亜鉛がアトピーやアレルギー性皮膚炎の改善に必要不可欠な3つの理由と、内側からのケアに亜鉛を上手に取り入れる方法
亜鉛がアトピーやアレルギー性皮膚炎の改善に必要不可欠な3つの理由と、内側からのケアに亜鉛を上手に取り入れる方法
花粉や黄砂の時期は特に、アトピーが悪化したり皮膚炎症が起こりやすくなったり、皮膚に何らかのお悩みを抱えている人にとってはかゆみと痛みを伴ってストレスになってしまいますよね。
小さなお子さまだと、かきむしってしまって夜中眠れないという話も聞きます。
皮膚のかゆみと痛みは当人も見ている側もつらいものがあります。
皮膚炎症対策は、塗り薬など外側の治療と、食事からの内側の治療が主な対策です。
今回は内側のケアに重点を当て、アトピーや皮膚炎に亜鉛を摂取するというお話をご紹介します。
お子さまがアトピーで悩んでいる、大人の皮膚炎に悩んでいる、なかなか炎症が改善されないという方はぜひ読んでみてくださいね。
アレルギー性皮膚炎・アトピーとはそもそも何か
免疫細胞の異常反応
一般的に知られているのが皮膚の炎症は皮膚バリアの低下や免疫細胞の異常反応によって起こります。皮膚が傷ついていたり、隙間が多いと花粉や黄砂など外的刺激物が皮膚に侵入して免疫が過剰反応を起こします。
ランゲルハンス細胞の異物反応
皮膚の免疫細胞をランゲルハンス細胞と呼びます。ランゲルハンス細胞は通常、表皮や真皮に存在するのですが皮膚バリアが低下して隙間だらけの皮膚の状態ではランゲルハンスの突起が角質層まで伸びてしまって炎症が起きることがわかっています。(※)
ではランゲルハンス細胞がアトピーやアレルギー性皮膚炎にとって敵なのか?と言われるとそうではありません。
ランゲルハンス細胞は申し上げた通り免疫をつかさどる重要な役割を担っています。
ウイルス、カビ、細菌、紫外線の侵入を防ぎ、皮膚の門番なのです。
皮膚のタイトジャンクション
皆さんは「タイトジャンクション」という言葉をご存知でしょうか。タイトジャンクションとは、皮膚の細胞と細胞をくっつける接着剤のような存在です。(※)
先ほどのランゲルハンス細胞が突起を伸ばした際に表皮を突き抜けて炎症を起こすというのは、タイトジャンクションがうまく接合されていない状態になります。
異物侵入経路を作ってしまい結果アトピーが起きやすくなるということにつながります。
アトピー・アレルギー性皮膚炎の従来の治療
皮膚炎症の代表的な治療方法としてステロイド療法がありますね。
ステロイドを塗ることによって皮膚の炎症を緩和させる効果があります。
私も花粉や黄砂など、外的刺激で肌が真っ赤に炎症してしまうので、かゆみと痛みでどうしようもないときはステロイドを積極的に使っています。
常にお守り的な存在なのです。
ステロイド療法に関してはさまざまな意見がありますが、私は否定も肯定もしません。
なぜならステロイドを必要とする人もいますし、重度の皮膚炎症を起こす人にとっては炎症を放置することはかなりの精神的ストレスの要因となります。
ただ、ステロイド療法は根本的な解決になり難いということは承知しているので、体の内側からの対応も欠かしません。
肌バリア低下によって異物侵入、そして炎症が起こるという仕組みですから、肌を正常に保つには外側のケアと内側のケアの同時進行で行う必要があります。
そこで今回注目していただきたいことが、内側のケア「亜鉛」です。
アトピー・アレルギー性皮膚炎でお悩みの人に朗報!亜鉛が正常な皮膚形成に必要不可欠な理由
亜鉛は20%が皮膚に存在している
私たちのからだに存在する亜鉛、実はその20%が皮膚上に存在しています。(※)
よって、亜鉛不足や亜鉛欠乏に陥ると、真っ先に症状が現れやすいのは皮膚だということを覚えておきましょう。
ほかにも亜鉛欠乏によって引き起こされやすい症状として、口内炎、脱毛、貧血、傷修復が遅れる、などがあります。
亜鉛はターンオーバーに必要不可欠
皮膚のターンオーバーは28日です。
もちろんこの周期は年齢や肌状態によっても異なりますが大体1ヶ月周期といわれています。
ターンオーバーの仕組みは肌の細胞分裂によって行われます。
1:表皮の奥深い部分、基底層から新しい皮膚細胞が生成
2:徐々に表皮外側へ押し上げられる
3:一番外側で垢となって剥がれ落ちる
2:徐々に表皮外側へ押し上げられる
3:一番外側で垢となって剥がれ落ちる
ターンオーバーで行われる皮膚の細胞分裂はDNAを複写してRNAというたんぱく質を作り出します。
そのRNAを作り出す際に必要な物質は酵素ポリメラーゼなのですが、この酵素ポリメラーゼは亜鉛を多く含んでいることがわかっています。(※)
わたしたちの体に亜鉛が不足している場合、複写がスムーズに行われず皮膚のたんぱく質を作り出せません。
亜鉛はDNAそのものを合成するDNAポリメラーゼのサポート役でもあることから、皮膚を正常に保つには亜鉛摂取が必要不可欠だということが理解できます。
つまり、アレルギー性皮膚炎の症状がある方やアトピーっ子の場合は皮膚のDNAを合成する亜鉛不足になっている可能性が考えられます。
免疫暴走を和らげるSOD酵素は亜鉛
皮膚炎症は免疫の過剰反応で起こると説明しました。そうした過剰反応は大量の活性酸素を作り出し、アトピーが持続したり皮膚炎症の自然治癒力が低下してしまいます。
すでに起きてしまった大量の活性酸素を沈静化させるはたらきがSOD酵素です。
SODには亜鉛が含まれていて、その亜鉛イオンが超酸化物の抗酸化作用があることがわかりました。
名工大の教授によると、
「亜鉛イオンの陽イオン性が超酸化物の陰イオン性をひきつけ、ひきつけられた超酸化物のエネルギーが他の超酸化物より小さくなることから他の超酸化物から電子をもらうことにより酸素と過酸化水素に変化することによるものである。つまり、超酸化物どうしで反応しているのである」
このように述べられています。(※)
アトピー・アレルギー性皮膚炎の改善に!日々の生活で亜鉛を上手に補給する方法
亜鉛が抗炎症ミネラルであることが理解できたところですね。
では亜鉛を日々の生活の中でどう摂取すればいいの?という疑問にお応えしましょう。
日本の土壌にはミネラルが少なく、さらに農薬散布や化学肥料によって野菜自体がミネラルを失った状態になっています。
そのため十分な亜鉛を食事から摂取することはミネラル豊富な土壌で育てられたオーガニック食品を選ぶことは真っ当な選択でしょう。
それでも、日々の食生活から十分な亜鉛をまかなえないというお悩みも出てきますよね。
亜鉛の推奨摂取量ってどのくらい?
厚生労働省が発表している亜鉛の推奨摂取量を見ていきましょう。(参考)日本人の食事摂取基準(2020年版)(概要)
授乳中のお母さんも亜鉛摂取が必要
妊婦さんと授乳中の方の欄に通常時より亜鉛が必要だとされている理由は、母乳に含まれる亜鉛が関係しています。
母体が亜鉛不足になると、乳児の皮膚炎や湿疹を起こしやすくする可能性があるといわれています。
神戸大朋 生命科学研究科准教授らの研究グループによると、亜鉛不足の母乳は乳児亜鉛欠乏につながり、皮膚炎や成長遅延を起こしやすくすることがわかっています。(※)
あなたの毎日が輝き始める!無味無臭「飲むミネラル」by Minery
亜鉛の過剰摂取は気をつけて
ただ、いくら亜鉛が皮膚形成にいいといっても過剰摂取にも気をつけましょう。亜鉛サプリメントを不適切に乱用したり、高濃度の亜鉛サプリメントの過剰摂取は、良性の前立腺肥大リスクを増加させる可能性があります。
亜鉛の摂取方法
亜鉛を含む代表的な食品を具体的にご紹介します。
・牡蠣
100gあたり14.5mg
・うなぎ蒲焼き
100gあたり 2.7mg
・豚レバー
100gあたり6.9mg
・焼き海苔
100gあたり3.6mg
・乾燥わかめ
100gあたり2.8mg
・乾燥切り干し大根
100gあたり 2.1mg
・有機きな粉
100gあたり4.1mg
・有機かぼちゃのタネ
100gあたり7.7mg
・有機無塩アーモンド
100gあたり 3.6mg
100gあたり14.5mg
・うなぎ蒲焼き
100gあたり 2.7mg
・豚レバー
100gあたり6.9mg
・焼き海苔
100gあたり3.6mg
・乾燥わかめ
100gあたり2.8mg
・乾燥切り干し大根
100gあたり 2.1mg
・有機きな粉
100gあたり4.1mg
・有機かぼちゃのタネ
100gあたり7.7mg
・有機無塩アーモンド
100gあたり 3.6mg
魚介類や肉類に多く含まれると思われる亜鉛ですが、実は種子類にも多く含まれることがわかっています。
アトピー・アレルギー性皮膚炎で悩んだら、亜鉛を意識的に摂取して皮膚を守ろう!
私もアレルギー性皮膚炎と長いこと付き合っています。日頃から有害な添加物はとらないようにし、過度のデトックスをしないように心がけ、スキンケアにもかなり気を使っています。
亜鉛が皮膚形成にいい、というのは私も数ヶ月前に知ったばかりです。
今回お伝えした亜鉛の力はアトピーで悩まれている方にぜひ意識してほしい習慣です。
アトピーや皮膚炎症はかゆみと痛みを伴い精神的ストレスにもつながることは本当によくわかります。私もそうです。
「掻かないで。」
こうした言葉もまたストレスになります。
「掻いてもいいんだよ。」
小さなお子さまには、理解を示してあげる声がけもストレス緩和になるのかなと思っています。
みなさまのストレスが少しでも緩和することを願います。
オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market
IN YOU Market皮膚トラブルは内側からのケアも忘れずに。IN YOUプロデュース「飲むミネラル by Minery」
あなたの毎日が輝き始める無味無臭「飲むミネラル」 by Minery(ミネリー)カナダ原生林から誕生!重金属・農薬テスト済|たっぷり2.5-3.5ヶ月分でお得!
¥ 17,501 (税込)こちらの記事もおすすめです!
深刻化する子供のミネラル不足。気になる症状とミネラルを無駄なく美味しく摂るアイデアをお伝えします!いま大注目のフルボ酸って何?驚きの効能とは?古代から伝承される『天然のサプリメント』がミネラル不足の現代人を救う!
最近よく聞くフルボ酸とは?本当に効果があるの?実は太古の昔から世界の万能薬として知られていた驚きの事実
この記事が気に入ったら
いいね!しよう