安全な食材選びでいつも疲れていませんか?買い物が楽になるアメリカEWGの参考リストと3つのポイントを大公開します!
安全な食材選びでいつも疲れていませんか?買い物が楽になるアメリカEWGの参考リストと3つのポイントを大公開します!
皆さんこんにちは!
突然ですが、買い物中にオーガニックの野菜や果物などの食材がなかなか見つからなくて困った、という経験はありませんか?
実は私も何度か経験があり、店内をぐるぐる回ってどっと疲れてしまった、ということも。
私の住んでいるカナダの雪深い地域では、冬の間は地元でほとんど何も収穫できないので、別の地域の食材か(残念ながらそう多くはありませんが)輸入物に頼らざるを得ません。
新鮮なオーガニックの野菜があればラッキーですが、時々とても新鮮とは思えないものが並んでいる時もあり、買うのをやめることもしばしば。
そんな状況に実はどっと疲れてしまっていたんです。
そんな時に出会ったのが、残留農薬検査を基に作成された、
ダーティーダズン(12)、クリーン15
というリストでした。
これを参考にしながら、ちょっとした自分ルールで買い物をすると想像以上に気持ちが楽になりました。
そこで今回は毎年更新されている(私が日々参考にしている)ダーティーダズン(12)、クリーン15 の最新情報とともに、買い物時に役立つちょっとしたポイントをご紹介したいと思います。
安全な食材を求める人の味方、ダーティーダズン(12) クリーン15とは?
このリストは以前にも何度か紹介しているので、長年IN YOUの記事を読んで下さっている方の中には「聞いたことある」と思った方もいらっしゃるかもしれません。★毎日食べている野菜と果物に含まれる危険な残留農薬量ランキング ワースト10の実態。実際に使用されている農薬は何と60種類以上!
★【2018年 最新版】アメリカEWGの最新情報!「野菜を洗えば大丈夫」のウソ!あなたが毎日食べている野菜と果物、残留農薬量ワースト10!ランキングとその具体的対策方法
これはアメリカのNPO法人であるEWG(Environmental Working Group)が、毎年独自の検査から
◆農薬・殺虫剤の残留量が最も高かった12の野菜・果物
◆最も低かった15の野菜・果物
を発表しているものです。
ダーティーダズン(12)とは、残留農薬の種類が多かった/濃度・比率が高かった野菜や果物12種。
これらを買う場合は、慎重に信頼できるオーガニックのものを選ぶのが賢明です。
反対にクリーン15は、残留農薬の種類が少なかった//濃度・比率が低かった野菜や果物15種。
これは、オーガニックでなくても比較的安心して使うことができる、というものです。
北米ではかなり信頼されているリストの一つで、参考にしている人は少なくありません。
「残留農薬の種類が多い/濃度・比率が高い」方のリストを見て「これらを避けよう!」ということを最初に考える方は多いかもしれませんが、今回はまず、「残留農薬の種類が少ない/濃度・比率が低い」方のリストを活用することに目を向けてみましょう。
まずはクリーン15を大活用して、比較的安全な食材を選ぼう
オーガニックの野菜や果物が思うように見つからなかった場合は、まずはクリーン15に注目してみましょう。
これらは、オーガニックでなくても農薬の残留量が少ないと言われているので、比較的安心して使うことができます。
もしオーガニックの野菜があまり新鮮でなかったり
納得いかなかった場合は、
以下の野菜を思い切って普通の野菜売り場で探してみましょう。
【クリーン15】
1.アボカド
2.スイートコーン
3.パイナップル
4.たまねぎ
5.パパイヤ
6.グリーンピース(冷凍)
7.なす
8.アスパラガス
9.カリフラワー
10.マスクメロン
11.ブロッコリー
12.マッシュルーム
13.キャベツ
14.ハニーデュウメロン
15.キウイ
1.アボカド
2.スイートコーン
3.パイナップル
4.たまねぎ
5.パパイヤ
6.グリーンピース(冷凍)
7.なす
8.アスパラガス
9.カリフラワー
10.マスクメロン
11.ブロッコリー
12.マッシュルーム
13.キャベツ
14.ハニーデュウメロン
15.キウイ
【注意点】
これは農薬の残留量から出されたリストですので、日本で遺伝子組み換え原材料由来の食品はオーガニックを選んだ方が安心です(EWGでもそれを推奨しています)。
「オーガニックではなく普通に売られている野菜を買うなんて…」
など、心配に感じる方も多いと思います。
大丈夫です。後半で「効果的」と言われる洗い方をご紹介しますのでぜひ試してみてくださいね。
ご存知でしたか?ブロッコリーの白い粉は農薬ではありません!
さて、ブロッコリーがクリーン15に入っていて戸惑った方もいらっしゃるかもしれません。
ブロッコリーについている白い粉や、水をかけるとはじく、という現象から農薬やワックスがたくさん使われている、と思う方が実際たくさんいるようです。
でもこれは間違いなんです。
白い粉はブロッコリーから自然に分泌される天然物質「ブルーム」というもので、人体に害は全くありません。
そして水をはじくのも、この「ブルーム」の性質によるもの。
雨をはじき、病気や水分の蒸発から野菜自身が身を守るために分泌しているのです。
他にもきゅうり、ぶどう、りんご、柿などに見られる現象ですが、ぶどう(特に欧米・ヨーロッパの品種)は病気に弱く、りんごは病害虫の影響が大きいので、ブルームがあっても多くの農薬が使われています。
これからお伝えするダーティー12のリストにも入っているので、それらには少し注意が必要です。
次はダーティー12。この食材は安全かどうか慎重に選びましょう!
さて次はダーティー12のリストをチェックしてみましょう。
これらの野菜や果物でオーガニックのものが売っていないということもよくあるのですが、その場合の買い物は次回に持ち越すのが賢明です。
その日に絶対必要!という場合は別のお店を回ってもいいのですが、日々の買い物でそれも大変なので、私の場合「また今度」でいい食材はあきらめることにしています。
【ダーティー12】
1.いちご
2.ほうれん草
3.ケール
4.ネクタリン
5.りんご
6.ぶどう
7.もも
8.さくらんぼ
9.なし
10.トマト
11.セロリ
12.じゃがいも
+ 唐辛子
1.いちご
2.ほうれん草
3.ケール
4.ネクタリン
5.りんご
6.ぶどう
7.もも
8.さくらんぼ
9.なし
10.トマト
11.セロリ
12.じゃがいも
+ 唐辛子
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安心して野菜・果物を楽しむポイント1:オーガニック売り場ではまず葉物野菜をチェック
さて、オーガニック売り場に行ったらまず手に取って頂きたいのが「葉物野菜」です。
読者の皆さんであればご存知の方も多いネオニコチノイド農薬ですが、日本国内では病害虫に特に弱いと言われている、
・葉物野菜
・お米
・お茶
などに使われていることがわかっています。
EU諸国、北米ではかなり危険視されている農薬ですが、日本ではまだまだ軽視されている傾向があります。
2015年にはネオニコチノイド農薬の一種である『クロチアニジン』の残留基準値が大幅に緩和されましたね。
◆ほうれん草
3ppmから40ppm
◆春菊
0.2ppmから10ppm
◆カブ類の葉
0・02ppmから40ppm
(なんと2000倍です!)
※ppmは100万分のいくらかを示す濃度
主に蜂への毒性が確認されているのですが(※)、その他昆虫や鳥類(※)への悪影響、そして人体への悪影響も指摘されています。(※)
ネオニコチノイドは農薬の散布頻度を減らすために使われているようですが、頻度が減っても効果があるという事は、それだけ強力であるということ。
そして更に厄介なのは、その農薬が浸透性農薬であること(※)。
水溶性で植物の内部に浸透する性質を持っているため、皮をむいても農薬が残ってしまうのです。
ネオニコチノイドに対する表示がないので、どの葉物野菜に使われているかは確認することが少し難しいので、オーガニックのお店や売り場に行ったらまずは葉物野菜をチェックしてくださいね。
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安心して野菜・果物を楽しむポイント2:冷凍オーガニック食材もチェック
北米では冷凍の野菜や果物が豊富にそろっています。
もちろんオーガニックのものも充実しており、手軽な値段で手に入ります。
冷凍野菜は、収穫期に大量に冷凍し売っているので、価格も安定しており栄養も特に新鮮なものと変わらないのが魅力です(※)。
特にダーティー12の野菜でオーガニックのものが見つからない時は、冷凍コーナーのオーガニック野菜・果物をチェックするのがおすすめです。
日本のスーパーやネットでも購入することができますので、ぜひ試してみてください。
因みに、心配な保存料に関しては、冷凍食品には使われていないと言われています。
その理由は、マイナス18℃以下で保存することで、腐敗や食中毒の原因となる細菌がマイナス18℃以下では活動できないので保存料は必要ないと判断されているため。
また、ブロッコリーなどの野菜の緑色が鮮やかなのは、加熱した際に緑色が鮮やかに見える現象がその後の急速冷凍で、変色することなくその時の色を保っているため(※)。
この理由を考えると安心して使うことができますよね。
(例外もあるかと思いますので、表示を確認することをお勧めします)
安心して野菜・果物を楽しむポイント3:洗うときにちょっとしたひと手間を
クリーン15の農産物が比較的安全とはいえ、やはり心配な方も多いと思います。
オーガニックでも、そうでなくても、洗い方を少し工夫するだけで、より安心して使うことができます。
専用の洗剤なども売られていますが、お勧めなのは、「重曹で洗う方法」です。
家庭には必ずあるものなので、手軽に取り入れることができるのはもちろんですが、ある調査では、重曹でりんごを洗うと皮についた農薬だけでなく、皮の下の農薬も取り除けたことが分かっています。
まだまだ小規模な研究で、更なる調査が必要ではありますが、約3リットルの水と30mlの重曹を合わせて野菜や果物を浸けておくと完全に農薬を取り除けるといった研究結果も出てきています。
そこでここでは、私が参考にしている重曹を使った洗い方を、野菜の種類別にご紹介したいと思います。
葉物野菜
1.スピナーに葉野菜を入れ、水を張る2.重曹小さじ1を加えよく混ぜる
3.1分程度浸けておき、水を捨て、流水ですすいでからスピナーで水けを飛ばす
※スピナーでの方法を書きましたが、ボウルとざるで代用が可能です。
マッシュルーム・キノコ類
市販のマッシュルーム、きのこ(菌床栽培のもの)は洗わなくていい
という意見も国内外で多いですが、心配な時は
マッシュルームブラシという小さなブラシを使ってほこりを払う
さっと洗う
湿らせたペーパータオルなどで軽く拭く
などがおすすめです。
※原木栽培のものは虫や汚れが付いていることが多いので、その場合は軽く洗うなどして取り除きましょう。
基本的に国産のきのこは農薬を使っていないものが多いのですが、安全のために、
「国産安心きのこ認証」
(安全性にこだわり、農薬に頼らず国内で栽培されたきのこ、放射性セシウムを基準とする指標値以下の原木・菌床用培地で栽培されたきのこを認証したマーク)
などの表示を参考に選ぶのもいいかと思います。
その他の野菜
1.大き目のボウルに水を張る
2.重曹小さじ1を加えてよく混ぜる
3.野菜を入れ、1~2分浸けておく
4.たわしやスポンジ、ブラシなどで軽くこする
5.野菜をすすぐ
果物
果物の洗い方は野菜の洗い方と同じですが、ベリー系の果物は繊細なので、洗った後はペーパータオルや清潔な付近で水けを丁寧に取り除き、洗った後すぐに使うのがおすすめです。安心・安全な食事を楽しむために私たちができること
日本と同じく、北米でも農薬や遺伝子組み換えなどの情報は日々溢れかえっています。
どうしてもネガティブなものだけに目が行ってしまうのは、私たちだけではありません。
世界中の多くの消費者が、世の中の情報に一喜一憂し、食の安全に対する恐怖を少なからず持っています。
ただ、カナダに住んで分かったことは、
自分のできる限りのことをして、その危険から身を守る
ということ。(それは不可能ではないんです!)
決して楽観視をするわけではなくて、
気を付けるべきことさえポイントをおさえれば、日々の生活を安心して楽しむことができますし、不安から来るストレスを和らげてくれます。
例えば、農薬などのトピックが挙げられ、問題視されると、それと同時に、それに反対する農家や民間団体が声を上げ、
「うちは使いません!」
と宣言する農家が出てきたり、
それをサポートする団体が出てきたり、
安全を選ぶ方法も生まれてきますよね。
そのような食の安全を守ってくれる農家さんを知ったり、信頼できるオーガニックの食材を見つけたり、少し洗い方を工夫したり…
私たちにできることはゼロではないんです。
美味しそうなオーガニック野菜・果物やちょっと変わったオーガニック食材を見つけると、わくわくしてハッピーな気持ちになりますよね!
今回ご紹介したような「ダーティー12 クリーン15」のリストなど、オーガニック情報を基に楽しく買い物をしてみませんか?
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