東洋医学には7つの感情が存在する。東洋医学からみた自分の感情ケアの方法をお伝えします。
皆さんはストレスを溜め込まないために日頃気を付けていることはありますか?
心許せる友達とのおしゃべりや
スポーツ観戦
思いっきりおしゃれを楽しんだり
旅行に出かけたり
1人でのんびり読書をしたり
美味しいものを食べたり
気の向くままドライブに出かける
という方もいらっしゃるかもしれません。
自分を甘やかして、満足させてあげる時間は誰にとっても必要なものですよね
社会に出て働いている方も
主婦の方も
学生の方も
定年して家で過ごされている方も
多かれ少なかれ皆、何かしらのストレスと向き合って生きているはず。
自分に厳しく、ストイックに頑張る姿勢が良しとされる日本では
「ストレスなんて誰もが抱えていて気にしていたらきりがない」
「心を強く持つべき」
といった考えが根強く残っていることも事実で、
我慢をすることが癖になり、知らず知らずストレスを溜め込んで、体調を崩してしまうという方も多いです
私たちが思っている以上に、ストレスは身体に大きな影響を与えます。
健康的に楽しく毎日の生活を送る為には
食事に気をつけて身体を労わるということももちろん大切ですが
ストレスをこまめに発散させて、溜め込まないようにしていくことも重要なこと。
今回は、そんな毎日のストレスを溜め込まないために
東洋医学の観点から「感情コントロールのコツ」をお伝えします。
周りの人を幸せにできるのは、自分自身が幸せを感じている人。
「自分に厳しく人に優しく」とはよく言われることですが
「自分に優しくできるから、人にも優しくできる」のだと私は思います
感情が臓腑に影響を与える!?
東洋医学では、「怒り」や「喜び」といった感情が過度になると、
臓腑を痛める原因となると考えられています。
例えば、長期間のストレスから食欲不振となり、胃潰瘍を発症するといったケースです。
東洋医学では、人間には以下の7つの感情があり、それぞれの感情は特定の臓腑に影響を及ぼすとされています。
◎「喜」は「心」 味は「苦」
気持ちが集中できない、眠れないなど
◎「怒」は「肝」 味は「酸」
いらいら、頭痛、目が充血する、興奮する
◎「思」は「脾」 味は「甘」
食欲不振 やる気の喪失
◎「悲、憂」は「肺」 味は「辛」
意気消沈 涙が出る
◎「恐」は「腎」 味は「鹹(塩)」
失禁 白髪が増える
◎「驚」は「腎」 味は「鹹(塩)」
慌てる 混乱する
このように、過度な感情はそれぞれの臓腑を痛めると考えられています。
なんとなく思い当たることはありませんか。
例えば、次の日に楽しみなことがあって、ウキウキして眠れないのは
「喜」の感情が高ぶりすぎて「心」に影響を与えていということです。
また、けんかをしてイライラして興奮するというのも(人によっては頭が痛くなったりもしますよね)
「怒」の感情によって「肝」が高ぶっているということです。
感情と関連のある臓腑を補う食材を摂ることで
安定した精神状態を保つことができる
感情と臓腑はこのように密に関係しているのですが、
逆を言うと、臓腑の不調によって、それに関連する感情の変化も起こりやすいと言えます。
それぞれの感情と関連がある臓腑の働きを補う食材を摂ることで、安定した精神状態を保ちやすくなると言えます。
精神状態を安定させる
3つの「肝」の養生法
「怒」の感情が「肝」を損傷させるということは前項の一覧で記述しましたが
「肝」はストレスのダメージを最も受けやすい臓腑です。
「肝」は、全身の気の巡りを統括していて、自律神経をコントロールして情緒の安定を助けています。
ストレスによって肝に異常が起こると、自律神経のバランスが乱れ「イライラする」といった「気逆」の症状や
気の巡りが悪くなり「鬱々とする」といった「気滞」の症状が現れます。
これらの症状が続くと、気がなくなってしまい
「やる気が全くおこらない」という「気虚」の状態に進行します。
対策のポイントとしては、気虚の状態になる前に、「気」をきちんと巡らせてあげること。
体内の余分なもの「邪気」をを取り除き、良いもの「生気」を取り入れるケアをしていきましょう
1 肝を補う酸味の食材を取り入れる
東洋医学では、5つの臓腑それぞれに、働きを補う味があり
肝を補う味は「酸」とされています。
キウイフルーツやすももなどの酸味の強いフルーツや、お酢もおすすめです。
養生梅酢サワーの作り方
今回おすすめしたいのは、クエン酸たっぷりで、お腹にも優しい梅酢サワー。・梅酢 小さじ1
・炭酸水 又は 水 150~200㏄
・お好みでマヌカハニー、オーガニックレモン汁 適量
さっぱりとしていて、美味しいドリンクです。
肝の働きを補うのと同時に、体内の老廃物や毒素を排出させ
身体の酸化を防ぐ効果や、冷え症改善などの効果も期待できます。
梅酢のすごい効能はこちらで詳しくチェック
また、POWDERタイプになっているものが使いやすい、
ビタミンたっぷりの酸味のある柑橘系フルーツ「バオバブ」もおすすめですよ。
検索 バオバブ お鍋ひとつでぽかぽかカラダデトックスドリンク。風邪対策にもビタミンたっぷり「バオバブビタミンくず湯」の作り方。
サラダ・料理・お菓子にも使いまわし可能!
奇跡の木から生まれたスーパーフード「オーガニック・バオバブパウダー」
2 気の高ぶりを抑えて 巡りを良くする香味野菜や柑橘類を取り入れる
気の巡りを良くするためには、気をスムーズに流すための香味野菜や柑橘類をとりいれるのがおすすめです。
香味野菜【シソ ネギ 三つ葉 春菊 にら ニンニク セロリ】
柑橘類【みかん きんかん グレープフルーツ レモン かぼす ゆず】
毎日の生活に取り入れるためにおすすめなのは香味野菜で作るふりかけ。
・セロリの葉、三つ葉、シソなどお好みの香味野菜 みじん切り
・自然塩
・昆布の千切り(出し殻でもOK)
・いりごま
・ごま油
上記の材料をざっと炒めれば出来上がり。
乾煎りした雑魚を入れても美味しいです。
簡単に作れて美味しい上に、毎日手軽に取り入れることができて便利です。
3 入浴や軽い運動で 発汗
入浴や、ウォーキングやストレッチなどの軽めの運動で気持ちよく汗をかくことで
体内の余分なもの「邪気」を追い出しましょう。
入浴は、汗をかくこともでき、さらに身体をリラックスさせて副交感神経を高めることもできるため効果的です。
入浴法はいろいろとありますが、ストレスを受けて、乱れた自律神経を整えるためには
高ぶった交感神経を鎮めるためには38~40度のぬるめのお湯に20~30分つかる方法がおすすめ。
リラックス効果のあるラベンダーや、気を巡らせる柑橘系のアロマオイルを3~4滴
一つかみの塩とまぜて入浴剤代わりに使用するのもおすすめですよ。
塩の発汗作用で邪気を追い出せるうえに、アロマオイルの効果もプラスされます。
(そして何より気持ち良いですよ!)
また、毎日の生活に運動を取り入れるのはハードルが高いという方は、
入浴前に5分程度のストレッチを取り入れるのもおすすめ。
入浴中により汗をかくことができるようになります。
IN YOUでは以下の入浴剤を推薦しています。
敏感肌でも使える。天然100%!化学物質を使わない入浴剤。
イライラして甘いものがほしくなる方は要注意
また、ストレスが溜まり、イライラすると甘いものがほしくなるという方も多いですよね。
甘いものを食べると、なんだか気分が落ち着くような気がします。
まるで手軽な精神安定剤。
普段気を付けていても、イライラすると自然と甘いものに手が伸びてしまうという方も多いのではないでしょうか。
IN YOUでは度々砂糖や人工甘味料についての危険性について取り上げていますが、
精製された砂糖や人工甘味料は、一時的にイライラが収まるように感じても、その中毒性からすぐにまた甘いものがほしくなるという特徴があります。
イライラして甘いものを食べるといったことが日常化すると、
血糖値の急上昇と急降下を繰り返すこととなり、常に興奮状態が作られ自律神経のバランスが乱れ、
結果としてイライラしやすくなるという悪循環が生まれます。
砂糖の害と砂糖を断ち切るための方法はこちらの記事でチェック
イライラしたときは、安易に甘いものに手を出すのではなく
一度深呼吸して気持ちを落ち着かせたら、
柑橘系の香りをかいだり、ストレッチなど軽い運動を取り入れるをして気を巡らせてあげるのがおすすめです。
おわりに
いくら頑張ってもなぜか報われないなんだか空回りしているような気がする
というときは、知らず知らずストレスを溜め込んでしまって、
あなた自身の本来の良さが発揮できていないからかもしれません。
そんな時は一度立ち止まって、自分の身体に耳を傾けてみてください。
そして、頑張った自分の身体と心を休まてあげてください。
休みたくても物理的に忙しくて休みがとれない!というときもあるかと思いますが、
そんな時は、ぜひ今回紹介させて頂いた養生法を毎日の生活に取り入れてみてくださいね。
習慣化させることで、ストレスがいつの間にか溜まっているなんてことはなくなるはずです。
「自分に優しくできる人は、人にも優しくできる」
幸せな人は周りの人を幸せにできるパワーで溢れているもの。
疲れた時こそ、自分に優しく。
皆様のより健康でより楽しい毎日のお役にたてますように。
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