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「くすりはリスク」です。もらった薬、そのまま飲んでいませんか?薬剤師が伝える本来の医療のあり方

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私の職場のお母さんと話をしている時に、子供が風邪を引いた話をしていました。


その時に、私は風邪は自然に治ることを伝えて、薬がそこまで必要でないこと、代わりになる家庭でできる対策を提案をしました。

その後、お母さんから

「たくさん薬もらうんだよね。ほとんど使わないんだけどね。」


その薬、医師に言って使わないと言わないのか聞いてみたところ

「子供は医療費かからないから、病院連れて行って薬もらって帰ってきた方が楽なのよ。タダだし!」


IN YOU読者の皆さんは違う方が多いかもしれませんが、こんな方たちがほとんどである現状を忘れてはいけないのです。


そんなことが、私の中でありましたので、今回は薬剤師として薬を減らす方法も含め、医療の本来のあり方についてお伝えします。

小児科医療無償化と薬物乱用


小児科 出典:mamari



ずいぶん前から、小児医療の無償化が始まっており、地域によっては中学生まで無償化のところも存在します。

子供が、いらっしゃる方は無償で病院を受診できて、薬をいただけるということで大変助かる制度だと思います。

しかし、この制度によって、ちょっとしたことで病院に駆け込む方や、医師側も無償ということで大量に薬を処方をしてしまう傾向があります。


そして、薬を頂いた時にこれらの薬を全て使っているのかというと、
実際はそんなこともなく親のさじ加減で使っていない薬も多いと言われています。

そして、その薬を大事に保管している親も少なくないのです。

薬が危険なものという認識を鈍らせており、家庭内での薬物乱用につながっています。


・何かあれば小さなことでも病院に駆け込む
・薬を大量にいただいてご満悦
・使う薬は自分たちのさじ加減で好き勝手に使う
・使わなくなった薬は何かあったときのために保管


これも年々医療費が増加していく原因の1つでもあるのです

【医療費増大の要因】
・小児科無償化による親世代のとりあえず病院へ思考
・高齢者の1割負担による寂しさを紛らわすための受診と薬の廃棄
・親世代、高齢者の薬を欲しがる現状
・分子生物学的高度技術を用いた新薬の使用


本来の医療のあり方

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このような現状を普通と思っている方がほとんどでしょう。

本来の医療は、何かあれば病院へ行くことに私は特に否定しません。

何も知識がないのであれば、しっかりと診てもらうことに意味があるからです。

ただ、医師から特に何もないと言われた時に

ほっとするのではなく「薬もらえないってことですか?」と聞く親がいることに問題があるのです。

これは、薬の絶大な安心感を持っていることや、
自分が仕事をしているので「薬をいただいて確実に治したい!」みたいな思考があると思われます。

また病院も薬局も高齢者の集いの場みたいになっていることがあります。

定期受診する方が多いので、そこでのコミュニティーから離れたくない、医師や看護師を含めた病院スタッフが話し相手になってくれるのです。

このような状態を作ってしまっている原因となっているのが、高齢者の自宅近辺でのコミュニティーがないこと。



寂しさのあまりに、特に用事はないけど病院へ向かい、ついでに診察して、薬局で薬をもらって帰るけど
どこも悪くないので薬は家に保管というパターンも少なくありません。

病院は困った時の駆け込み寺で、クリニックのような小さな病院は何もなければガラガラですし、薬局もガラガラなのが本来の医療のあり方なのです。

日本の医療は「足し算処方」


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この「足し算処方」の典型例が、薬の副作用予防のための薬の処方です。

まだ飲んでもいないうちから、考えられる薬の副作用予防のために出される薬が2、3種類はあります。
そのほとんどが、胃薬、整腸薬です。

胃腸が弱い人でなければ、実際は飲む必要は全くありません。


ドラッグストアに売られている第一類の鎮痛薬に、薬局でもらうのと同じように、わざわざ胃腸薬も併用して買っている方はまずいません。
一般薬のものによっては、親切に1錠で「鎮痛薬と胃腸薬」が一緒にしてくれている「合剤」というものもあります。

副作用が出るということは、もっと少量でいいというサインでもあると思うのです。

ただ現代の薬学では、よっぽど特殊な性質を持つ成分でない限り、人の体質に関係なく
ある一定の濃度の薬を体に残さないと効果がないという考えでデータの出し方をしております。
そのため、どうしてもその濃度を維持しようと、副作用を抑える薬を追加する考えが出てきてしまうのです。

また、薬によっては「重大な副作用」と言って、生死に関わるようなものがあります。

そのような薬を出されたときほど、副作用予防の薬が出ることはあまりないのです。

その理由は、最小量から始めたり、しっかりと定期的に受診してもらって、関連する検査や経過観察がなされるためです。

減薬するために薬局でできること

医者にしっかりと自分が思うことを伝える、
または薬剤師に伝える。


pic02 出典:愛ファーマシー

医師にしっかりと思うことや不安を伝えることが一番いいのですが、
それができないのであれば薬を出す薬局で薬剤師に言うことです。

まずは、薬局で処方箋を渡す時に、調剤する前に薬剤師に全ての薬を説明してもらってください。
一般向けの薬の辞典のようなものがネットで検索すれば出てきます、アプリになっているものもあります。
これで薬局に行く前に自分で検索して、処方箋に何の薬が出たのか知りましょう。

薬剤師の説明または自分で検索して分かった薬たちから、自分の言葉で不要なものがあるのであれば「いらない!」とはっきり言いましょう。

多くの患者さんは、医師には強く言えないけど、
薬剤師にならかなり強めの口調で言える方も少なくありません。薬剤師は言われ慣れておりますので、しっかりと皆さんの意見を伝えましょう。

薬剤師としても、薬が準備されてから説明を聞いて患者さんにいらないと言われるよりは、準備する前なので、
ものによっては業務の手間が軽くなるので、薬剤師から感謝されるくらい喜ばれます。


ただし、ここで待ち時間が少し伸びます。皆さんが医師に直接言えなかったことを薬剤師が代わりに言う手間が入りますのでゆっくり待ちましょう。

ここで医師が、処方の変更を承諾すれば「疑義照会」という形になり薬剤師の提案が通ったことになります。
つまり皆さんの意見が通ったことになります。
再度、処方が変更されたことを薬剤師が伝えてくださると思いますので、その内容でよければ最低限の薬だけをいただいて帰るようにしましょう。

皆さんはいらないと言ったとしても、医師の診察のときにないと確実に困るものがある場合はしっかりと薬剤師から連絡してくださいますので、そこで受け入れるかどうか再度判断しましょう。

※本来の疑義照会は、薬の処方歴、他の薬の併用などを見て、処方内容の疑問を薬剤師が発見して医師に再度確認することで、無駄な薬の削減、患者さんの薬による被害を避けることが目的です。

しかし、実際このようなしっかりしたケースは少ないのが現状で
ほとんどが高齢者を中心に患者さんからの処方変更の訴えで変わることはよくあることです。

最後に薬剤師から

くすりはリスク。

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今回は、小児と高齢者の医療からお伝えしました。

私の経験から成人の方で病院を受診する方を見ていると、
先天的なものや、手術をして臓器を取った方、感染症を根治させたい方など、本当に治療が必要な方が病院を受診して、
薬をいただいている方が半数を占めているように感じています。

少し体の状態に不安のある方にこそ、自分の身を誰かに任せるのではなく
しっかりとした自分の意志と意見を持って、医療機関まかせにしない姿勢をもっていただく必要があると思います。

そのためには、自分からもいろいろな知識の勉強が必要です。薬に頼るのではなく、自分自身で食生活を改善するなど、情報収集を行っていきましょう。
やみくもに毎日薬を飲むことは、非常に危険だということを知っていただきたいですね。

これからは、医療を受けるお客さまとしての立ち位置は、ぜひ捨てていただければと思います。
皆さんも積極的に参加したり、意見を言って最終的にどうするのかを決定するのが、これからの医療のやり方です。

そして、「くすりは、リスクです」
薬を飲めば治ると思って飲んでいる方、薬を甘く見ると、本当に痛い目にあうことも知りましょう。

家族の健康を守る立場にいる皆さんには、生物、医学、薬学、栄養学の浅い知識だけでもいいので、大切なことを正確に身につけ、自分も治療を考えるのに参加する側である認識を持ちましょう。



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