肌に髪にマッサージにも!自然の恵みがそのまま詰まった万能「植物オイル」5選
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IN YOU 読者のみなさま、こんにちは。看護師のほんのりです。
子どものアトピーと喘息をきっかけに生活全般を見直して、
体と環境に優しい、自然に寄り添う暮らしを数年前から実践しています。
身の回りのものを見直していた時、はじめに疑問に感じたのが、「未精製」と「精製」の違い。
そんな疑問を基に、前回の記事では、身近な食品の”精製品”と”未精製品”のことをお伝えしました。
選ぶならどっち?精製と未精製のメリット・デメリット ~食品編~
前回は食品編だったので、今回は主に日用品に焦点を当てて書こうと思いますが、
この記事では「植物オイル」をクローズアップしてみました!
私は子どもの皮膚のケアにはもちろん、自分の肌や髪にも使える天然のオイルを
日常的に使用しています。
質の良いオイルはマッサージによし、保湿効果やトリートメントとしてもよし!
用途ごとに別の商品を揃えるよりも経済的なので重宝しています。
そんなオイルにも、食べ物と同じように、精製オイルと未精製オイルがあります。
早速、いくつかピックアップしてご紹介していきましょう。
もう一度おさらい!そもそも精製とは?
「精製」とは、混合物を純物質にする工程、あるいはその技術のことをいいます。(wikipediaより)
精製のメリット
不純物を取り除くと品質が安定して管理しやすくなり、大量生産できるようになるため、消費者は商品を安価に手に入られるようになります。
また、不純物が含まれないので品質の変化がしにくく、長期保存できるので、
品質管理の点から見て安心だと言えるでしょう。
そして、植物オイルの精製工程に特徴的なのは、「”脱臭加工”がされること」。
そのため、無臭かつ無味で見た目もクリアなものが多くなるのです。
精製のデメリット
精製の過程には、本来、原材料に含まれている多くの有用な栄養成分も同時に失ってしまっている、という側面もあります。
脱臭加工は多くの場合、高温で行われるため、熱に弱いビタミンは基本的に壊れてしまいます。
植物のパワーがそのまま詰まった未精製オイル
日本のコスメ業界では、精製された不純物を含まないオイル(精製オイル)ほど良い、
という考え方が一般的であるように思います。
一方、海外では、未精製のオイルほど重要視されている場合が多いようです。
ほとんどのオイルは植物から抽出されたものですが、
その植物の成分をそのまま閉じ込めたものが未精製オイルなのです。
植物の持つパワーは計り知れません。
野菜や果物といった食べられものをはじめ、花や葉や根そのものに薬効があるハーブ類、
植物の実や種から抽出したオイル、植物の香りの成分を抽出した精油(アロマオイル)など、
あらゆる用途で多くの効果や効能を期待できます。
これには、「まさに自然の恵みだなぁ・・・」と感銘を受けるばかりです!
続いて、スキンケアにおすすめのオイルを幾つかご紹介して行きましょう。
どれも使いやすく、植物のパワーがぎっしり詰まったものばかりですよ。
自然の恵みたっぷり!使い勝手良し!
スキンケアに便利な万能オイル5選
肌質を問わずに使いやすい「ホホバオイル」
皮脂バランスの調整作用があり、低刺激なため、どんな肌質の人でも扱いやすいオイルです。酸化に強く、保存もしやすい特長もあります。
未精製のホホバオイルには、ビタミンA、E、Dやアミノ酸、ミネラルが含まれています。
黄色がかった色味で、ほのか香ばしさがあります。
(未精製のものは「ゴールデンホホバオイル」と呼ばれます。)
一方、精製したホホバオイルは無色透明で、これらのビタミンやミネラル類は
ほとんどが失われてしまいます。
ただし、不純物が取り除かれているため、
・長期保存しても変質しにくい
・酸化しにくい
・アレルゲンになりにくい
などのメリットもあげられます。
また、より安価に手に入れやすいのも魅力の一つです。
頭皮ケアに高い効果を期待出来る「アルガンオイル」
アルガンツリーという木の実から抽出したオイルです。ビタミンEはオリーブオイルの4〜10倍にものぼり、
抗酸化作用や肌のターンオーバー(代謝)を促す作用もあります。
保湿効果が高く、皮膚の柔軟性を高めてハリと潤いをもたらすことでも知られており、
特に頭皮に対して効果を発揮します。
未精製のものは本来の栄養成分がそのまま含みますが、精製オイルは不純物などを含まないため、
敏感肌の方や赤ちゃんにも安心して使うことができます。
初心者でも使いやすい「グレープシードオイル」
名前の通り、ぶどうの種子から採れるオイルです。ビタミンEとポリフェノールが豊富で、肌の老化防止に役立ちます。
ホホバオイルと同じように、低刺激で比較的どんな肌質の人にも合いやすいオイルです。
低アレルギー性で、未精製であってもアレルゲンを含まず、
さっぱりとした軽い使い心地で扱いやすいため、初心者向けだといえるでしょう。
多彩な効能が期待出来る「タマヌオイル」
タマヌはオトギリソウ科の樹木で、温かい地域が原産です。様々な国で「聖なる木」「神の木」「精霊の木」などと呼ばれ、
実から抽出されるオイルは、原産国では古くから皮膚炎の薬として用いられており、
「奇跡の万能薬」とも呼ばれているそうです。
リノール酸・オレイン酸・ビタミンも豊富に含まれており、
抗炎症作用、抗酸化作用、保湿作用、鎮痛作用、抗菌作用などあらゆる効能を秘めています。
市場に出回っているものはほとんどが未精製のもので、植物本来のパワーが失われていません。
万能薬と呼ばれているだけあり、シミやシワなどの対策、
虫さされやかゆみ、湿疹など皮膚のトラブル対策、
そのほか、浸透力が高いことからマッサージなどにも効果を発揮。
何にでも使えるお助けオイルといえるでしょう。
未精製のものなのは、ターメリックのような独特の香りがあります。
肌質の向上が期待出来る「モリンガシードオイル」
「生命の木」と言われるモリンガの種から抽出したオイルです。モリンガは種をはじめ、葉や枝なども高い効能を持つ、パワフルな植物です。
スーパーフードとしてのモリンガはなじみがあると思いますが、
種から採れるオイルも多くの効能を持っています。
古くからインドやスリランカでは、伝統医療のアーユルヴェーダに用いられており、
西洋では古代ギリシャやローマ時代にも、様々な効能を持つ薬草として登場しています。
タマヌオイルと同様、抗炎症作用、抗酸化作用、保湿作用、鎮痛作用、抗菌作用などの
あらゆる効能を秘めています。
特徴的なのは、オイルでは珍しく「ベヘン酸」という物質が含まれていること。
べヘン酸は乳化作用(天然のナノ化作用)があり、水分をお肌に導入してくれる働きに優れており、
非常になめらかでつややかなお肌を実現してくれます。
参考:梅原亜也子・平川知子著 「生活の木」の手作り石けんのきほん/TIMELESS EDITION https://www.timeless-edition.com/archives/5349
ほんのり流、オイルの気になる「アレルゲン」回避法
ちなみに私は、どのオイルでも未精製オイルを選んで使用しています。
わが家では子どもにもマッサージや保湿用として植物オイルを使っているため、短期間で使い切れ、
長期保存による酸化や品質の劣化、という未精製オイルのデメリットを心配しなくて良いのです。
また、アレルギー対策としても、ホホバオイルやアルガンオイル、スイートアーモンドオイル、
セサミオイルなどを交互に使用しているため、長期間同じものを使用することによるアレルゲンの蓄積、
も回避出来ているかな、と思っています。
これはわが家の一例ですが、採用するオイルの種類、
また精製オイルにするのか、未精製にするのかはご自分の目的に沿ってお選びください。
自然の恵みに感謝して。それを橋渡しする人々にも感謝
今回の記事を書くにあたり、普段使用しているオイルについて調べなおしたり、
原料となる様々な植物について学びました。
改めて思ったことは、「植物が秘めているパワーは素晴らしい!!」ということ。
月並みな言葉でしか表現できませんが、まさに自然の恵みです。
実際にその素晴らしさを体感していると、不自然で、粗悪な加工物には戻れなくなります・・・。
前回もお伝えしましたが、あらゆるものにはとストーリーがあるのです。
自然の恵みが形を変えて私たちの手元に届くまでは、多くの人の手を介しています。
品質の素晴らしさはもちろん、それができるまでの背景を知って、感謝することも大切だなと感じています。
さて2回に渡って、身近な食品と日用品の精製・未精製についてお伝えしてきました。
それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、ご自分や家族にとって最適なものを選択できたら、
と思います。
食べ物だけでなく、日々使うものからも自然の恵みを存分に味わう、そんな暮らし方を楽しんでいただけたら幸いです。
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