タール系化粧品の恐るべし副作用。唇にできた年々濃くなる黒いしみが消えたのはなぜか。
毎日テレビで何回も流れる大手化粧品の口紅のCM
皆さんも必ず目にしたことがあるかと思います。
そして多くの女性が毎日のようにその口紅を使っています。
口紅を使用する女性は、その一生で5本~30本、多い人では50本もの口紅を食べている
と言われています。
また、唇の角質層はとても薄く経皮吸収されやすい部位なのも気になりますよね。
皮膚の経皮吸収につきましては、私の別記事 “実は洗濯洗剤より怖い柔軟剤。あなたと家族の肌に染み込む『良い香り』は本当に安全なものだと思いますか?” を参照にしてください。
口紅の成分をご存知ですか?
日本での口紅は、元々はベニバナを使用していました。
ベニバナとはエジプト原産で、シルクロードを中国を経て日本に入ってきたと考えられています。
ところが明治時代になってから化粧も欧米化し、今のようなリップスティックなりました。
また、国産のリップスティックができたのは90年以上前の大正時代のことでした。
現在の口紅の赤い色は、ベニバナではありません。
ほとんどの口紅が『タール色素』を使用しています。
タール色素の英名は”corl-tar-colors”で、コールタールの色素です。
コールタールは、黒いねばねばした油状物質です。
アスファルトの工事現場を見たことがありますか?
そこに流しいれられる黒いドロドロの物質を思い浮かべたら、分かると思います。
タール色素はコールタールを蒸留して、温度によって分けて作ります。
現在は石油を原料とし、ベンゼル、トルエン、ナフタリンなどから合成されています。
口紅に使われる赤色〇号、黄色〇号、橙〇号、青色〇号などは、実はすべてこのタール系色素になります。
多くのタール色素には発がん性が報告され、また『黒皮症』を引き起こします。
黒皮症とは
全身あるいは一部の皮膚に後天性に色素が沈着して,黒褐色,褐色,紫灰色などを呈した状態
参照;コトバンク
この症状はファンデーションでも起こります。
実際に私の身に起こったのは”唇に現れた真っ黒いシミ”だったのです。
いつの間にか、本当にいつの間にか、下唇に薄いシミができていました。
その時は何が原因なのかなどまったく気が付かないで、いつも通りに大手メーカーの口紅を毎日使っていました。
シミが気になるので、ご丁寧に何度も何度も塗り直していましたが、今になって考えると石油を体に取り込んでいたのですね。
そしてそのシミは知らないうちに、どんどん大きくなっていったのです。
最後には赤い口紅でも隠せないほど真っ黒になっていました。
(写真を撮っておかなかったのを、いまさらながら後悔しています。)
ここで、特に安全性が疑われるタール色素を羅列してみましょう。
成分 | 毒性 |
---|---|
青色〇号 | 多くのものに発がん性が報告されている。 200号台は特に毒性が強い。 青色1号には発がん性が確認されている。 |
赤色〇号 | 多くのものに発がん性が報告されている。 特に200号台は毒性が強く口唇炎の報告も多い。 219号の不純物は黒皮症の原因。 212号ではアレルギー性接触口唇炎の被害報告がある。 404・405・219号は国内で自主規制対象されている。 |
橙〇号 | 203・204・205・401・402・403号はアレルギー、黒皮症の原因になる。 発がん性がある。 201・202号は紫外線により皮膚への刺激、発赤をおこす。 |
そして以下が大手メーカーの口紅の成分表です。
まさに赤色200号台は入り放題、発がん性のある青色1号や皮膚刺激の強い橙なども普通に入っているのには驚かせられます。
石油から作られるタール系色素は80種類を超えますが、食品で使用が許可されているのは12種類なのに対し、口紅に使用が許可されているのは58種類もあるのです。
また、『落にくい口紅』にはその成分に環境ホルモンや発がん性物質が入っている可能性もあるので、ますます注意が必要です。
唇のシミのその後
さて、私の唇にできた黒いシミですが、数年経った時には口紅でも隠せないくらいに真っ黒なほくろのようになっていました。
ほどなくして『タール色素』が原因だと分かった私は、まずは化粧品(特に口紅)を変えることから始めました。
化粧品を変えて3年余りですが、現在の私の唇の様子です。
すっかりとはいきませんが、だいぶ元の色に戻ってきたのがうかがえますね。
実際身をもって体験した私からのご忠告です。
化粧品はタール系色素の入っていないものをお勧めします。
以下で、一部ではありますが、ネットショッピングや店舗で手に入る商品を参考までに羅列してみます。
● IN YOUMarket(全ての人にオーガニックな暮らしを IN YOUMarket)
● エトヴォス (http://etvos.jp/http://etvos.jp/)
リップの一部にコチニール色素を使用しているものがあります。
●トゥベール(http://www.tvert.jp/fs/tvert/136)
●アムリターラ(http://www.amritara.com/)
●24Hコスメ(http://www.24h-cosme.jp/)
●ナチュラグラッセ (https://www.naturaglace.jp/)
●ファンケル (http://www.fancl.co.jp/)
●草花木果 (http://www.sokamocka.com/index.html)
この他にも、IN YOU 読者の方にはこだわりの化粧品があるとは思いますが、あくまでも店舗販売で手に入るといった基準で上げさせていただきました。
今はだいぶ商品も多くなっていますが、情報だけを真に受けずに少しづつ使って試して、ご自分に合ったものを選んでください。
これから『化粧』を覚えていく人が、一人でも私の様な悩みを持つことが無いように、心を込めてこの記事をお送りします。
IN YOUMarketでタール系色素を使わないコスメをゲットしてみよう!
食べ物と植物だけ。
天然の力だけで作られたシュガー・スクラブ
ひじやひざ、かかとなどのガサガサをつい放置していませんか?
オーガニックコスメにこだわり始めると、今まで使っていたスクラブの品質も気になってきます。
「スクラブの粒々って、そもそも何からできているのだろう?」と思って裏面を見てみると、よく分からない化学物質の名前がずらり・・
ということも少なくありません。スクラブだって、肌に触れるもので、スクラブ以外の成分は一部も吸収されてしまいます。
安全なものがベターです。
口に入るもの、顔に塗るものをこだわっているならば、スクラブも本当に安心なものにチェンジしませんか?
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