神戸のべジカフェを巡り歩いて
久々に神戸に行く機会があり、スマートホン片手に、元町周辺〜電車で15分程度までべジカフェをぶらりと巡ってきました。
普段住む東京に比べて全体的に建物の高さが低く、街全体がコンパクトにまとまっているので、何日かあれば一通り周れてしまいそうです。
旧居留地には、開港時に造られたレンガや石造りの欧米調の建造物が今もなお、デパートやブティックとして姿を残しており、そこから少し歩いていくと今度はチャイナタウンが現れます。
レトロな要素と庶民的な雰囲気とが一所に凝縮された多様な文化を感じられる三ノ宮・元町周辺。
気どりすぎない等身大のオシャレさ、散歩しているうちに気が付けば街と一体になっている、よそ者を排除しない親しみやすさ。神戸の魅力はそんなところにあるのではないでしょうか。
駅界隈のそこら中に「小さな隠れ家」のような雰囲気を醸し出すセレクトショップや、カフェ・バーが点々としており、一つ一つ入ってみたくなる衝動に駆られてしまいます。
今回はその中からマクロビオティック・オーガニックのメニューを売りにしたカフェをいくつかご紹介しようと思います。
あげは
「玄米ご飯とおいしいおかず」という非常にシンプルなコンセプトで運営するカフェ、あげは。元町駅から徒歩5分のところにあります。店内はしっくいで出来たホワイトの壁とブラウンのインテリアを基調としており、ぬくもりを感じるナチュラルな木のテーブルが並んでいます。広々とした店内で、奥側のガラスの仕切りを超えた空間にはギャラリーを思わせるアートワークも。
メニューはセットが中心。
1000円〜1800円というお手頃価格でお惣菜・ご飯のセットやドリンク・デザート付のセットまで楽しめます。
べジメニューが中心ですが、お魚料理もありました。
注文したのはこちら。
本日の日替わりセット。
ナスとキャベツのトマト煮。
こだわりの水と契約農家から取り寄せた野菜を使っており、「おうちで食べるごはん」のような安心感を感じられるカフェでした。
あげは
モダナークファームカフェ
お次はこちらのカフェ。
「ナチュラルにイージーにスローに キッチンをファーマシーに」をコンセプトとしたべジカフェです。
オールビーガンのメニューが中心ですが、乳製品使用のものもあります。
隣接ショップにはよく見かけるマクロビオティック食材が販売されています。
手作りクッキーも。
店内は比較的小ぢんまりとしていますが、都会を忘れるようなゆったりとした時間の流れる空間が広がっています。
マクロビオティックのセットを頼んでみました。
こちらはビーガン・ココナッツケーキ
価格帯は1000円〜とお財布にも優しい。
一人でも時間つぶしにふらっと入れそうなのでお友達との待ち合わせの場所にも最適です。
モダナークファームカフェ
カサブランカ・フランセーズ
最後は、「ムーンビオ野菜で作るナチュラルフレンチ」がテーマの自然派フレンチレストラン。
フレンチといってもファミリーで来られる方の姿もあり、老若男女問わず、カジュアルに楽しめるアットホームな雰囲気です。
外からは光が差し込む店内。
ココのお店の売りは単なる「有機・無農薬野菜」ではなく、バイオダイナミックや陰暦農法からあみ出した、「ムーンビオ農法」という独自の手法で野菜を栽培しているところ。
月の満ち欠けの原理を利用して栽培した自社農園の新鮮野菜のお料理はこのお店ならでは。マクロビオティックにも深く通じる要素がありそうです。
私もこれまで多くのお店を巡っていますが、月の満ち欠けを利用したお野菜を食べたのは人生で初めてでした。
ビーツを使った前菜。
野菜スープ
フルーツのデザート。
こちらの三品にパン二種とお茶がついて1500円というお手頃価格。
今回はすべてマクロビオティック仕様でお願いしましたが、ベジタリアン用のレストランというわけではないため、通常のお肉や野菜メニューもあるようです。
お野菜の味そのものを味わえるナチュラルテイストなお料理ばかりで心もカラダも満たされました。
ご馳走さまでした。
カサブランカ・フランセーズ
さて、今回一通り巡ってみての印象として、神戸は「スイーツ」や「パン」のお店がカフェの多くを占めており、オーガニックフードやヘルシーさを売りにした「べジカフェ」という存在自体がまだまだ珍しいスポットなのだと感じました。
今後、神戸にベジな人口とお店が増え、オシャレにべジ生活を楽しめる街として発展していくにはまだまだ課題も多く時間がかかりそうです。
しかし、数少ないこれらのお店にもお客さんが絶えず来店していたので、関西方面でべジカフェを開店されようと思われている方は、是非まだ競合が少ない神戸を狙ってみてはいかがでしょうか。
また、神戸に遊びに行く予定のある方は今回ご紹介したカフェに、ぜひとも足を伸ばしてみてくださいね。
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