「オーガニック料理ソムリエ」の歌手 庄野真代さんに単独インタビュー! オーガニックは特別なことではない!生きる上で必要な基本の知識。
名曲「飛んでイスタンブール」で紅白出場もされ、一斉を風靡した歌手の庄野真代さん。
デビュー後40年経った現在、〈音楽を通して幸せを分かち合いたい〉という想いのもと、音楽を通したボランティア団体、NPO「国境なき楽団」を運営。
その一貫で下北沢にて、心に優しい音楽・身体に優しい食事を楽しめる「Com.Cafe 音倉」を切り盛りされています。
2008年のオープン以来、下北沢では人気のカフェでしたが、この5月にオーガニック・カフェにリニューアルされたばかり。
オーガニック素材にこだわり、全て一から店内で作られる料理には、今年の1月に取得した「オーガニック料理ソムリエ」で学んだことが活かされているそうなのです。
オーガニック料理ソムリエについて知らない方はここでちょっとおさらいしてみましょう。
オーガニック料理ソムリエとは
オーガニック料理ソムリエとは、1日で取得することのできる、オーガニック料理の美味しさや素晴らしさを伝えるオーガニックのスペシャリスト資格のこと。オーガニックの基礎から、オーガニックの歴史や、
世界のオーガニック、オーガニックの必要性、野菜や調味料の選び方、調理方法に至るまでオーガニックのいろはを丸ごと学ぶことができます。
この資格をとるために、はるばる海外や地方からくる参加者も多いそうです。
その日の最後に認定試験が行われ、合格者は「オーガニック料理ソムリエ」資格を取得することができます。
主宰は、はりまや佳子さんが代表理事を務める、日本オーガニックライフ協会。
はりまや先生は協会の主宰に加え、卒業生数千人を抱える毎回満席の「オーガニック料理教室G-veggie」の代表も兼任する、オーガニック業界で知らない人はいないカリスマ的人物です。
【オーガニック料理ソムリエについて、くわしく見る。】
今回は、「オーガニック」を多くの人により自然で身近なこととして広めたいと、多方面で活躍されている庄野さんにインタビューしてきました!
歌手・庄野真代さんが「オーガニック」に目覚めたきっかけ
幼少時代は病弱だった為、お母様が食べる物にはこだわっていらっしゃったそうです。昔は「オーガニック」という言葉がなかったので、せっかく食べるなら身体に良いもの、新鮮なもの、栄養あるもの、という感じだったといいます。
自然と「食」への関心・意識があった庄野さんが、大人になって特に「オーガニック」に興味を持った機会は3回あったそうです。
オーガニック農家を訪ねるテレビ取材に同行
以下、庄野さんのコメントをまとめたものとなります。
2003年にイギリスに留学(途上国問題、人間地理学、英語、パフォーマンスを習得)していた際、イギリスとアイルランドのオーガニック農家を訪ねるテレビ取材に同行する機会がありました。
各地のシードル生産者やマヨネーズ生産者、サーモンの養殖家、フラワーレメディに携わる方など様々取材していく中で、彼らのオーガニックに対する愛情、挑戦への情熱をすごく感じました。
地球上で暮らす私たちは、オーガニックに、できるだけ自然と共生できるように、一生懸命考えないといけないと感じました。
出産
子供が、食べた物でどんどん大きくなるのを見て、食べ物は本当に大切だということを改めて思いました。
手作りおやつや無添加の食事を、できるだけ心がけていました。
カフェをオープン
オーガニックのことを広めたいと思いつつも、歌手という職業柄なかなか難しかったのが現状です。
カフェ「音倉」のオープンは、とても良い機会だったと思います。
オープン当初から、〈音楽も食も心をこめて出したい〉と、加工品を材料に使用する考えは全くありませんでした。
マヨネーズ、ドレッシング、ポテトフライ、、全て一から手作りです。
ただ、契約している農家さんから仕入れる食材が時期により重なる為、提供メニューも偏ってしまっていたのが問題で、バランス良くカフェを運営するにあたり、当初のオーガニックのポリシーが緩くなってきてしまっていました。
このままではいけない!オーガニックを徹底しなくては!!と思いました。
今まで学んだことの総仕上げとなった、「オーガニック料理ソムリエ」
学ぶことが好きだとおっしゃる庄野さん。先述のイギリス留学に加えて、通信で南カリフォルニア大学のgerontology(老年学)を修得、昨年には調理師免許も取得されています。
その探究心・向上心と行動力には圧倒されますよね。
そんな中で今年1月、「オーガニック料理ソムリエ」の資格を取得されました。
「オーガニック料理ソムリエ」の資格についてご存じない方は、こちらの過去記事も是非ご覧下さい。
【オーガニック料理ソムリエについて、くわしく見る。】
なぜ、「オーガニック料理ソムリエ」を取得することにしたのですか?
料理番組の司会経験や、料理本を3冊出版した経験もあるので、オーガニックにとどまらず、食の知識はそれなりにあったと思います。でも、何となく見聞きしてきた断片的な知識は、日々の暮らしの中で次第に薄れてしまいました。
そこでしっかりと、基礎から体系的に学びたかったので、「オーガニック料理ソムリエ」を取得しました。
またその後に「ジェロントロジー」を学ぶ中でも食の重要性をあらためて痛感し、一念発起して調理師免許も取得しました。
4年程前から、音倉でアンチ・エイジングの講座を定期的に開催していますが、仕上げとしてオーガニックの体系的知識の必要性を感じました。
オーガニックのことも学んだら、今までの経験や学びを総仕上げできるかな、と思いました。
「オーガニック料理ソムリエ」を学ぶ中で、どのようなことを感じましたか?
イギリスでのオーガニックの取材で学び得たことと、情報の根本があまり変わっていないことに驚きました。法のような制度は新しくなるけれど、意識は変わっていなかったのです。活動家たちの理念がしっかりと引き継がれていることを感じたと同時に、
一時の流行ではなく、ゆるぎないものなんだな、と思いました。
「オーガニック料理ソムリエ」をおすすめしたい相手は?
この地球に生活している人、みんなです。
「オーガニック」って、美に興味がある女性が日本では対象になりがちですが、そうではありません。
人が生きていく為に、基本的に知らないといけないことだから、小学校で学ぶ基礎教科と同じくらい必須のこと。
小さい頃から、学んでほしいです。
オーガニックと無縁な人はいない!
自分が良くなれば、周りも良くなる。
その為にも、自分の生活環境に興味を持つことは重要なことだとおっしゃっていた庄野さん。
私たちが毎日口にしている食べ物の質は、地球環境の状態そのものです。
地球に優しいことへの心がけは、自分の身体にとっての優しさとなります。
(店内に置かれている、庄野さんが書かれたエッセイ)
「オーガニック料理ソムリエ」で体系的に学んだ後は、資格が、何か想いを伝える時の味方になってくれているそうです。
人に伝える時にきちんと体系的に伝えられるようになり、発言に自信が持てるようになったそうですよ。
食に関する仕事をする人はもちろん、主婦にとっても、毎日の料理への自信を持つ、そして考えをきちんと伝えられるようになる良い機会だと、おっしゃっていました。
資格を主宰する料理教室G-veggie代表のはりまや先生の魅力について伺うと、
「とてもパワフルで一生懸命。オーガニックの良い所を知ってもらいたいと、伝えたい気持ちの大きさを感じました。」と笑顔で即答されていました。
IN YOU読者へのメッセージ
オーガニックファンをもっと増やさないともっと広めて!
是非あなたも日本にオーガニックをもっと広めるためにオーガニック料理ソムリエになってみませんか?
【オーガニック料理ソムリエについて、くわしく見る。】
この記事が気に入ったら
いいね!しよう