「酒は百薬の長」って本当?お酒が「毒」と言われる理由と、元アルコール漬けで丸2年断酒できている、私が考えるお酒との上手な付き合い方
こんにちは。ナチュラルライフアドバイザーの工藤万季です。
私は妊娠を意識し始めてから飲酒をやめ、授乳中の今に至るまで丸2年ほどお酒を飲んでいません。
以前は外出すればノンアルコールなんてあり得ず、毎晩のように飲んだくれてはしょっちゅう記憶を失くしていた私ですが、
今ではかなり穏やかにお酒なしの生活を送っています。
赤ワインを一杯!と見せかけて、ブドウジュースです。
妊娠・授乳中のお母さんの中には「お酒が飲めないのが本当に辛い…」という声も聞きますが、昔の自分からしたら信じられないことに、今の私はお酒を飲めないことに対してストレスがほとんどありません。
今日はアルコールと健康の関係、ストレスフリーな断酒も含めたお酒との上手な付き合い方についてお話ししたいと思います。
酒は百薬の長って本当?
アルコールに対しての考えは様々で、「アルコールは身体に良くない」という人もいれば「酒は百薬の長なんだから適量の摂取なら健康にいいんだ」という人もいます。
基本的にアルコールは身体にとって「毒」です。
適量であっても過剰であってもそれは一緒です。
強いてお酒が健康に良いと言うならば、「お酒を飲んで楽しい!」というような精神面での作用ではないかと思います。
アルコールを飲むと身体で何が起こる?
アルコールが身体に毒と聞いても違和感はないかもしれませんが、なぜアルコールは毒と言えるのでしょうか。
アルコールを摂取すると、私たちの体内には「アセトアルデヒド」という物質が発生します。
このアセトアルデヒドこそが「毒」なのです。
お酒を飲んで頭痛が起こるメカニズム
アルコールを沢山飲んで大量のアセトアルデヒドが血中に出されると、身体の分解速度が血中のアセトアルデヒドの多さに追いつかず、それによって頭痛や吐き気、二日酔いが起こります。
お酒に弱い人に起こる頭痛
お酒に弱い人は、アルコールが体に合っていないことがほとんどです。お酒を飲むと身体は、体内のアルコールを排出するために血管を拡張して血流を促進しようとします。
拡張した血管が、神経を圧迫してしまうために頭痛が起こります。
二日酔いによる頭痛
二日酔いによる頭痛の原因は、先ほどのアセトアルデヒドです。お酒を飲むことで発生するアセトアルデヒドには血管を拡張させる作用があり、
拡張した血管が神経を圧迫することによって頭痛が起きます。
もうひとつ注意したいのは、脱水症状による二日酔いの頭痛です。
アルコールの利尿作用で、飲んだお酒の量以上に水分が失われることが原因で起こります。
また低血糖も、二日酔いの頭痛の原因のひとつです。
お酒を飲んで低血糖になるのは、肝臓がアルコールの分解を最優先するためです。
お酒を飲むならこんなものを
極論を言うと、健康のためにお酒は一切飲まない方が良いのかもしれません。ですがそれが逆にストレスになったり、人との付き合いが減ってしまったりすることも考えられます。
現代では、お酒を断つことで生活しづらくなってしまう人もいるかもしれません。
ですからお酒の量をゼロにするよりも、飲むお酒の質や、お酒を飲むときの食事を考えてみましょう。
いくつかポイントをご紹介します。
①缶チューハイは避ける
缶チューハイは、アルコールにプラスして人工甘味料など身体に良くない影響を及ぼす糖がたくさん含まれています。人工甘味料についてはこちらの記事が詳しいです。
身近に潜む目に見えぬ砂糖・人工甘味料。不自然な甘味料があなたの体に与える危険なリスクとは。
缶チューハイを飲むなら、添加物が少ない缶ビールの方がよいでしょう。
ビールと同じように考えている人も多い発泡酒も、缶ビールと比較すると含まれる添加物は多いです。
②40歳を越えたら赤ワインに注意
「美容と健康にいい」と言われている赤ワイン。
しかしホルモンバランスが乱れてくる40歳頃を越えると、赤ワインは体内の炎症を促進してしまうので注意しましょう。
赤ワインに豊富なポリフェノールの一種が「イソフラボン」です。
イソフラボンには女性ホルモンに似た働きをする「エストロゲン」が含まれており、これが過剰になると様々な不調を引き起こします。
ちなみに、本来エストロゲンだけで炎症は起こりません。
身体にプーファ(不飽和脂肪酸)があり、そこにエストロゲンが過剰に入ることで炎症が起きます。
現代人はほとんどの人が多くのプーファを抱えてしまっています。
プーファについてはこちらの記事をご覧ください。
良かれと思って買っているあなたへ。亜麻仁油、えごま油を避けた方がいい理由。ブームの中で語られなかった「オメガ3の事実」。
③発酵しているものを選ぶ
もしアルコールを飲むなら、日本酒など発酵させたお酒がオススメです。食べ物と同じで、発酵しているということは消化のプロセスが進んでいるということ。
ですから身体の負担になりにくく、また発酵することで毒性も減っています。
お酒を飲む時はビタミン・ミネラルを含んだ食事を
またお酒を飲むときの食事にも留意してみましょう。お酒を飲むと、アルコールを分解するためにビタミンやミネラルが大量に消費されます。
ですから、食べ物はビタミンミネラルが豊富なものを選びましょう。
刺身や焼き魚などの魚介類、海藻や豆類など消化しやすいものがおすすめです。
脂っこいものや炭水化物は控え目に。
こういった食事は消化に時間がかかるので、アルコールとダブルで消化に負担をかけることになります。
アルコールを飲むと味の濃いものや揚げ物が食べたくなりますが、ぜひ気をつけてみてください。
ストレスフリーにお酒を断つ心の持ち方
お酒を飲むことに快楽を感じていた時の私は、お酒にマインドを左右されている状態でした。
そうではなく自分でマインドをコントロールできることに、今は安定を感じています。
お酒を飲むと感情の上下が激しくなりますが、毎日の振り幅が大きすぎるよりも、
日々緩やかに感情が上下する方が心地いいということに気づいたのです。
私は妊娠を望んでお酒を断ち始めたのですが、断酒して3、4ヶ月の間は100をいきなり0にしたことのストレスがありました。
100からいきなり0にするとストレスになりますので、実は4ヶ月以降はまた少し飲み始めました。
現在が100なら、80、70と徐々に減らしていくのが一番です。
「お酒を飲まないことで、こういう自分でいられる」
今まで飲んでいたお酒をやめると、どうしても「お酒を飲まないこと」のあれこれを考えてしまいます。
ですがお酒を飲まないことにフォーカスするのでなく、「お酒を飲まないことで、こういう自分でいられる」ことに注目してみましょう。
妊娠・授乳中でお酒が飲めない辛さを感じている人もいるかもしれませんが、「飲めない状態を楽しむ」ことに意識を向けてみてはどうでしょうか。
私は「少ししたら授乳が終わってまたお酒を飲んでいるだろう」と、目線をお酒を飲めない「今」ではなくもっと先に向けているので、辛さがありません。
お酒を「なくてはならないもの」と執着の対象にするのではなく、「あってもなくてもいいもの」にしておきたいので、今の状況が逆に有難いと感じています。
「これがなくては生きていけない」と何かに執着することは自分を苦しめます。
もしお酒がなくちゃ生きていけない!と思っている人がいたら、心の持ち方を少し参考にして頂ければと思います。
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