2020/08/31

いま世界でアボカドオイルが大注目される理由とは？おすすめポイントと使い方を徹底解説！

Momoko. B

カナダ在住。義母から教えられたプラントベースの生活に魅せられ、勉強中。様々なオーガニック製品、新しいベジタリアン料理を試すことが密かな楽しみ。

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いま世界でアボカドオイルが大注目される理由とは？おすすめポイントと使い方を徹底解説！

皆さまは「アボカドオイル」をご存知でしょうか。

数年前より、ヴィーガンや健康志向の人たちから
熱い注目を受けているオイルなんです。

私自身も以前からずっと気になっていたのですが
なかなか購入するチャンスが訪れず、
最近になってようやく手に入れました。

健康にいいだけでなく、
美容にもいいと言われている
アボカドオイル。

今回はその効能と、実際使ってみた感想をお伝えしたいと思います。

アボカドオイルってどこで買えるの？価格は？

調べたところ、
日本では輸入食品のスーパーや
ネットスーパーで購入できるようです。

今回私がカナダのスーパーで購入したのは
CHOSEN FOODSの100% PUREアボカドオイル。　
価格は750mlで
およそ13ドル(2020年8月現在日本円で1040円程度)でした。

購入した時に
店頭に1種類しかアボカドオイルがなく、
他のブランドと比べることができませんでしたが、
ネットで調べたところ
これは平均的な値段でした。

日本でも
商品A　1,000ml　2,098円
商品B　1,000ml　2,102円
商品C　170g　　1,280円
というような価格で購入できるようです。

カナダでも
一般的なサラダ油などに比べると若干割高になりますが、
上質なオリーブオイル、グレープシードオイルや
ココナッツオイルなどと比べると、
ほぼ同じような価格帯といった印象があります。

アボカドオイルの気になる栄養面｜豊富なオレイン酸とルテイン

栄養満点のアボカドに含まれる脂質から取ったアボカドオイルは、
オレイン酸(不飽和脂肪酸-オメガ9系)が70%も含まれている
ということが大きな魅力の一つです。

そのため、
オリーブオイルやコーン油と比べても
アボカドオイルは
血中コレステロールのコントロール
HDLコレステロール(善玉コレステロール)の増加に
大きな影響を与えることが分かっています。

また、ルテインも豊富に含まれています。
ルテインは目の黄斑部や水晶体に多くある成分で、
これが不足すると、黄斑変性症(ものが歪んで見える、
視野の中心が暗くなる・欠ける、視野が狭くなるといった症状)
白内障などの目の老化現象が起こりやすくなると言われています。

そのルテインを1日10mg継続的に摂取しすることで
加齢性眼疾患のリスクが減らせることも分かってきており、
加齢性の目のトラブル防止に
ルテインを摂ることが勧められています。

さすがにアボカドオイルだけで
この量を補うことはできませんが
※28gのアボカドに81マイクログラム
含まれている程度(1マイクログラムは1gの100分の1)
アボカドオイルを使うことで
日々ルテインを取り入れていくことができるようになります。

アボカドオイルとオリーブオイルの違いはスモークポイント

長きにわたってオリーブオイルが体にいいとされてきたのに、
今度はアボカドオイル？と思われている方も多いと思います。
私もその一人。

そもそもオリーブオイルと
今回のアボカドオイルはどの点に違いがあるのでしょうか。
栄養成分を見てみましょう。

【オリーブオイル　大さじ1杯分】

カロリー：120kcal
脂質：14g
飽和脂肪酸：2g
一価不飽和脂肪酸：10g
多価不飽和脂肪酸：1.5g

【アボカドオイル　大さじ1杯分】

カロリー：120kcal
脂質：14g
飽和脂肪酸：2g
一価不飽和脂肪酸：10g
多価不飽和脂肪酸：2g

基本的な成分はかなり似通っていて、
両方とも体脂肪になりやすい飽和脂肪酸が低く、
コレステロール下げる効果があるとされる
一価不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。

実は２つオイルの大きな違いは
「スモークポイント(発火点)」と言われています。

スモークポイントとは以下の通り。

スモークポイントとは、
加熱によってオイルが気化し、煙が発生する温度を指します。

このスモークポイントを超えて発煙し始めると、
不快な焦げた臭いや風味だけでなく、
活性酸素や有害な物質を発生し、
それらは調理している食材を通して体内に運ばれ、
肌や内臓に炎症や不調を引き起こす要因ともなります

参考：b.glenish!

そのため、加熱調理には、
スモークポイントが高いオイルが勧められています。

因みに、
アボカドオイルのスモークポイントは250℃
オリーブオイルのスモークポイントは191℃

つまり、アボカドオイルで調理した方が
有害物質などのリスクを気にせず
オイルの栄養や食材の栄養を
そのまま摂取することができます。

海外のヴィーガンはココナッツオイルからアボカドオイルへ！

私がアボカドオイルを知ったのは数年前
それまで人気だったココナッツオイルに含まれる
飽和脂肪酸が問題になったときでした。

先ほども少し触れましたが、
飽和脂肪酸は体脂肪になりやすく、
摂り過ぎると悪玉コレステロールが増加し、
動脈硬化や心疾患、
脳卒中などのリスクを高めると言われています。

ココナッツオイルは
その飽和脂肪酸を92%も含んでおり、
バターの63%、牛脂の50%、
ラードの39%よりも
はるかに高い事が明らかとなったのです。

ココナッツオイルは
飽和脂肪酸に分類されていても
中鎖脂肪酸という
体内ですばやく消化吸収されて
エネルギーに変わる種類の為、
脂肪としてたまりにくい
という主張も一部ありますが、

2018年にハーバード大学の教授が
ココナッツオイルを
「天然の毒」
「食材の中で最悪な食材のひとつ」
などと痛烈に批判したことなどが
世間にとても大きな衝撃を与えました。

この一連の出来事で最も大きな影響を受けたのは
ココナッツオイルを愛用していたヴィーガンでした。
動物性の成分が含まれず
身体にも美容にもいいと
言われていたココナッツオイルを
料理に、そしてスキンケアに活用していたのですが、
ここへきて不健康なことが分かってしまったのです。

※動物愛護や環境保護のためにヴィーガンになる人もいますが、
同時に健康の為(動物性より植物性の方が健康的という考え方から)
ヴィーガンに転向する人も多くいますので、
これは大きな問題となりました。

次に彼らが何を使えばいいのか、
という問題に対して
アボカドオイルが注目されたのでした。

アボカドオイルの魅力は話題になり、
新たな発見も今もなお続いています。
そして今ではどこのスーパーでも見かけるくらい
ポピュラーなオイルになりました。

注目！アボカドオイルの美容面での効果

ここでやはり注目したいのが美容への効果です。

注目すべき点は
保湿効果と炎症を抑える効果。

肌をしっとりとさせる保湿効果

アボカドオイルには
ビタミンEの他に
カリウム(目や肌の潤いを保つ役割がある成分)
レシチン(細胞膜の主要成分で肌にしっとり感を出す)
その他にも肌にいいとされている成分が多く含まれています。
これらが肌を柔らかくし、
保湿力で肌をしっとりと保ってくれます。

また、アボカドオイルは表皮に浸透しやすいオイルなので
浸透しにくいと言われる
(角質が固くなりがちな)かかとやひじにも重宝します。

人によっては乾いてもろくなってしまった爪にも
アボカドオイルを保湿用として使っているそうです。

火傷や切り傷など炎症を抑える効果

アボカドオイルは
炎症や肌のトラブルなどにも効果がある
と言われています。

2013年の研究によると
アボカドオイルに含まれる
必須脂肪酸(体内で他の脂肪酸から合成できないために摂取する必要がある脂肪酸)と
オレイン酸がコラーゲンと合成する(新しい細胞組織を作る)ことが明らかになりました。

また、アボカドオイルに含まれる必須脂肪酸が
傷ついた皮膚が回復しかけている時に
その傷の炎症を抑えることも分かってきており、
切り傷などの回復が早くなると言われています。

その他アボカドオイルは日焼けにもいいようで、
オイルに含まれるビタミンEやビタミンB、
レシチン、必須脂肪酸が
回復を促進し、肌の状態を落ち着かせると言われています。

まだ小規模な研究ですが
アボカドを摂取することによって
肌を紫外線から守ることができることも分かってきており
現在更なる研究が続いています。

アボカドオイルの使い方は？

◆料理への使い方

先ほどご紹介したとおり
アボカドオイルはスモークポイントが高いので
炒め物や揚げ物にも適しています。

さらっと軽く、
バターのようなまろやかさがあります。
オリーブオイルのような
独特の風味がないので何にでも使えます。
マリネ液やドレッシングに使うのもおすすめです。

◆コスメとしての使い方

フェイシャルマスクとして使うのであれば
夜にアボカドオイルを顔に塗り、
翌朝洗い流します。

マッサージオイルとして
お気に入りのエッセンシャルオイルと混ぜ、
お風呂上りにタオルで水けをふき取った肌に塗り、
マッサージすると肌を柔らかくしつつ、保湿できます。

お風呂に大さじ2～3杯アボカドオイルを入れると、
肌が柔らかくなるだけでなく、
お風呂のお湯の熱で乾燥しがちな肌を守ってくれます。

私自身も夜寝る前にオイルを顔にぬってみました。
つけた後は意外とさらっとするので扱いやすく、
翌朝は肌がしっとりもっちりとしていました。

乾燥がひどいカナダの冬に重宝しそうです。

直接オイルをぬるのに抵抗のある方は
保湿クリームなどと混ぜて使うといいかもしれません。

◆スカルプケアとしての使い方

この方法は様々な本や記事などで紹介されていますが、
今回はMedical News Todayに紹介されていた方法
を紹介したいと思います。

１．大さじ3～5敗のオリーブオイルを(耐熱の)グラスなどに入れる。

２．同時に小さなお鍋やボウルなどに沸騰させたお湯を用意する。

３．１の油のコップを２の中で温める。

４．温度を頻繁に確認し、温かく感じる状態になったら取り出す。

５．その油を使ってゆっくりと頭皮をマッサージする

６．その日は洗い流さず一晩おき、朝シャンプーで洗い流す。

これをすると、乾燥していた頭皮が
柔らかくしっとりとするそうです。

※肌に塗る時などはご自身の肌に合うかどうか
必ずテストしてからご使用ください。

※アボカドオイル本来の成分を存分に摂りたい方は
エクストラバージンオイルかコールドプレスオイルをお勧めします。

ぜひ一度試してほしい！アボカドオイル

最近使い始めたばかりですが、
使い勝手がとてもよく重宝しそうです。
健康にも美容にもいいのもまた魅力的です。

オイルは料理をはじめ毎日使うものですから、
できるだけ身体に良いもの、
メリットの多いものを選びたいですよね。

今はたくさんの種類のオイルがあり、
それぞれ特徴的な効能があり、
自分に合ったものを選べるようになりました。

ご興味のある方は、店頭などで見かけたら
ぜひ手に取って見てみてくださいね！