食べること以上に“出すこと”が健康の近道です。呼吸・食べ物・反射区療法で徹底的に余分なものを体から「出す」方法。

人の身体が生命活動をおこなえるしくみ

「身体は食べたもので出来ている」
という言葉を耳にすることがよくあります。健康志向で生活するうえでは訓示となる大切な考え方ですね。
太極拳や漢方などを習慣的に取り入れている私としては、東洋の健康管理の概念に倣うと、もう一段階大きなくくりで、
「身体は取り入れたもので出来ている」と解釈しています。
取り入れたものとは、
食べ物や飲み物はもちろん、吸い込んだ空気、触れる相手やモノ、身の回りの環境から放たれる気などのことです。
人は何のために食べ物を食べるのか・・・

体の仕組みが栄養素を必要とし、消化吸収できるようになっているのは理解されていると思いますが
もっと簡単に言うと、『生きるために必要なエネルギーを取り込むために食べる』と捉えることが大切です。
食物繊維やビタミン、たんぱく質などの栄養素は、内臓の各器官を通して生きるための動力に変換されますので、最終的には“エネルギー”になると捉えられます。
(注:ここでのエネルギーとは生命活動に必要な力のこととします。栄養学的なエネルギーやカロリーの定義とは異なります)
酸素を吸うこと、森林浴や温泉入浴などリフレッシュすること、
気の合う人と過ごす時間を持つこと、理想の環境に住まいを設けることと同じで、食べることはエネルギーの取り込みの一環であると言えます。
そして、エネルギーの取り込みさえしていれば、食料を食べなくても生きていられる人が存在するのも事実です。
俳優の榎木孝明さんが30日間不食生活を実践したことは話題になりましたが、他にも不食生活で生きていられることを実証している方が世界中にいるようです。
不食は断食や絶食とは違い、食べることによるエネルギー摂取をせず、他の方法でエネルギーを得て生命を維持することです。
不食が良いことなのかどうかはさて置き、人が生きるためにはエネルギーを取り入れることが必要だということを理解すると、どのような環境で何を取り入れるかについて、少し慎重に考えることも大切ですね。
人の身体は食べなくても代謝を繰り返す
そしてもう一つ興味深いのは、・・・食べなくても生きられるなら、出さなくても生きられるのか??という疑問です。

不食生活を実践している人でも、排便は格段に減るものの、排尿や皮膚のターンオーバーなどはきちんとあるそうです。
つまり、生きていくうえでは、“出すこと”だけは、やめることが出来ないことがわかります。
食べることをやめてもエネルギーを取り入れること自体は続いていますので、“出すこと”も当然続きます。
人の体は代謝を繰り返すことで生命活動をおこなっていますから、取り入れること同様に、排出することは大切です。
便秘でも放っておけば命に関わる症状(腸閉塞、敗血症など)を引き起こしますので、
エネルギーの取り方に応じた“出し方”というものを心得ておかなければいけません。
身体からきちんと排出すべきもの

では、“出すこと”とは具体的に、どんなモノを出すのでしょうか。
端的に挙げますと、
呼気(二酸化炭素など)、不要になったもの(尿、便などの代謝物)、
不要な感情(ストレス)、不要な気があります。
きちんと出すことを意識すると、身も心も浄化して再生する清々しさが得られ、次に取り入れるものの受け入れ態勢も万全になります。
きちんと排出すべきものの出し方について、一つずつ見直してみましょう。
呼気(二酸化炭素など)の出し方

呼吸を、吸う息『吸気』と、吐く息『呼気』に分けて考え、吸うことと吐くことをしっかり区別する意識はとても大切です。
吸気と呼気の入れ替えをイメージしながら、下記の1~4の手順で呼吸をすることで、呼吸の本来の役割を存分に果たすことが出来ます。
“不要なモノ”と表現しているものは、代謝に使われいらなくなった二酸化炭素を含め、その他体の不調など漠然としたマイナスのものをイメージしてみて下さい。
1:良い吸気を鼻から吸い体の深部、おへその下辺り(下丹田)まで10秒かけて取り込みます。
↓
2:吸気により必要な要素が気道からまっすぐ通って体内に染み渡ります。
胸もお腹も膨らませるようなイメージでお願いします。
3:入れ替わりで体内の不要なものが絞り出され、気道へと入ってきます。
(2~3にかけて、5~10秒ほど息を吸うのをやめて待って下さい。息を止めるのではなく、吸うことも吐くこともしない状態でいて下さい。)
↓
4:気道に入り込んだ不要なものをおへその下(下丹田)から押し出すように10~20秒かけて吐き出します。
ろうそくの火を揺らすように、口からスーッと一筋の息で吐きます。
1~4の呼吸【吸気10秒、体内での入れ替え10秒、呼気20秒】を1セットとします。食間に1~2セットずつおこなってください。
日頃呼吸が浅い人は、10秒かけて吸うこと、吐くことが負担になる場合がありますので、苦しい時はご自身のできる秒数から始めて下さい。
一連の呼吸を意識することにより、吸気が体のより深部まで届き、細胞が活性化します。
この呼吸法は、吐くことをより意識するために吸うことをおこないます。
体の深部まで酸素が行きわたるような吸気はもちろん大切ですが、不要な呼気をしっかりと吐き切ることの方が重要です。
呼気を吐き切ることにより、体内の邪気(風邪などのもととなる不調の要素)が抜けるようイメージしてみて下さい。
しっかりとおこなって頂くと、少々の風邪であれば回復する方もいらっしゃいます。
寝る前や朝目が覚め起き上がる前にもおこなって頂くと、自律神経のバランスともとれて気持ちも軽くなります。
その他、呼吸法による健康法はたくさんありますが、呼吸整体師 森田愛子さんの呼吸法による治療実績は大変興味深いものがあります。
とてもシンプルで読みやすい本なので、呼吸を見直したい方は是非こちらも読んでみて下さい。
<お勧め書籍>体の不調が消える、人生が変わる 「呼吸のまほう」 株式会社ワニブックス発行
不要になったもの(尿、便などの代謝物)の出し方
飲食の仕方に気を付ける
便秘やむくみにお悩みの方は、既に多くの自然療法をお試しになった方もいるかと思います。
私のおすすめは、週に4日は、“出すこと”を意識した料理や飲み物を取り入れることです。
筑前煮

肉じゃが

ふろふき大根

つまりは、昔ながらの
おふくろの味と言われるような和食系のレシピがお勧めです。
また、食事中は30回噛んで飲み込める量ずつ口に入れるよう、一口の量を調整して食べて下さい。
消化吸収が良くなり、ガス溜まりの予防にもなります。
最も守るべきことは腹八分目で食事をやめることです。
食事の内容に気を付けることが出来ない日が続いたときは、飲み物にごぼう茶を取り入れて頂くと良いでしょう。

皮ごと入ったごぼう茶は、ポリフェノールや食物繊維、カリウム、アルギニン、アスパラギン酸、リンなど、デトックスと再生に必要な栄養素がふんだんに含まれています。
体力の落ちている方やお年寄りの方には飲み過ぎると栄養価が高く、負担になってしまうことがありますので、食後に湯飲み一杯程度を目安に飲んでみて下さい。
反射区療法による便秘&むくみ解消の仕方
お腹が張っている感じがしたり、全身がむくんで重く感じるようでしたら、手のひらの内臓の反射区を順に刺激して利尿や排便を促すことが出来ます。
手のひらを見て、ひらがなの『の』の字を書くように順に押してほぐします。
手のひらの中央から始まり、一旦下がってぐるりとのの字を書くと、五臓六腑に順に刺激が届き、消化吸収やリンパの流れ、代謝を助ける効果があります。
先に左手から押します。のの字を9箇所ほどポイントで押しながら刺激して書き終えるようなイメージです。

続いて右手の手のひらも同様に押します。

左右2回ずつ押せば十分です。
食後は1時間以上置いてから押すようにしてください。
急におトイレに行きたくなるほど効果が早く出ることがありますので、必ずトイレにすぐに行ける状況でおこなうようにしてください。
不要な感情(ストレス)の取り除き方

イライラしたり、傷ついたり、驚いてドキドキしたり、焦ったり悩んだりした時は、精神面でも心に『よどみ』が残ります。
また、やる気が止まらず集中し過ぎたり、楽しみや嬉しさでハイテンションになり過ぎた時も、心に『ざわつき』が残ります。
心の『よどみ』や『ざわつき』は、平穏の心には邪魔となるもので、心の不安定要素です。
平穏の心にそぐわない不安定な要素は、不要な感情・ストレスとして、出来るだけ一区切りつけて取り除くことが必要です。
解決できない問題があるとしても、ひとまずはその不安定な気持ちを取り除くことが出来れば、心への負担は最小限にとどめることが出来ます。
心の『よどみ』や『ざわつき』の取り除き方は、その時その時違いますし、人それぞれ適した方法があります。
仲の良い人とおしゃべりをする、ペットとや植物と触れ合う、一人でのんびり過ごす、旅行する、映画鑑賞をする、などなど・・・・
気持ちを切り替えるための手段は幾つか持っておくと良いでしょう。
不要な感情を解放することが難しい場合、不安定要素や不要なものが心の中にあるという、自己認識をしっかりと持つだけでも、心は安定に近付きます。
不安定要素を取り除くために何をすべきか分からない時は、思い切り気の向くこと、心がときめくことを選ぶと良いでしょう。
気の向くことさえ浮かんで来ない場合は、何も考えず以下の2つのセルフセラピーをおこなってください。
1:両手のてのひらを合わせ、5~10分間こすり合わせる
2:自分の鎖骨の上下に指を3~4本立てて、中央から外側(肩関節)の方向に向かって左右3回ずつさする
この時出来るだけ息を口から吐きながらおこなってください。
これらは私の反射区療法の施療でも取り入れているセラピーです。
細胞の活性化に繋がる刺激をリズムを持って繰り返すことで、神経伝達物質であるアセチルコリンや、DHEAホルモン、癒しホルモンであるセロトニンやオキシトシンの分泌が促進され、自律神経の働きを正常に戻すことにもつながり、自然と心が穏やかになります。
心の整理は体のケア以上に難しいものですが、自分の心の中を探り、どんな状態なのかを自覚するよう、心が乱れた時は特に意識を内面に向けるようにしてくださいね。
テレビも圏外の一軒家に住んだところ、不調が驚くほど消えた!
不要な気の取り除き方

不要な気・・・とは、何でしょうか。
簡単に言うと、体に不要な電気、電磁波のことです。
家電製品、携帯電話やスマートフォン、高圧電線など、私たちの環境は電磁波の中にあります。私たちの身体は元々電気を帯びていますが、生活の中で電磁波をたくさん受けていると帯電状態になり、
特に冬場は静電気でバチっと放電してしまい、強い刺激に悩まされることもあります。
放電の刺激だけならまだ良いのですが、体内の細胞や遺伝子に対して、電磁波がどのような悪影響を及ぼしているのか、まだまだ解明されない不安もあります。
私は子供の持病回復のため、子供たちの大好きな自然環境を求め、数年前からテレビも電話も携帯電波も圏外の人里離れた一軒家に移り住んだのですが、意外なことにそれまで悩んでいた日々の頭痛や目のかゆみ、目が回るような感覚から解放されました。
自然環境のおかげなのか、電磁波が少ないエリアに長い時間いる生活になったからなのかは定かではありませんでした。
ただ、私にとっては太極拳の練習の時に得られるような、地に足が着いたような感覚と似ていたため、アーシング(グラウンディング)という方法でも同様の効果が得られないか試してみることにしました。

街の中の公園の芝生の上で、裸足になって10分ほど立ったまま、地面と足の裏が繋がる感覚に集中してみると、地中の奥深くまで自分の体内のエネルギーが下りていき、ある地点で折り返して自分に戻ってくる感覚を味わうことが出来ました。

私のクライアント様にも6人に協力して頂き、同じような感覚を味わう結果を得ることができました。
思い返してみれば、私の子供たちも、公園へ行くといつも真っ先に裸足になり、四つん這いになって遊んでいました。
幼い敏感な子供たちにとって、地面と繋がることは必要不可欠だったのかもしれません。
アーシングにより体調面での劇的な変化を味わうことは難しいかもしれませんが、
身体は本来の電気量を持っていることで健康維持が出来るので、余分な電気をうまく逃がすことが出来るよう、アーシングは必要な放電作業と言えるでしょう。
洗濯機でも冷蔵庫でもアース線があり、漏電を防ぐような装備があるように、
私たちの身体も取り込み過ぎた電気を放出させる機会を作ることで、“事故防止”に努めることが出来るのではないかと思います。
アーシングは、アスファルトやコンクリートで覆われていない地面で、裸足になって歩くか立つだけの簡単なことなので、気付いた時に気軽に取り組めます。
きちんと出して自分に戻る、きちんと取り入れて自分を磨く

私たちの心身が、日々目に見えるもの、見えないものに関わらず、多くのものを取り入れていることを今一度理解すると、
代謝を繰り返す私たちの生き方に則って、きちんと出すことにも配慮し努めなけばいけないことが分かります。
自分の心身が、毒素や邪気、体に良くない電気やネガティブな感情で占められていたら、
どんなに気を付けて食事をとっても100%の恩恵を受けることが出来ません。
まずは不要なもののお掃除、出すことが先決です。
不要なものを出し浄化して初めて、本来の自分に戻ります。

きちんと浄化さえ、されれば、またきちんと生まれ変わるための再生の働きが起こります。
浄化することに手間がかかれば、何を取り入れるべきかについて更に気付きが起こり、自分磨きになります。
そして何より、私たちも自然の一部であること、大地と一体であることが実感出来ます。
大地に感謝して自分自身を大切にしようとする想い、マクロビオティックの理念がこれからも広がることを願って、
取り入れることと出すことの意味や重要性を、大切な人にも是非教えてあげて下さいね。
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