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東洋医学から学ぶ季節ごとに私達を襲う自然界の邪気 今、気をつけたい邪気とは?

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東洋医学から学ぶ季節ごとに私達を襲う自然界の邪気 今、気をつけたい邪気とは?


こんにちは!薬膳工房あすごはん主宰国際薬膳師・国際薬膳調理師のともこです。
まだまだ残暑が厳しい日が続いていますが、
暦の上では立秋をすぎました。

まだ暑さをもたす自然界の邪気『暑邪』が猛威をふるっていますが
季節は確実に夏から秋へと向かっています。

養生の基本は、ご自身の体調と季節を見据えて対策すること。

今から秋に活発になる『燥邪』に備え、
その対策を今日からしていきましょう。


そもそも東洋医学で考える季節と邪気の関係って????

四季_seasons-158601_640 (1)
日本では季節の移り変わりを、『四季』と考えます。
東洋医学では、五氣(ごきと考えます。

五行表
四季よりひとつ多いのは、梅雨を季節として数えて、
春・夏・長夏・秋・冬
の5つの季節で成り立つと考えます。
それぞれの季節の流れの中で6種類の邪気が発生して、私達の身体に影響を及ぼします。

6つ種類の六淫邪気(ろくいんじゃき)とは!?

火_fire-171229_640
東洋医学の独特な言葉で聞きなれない方が多いかもしれません。
自然界では季節ごとに、6つの邪気が発生して、私達の身体に影響を及ぼします。

東洋医学で考える五行学説についてはこちら⇒この世のものは全て5つの要素で成り立っている!東洋医学・薬膳「五行学説」の考え方を1から徹底解説します。https://macrobiotic-daisuki.jp/gogyosetu-119476.html

春に活発に働く『風邪(ふうじゃ)』


木
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春を知らせてくれるのは、春一番に吹く風。

春は風が邪気となり、私達の身体に影響を及ぼします。

『風邪』は動きがとまらずに、

 ・昇発
 ・上向き
 ・外向き

という特性を持ちます。

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この特性から、

 
 ・頭痛(身体の上部にある)
 ・ジンマシン(外向きということで肌にトラブルがでやすい)


普段から頭痛持ちの方は、春はより頭痛になりやすいです。

私も例外ではなく、春になると花粉症の影響もあり、
肌にジンマシンのようなものがあらわれます。

毎年のことなので、例年通りアロマオイルをつけて対処しています。

風邪の特性で、治ってもまた別のところに出る場合があります。

関節痛みが出る方も、膝かに痛みがあったかと思えば、ヒジが痛むなど
痛みを感じる箇所が移りやすいです。

風邪の上昇を抑え、イライラしやすい氣の高ぶりを抑える食材


セロリ_green-juice-769129_640
・セロリ
・パセリ
ヨーグルト
・ふきのとう
・たらの芽
など

梅雨時期に活発になる『湿邪(しつじゃ)』


土
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梅雨を東洋医学では『長夏(ちょうか)』といいます。
五行のに属し、
雨の日が多く、ジメジメとして湿度が高い
この季節は、湿邪が活発になります。
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湿邪は身体に不快をたえるだけではなく、
五臓の消化器である『脾(ひ)』に影響を与えます。
脾は暖かくカラッとした環境を好むため
湿度が高くジメジメとした環境を苦手とします。

そのため、長夏の時期は、湿度が高くジメジメして『脾』のはたらきが悪くなり、
身体に余分な湿がたまり、
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 ・むくみ
 ・下痢
 ・吐き気
 ・皮膚病
 ・重い石を頭の上にのせたような頭痛

などの症状が現われます。

湿邪から身を守るためのおすすめ食材&身体から余分な湿をとる食材

とうもろこし_corn-3507406_640
・ともろこし
・ともろこしのひげ
・はとむぎ
・あさり
・はまぐり
・魚
など


夏の時期に活発になる『暑邪』(しょじゃ


火
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夏の暑さをもたらす暑邪は、五行の『火』に属し、
五臓の『心』に影響及ぼします。

まさに、この季節は暑邪が猛威をふるっています。

『暑邪』は、

  ・炎熱
  ・上昇
  ・発散

という特性があり、
汗をかかせます。

汗をかくことは、老廃物の排出や体温の調整をしたりするうえでとても大切なことですが、
汗をたくさんかきすぎことで、氣と身体に必要な潤いである津液(しんえき)も失われてしまうので注意が必要です。

そのため『暑邪(しょじゃ)』の影響を強くうけると、

 ・汗をたくさんかく
 ・氣力を奪われる
 ・喉が渇く
 ・水をたくさんのむ
 ・頻尿
熱中症にかかりやすくなりますので、
氣を補うための消化のいい食事と質のいい睡眠は必要不可欠です。


『暑邪』から身を守る食養生のすすめ
熱をとり、身体に潤いをあたえてくれる食材

火邪_go-ya _a67ba51e200f1f759ee749215e2f3e2b_s
・トマト
・きゅうり
・ゴーヤ
・すいか
・緑豆
・セロリ
・粟
などがおすすめです

『暑邪』と同じ夏の時期に活発になる『火邪(かじゃ)』


火邪_干ばつ_mud-2174607_640
火邪は暑邪と同じく、五行の『火』に属し、
火熱ともよばれ
五臓の『心』に影響及ぼします。
身体の氣や津液の潤いがないため、
火熱はその勢いを止めることができず、上炎して、
心の働きを乱し、精神まで影響を及ぼします。


・高熱
・不眠
・うわごと
・痙攣
・潰瘍

など

『火邪』から身を守る食養生のすすめ
身体から熱毒を取り除く食材

火邪_緑豆_mung-beans-390017_640
・緑豆
・とうふ
・ゴーヤ
・スイカ
・冬瓜
・茶葉
などがおすすめです。


秋の時期に活発になる、『燥邪(そうじゃ)


金
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夏の終わりから秋に活発に動く『燥邪』
五行の『金』に属し、
空気を乾燥させて
五臓の『肺』に影響をおよぼします。
肺は潤いを好む臓器、
乾燥を嫌います。

『燥邪』が身体に侵入すると


身体の必要な潤いである津液を奪い、
 ・肌をカサカサに乾燥させる
 ・喉が渇きやすい
 ・喉がイガイガする
 ・空咳が出る

などの症状を引き起こします。

『肺』は免疫力を司る臓器。

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『肺』が乾燥により傷つけば、
免疫力も低下して、
風邪を引きやすくなるだけではなく、
ウィルスによる感染もしやすくなります。
肺と表裏関係にある大腸も乾燥させて
便秘を引き起こします。


『燥邪』から身を守る食養生のすすめは、
下記の
夏バテ・夏の疲れを感じている方!要注意!!に記載してるので、
あわせてお読みください。

冬の時期に活発になる、『寒邪(かんじゃ)』


水
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寒さを感じる冬に活発に動く『寒邪』
五行の『水』に属し、
冷たく張りつめた空気は、五臓の『腎』に影響をおよぼします。
腎は暖かい環境を好む臓器です。
寒邪が侵入すれば、

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 ・氣や血の流れが滞り、そこに痛みがでる
  (頭痛、肩コリ、腹痛、腰痛、関節痛)
 ・悪寒が生じる
 ・下痢
 ・喘息


などの症状を引き起こします。
腎は、精を貯蔵して、五臓六腑の原動力を作る身体を強壮させます。
身体から『寒邪』を追い出すための食養生をしましょう。


まずやることは、体を温め、発汗させる!!
発汗させる
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  ・白ネギ
  ・生姜
  ・大葉
  ・茗荷
  ・香菜
など

熱を生み出す 
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  ・シナモン
  ・唐辛子
  ・乾姜
  
身体をあたためる 
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  ・くるみ
  ・海老
  ・羊肉
  ・鮭
などをおすすめします。

夏バテ・夏疲れを感じている方!要注意!!


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暑さによる夏バテと消化器である『脾』の働きが落ちて夏疲れをしていれば、
氣力が落ちて、
氣の防衛能力が下がっていること、

さらに
汗をたくさんかいていることで
身体に必要な潤いである津液も失われていて
『燥邪(そうじゃ)』が身体に侵入しやすくなっています。

燥邪により肺が傷つき、
風邪を引きやすくするばかりか、
一機に侵攻を加速させてしまいます。

そうならないように、食養生で氣と潤いである津液を補いましょう。

今すぐやりたい!!秋を意識して、燥邪から身を守るための潤いをつくろう!

おすすめなのは、
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  ・きくらげ
  ・豆乳
  ・松の実
  ・豆腐
  ・ユリ根
  ・胡麻
などです。



邪気は、ひとつのだけではなく複数が合わさることがあります。
まだまだ夏の陽気がいっぱいで、暑さをしのぐのが大変ですが
徐々に空気が乾燥してきますので、
『暑邪』『火邪』『燥邪』が私達の身体を傷つけます。
身体に溜まった余分な熱をさまし、
氣を補い
身体に必要な潤いを補える

食材を取り入れ
しっかり上質な睡眠をとることで
養生しましょう。



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