤでなにかを包んだものをタコ(複数形でタコス)と呼びます。
メキシコの伝統的な食事では、基本的に「主菜+フリホーレス+トルティーヤ」という組み合わせになっており、フリホーレスと主菜をトルティーヤで巻いて、つまりタコスにして食べるのが基本スタイルです。
砂糖の入っていないあんこだと思って頂ければ間違いありません。
「トルティーヤ(穀物)+フリホーレス(豆類)」という食べ合わせは、植物性タンパク質を満遍なく摂取するのに適した食べ合わせで、日本の「お米(穀物)+納豆(豆類)」という食べ合わせに似ていますね!
つまり、サルサソースというのは意味が重複していますので、「腹痛が痛い」みたいなまぬけな表現になってしまっています。
日本で知られているサルサは基本的にピリ辛のものを指します。これらは唐辛子ベースにレモン汁や塩、玉ねぎ、コリアンダー、アボカドなど、様々な種類のものをすり潰して作られます。
-アボカドベースのものをワカモレ
-ハラペーニョベースのものをベルデ
-マヨネーズベースのものはチポトレ
-トマトベースのものはカセラ
と呼ばれますが、おそらく日本で知られているのは最後のサルサ・カセラですね。
とにかく、日本の醤油(もしくは塩コショウ)と一緒でなんにでもかけて食べます。
それでは、これらを踏まえてメキシコの一般的な食生活がどんなものなのか見ていきましょう!
メキシコの一般的な食生活
夜ご飯は牛乳にシリアル、お昼はコーラにブリトー
今回は僕のクラスメイトに1日の食事を報告してもらいました。
彼は学生で、特別スポーツは行なっていません。
8:00
- スクランブルエッグ(ハム入り)
- 食パン
- オレンジジュース
授業が9:00からですので、少し早めですね。
早朝は食べずに、1限の講義が終わってから学食で食べるという学生も多いです。
13:30
- ブリトー
- コカコーラ
授業が終わってからクラスメイトとブリトー屋に食事へ。
ブリトー1本10ペソ(約70円)で、2-3本を一回の食事で食べる事が多いです。
コカコーラも500mlで10ペソ(約70円)程度ですので、毎日お昼ごはんはコーラと一緒、というのがメキシカンスタイルですね。
21:00
- シリアル
- 牛乳
これで1日の食事はお終いです。
ドリトスのようなチップスを食べることも多いようですが、この日は食べなかったとのこと。
いかがでしたでしょうか?
朝のオレンジジュース、お昼のコーラ、夜のシリアルなど、砂糖が直に入っているものを多く食べているような印象を受けます。
学食で注文できるコーヒーなども、予め言っておかないと大量の砂糖を入れられる事が多いので砂糖の摂取量が日本より多いような気がしますね。
続いて、健康や食生活についての意識調査をしてきたので、そちらのデータをシェアさせていただきます!
健康や食生活についての意識調査アンケート結果
こちらで用意した文に対して、どの程度同意できるかを5段階で評価する形式のアンケートを、計51人の方へ実施しました。
参加してくださった方々はチワワ州のダウンタウン(木曜日/午後4-7時)にて、基本的に僕がランダムで声をかけた方々です。
あまりにも小さい子供や、アンケート用紙を読むことが困難なご老公は避けましたので、18-50歳ぐらいの男女に無償のボランティアという形で参加して頂きました。
学術論文ほどしっかりとした調査ではないことを理解頂けると幸いです。
質問はAとBのセクションに分割し、
A:健康や食生活についてのアンケート
B:菜食主義についてのアンケート
としました。
Bは今回のテーマとは少し趣旨がずれますが、興味があったので同時に実施しました。
それぞれ8つづつの文を用意し、
1, 全くそう思わない。
2, そう思わない。
3, どちらでもない。
4, そう思う。
5, とてもそう思う。
で回答してもらいました。
Q8だけは、年齢を答えてもらう質問でしたので、
1, 59歳以下
2, 60-69歳
3, 70-79歳
4, 80-89歳
5, 90歳以上
回答はこのようになっています。
それでは、質問を見ていきましょう。
セクションA:健康や食生活についてのアンケート
Q1:健康を維持することはQOLを改善するのに重要である。*QOL(Quality of life-生活の質)
Q2:健康維持のために食生活を注意している。
Q3:自分が太っていると思う。
Q4:体型を改善するために食生活をコントロールしたい。
Q5:健康維持のために食生活をコントロールしたい。
Q6:体型を改善するために何か運動をしている。
Q7:健康維持のために何か運動をしている。
Q8:今の生活を続けた場合の寿命はどのくらいだと思う?
セクションB:菜食主義についてのアンケート
Q9:“ヴィーガニズム”、”ヴィーガン”という言葉を知っている。
Q10:環境保護の理由からヴィーガニズムに賛成。
Q11:動物愛護の理由からヴィーガニズムに賛成。
Q12:健康維持の理由からヴィーガニズムに賛成。
Q13:自分はヴィーガン、もしくはベジタリアンである
Q14:ヴィーガンになりたい。
Q15:ヴィーガンの友だちがいる。
Q16:ヴィーガンの人間と良好な関係を築くのは難しいと思う。
それぞれの回答の数は以下のようになっています。
見やすいようにグラフも作成しましたので、それぞれ見ていきましょう。
セクションA:健康や食生活についてのアンケート
Q4、Q5ではどういった目的で食生活を改善しようと思うのかを見て取ることができます。
体型改善よりは健康維持のほうが目的としては強いようですが、有意な差はありません。
Q6、Q7でも同じことが言えますが、同じく有意な差はありません。
やはり、コンビニよりもトレーニングジムが多いだけあって、運動している方は多いようですね。
同じアンケートを日本でも実施して比較してみたいです。
セクションB:菜食主義についてのアンケート
こちらは今回の趣旨とは少しそれますが、先進国を中心に起こっているヴィーガン革命、メキシコではどうなのでしょうか。
Q10、Q11、Q12ではヴィーガニズムに賛成する理由を聞いていますが、動物愛護が圧倒的に人気でした。
メキシコでは犬を飼っている家庭が日本と比べてとても多いですが、その影響でしょうか。
しかし、ヴィーガンやベジタリアンの方、またヴィーガンになりたいという方も少ないです。
ヴィーガンの友だちがいる。という質問からは何人かヴィーガンの方がいるように取れますが、先進国ほど多くない様な印象です。
街のレストランやスーパーでもヴィーガン対応をしている場所はチワワ州では見たことがありません。
こちらのアンケートも日本や他の先進国で実施して比較してみたいですね。
運動を実施している方は日本よりも多そうな印象ですが、そもそもの食文化に問題があるように考えることが出来ます。
そういった意味でも、今一度私たちも食生活については考える価値があることが分かります。
特にメキシコでは過剰になりがちな”砂糖”の摂取について、もう一度考え直してみてはいかがでしょうか?
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