自己管理とは自己治療のこと。本当の血液検査数値の見方と、病になる前に行いたい自己管理方法をお伝えします。
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臨床検査技師として38年間病院勤務し、主に生化学・血清・血液一般を担当しました。
この間に色々な疾患の方と出会いましたが、治癒していく方と症状が重くなる方もあり、様々で検査の活用に疑問を抱くようになってきました。
皆さんが受けておられる検査(血液検査)の意義とあなたでも活用できる見方についてお伝えします。
基準値の決め方
血液検査の結果を見ると、基準値という結果を判断する目安となる値がありますが、なかなか難しく馴染みにくいと思います。多くの方は、職場や地域、学校の健康診断や病院で診断時に血液検査をされたことはあるでしょう。
代表的な検査には、貧血(血液一般)、肝機能、脂質などがあります。
これらは採血後、検査室で測定され検査結果として受け取ります。
その時、肝機能の値が少し高い、コレステロールが去年より高かったなど、しかも健康診断の場合、医療機関の受診が必要とあるとすごく気になるものです。
また病院で今しがた採血しても、結果を聞くのは次回診察時となると、その間は不安な気持ちで過ごされる方も少なくないはずです。
では、検査値が「高い(H)」「低い(L)」と判断される根拠はどこにあるでしょうか?
その基準をどのようにして決定されているのでしょうか?一般的に、健常人の多数を統計学的に処理し、その95%の人が含まれる範囲を求めます。
これを「基準範囲」といい、この上下両端の値を「基準値」と決めています。
この値を外れると「高い(H)」「低い(L)」と表現されます。
基準値の意義
「基準値」を求める対象者の健常人には、病院や大学の職員、学生が多いようです。すなわち、健常人であっても残りの5%の人はこの範囲から外れることになります。
もうおわかりでしょうか?
検査値が「高い」「低い」となっても即異常=病気ではないのです。
少なくとも健常人の仲間に入っていない注意を必要とする状態なのです。
ただし、明らかに外れた場合は、異常所見の可能性が強いので精密検査が必要となります。
基準値と正常値
私が検査技師になった頃、「基準値」とは言わず「正常値」と表現していました。ではなぜ変わったのでしょうか?
理由は、簡単なことです。
それは「『正常値とは何か?』について明確な解釈ができないから」です。
しいていえば、正常とは異常でない、というしかありません。
実は、正常者(健常人)が基準を外れたらいわゆる異常値を示しますが、異常者が正常値を示すことも多々あるのです。
このために検査値の1つや2つ少し異常値であっても、落胆したり、むやみに心配することもありません。
また再検査をすぐさま必要と言われても、緊急に対応することもありません。
また一方で自分が病気でありながら、すべてが基準値内だからといって楽観するのも愚かです。
本来、健診などで基準値があるのは「健康度を計る」ことにありますが、残念ながら現在では「病気を見つけるため」に使われていることが多いのです。
なぜなら異常値があれば、必ず再検査を受けるように指示があり、結果として病名が付き治療が始まるのです。
基準範囲内は、どんな状態?
ここまで何度も記載していますが、あなたの検査値が1つや2つ少し異常値であっても病気ではありません。また範囲内にすべて入っていても「病気でない」とは限りません。
そして「健康」とも言い切れません。すなわち基準値内は、「健康」でもなく「病気」でもない状態です。いわゆる「未病」なのです。
未病とは
一言でいうならば、「半健康で病気が進行しつつある状態」です。また日本未病システム学会の定義では「自覚症状はないが、検査で異常がある状態」、「自覚症状はあるが、検査では異常がない状態」の二つとされています。
「未病」を病気が進みつつある状態と捉えれば、いくら検査結果が基準値内に入っていても自己管理しなければ病気になる可能性が出てきます。例えば、生活習慣病といわれる代表的な高血圧、高脂血症、脂肪肝、糖尿病、ガン、心筋梗塞、脳梗塞などは初期の頃、異常値を示す場合が少ないのです。
しかしながら生活習慣の中に危険因子(過食、過労、睡眠不足、運動不足、ストレスなど)があり、改善の必要性があるのです。
すなわち基準範囲内にある検査結果の意味を見極めるのが、健康に過ごすためには重要なことなのです。
血液検査を役立てよう!
町ぐるみの健康診断を受けると、項目によっては異常と判定される方もおられます。これがかなり異常値だと治療を受けることになります。
そして治療の結果、基準値内なることも多いでしょう。
しかし残念ながら、ここで安心される方も多いのではないでしょうか?
本当の治療は、基準値内になってから、どう自己管理をするか!なのです。
自己管理とはセルフ治療です。
病気になったら医師の指導を受けることは可能ですが、病気でない(健康とは限らない)場合は、基本的に今の医療では治療の対象にはなりません。
すなわち自分で健康になる方法を続けることが大切です。
それは、ある意味セルフ治療と呼んでもいいでしょう。
セルフ治療を行う上で血液検査の基準値範囲内の解釈法がとても大切です。1つや2つの検査値が少し基準値範囲を外れたとしても、特に病的な状態とは言い切れません。
しかし、他の項目とのバランスがとても大切なのです。
健康管理のために必要な検査項目
最低必要と思われる血液検査は、健康診断などで行われる肝機能、腎機能、脂質、貧血(血液一般)検査です。肝機能検査‥肝臓の働きや状態を知る
総タンパク、アルブミン、総ビリルビン、AST(GOT)、ALT(GPT)、ALP、LAP、LDH(LD)、Ch-E(コリンエステラーゼ)、γ-GTP、血糖(グルコース)など
腎機能検査‥腎臓の働きや状態を知る
尿素窒素(BUNまたはUN)、クレアチニンなど脂質検査‥肝臓に蓄積している脂肪や肥満状態を知る
総コレステロール、中性脂肪(TG)、HDLコレステロール(善玉)、LDLコレステロール(悪玉)貧血(血液一般)検査‥貧血状態や白血球数・形態・種類から免疫力の程度を知る
赤血球(RBC)、ヘモグロビン、ヘマトクリット、赤血球指数(MCV・MCH・MCHC)、白血球(WBC)、白血球像、血小板など
その他‥必要に応じて
CPK(骨格筋や心臓の動き)アミラーゼ(すい臓の状態)、尿酸(痛風の原因)、CRP(炎症の状態)年齢に応じて必要な項目‥腫瘍マーカー(ガンの予防のために)
CEA、CA19-9、AFP、PSA、CA125、CA15-3、シフラ21-1など厳しく検査結果を見てみよう
健康度の目安になるのは、基準範囲内のどの位置にそれぞれの検査値が示されているのかが重要です。基準範囲の上下限に近ければ、それだけ病気を起こす可能性があります。ここでは1つ1つの項目について詳細にお伝えすることができませんので、一例として筆者が2月ごろ内科受診時の結果を示します。
健康のために役立つ見方
肝機能検査のほとんどの項目は酵素測定(総タンパク・アルブミン・総ビリルビン・血糖は除く)です。これらの酵素を合成するときに必要な成分は、タンパク質、ビタミン、ミネラルです。
したがって成分バランスが崩れると異常値を示しやすくなります。
ASTやALTの合成には、特にビタミンB群が必要です。結果ではAST 26U/L、ALT 20U/Lとなっています。どちらも基準値の中央値に近いのですが、ややASTが高くなっています。
判断としてビタミンB群の摂取不足または消費過剰が推測されます。
ただ、毎日マルチビタミンミネラルからしっかり摂取していますので、不足は考えにくく、過労やストレスによる変化と思われました。
ALP・LDH・LAP・コリンエステラーゼは中央値に近く、肝機能や胆管炎症による障害の可能性は少ないと推測しました。
γ-GTPは、アルコールを摂取すると合成が誘発されます。
低値なのは、普段お酒を飲まないので、肝臓に無理な負担はかかっていないとわかります。
脂質検査ではLDLコレステロールとHDLコレステロールのバランスも良く、
また中性脂肪も中央値に近いので、糖質の食べ過ぎや運動不足でもないので回復は早いと推測しました。
他には、総タンパク質やアルブミン、尿素窒素も中央値に近く、
しっかりタンパク質も補っているので(植物性プロテインサプリメントを活用)回復力もあり、腎機能も正常なので老廃物もしっかり排泄できています。
血液一般検査からでは、白血球もしっかりあり免疫力も低下していません。
やや赤血球は低値ですが、特に注意を要することではないと思います。
以上の考察より、一時的に体調不良になりましたが回復力は早く
また肝臓や腎臓に負担が残るような体質にはなっていませんので、これからは元気に過ごせると思いました。
ただ、あくまでも一例にすぎませんので、異常値があまりにも多かったり、体調と検査結果が合致しなければ専門家にご相談ください。
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現在、医療費として約40兆円(2014年度概算医療費 2015年9月3日厚生労働省発表)を突破し膨張の一方です。目立つのは高齢者の医療費増加で36%も占めています。
年齢と共に健康度が低下するのは、至極当然と思います。
若々しさをいつまでも維持するために、私たち一人一人が毎日健康で過ごすことが大切です。
このために健康診断を上手に活用すれば、健康を保つ指標になります。
最低5年分の結果は保存する。
血液検査や尿検査結果の変化傾向を観察する。もし急激な変動があれば受診する。
基準値範囲内の意義や意味をしっかり把握している専門家・アドバイザーに意見を求める。
あなたが健康で過ごし続けることは、あなただけの人生に好結果を生みだすだけではありません。
高額な医療費を必要とする難病や高度な治療を受けられる方のためにも、あなたが健康で過ごされることを心より願っています。
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