「お酒が体に悪い」って本当?なんと野生の動物も飲んでいた!お酒の本質と「日本酒・焼酎が持つ効果」とは。
「お酒は体に悪い・・?」それって本当?
皆さんも、このフレーズを一度はどこかで見聞きしたことがあると思いますが、果たして本当にそうでしょうか。
確かに、摂取したアルコールを分解するために体内で酵素が消費される(肝臓に負担がかかる)のは事実です。
しかし、この一つの事実をもって「お酒は体に悪いから、いけない」と言ってしまってもよいのでしょうか。
対局にある格言として「酒は百薬の長」という言葉もありますが、果たして一体どちらが真実なのか、みなさんも気になっていませんか?
そこで、今回はお酒が体に及ぼす影響、そして「お酒が飲みたくなってしまうかもしれない」驚きの事実について、ご紹介をしてまいります。
野生動物もお酒が大好き。大宴会を誘発する「マルーラ」。
アフリカ原産の「マルーラ」と呼ばれる果物、ご存知でしょうか。
最近では、マルーラオイルとして美容にも活用されているものです。このマルーラですが、落実した後に自然とアルコール醗酵をすることで知られています。
周辺の動物たちはこの醗酵した果実が大好きで、この時ばかりはこぞって実を狙いにいくのですが、
アルコール醗酵をしているため、食べた動物たちは皆一様に千鳥足になってしまいます。
このような酩酊状態は動物にとって決して悪いものではないようで、ヒヒやキリン、ゾウやレイヨウ類は特に好物としているようです。
実が落ちない時にはゾウが木を揺すってでも落とすほど、マルーラは栄養価が豊富な果実として知られていますが、なんだかほのぼのする話ですよね。
年に一度開かれる大宴会の様子に関しては、検索していただくと直ぐに出てきますので、ぜひ一度ご覧いただければと思います。
ちなみに、このような効果をもたらすマルーラですが、生殖活動を活発にする作用があることから、
幸福をもたらす神聖な木「メアリーツリー(結婚の木)」とも現地では呼ばれています。
現地では、マルーラやアルコールの作用が、とても前向きに受け入れられていることが分かりますね。
驚きの事実。実は「体に良いお酒、悪いお酒」が流通している!?
日本はお酒大国!?
現代の日本はお酒大国と言えます。
なにせ、手に入るお酒は日本由来の日本酒、焼酎、泡盛といったものだけでなく、世界各国のビールやリキュール、
果てはウイスキーやブランデーまでもが比較的どこにいても手に入るわけですから、お酒が好きな人にとってはたまらない国でしょう。
しかし、お酒を愛飲する人たちがいる一方で「お酒は体に負担がかかる」とする意見も多く、国内におけるお酒の消費量は低下の一途を辿っています。
お酒を飲まない、あるいはお酒は体に良くないと考えておられる方からすれば、これはあまり気にならない状況かもしれません。
しかし、お酒という存在が皆さんの様々な悩みを解決するために一役買うことができるのだとすれば、どうでしょうか。
正直に言えば、私はお酒が苦手でした。
私はあるキッカケでお酒が好きになりました。元々は下戸で、お酒をほとんど飲むことができなかったのですが、あるお酒好きな方と出会ったことにより、お酒に対する目線が変わりました。
そのキッカケとなったのが「美味しいと感じるお酒、美味しくないと感じるお酒」があるという事実を知った事です。
それまで、私はお酒といっても梅酒、果実酒しか飲みませんでした。
甘くて美味しいと感じたので、お酒が得意でない自分でも飲む事ができたというのが梅酒や果実酒を選んだ理由です。
しかし、世の中にはそんな自分でも「とても美味しい」と感じるお酒があったのです。
国内の流通に乗っている「いいお酒、悪いお酒」とは何か。
美味しいお酒があることを知った直後は「何がどう違うのか」その理由はさっぱり分かりませんでした。
しかし、健康に対する意識が強くなり、様々なことを調べていく中で「お酒の品質も様々」であることを知ったのです。
細かい事を述べると難しくなってしまうので少し割愛しますが、良いお酒、悪いお酒には決定的な違いがあります。
それは「品質を低下させる不純物の存在」です。
例えば、日本酒には本醸造、吟醸、大吟醸、純米、純米吟醸、純米大吟醸などの種類が設けられています。
これは精米歩合(お米を削る割合)や「醸造アルコールの添加の有無」によって分けられていますが、品質を左右する要因はもちろんそれだけではありません。
主原料となる酒米がどのようにして育てられているのか、お酒を造る杜氏さんがどのような気持ちでお酒を造っているのか
(どう拘っているのか)によっても、お酒の品質は顕著に異なってきます。
必然的に、品質は酒蔵や杜氏さんの違いによってある程度の差が出てくると言い換えることもできるでしょう。
ただ、私がこれまで日本酒を飲んできた中で感じたのは、いわゆる「純米系」は違和感のある香りが鼻につかず、
飲んだ後に悪酔いすることが少ないということです。
その差は「醸造アルコールを添加するか否か」というシンプルなものです。
しかし、醸造アルコールと一言でいっても、その品質にも差はあります。
もっとも悪い品質のものは、廃棄するはずのサトウキビなどを海外から輸入し、
廃棄しなければいけない品質の原料からアルコールを精製したもの。
こだわりを持った酒蔵は自社原料で精製した米焼酎を添加しています。
ここだけ見ても、出来上がった日本酒に大きな差が出てくるであろうことは、お分かり頂けるのではないかと思います。
余談ですが、いわゆる「純米、純米吟醸、純米大吟醸」と呼ばれる純米系は醸造アルコールを添加していない為、日本酒を選びなれていない方にはお勧めです。
また、美肌効果の高い酵母や、酵母が産生した良質なアミノ酸質をふんだんに取り入れたければ、「無濾過生原酒やにごり」などのものを購入することをお勧めします。近年、多くの酒蔵は日本酒に慣れていない方達のためにフルーティで美味しい、とても素敵な製品を作り出すことに力を入れています。
ちなみに焼酎の場合は、ラベルに「乙類」と記載されているものを選ぶことをお勧めします。
甲類と記載されているものはいわゆる質の低い醸造アルコールを水で薄めたものですので、
無色透明で味も極めて薄く、体にもあまり良い影響がないものと思われます。
一方、乙類のものは穀類や芋類などを醗酵させているため、
蒸留している原材料由来の「様々な成分が含まれているため」有用な効果を得ることができるからです。
お酒が苦手な方にこのようなお酒を勧めるのはとても難しいのですが、素敵なものは「本当に美味しい」ので、
機会があればぜひ一度は皆さんに味わってほしいと思います。
また、飲むときは皆さんの好きな方と一緒に、美味しいご飯を囲みながら楽しくゆったりと飲んで頂きたいと思います。
※お酒アレルギーなどの元々お酒が体質に合わない方は品質の善し悪しではなく、くれぐれも飲まないよう控えてくださいね。
日本酒を神様にお供えする理由とは?
清酒はその名の通り「清らかなお酒=不純物のない日本酒」のことを指します。日本では昔から神様に対して「清酒」をお供えする習慣がありますが、その理由は「日本酒には心身を清める効果=波長を整える効果」があるからではないかと私は考えています。
豊かな酵母たちがお米を醗酵させることにより、腸内細菌のご飯となる麹菌や酵母、各種ビタミン、アミノ酸は爆発的に増加します。
腸内細菌のバランスが偏っている方にとって、清酒は負担となってしまうかもしれませんが、基本的には「腸内細菌を増加させ、吸収しやすい形に変化した豊富なアミノ酸を摂取することができる飲料」なのです。
また、アルコールが受け付けない方には、日本酒の代わりに「甘酒」という手段もあります。
江戸時代には夏バテなどを避けるための栄養ドリンクとして飲まれていた甘酒。
これも日本酒同様に豊富な栄養素が含まれており、現代人の腸内環境を改善するためにも最適です。(ただし、無添加で丁寧に作られているものに限ります。)
純米酒の持つ放射線防護作用がラット実験によって確認されていた。
学術誌「RADIOISOTOPES」誌上において、日本酒の純米酒が”X線を照射されたマウスの生存期間を延長させる”ことから、放射線防護効果を確認したという成果が掲載されています。
その実験によれば、同じX線を照射した群で比較した結果、純米酒を与えられたグループの生存率は80%と極めて高く、
エタノール投与群や食塩水投与群と比較しても、より放射線防護作用があることが確認されています。
また、放射線治療学において最も重要なことは正常細胞の損傷防止と位置付けらているのですが、同内容では「日本酒の持つ作用は、理想的な放射線防護剤になりうる」と結論付けています。
これに関しては、過去にR.root氏、S.okada氏の両名が「エタノールはX線によって引き起こされる細胞内のDNA切断を70%低減させた」と発表をしており、
その内容とも一致していると言えるでしょう。
誰もが求める美肌を作る日本酒。アミノ酸、ビタミンを始めとする栄養素群、そして腸内細菌の増加がもたらす効果とは。
肌と栄養素の関係について。
お肌と栄養素の関係、皆さんにとっても関心の高い内容ではないかと思います。私自身は肌について詳細な知識等を持ちあわせてはいませんが、周囲の人を観察する中で感じたことがありました。
一つは「高濃度ビタミンC」を摂取することにより、肌が白くなる、黒ずみが薄くなる、髪や爪がキレイになるといった現象が確かに起こりえること。
これは「リポソーム化された高濃度ビタミンCサプリの愛用者」がよく発言されている内容とも確かに一致しています。
もう一つは「質の良い日本酒」をよく飲まれている方のお肌が見るからにもちもちとしており「肌の水分保持力が向上している」ことが、目に見えて明らかだったことです。もちろん、これらは全ての人に当てはまる内容ではありません。
ただ、実際に目の前で体現している方を複数名見た結果として
「体に必要な栄養素を摂取していると、確かに見た目にも変化が現れてくる」という事実があることを、私自身がここ数年で体感したこととして、お伝えしておきたいと思います。
日本酒や甘酒に含まれる成分とその効果について
日本酒や甘酒には保湿効果、美白効果、美肌効果、アンチエイジング効果などの美容効果があると言われていますが、
肌が良くなるということは、肌と密接な関係がある「腸内環境」が改善される事に他なりません。
腸内環境が改善されると、腸内常在菌のみならず皮膚常在菌のバランスも安定するため、皮膚バリア機能や水分保持機能(保湿機能)も必然的に回復するのです。
これらの効果をもたらすのは、日本酒や甘酒などに含まれる成分が関係しているわけですが、様々な成分の中でもっとも重要なのが「アミノ酸」です。
アミノ酸は水分と結合しやすく、お肌の角質層に潤いを与えてくれる作用があります。
また、同じお酒で比較するとワインの5倍、ビールの10倍も含まれています。
その他にも、日本酒はメラニンの精製を抑制する「コウジ酸」や、
細胞を活性化させて老化を防止する「フェルラ酸」という物質が含まれているため、あらゆる意味でアンチエイジングを促す飲料と言えるでしょう。
血管を拡張させて血液の巡りをよくする「アデノシン」も豊富に含まれており、冷え性の改善や肩こりの改善にも良いのでは?とも言われています。
昨今、たんぱく質は充分に足りていると言われていますが、実際には現代人の多くはアミノ酸が不足しています。
アミノ酸は細胞を精製するために必要な基礎材料ですので、これが不足していると自然治癒力の低下、代謝・再生能力の低下という現象が引き起こされてしまいます。
リーキーガット症候群の治療においても「傷ついた腸壁を回復させるためにボーンブロス等からアミノ酸を摂取する必要がある」と言われており、アミノ酸が腸を始めとする体質改善のために必要なことは、充分に裏付けされていると言えるでしょう。
現代人の悩みに貢献する焼酎。その驚くべき効果と含有成分について。
焼酎が血栓を溶かす?研究によって明らかになった事実とは。
焼酎に「血栓を溶かす作用がある」とすれば、皆さんも少し気になるのではないかと思います。倉敷芸術科学大学の須見教授らが、血栓に関する研究を行う過程で、焼酎を含む様々な種類のお酒により、血栓を溶解させる酵素の活性がどの程度高まるのかを調査した結果があります。
その調査では、焼酎のお湯割りコップ1杯から2杯程度であっても、全く飲まないグループと比較すると酵素の活性度が2.4倍も高くなるという成果が示されました。
また、焼酎そのものを飲まずとも「立ち上る香りに含まれる微量成分」が有効であるのではないかと考えられており、アロマのように香り成分を鼻から摂取することによる効果も期待することができます。
更に、焼酎に含まれているプラスミノーゲンと呼ばれる酵素の一種が、血液の流れをスムーズにする効果があると言われています。
この酵素の作用により、血管内に付着したコレステロールや中性脂肪を取り除かれ、動脈硬化や血栓の予防・改善効果が期待できるようです。
一緒に含まれるウロキナーゼと呼ばれるたんぱく質分解酵素の一種も血液ををさらさらに保つ効果がありますので、
総合的に「焼酎は特にドロドロ血液に関して悩まれている皆様にお勧め」と言えるでしょう。
一般庶民には手が届かなかった!?焼酎の知られざる歴史。
実は、日本では焼酎が薬として高価な価格で取引されていた時代があるようです。
1824年に出された冊子「江戸買物独案内」には、一升の清酒が名酒であっても300文程度だったにも関わらず、
焼酎は500文から800文だったと記載されています。
また、江戸時代においては一般庶民が簡単に口にできるようなものではなかったようです。
それは、今のように酔う為に用いられるだけでなく、医薬品としても珍重されていたためです。
当時の文献には「暑気払い、胃けいれん、食欲不振、うっ血、虫さされ、痰の詰まりを解消する、刀傷、凍傷、ストレス解消」などに薬効があるとされています。
焼酎は今やどこでも手に入る庶民的なものになりましたが、須見教授らの研究成果を見る限りでは、やはり一定の薬効が期待されるものであることは、確かなのではないでしょうか。
何事も、体質に合わせて摂る事が大切。
ここまでお酒に持つ力についてお話をしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
お酒は、現代では決して万人受けすることがないものですが、昔から世界中で親しまれてきた醗酵飲料であることを考えますと、
やはりある程度「確かな良い面」もあるのではないかと、私は思います。
また、お酒に限らず、そもそも「万人の体質に合致したもの」というのは、恐らくないのではないかと私は考えています。
世界中にこれだけの人がいれば、その体質も様々です。
生活環境によって食生活は自ずと変わってきますので、
適切な腸内細菌の種類やその細菌群の比率も、本来は各々の体質によって違うのではないでしょうか。
つまり、どのようなものであったとしても、最終的には「摂取する人の体質によって、その効果効能は変わりうる」ということを、
念頭においておくことが大切なのではないかと思います。
今後、様々なものを選ぶ際に、ぜひ今回の内容を参考にしていただければと思います。
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