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大地震、その時。あなたとあなたの大切な人を守るための具体的対策

jisin

地震列島と呼ばれる日本。
平均して9年に一度1000人以上の犠牲者を出す大地震に襲われ、そして今も熊本では余震に脅え生活している人々がいます。

2011年3月11日。
5年前のこの日、私は仙台にいました。
その日はあまり体調が良くなく、午前中で仕事を切り上げ仙台港近くの自宅へ帰宅。

初めて「死にたくない」と思った日。
雪がちらつく重々しい空。

ラジオから聞こえてくる声、時間が経つごとに増えていく死者の数・・。
津波にのまれた車からの鳴り止まないサイレンの音。

電灯の消えた真っ暗な夜空を照らす工場からの炎。
全てのものが無秩序に押し流された風景。

近所の家屋は根こそぎ津波に奪われ、数ヵ月後に私が住んでいた住居の近くに仮設住宅が建てられました。
家族、親戚、友達を亡くした人々の心の痛みを肌で感じながら、ただ私はそこにいて、みていることしかできなかった。

地震や津波で命を落とす人が一人でも減ってほしい。
家族を失い悲しむ人が一人でも減ってほしい。

今、私が皆さんにお伝えできることをここに記したいと思います。

今すぐに、私たちができること

1.緊急地震速報のスマートフォンやiPhoneの設定

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緊急地震速報は最大震度5弱以上の揺れが予想される場合に、震度4以上の揺れが想定される地域で発表されます。
テレビ・ラジオでも緊急地震速報は発信されますが、常に携帯しているiPhoneやスマートフォン、携帯電話から警報が鳴れば迅速な対応が出来ます。

2.身の回りを見渡して!「倒れたら危ないもの」は? (家の中の安全対策)

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私が当時住んでいた家にはガラス張りの食器棚があり、地震時に机の下にいた私のすぐ横に倒れガラスが飛び散りました。
またキッチンの棚からは全ての皿類がなだれ落ち粉々に。
身の回りに、もし倒れたら逃げ場となるドアをふさいでしまうものはないですか?
高価なテレビ、パソコン等倒れにくいように固定しておくのも良いでしょう。

寒い地方の仙台の断熱窓ガラスは頑丈なため私の家のガラスは地震時に割れずにすみましたが、断熱でない窓ガラスの場合は注意が必要。
大がかりなことは難しいですが、今すぐできることをお伝えします。

・家具が倒れないよう壁に取付け金具で取り付ける

・ガラスには飛散防止フィルムを貼る
・開閉式の扉の家具には開閉防止器具を取り付ける
・キャスター付きの家具はロックする

・寝室にあるタンスが自分の寝ているベッドや布団の方に倒れないように向きを変える

・地震により家具が倒れて出入り口を塞がないように配置を考える

・家具類が転倒・落下・移動しても、避難に支障がなく、また怪我をしないように家具の配置を変える


3.これだけは確認!「避難場所」・「避難経路」・「家族の連絡方法」

家族が別々の場所にいる時の地震や津波に備え、待ち合わせ場所や非常時の連絡方法を決めておきます。
東日本大震災時は携帯電話やアイフォンでの通話は全くつながらなくなりました。

そんな時、役に立つのが「災害用伝言サービス」。
固定電話・携帯電話・インターネットなどの「災害用伝言サービス」の利用方法を確認しておきましょう。

特に海の近くにお住まいの方は津波に襲われた場合「ここに行けば家族と再会できる」という場所を決めておきましょう。
一番分かりやすいのは家の近所の避難所。

私の場合は近所の小学校に避難しましたが、例えば「3年1組の教室」にいる、もしその部屋がいっぱいなら3年2組・・・」、
と決めておくと良いと思いました。

住居や勤務先地域の自治体のHPで避難場所や避難経路、危険箇所などの情報が載っているハザードマップを確認しておきましょう。

防災グッズや非常備蓄品の用意は大丈夫?!

その家庭、その人それぞれ被災時に必要なものは変わってきますが、ここでは必要最低限なものをお伝えします。
それにプラスアルファをしてオリジナル防災グッツを用意しましょう。

何をどのように用意して良いか迷うかもしれませんが、以下の3つの点を意識して準備をすると無駄のないオリジナル防災グッツが出来ると思います。

1.とりあえずの避難用
2.避難所での生活が長くなる場合(救済物資が届くまでの数日間)
3.水道、ガス、電気などのライフラインが途絶えた場合を想定しての自宅での非常時備蓄品


1. とりあえずの避難用 持ち出しリスト

地震がおきたら、まずは安全の確保が最優先。

被災地域にもよりますが、今は自治体が連携して災害対策を行っているためライフラインが停止する大災害の場合でも数日以内に救援物資が届きます。身軽に動くために必要最低限のものをリュックに入れて取り出しやすい場所(寝室や玄関)に置いておきましょう。

とりあえず1~2日間分が目安。

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・飲料水(500mlペットボトル数本)

・1日分の食料(簡単に食べれるもの)

・懐中電灯+予備の電池

・携帯ラジオ(私は震災後に回すと発電するタイプを買いました)

・簡単な救急用品(持病薬は必須)

・ライター

・軍手(色々な場面で重宝)

・筆記用具

・ポリ袋

・タオル

・トイレットペーパーやティッシュペーパー

・衛生用品(女性は生理用品も)

・お金(小銭があると公衆電話でも使える)

・身分証明

・毛布代わりになるバスタオル(避難所でもはじめの数日は物資が足りず重宝しました)

・スマートフォンや携帯電話用のソーラーバッテリー(太陽の光で充電できるもの)

・ 貴重品 (もし津波の恐れがありえる地域にお住まいの場合は、貯金通帳、印鑑なども一緒に持っていきましょう)。

・ ウェットティッシュ


2. 避難所での生活が長くなる場合、最低限持っていきたいもの

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安全を確保してから避難所での生活のためのグッズ。
救済物資が届くまでの数日間を想定しています。

慌てて持ち出す必要がないのでスーツケースなどに入れて保管しておくと自宅から避難所へ移動するのが楽です。
押入れ・ガレージなど頑丈な場所、または津波があり得る地域にお住まいの方は2階においておけば水に浸かる心配も減ります(津波の程度にもよる)。

3~4日間分が目安

・飲料水(1日1人1ℓ~)

・非常食

・医療品(常備薬や持病薬は必須)

・貴重品(預貯金通帳、印鑑、権利書、各種カード、保険証など)

・衣類(重ね着の出来る服、防寒具、下着類、靴下、軍手、雨具、カイロなど)

・使い捨て用のお皿やコップ、スプーンなど

・毛布や寝袋

・その他:
食品用ラップ、耳栓や安眠マスク、携帯枕など
(1とりあえずの避難用 持ち出しリストのものは携帯していると想定)。


3. ライフラインが途絶えた場合の自宅での非常時備蓄品

東北での震災当時、私が住んでいた地域は津波に発電所がのまれてしまい、電気そしてガスが1ヶ月以上止まった状態でした。
水が使えなくなった地域の苦労も後から知人に聞きました。

そんな経験を踏まえ、ライフラインが止まった場合に私が最低限必要だと思うものをピックアップしていきます。
ただ、お住まいの地域により備蓄の量やグッツは変わってきます。
そのことを考慮して参考にしてください。

1週間分~が目安

・飲料水(1日1人1ℓ~)

・非常食

・医薬品(持病薬は病院に行けないことを想定して予備を確保しておきましょう)

・停電時用 (懐中電灯、ろうそく、マッチ、ライター、携帯ラジオ、予備の電池)

・卓上コンロ・ガスボンベ(予備も)

・石油ストーブ(冬場)
またお風呂の水は入浴後直ぐに捨てずに家に水がある状態を保っておくと、水が使えなくなった時に重宝します。


非常時でも元気に前向きに過ごすためのお薦めマクロビオティック非常食

被災生活ではカップラーメンやレトルトの食品を食べる機会が多く、新鮮な野菜が手に入りにくいためビタミン不足になり体の免疫力が低下しがち。
そのため様々な不調に直面する人が日に日に増えていきます。
気持ちの面でも、どうしてもネガティブになりやすい時。

大変な時だからこそ助けになるマクロビオティック非常食をご紹介します。

無添加の梅干し

添加物や有害物質を解毒する肝臓機能を助け、またストレスにより起こりがちな女性の生理不順などを和らげ、神経の安定にもつながります。
血液を弱アルカリに保ち、非難所生活での寒さや緊張による筋肉疲労の回復にも効果的。
唾液の分泌を促し、消化を助け、ストレスにより機能の低下しがちな胃腸を助けます。

いざという時に役立つ無農薬梅干し今すぐここをクリック!

ごま塩

被災でのストレスで弱りがちな胃腸の消化吸収を助けます。

また白米で足りない栄養も補ってくれます(塩分、油脂、繊維やその他ビタミン類)。
マクロビオティックの商品を扱うショップでは既製品も売っていますが、自分でも簡単に作れますよ。
質の良いゴマと塩を使っている商品を選んでください。

便利なマクロビオティックのごま塩セット
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味噌

最強発酵調味料である味噌は無添加の高品質のものを普段から使いましょう。
油脂やタンパク質も含み栄養価も高く、ビタミンやミネラルも豊富。
わたし達の免疫力を高めてくれます。
何もなくてもお湯が沸かせれば味噌汁が出来ますね。

炭とイオン化した水(電子水)が自然栽培米と出会って起きた「奇跡」。これ以上はない、こだわりの味噌と甘酒。


またIN YOUでも紹介された「味噌玉」もお薦め。

日常生活でもお弁当用、忙しい時の味噌汁の変わりにもなりますが、非常事態にも大活躍。
作り方はとても簡単。
味噌、乾燥ワカメや乾燥ネギ、好みの干し野菜といった乾物すべての材料をよく混ぜ合わせ、3cmくらいの大きさに丸めます。
オーブントースターなどで軽く焼き目をつけておくと、香ばしくて美味しいし、水分が飛んで固くなり保存性も高まります。

ラップに包み、冷暗所で2カ月位保存できます。
「味噌玉」の作り方はこちら

玄米餅

簡単な調理で食べられる玄米餅は非常食として最適。
特に冬場は体を温めてくれます。
よもぎ玄米餅も美味しく災害時に不足しがちな栄養が補足できますよ。

ドライフルーツ

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被災で緊張状態が続くと甘いものが食べたくなります。
しかし砂糖を使ったお菓子は血糖値の上がり下がりが激しく、心身ともに負担をかけます
疲れやすくなったり、ホルモン分泌にも影響を与えたり、便秘になりやすくなったり。

ドライフルーツは単糖だけでなく、繊維や微量栄養素も多く含まれているので、砂糖よりも体や心への影響が少なく、ストレスを和らげるのにも役立ちます。
油や砂糖、化学薬品がコーティングされていないものがお薦め。

フルーツパウダーおまけ付き。農薬や化学肥料が飛んでくることもないスリランカの農地で育てられたノンシュガーのオーガニックドライフルーツ


乾物

乾物は万が一火が使えない状況でも醤油を溶いた水で戻せば調理したような仕上がりになります。
切り干し大根、かんぴょう、ヒジキやワカメなどの海藻は、ビタミン・ミネラル、カルシウム、鉄分、食物繊維が豊富。
高野豆腐はタンパク質や脂質も多く、消化もよく、満腹感も得られますね。
とりあえずの避難用バッグには、ぽんせんを入れておくと軽くて非難時に負担になりません。

戻すと8倍に増える乾燥ひじきの中でもお徳用サイズな国産天然の貴重な芽ひじき今すぐここをクリック!
その他おすすめ非常食

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地震が起こったら・・?とっさの行動があなたの身を守ります。


ここでは屋内でのポイントをお伝えしますが、どこにいても基本は同じです。

1.まずは身の安全

転倒の恐れがある物から離れ、落下物が少ない場所のテーブルや机、ベッドや布団などの下にもぐり、頭の保護を行って下さい(揺れを感じたら激しくなる前に逃げ場確保のためドアや窓を開けます)。
震度7程度の地震だとテープルごと体を持っていかれます、しっかりテーブルの足をおさえてください。

2. 慌てない。

慌てると転倒して怪我をする原因に。
私が経験した震度7強の地震では、外に出るどころかその場にいるだけでも精一杯でした。
とりあえず大きな揺れがおさまるまでは慌てて外に出ない方がよいでしょう。

ただし、免震構造ではない建築物の場合、最悪の場合は倒壊の恐れがあります。
特に一階にいる場合は、倒壊による危険性が高いといえます。

動ける余裕があるのであれば早めに外にでて転落物のない場所へ速やかに移動しましょう。
余計なことを考える前に、まずは身の安全を第一に考えてください。
(揺れの程度は同じ震度でも住んでいる建物やその建物の建つ場所の地盤によることが後で近所の人と話し分かりました)。

また、最近の都市ガスやプロパンガスは震度5程度で自動的にガス供給を止めます。
石油ストーブも対震自動消火装置を備えたものがあり、旧型のもので無ければ地震による火事の危険性は低くなっています。

3.地震直後にすばやい消火

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揺れがおさまってから、あわてずに火を消して下さい。
万が一に備え消火器は必ず設置、または設置場所を確認し、使い方もみておきます。

4. その他

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地震で建物が倒壊する可能性があるため、1階より2階のほうが比較的安全です。
あわてて1階に降りないようにしましょう。

また、仮に逃げ道を確保できた場合は、エレベーターの使用は控えましょう。
密室の空間に閉じ込められる可能性が高くなります。
また室内にガラスの破片が飛び散っていたら、揺れがおさまってから必ずスリッパを着用します。

適切な行動が生死を分ける。津波から身を守る方法とは?あなたの住む地域は大丈夫ですか?

海に囲まれる日本。
津波の危険性は避けては通れないのが現状です。

私は5年前、仙台港から歩いて10分くらいの場所に住んでいました。
「8年前の大地震でもこの地域には津波は来なかったから大丈夫」 。
震度7強の揺れの後、外に飛び出した私に近所の人が言った言葉。

そのまま私は家に戻りました。
しかし余震があまりにも頻繁に起こるので心細くなり、避難所へ移動しようと外に出た時に津波に遭遇。

「とにかく高いところへ!」と叫ぶ人々の声・・・。

一瞬にして水が一面に漂う別世界へ。
多くの人々の命を奪った津波。

あなたの住む地域は大丈夫でしょうか?
津波から逃げるために、あなたにこれだけは知っていて欲しいことをお伝えします。

1.携帯電話・スマートフォンなどの津波緊急速報メールの受信設定

携帯電話・スマートフォンでの緊急速報メール受信には、受信設定が必要な場合があるので確認してください。
津波警報は気象庁の発表を受け各自治体の防災行政無線や、テレビ・ラジオ、携帯電話やスマートフォンの「緊急速報メール」などでわたし達に伝えられます。

2. とにかく高いところへ

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「大津波警報」や「津波警報」が発表された場合、東日本大震災のような巨大津波が襲ってくる可能性があります。
地震後、場所によりますが津波が来るまでには少し時間があります。
防災グッズを持ちすぐに高いところへ避難することがあなたや家族を守る唯一の方法。

3. 車で逃げようとしない

“より遠く”ではなく、”より高い”ところを目指して逃げることが大切。

東日本大震災ではより遠くへ車で逃げようとした多くの方々が渋滞で身動きが取れなくなり津波にのまれました。
また大きな地震の後は信号機もきちんと機能しない場合が多いです。
そのため運転に慣れていない人が車で逃げるのは大変危険です。

今私たちにできることはなにか?

今もなお余震に脅える熊本の方々の姿が5年前の私と重なります。
テレビに映るその景色が、あの時目の前に広がっていた風景を鮮明に甦らせる。

東日本大震災。
その日初めて話した近所の方に助けてもらいながら私は津波から逃げました。

寒い避難所で私と一緒にいてくれた近所のおばさん。
津波から高層マンションに逃げ込む時、塀を乗り越えられなかった私のために塀を壊してくれたお兄さん。
寒さで凍える私たちをマンションの部屋に入れてくれた見ず知らずの女性。
逃げ遅れたお爺さんを助けに水に飛び込んだ青年・・・。

たった10分という短い時間の中で私がみたものは、それまでの人生の中で最もかけがえのないものでした。

生かされていることへの沢山の「ありがとう」が私の中で生まれたあの日。
あとから、あとから、溢れでる「ありがとう」。

その想いを震災で亡くなった方々、家族を失いそれでも前に進んでいる方々、
そして今もなお災害に直面している熊本の方々のために捧げ、今の私が出来ることを精一杯して生きたいと思います。

私たちが今、熊本の方々のために出来ることは何でしょうか?


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