太れない/痩せられない理由はどちらも「脾」に問題があった!東洋医学からみた脾の働きを整える方法
こんにちは。
寒くなって、お鍋がおいしい季節になりましたね。
食欲が増進して、毎年冬太りしちゃう・・
という方もいらっしゃると思います。
逆に、食べても食べても太れなくて、
冬の時期は寒くて辛い・・・
という人も実は一定数いらっしゃいます。
年中ダイエッターの人から見たら羨ましい限りと思いますが、
太れないというのも結構身体にはダメージが大きいのです。
痩せたい、太りたい・・・
真逆のお悩みに見えますが、
実はどちらも臓腑が弱っていることによって引き起こるのです。
出典:あなたは虚証(きょしょう)?実証(じっしょう)?東洋医学的お疲れ診断!
https://www.yomeishu.co.jp/sp/genkigenki/feature/130829/
東洋医学からみる体形をキープするコツ
東洋医学からみる五臓と働きをタイプ別に解説
痩せてゆく人と、太る人。双方に関与している臓腑は、「脾」です。
そしてこの「脾」は陰陽五行説の五臓の中の1つです。
まず、五臓の働きから確認していきましょう。
脾(ひ)タイプ
働きとしては、消化吸収による「気」「血」「水」を作り運ぶ、血液が漏れないようにする、内臓下垂が起こらないように
正しい位置に臓器を維持することです。
感情は、思い悩みやすい。
ここが弱ると、気にしすぎておなかを下したりします。
脾に影響を受ける体の部位は、胃、唇、口(腔内)、よだれ、です。
味覚は、甘い、四季は土用(真夏)に該当します。
肝タイプ
働きとしては巡りよくすることと「血」を貯蔵します。感情はイライラ。
ここが弱るとカーっとしたり、イライラしやすくなります。
肝に影響を受ける体の部位は目、爪、涙、肝臓、胆のう、自律神経系です。
味覚は酸、四季は春に該当します。
心タイプ
働きとしては、精神面の安定(思考や意識を含む)、循環器の仕事=心臓のポンプを動かすことをします。
感情はドキドキ。
ここが弱るとドキドキと動悸や不整脈、不安になりやすくなります。
心に影響を受ける体の部位は、心臓、顔面、舌、汗、小腸です。
味覚は苦、四季は夏に該当します。
肺タイプ
働きとしては、呼吸器の働きのほか、外の病気の要因から身を守る、体温調節など
体全体の水分のバランスを調節することです。
感情はくよくよ。
肺に影響を受ける体の部位は、
肺、鼻、喉、気管支、皮膚、鼻水、大腸です。
味覚は辛い、四季は秋に該当します。
腎タイプ
働きとして、成長と老化にかかわり、生殖器やホルモンバランスを整えます。
水分の排泄を調節する働きもあります。
また、漢方的には生命力(精)を蓄える場所と言われています。
先天的に虚弱体質の人は腎が弱っていると考えます。
感情はびくびく。落ち着きがなくなります。
腎に影響を受ける体の部位は、
腎臓、膀胱、骨、耳、生殖器、髪、唾、腰です。
味覚は、塩辛い、四季は冬に該当します。
太りやすい理由も痩せやすい理由も碑にあった
なぜ、太りやすいというお悩みと痩せてしまうお悩みが同じ臓腑が関係しているかというと、
脾の消化作用に関係しています。
どちらの場合も、消化力の低下が原因なのですが、
痩せる人と、太る人では、
その消化力が低下してしまう原因が違います。
碑が弱ると太りやすくなる方は
まず、太る人は食べ物が原因、特に糖質が過多になっていることが多いです。
お菓子などの甘い物を取りすぎている、
もしくは主食のごはんやパンといった
炭水化物のみの食事のため、
脾が緩んで消化力が落ちてしまっています。
消化力が落ちると、エネルギーを吸収できません。
身体に必要なエネルギーが十分に脳まで届かなくなり、
脳は「エネルギーが足りない!!何か食べないと!!」
という錯覚に陥り、いつでも空腹…
何かつまんでしまう生活になる為、
おのずと太りやすくなります。
また、ビタミンやミネラルといった微量元素が足りず、
代謝が落ちていますがカロリーは足りている為
その分は身体に蓄積され太っていきます。
カロリー過多の栄養失調という状況が現代人に多い太る原因です。
脾が弱ると痩せてしまう方は
では、次に痩せてしまう方の原因は、純粋に元々の体質の脾=消化力が弱いことです。
この場合、バランスの良い食事をとったとしても、
消化と吸収が追いつかないので、
慢性的にエネルギー不足になり、
エネルギーを蓄えることができない為いつも枯渇状態で、
身体に必要な脂肪や筋肉を蓄えることができなくなっています。
また、もともと弱いので、胃腸の症状が出やすいのも特徴です。
子供の頃から、下痢しやすい、
胃もたれしやすいなどの症状があれば、
脾がもともと弱っていると思っていいでしょう。
脾の働きを整える方法
脾が弱っている原因や、太る・痩せるといった違いはあれども、
脾が弱ると疲れやすい、だるいなど
生活にも影響する症状も出てきますから、
健康的な身体を目指していきましょう。
太りやすいタイプの脾の整え方
太りやすい方は、原因である食生活を改善しましょう。不足している
・ビタミン
・ミネラル
をしっかり補給することが重要です。
また、糖質の取りすぎといいましたが、
脾を整えるには、穀類が重要です。
微量元素を取り除いてしまった白米ではなく、
玄米や雑穀類、とくにあわやひえ、きびなどを積極的に取り入れましょう。
甘味が欲しい場合は、
さつまいも、かぼちゃ、とうもろこしなどで
自然の甘味を取り入れていきましょう。
また、食べてもお腹がすいているなというときは、
ドライフルーツやナッツを取ってみましょう。
不足している栄養素が補給されると
自然とお腹がすかなくなります。
痩せやすいタイプの脾の整え方
痩せやすい方は、脾の弱り具合にもよりますが、漢方薬で一度立て直すのがおすすめです。
代表的な漢方薬は
・六君子湯
・半夏瀉心湯
・補中益気湯です。
いづれも胃腸の調子を整える生薬が配合されていますが、
下痢をしやすい体質の人もいれば、
胃もたれでゲップが出やすいなど、
人によって胃腸の不調も様々です。
ぴったりと自分の症状と体質に合うお薬が欲しい場合は、
専門の漢方薬局や漢方薬剤師に相談して
処方してもらうのがいいでしょう。
どちらのタイプにもおすすめのおやつ
それは、リンゴとシナモンのコンポートです。リンゴは、1日1個食べたら、
医者いらずというぐらい万能の食べ物です。
胃腸の調子を整えてくれます。
ですが、りんごだけですと身体を冷やしてしまうので、
シナモンを添えましょう。
リンゴをはちみつで柔らかくなるまで煮て、
シナモンを振りかければできあがりの簡単おやつです。
疲れた時や、甘いものが欲しいときに作り置きしておくといいですね。
最後に
体形を気にしてしまうのは、女性なら仕方のないことです。ですが、ただ痩せたい、
肉付きを良くしたいといって無茶な食生活は
逆に自分の身体を痛めつけます。
まずは、自分の身体の状況を知るところから始めましょう。
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