市販カレールーの正体は「劣化した油脂と添加物の塊」カレールーの正しい選び方と日本人の体質に合わせたカレーの作り方。
子供も大人も好きな食べ物の上位に必ずと言っても良いほど入るカレーライス。
カレー大好き日本人ですが、日本のカレーと本場インドのカレーでは認識に大きな違いがあります。
暑い国のインドと、湿度の高い島国の日本では、そもそも持ち合わせている体質が異なるので、体に合う食材も異なってきます。
わたしたち日本人の体質に合うカレーとは、一体どのようなものでしょうか。
カレーの歴史
ポピュラーで手軽な食べ物のひとつのカレーですが、
カレーの歴史は非常に古く、意外にも日本での歴史も長いものとなっています。
カレーに使われるスパイスがインドで栽培されていたのは、紀元前のインダス文明時代から。
その後中東からもスパイスが入り、スパイスをブレンドしたインド料理はこの頃定着し、インドカレーの発祥となったようです。
紀元前300年ごろ、東南アジア各国にもスパイスが広まり、年月を経て各国の食文化とともに独自のカレー文化が広まります。カレーが日本に渡ったのは、江戸時代末期と言われています。明治時代に入り、一般的に知られるようになったそうです。
一般庶民が身近に食べられるようになったのは、明治時代後期のこと。
その後、年月を経て昭和初期に即席カレールウが発売。1960年代以降、固形タイプのカレールウが主流となり、それひとつでできることから一般的に広まりました。
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本来のインドカレーとは
いわゆる日本人の認識しているカレーはインドにはなく、インドではスパイスを使って食材を煮込んだり、炒めたりする料理が主流です。インドの伝承医学アーユルヴェーダでも、それぞれの体質や不調に適切なスパイスを用いてケアしますがそれと同様に、インド料理は暑い国でも健康に過ごせるように、様々なスパイスを使って日々の体調管理を自然と行います。根本的な考え方はマクロビオティックや薬膳と通じるところがあり、
インドではスパイスを用いることが医食同源に繋がります。使用するそれぞれのスパイスに効果・効能があり、消化促進や整腸作用、新陳代謝を活発にするなど、
薬膳や漢方と同じ使い方ができます。
スパイスカレーの効能・薬効とは
スパイスで作るカレーは、日本で主流のルウで作るカレーと全く概念が異なります。あの食べた時のもったり感や、胃の重たさ、違和感などがすべてなく、食べた後は胃のさわやかさを感じるほどです。
スパイスカレーに主に含まれるスパイスは、健康効果が高く薬膳カレーや、食べる漢方と呼ばれるほどです。
カレーに使用する基本的なスパイスは
・クミン
・ターメリック
・コリアンダー
・ガラムマサラ
・レッドペッパー
それぞれ香りや旨みといった、得意な分野がちがうので最低でもこのスパイスは使用した方がよいです。
調合されているカレー粉ならいちから揃えることも、合わせることもしなくてよいので
オーガニックのカレー粉を探してみてください。
スパイスそれぞれの効能
・クミン
消化促進、健胃作用、解毒作用の効果があり、インドでは下痢や腹痛の際に用いられます。・ターメリック
消化作用や新陳代謝を活発化させる、鎮痛、抗酸化作用、殺菌作用、皮膚病にも効果あり。また胆汁の分泌を促すので、肝機能を高める効能もあります。
別名ウコンとして日本でも馴染みが高く、日本のウコンはちょうど今の春先が旬です。
春は肝臓・胆の解毒の時期なので取り入れることをおすすめします。
・コリアンダー
別名 パクチー。胃腸の働きを活発にさせる、新陳代謝を上げる、食欲増進、鎮痛、血液浄化、発汗作用がある。
パクチーの葉にはカロチンやビタミンが豊富に含まれています。
・レッドペッパー
別名 赤唐辛子、チリペッパー健胃、血行を促進、発汗作用、脂肪燃焼、抗酸化作用、老化防止、食欲増進などの効果があります。
ところで、カレールウの原材料をご存知ですか
カレーのルウはトランスファット、添加物の塊といっても過言ではない。
ところでスーパーなどで、1箱100~300円の安価なお子様用市販カレールーをぽいぽいと買い物かごに放り込んでいる主婦らしい女性の姿が見受けられます。
あなたは市販カレールーの原材料を見たことはありますか?
一口にカレーと言っても、カレールウで作るカレーと、
スパイスとカレー粉で作るカレーの2種類があります。
面倒だから、お手軽だから、味が決まらないから、
と言った理由から安いカレールウを使われている方も多いはず。
ルーの3分の1は低品質な油脂でできていた。
一般的なカレールウには、小麦粉・カレーパウダー・香辛料のほかに
・食用油脂(牛脂豚脂混合油、パーム油)
・脱脂大豆
・デキストリン
・アミノ酸等
・カラメル色素
・乳化剤
・酸味料
・香料
・甘味料
・チーズ加工品
・香辛料抽出物
などと、化学調味料・石油由来の添加物やトランス脂肪酸の原料となる油でほぼ構成されています。
なかでも食用油脂の占める割合は、カレールウ全体量のおよそ三分の一も。
食べた後、胃が重い・痛い、胸やけ、口の中がべたつく・ざらつく、翌朝もすっきりしない、などと感じるのは油脂の多さが一つの原因と考えられます。
石鹸やマーガリンの原料になる油が使用されるケースも・・・。
ところで、食用油脂のパーム油は、
ショートニングやマーガリンを作る原料であり、石鹸・洗剤や化粧品、バイオ石油に使われています。
パーム油はあまり販売されているのを見かけませんよね。
それもそのはず、一般家庭ではなく、食品メーカーや外食産業で使用されることが多いのが現状。
工業油として、一般的な認知が少ないのです。
”見えない油” とまで、言われています。
そのパーム油はスナック菓子やカップ麺、冷凍食品の揚げ物、チョコレート、アイスクリーム、カレーやシチューのルウなどに多く含まれています。
そして、植物性油脂と書かれている場合はほぼ9割がた「トランス脂肪酸」が含まれているとみてもよいでしょう。
また動物性の油を使う場合にも、原価を抑えるため、どこの産地でどう育てられたかも不明瞭な、非常に安価な油脂を使用されています。
それだけでなく、石油由来系の添加物がカレールウには多く含まれるため、
食べるだけ不健康になるといっても過言ではなく、非常に体への負担の大きい食べ物になってしまっています。
私たちがおいしいと食べているカレーライス。
たくさんの油と添加物が必要となるためわたしたちの体にとっては望ましくない食べ物だったのです。
一般的に市販のカレールウから作られるカレーは安全な食べ物と言えるでしょうか?
答えはNOです。
カレールーの選び方
パウダーをブレンドして作る方法もありますが、仮に市販のもので作る場合、カレールーを使う場合は必ず無添加のものを選ぶことが重要です。
例えば、
トランスファットが含まれないもの
遺伝子組み換え作物が含まれないもの
白砂糖が含まれないもの
添加物か含まれないもの
目で見てわかる食品のみで作られたもの
上記のような判断基準をもってお選びいただくことがおすすめです。
IN YOUMarketでもおすすめのルーを扱っています。
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日本人に合うカレーとはどんなものか
お分かりいただけた通り、安価な市販カレールウは避けたほうが良い食品です。インドで作られるスパイス料理は、暑い国に住むインド人に適した料理。
日本人に合うカレーとは、熱を発散させ過ぎず日本の風土に合ったものであるのが望ましいです。
湿度の多い日本は、体内の70%が水でできているわたしたちの体も、水の影響を受けやすくなります。
体内に余分な水が多かったり、体の熱を取るもの、冷やすものばかり食べていては体は冷える一方。
スパイスには薬膳では冷性と言って、体の熱を取るものが多く
夏場は内側に熱がこもりやすいので、余分な熱を取るためにも有効です。
体の氣を流して温めるしょうがやにんにくを使う、
味付けに陽性度が高い、本物の作られ方をした塩、味噌や醤油、発酵食品を加えることが日本人にはバランスよくなります。日本人の味覚に合うように、日本の調味料を隠し味に使うこともコツです。
スパイスでしたら体を温め女性にとって有効なシナモン、フェンネルもおすすめです。
意外にも簡単!スパイスカレー
スパイスカレーを作られる方はご存知の方も多いですが、煮込む必要もそれほどなく意外に簡単に時短で作れてしまいます。材料
・有機しょうが 1片・有機にんにく 1片
・有機玉ねぎペースト 3分の1
・有機にんじん 1本
・オーガニックBPAフリーの有機トマト缶 半分~1缶
・無添加のカレールー おおさじ3~4くらい
・(あれば)クミンシード 大さじ1ほど
・塩(塩麹) 適量
・有機こしょう 適量
・無農薬味噌 適量
・無農薬醤油麹 適量
・甘み付け 有機みりんや無農薬甘酒など
作り方
1.クミンシードを油で炒める。必ず弱火で香りが出るまで。
2.生姜、にんにくのみじん切りを加えて1と同様に炒める。
3.玉ねぎ、にんじんを加え蒸し煮する。
4.野菜に火が通ったら、トマト缶を加えだし汁(水でも)を入れ煮立たせる。
5.カレー粉を加える。調味料でお好みの味に調える。
まろやかにしたければココナッツミルクや豆乳を加えても。
6.少し煮込んでとろみをつけたければ、米粉を入れたり葛粉を溶いて入れる。
最後にガラムマサラを入れてもとろみがつく。
ベースのカレーの作り方なので、お好きな食材を入れてアレンジしてみてください。
最後に
嫌いな人を探すのが難しいほどのカレーで、お手軽さも人気のひとつ。でも、選択を誤ると体にとって負担だけのものになってしまいます。
お子様にはとくに安心安全なものを食べさせてあげたいですよね。
ぜひ、ご自身で選ぶ基準を作り、お気に入りの味を試されてみてくださいね。
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