それでもまだ、使いますか?「食器用洗剤」の残留性について
一人暮らしをされている方や家事をする主婦の方々の中では「食器用洗剤」は欠かせないアイテムですよね。
しかし、その洗剤を使い続けて、本当に大丈夫ですか・・?
食生活を野菜や穀物中心にされて十分バランスを保っているという方も、
見落としがちなのが「洗剤」なのではないでしょうか。
洗っても落ちない洗剤
あなたが恐らく毎日、お茶碗やお皿を洗っている食器用洗剤はいわゆる「合成洗剤」と定義されるものです。
これらの原料は主に「石油由来」のもので作られていることはご存知の方も多いでしょう。
一方、石鹸は主に動植物製の油で、ヤシ油、牛脂、ラード、なたね油、大豆油、米油、オリーブ油などから作られています。
「安いから」「近くのドラッグストアに売っているから」といった安易な理由で合成洗剤をお使いの方がほとんどでしょうが、合成洗剤の残留性をご存知ですか?
丁寧に水で洗い流したつもりでも、実は洗いきれていない可能性が大です。
残留率数値は、素材別だと、素焼:4.88ppm金属:0.94ppm、プラスチック:0.55ppm、磁器:0.27ppm、ガラス:0.17ppm と報告されています。(三上美樹・藤原邦達・小林勇著「図説・洗剤のすべて」合同出版)
スプーンやフォークはもちろんのこと、和製皿、金属製の鍋、プラスチックのお弁当箱など日頃よく使うものにも残留しやすいということですね。
せっかく普段から良いものを食べていたとしても、食器全てに有害物質が残留していたらちょっと勿体ないと思いませんか?
下記がとある大手メーカーの食器用洗剤の原料と石鹸の原料です。
合成洗剤の原料
水
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(界面活性剤)
アルキルアミンオキシド(界面活性剤)
クメンスルホン酸ナトリウム(安定化剤)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(界面活性剤)
クエン酸三ナトリウム二水和物(安定化剤)
塩化ナトリウム(安定化剤)
エチルアルコール(粘度調整剤)
ポリプロピレングリコール(安定化剤)
水酸化ナトリウム(pH調整剤)
香料
防腐剤
着色剤
自然派石鹸の原料
精製オリーブオイル
精製水
苛性ソーダ
いかがでしょうか。
同じ洗浄剤でもこれほどまでに原料が変わるものなんですね。
例えば食器用洗剤原料の一番上に記載された、
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(化学名:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)は、皮膚の角質を溶かし、皮下へ浸透することにより皮膚障害を引き起こす可能性があります。
また妊娠中に子宮内で死んで胚が胎盤へ吸収される「吸収胚」のリスクや不妊リスクが増加するといいます。
他の物質については割愛させていただきますが、少なくとも「口に入れるには不自然すぎる」ものであることは一目瞭然ですよね。
危険物質を使って毎日、直接口に入るものを洗うのは気が引けてこないでしょうか?
どうすればいいのか?
とはいえ、油汚れやコゲなど落ちにくい汚れもあるし、洗剤を使わずにはいられない!
「一体どうすればいいの?」というアナタ。
実際のところ、「合成洗剤」を使わなくても生活することができます。
下記の方法を参考にしてみてはいかがでしょうか?
重曹を使う
炭酸水素ナトリウムは胃腸薬や食品にも含まれており、比較的毒性は弱く、食用のものを使えばより衛生的にも安全です。ただし表面が加工されていないものには傷がついたり変色する可能性もあるので気を付けましょう。石鹸を使う
重層に不向きのものは石鹸を使って洗いましょう。
水だけで汚れが落ちるスポンジを使う
水だけでも汚れの落ちるスポンジを使いましょう。百円ショップなどでも手に入ります。
食中毒を防ぐために
洗剤を使わないとこれからの季節、「食中毒」が起こるのではないかと不安な方も多いかと思います。
しかし「洗剤」で洗わなければ菌が全く落ちないかといえば、そうではありません。
正しい方法できっちりと洗えば除菌も可能です。
具体的な対策案として下記の3点を心がけるようにしてみましょう。
使う前に熱湯を通す
丈夫な食器の場合は、熱殺菌がおすすめ。75度以上の熱を通すことで多くの菌は死滅します。不安なときは熱湯をあてましょう。
よく乾かして保管する
水滴が残ったまま食器を放置すると、菌が増殖してしまいます。洗った後は逆さにし、清潔な布巾で水滴を拭き取るようにしましょう。
スポンジは水気をきって保存する
使っているスポンジも重要です。汚れてしまったものは捨てる、水気を切って使いましょう。いかがでしたでしょうか?
抵抗がある方でも、試しに使ってみてまずは「食器用洗剤」の無い生活に慣れることから始めるのがいいと思います。
是非これを機に思い切ってキッチンにある洗剤を処分してみてはいかがでしょうか?
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