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本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ IN YOU Market 本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
IN YOU Market

数々の害がささやかれ、体に悪いと言われる砂糖が、これほどまでに巷に溢れるようになった恐ろしい事実をご存知ですか?その裏側を調べてみました。

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近年非常に多く言及されるようになった砂糖の害、あなたはいくつご存じですか?

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砂糖をはじめとする直接糖の害については、IN YOUでも随分言及してきたかと思います。

健康志向が高まっている今、「砂糖は体に悪いのではないか」ということは、なんとなくでもご存知の方は増えてきているのではないでしょうか。

砂糖が及ぼす害については、

・ウイルスや細菌に感染しやすくなる
・落ち着きがなくなる
・アレルギーにかかりやすくなる
・骨がもろくなる
・糖尿病
・うつ病等精神疾患
・メタボ
・不妊・流産・ひどい生理痛
・低体温


など、きりがないほどです。

そういった弊害から砂糖断ちを勧める人はたくさんいます。

また、「砂糖には常習性がある」「砂糖は麻薬」ともよく言われますが、『客観的に』その通りだ!と感じられる人はどのくらいいるでしょうか。

実は、サトウキビから砂糖というものが作られるようになってからの歴史を見ていくと、
これだけ長きにわたって途切れることなく甘いものを求め続ける人間の欲望の連鎖そのものが、麻薬と変わらない常習性に気づかされることになります。

一個人の体としてというよりも、人間の歴史が砂糖の常習性を立派に物語っているのです。

テストのためだけに勉強する世界史は退屈ですが、今回は砂糖というテーマで、砂糖以前の世界からサトウキビがヨーロッパに伝わり、奴隷の労働によって生産が増え、産業革命によって一般庶民まで砂糖を消費した時代までを俯瞰してみましょう。

砂糖がなかった時代、みんなはどんなものを食べていたの?

昔は「蜂蜜」を食べていた?

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旧約聖書の中に、乳と蜜の流れる地という記述が出てきますが、蜜とはハチミツのことを指します。
大昔、人間はミツバチの巣から蜜をちょこちょこ失敬していたようですが、そのうち養蜂を覚えたようです。

キリスト教やイスラム教の世界ではハチミツが非常に好まれ、特にキリスト教圏ではハチミツからお酒が作られたそうです。
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そもそも砂糖はいつ作られるようになったのでしょうか?

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砂糖の原料であるサトウキビが初めて栽培されるようになったのは、ニューギニアともインドネシアとも言われています。
人々の移動によってアジアに広まり、インドや中国では紀元前の製糖に関する記述が存在します。

今のようにお菓子や食事に使われたのではなく、主に薬や香辛料として使われていました。
また、サトウキビそのものが家の建材や家畜のエサなど様々に利用されていました。

紀元前にアレクサンダー大王の軍がインドに遠征した際に「ハチミツの採れる葦を見つけた」という記述が残っているのは有名な話です。

ヨーロッパに砂糖を伝えた十字軍

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ヨーロッパに砂糖や製糖技術が伝わっていったのは11世紀に聖地エルサレム奪還を目的に派遣された十字軍がきっかけでした。
イスラム軍に包囲された十字軍は飢えに苦しみ、サトウキビをかじって命をつないだと言われています。

また、兵士たちは侵略した地域でサトウキビ栽培と製糖を学んでヨーロッパに持ち帰り、その後地中海で小作農民や戦争で捕虜となった人々が栽培と製糖を行いました。これが後に大航海時代以降に中南米を侵略して奴隷貿易を始め、サトウキビの生産を行う先駆けとなったのです。

いつから砂糖は大量生産・大量消費されるようになったのでしょうか?

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中世以降、砂糖を自由に消費していたのは王侯貴族でした。

「食べる」というよりも「権力誇示のための道具」という側面が強く、
菓子職人に命じて、馬・お城・塔など、あらゆる精巧な砂糖菓子を作らせました。

これが大航海時代になって、コロンブスがカナリア島産のサトウキビを西インド諸島の一つの島に移植したところから、
砂糖の消費が次第に下の階級の人々にも浸透していきます。

原住民、アフリカ人にとっては地獄世界の入り口でした。

原住民は感染病でほぼ死に絶え、根絶やしに。

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コロンブス到来以前のカリブ海の島々には原住民が暮らしており、自然と調和した独自の農耕文化がありました。
ヨーロッパ人は、彼らを奴隷にして労働させ、歯向かう人間を虐殺し、彼らの文化は野蛮人の戯言とされ、代わりにサトウキビ、小麦、ヒヨコマメなどの栽培を強制されました。

数百万人はいたとされる原住民は、過重労働、栄養不足、ヨーロッパから持ち込まれた感染症(天然痘、チフス、コレラなど)でほぼ死に絶えました。

いなくなった原住民の代わりに連れて来たのは、アフリカからの奴隷でした

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アフリカ人奴隷を集めるのに、ヨーロッパ人自らが力ずくで奴隷狩りをする事もありましたが、アフリカの各王国を利用するというずる賢い方法も取られました。

小さな王国同士が部族間で争っているのを利用してその捕虜を奴隷とし、銃や弾薬と交換したのです。
その武器は部族同士の争いに使われ、さらに多くの捕虜を捕まえるのに役立ちました。


家族が引き裂かれて子供が泣き叫ぼうが、乳飲み子を抱える母親であろうが、王族であろうが関係なく、捕らえられた人々は首枷をつけられ、ロープで数珠つなぎになって奴隷船まで歩かされました。


奴隷船の図は、世界史の教科書で見かけたという方は多いかもしれません。

まるで物でも運ぶかのように、数か月の間、黒人たちが狭い棚にすし詰めで並べられて運ばれたのです。(奴隷1人あたりのスペースは、長さ約152センチ、幅約28センチ、高さ約58センチでした)

奴隷となったおびただしい数の人々が、暗くてひどい臭いで、ネズミやゴキブリがうごめき、排せつ物が垂れ流しの不衛生きわまりない場所で、
食糧もろくに与えられずにろくに身動きもできず、ある人は発狂し、ある人は絶望から海に身投げし、多くの人々が病気にかかって航路の途中で死亡しました。

生き残って西インドの島々やブラジルへ到着しても、すぐに農園へ送られて酷使されました。

砂糖は奴隷の血の味がする?

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朝早くから夜遅くまで、まともな食べ物はほとんど与えられず、炎天下で奴隷たちは労働を強いられました。

実際にはどのような労働環境だったのでしょうか。

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炎天下でもかまわず、朝から晩まで長時間土を耕させ、植穴を掘らせ、草取りや刈り取りの作業をさせ、少しでも手を休めると監督人の鞭打ち。
圧搾場で刈り取ったサトウキビをローラーにかける際には、指や腕を巻き込まれて切断されたり、頭部を巻き込まれ死亡したりする事故が後を絶ちませんでした。

しぼり汁の煮沸場は耐えがたい暑さで、煮えたぎる液でやけどしたり、転落して死亡する事故も頻繁にありました。
臨月の妊婦でも休むことは許されませんでした。

寝る場所も劣悪で、床はなく土がむき出し、窓もほとんどなく、じめじめして過ごしにくい場所でした。
奴隷に子供が産まれれば、おたまじゃくしのように集められて寝かされ、サトウキビをしゃぶりながら雨風や日差し、蚊にさらされ続け、その死亡率は高いものでした。

少しでも反抗の兆しが見て取れると鞭打ちが待っており、衰弱して動けない場合でもさぼっているとみなされ、
逆さづりにして鞭打たれ、その後あっけなく死んでいく奴隷も多数いました。

自給用の狭い土地が与えられてはいましたが、サトウキビ畑での仕事が長時間にわたるため
満足に作物の世話もできず、盗みが横行し、栄養不足で死亡する人々も多くいました。

サトウキビプランテーションでの奴隷たちの寿命は、たったの7年くらいだった

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長生きできたとしても、仕事で使えなくなれば農園を追放され、街で物乞いをするか、野垂れ死にするか、どのみち悲惨な最期が待っていました。
奴隷たちが短命で亡くなっても、またアフリカから奴隷を補充すればよいという考え方だったため、彼らに福祉はありませんでした。

そんな中でサトウキビの生産は増加の一途をたどり、砂糖は一部の特権階級の食べ物から、最下層貧民までが消費する食べ物へと変貌していったのです。

砂糖を誰でも入手できるようになった本国の人々は、本当に幸せになったのか?

これだけ奴隷たちがこき使われて生産量が増加した砂糖を、本国では最下層と言われる人々までが消費できるようになってさぞかし幸せな生活があるのかと私は思っていたのですが、事情は違っていました。

紅茶に砂糖を入れて飲むようになって世界は変わりました。

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そもそもお茶は中国からヨーロッパに伝わったものですが、何かを混ぜて飲むという習慣はありませんでした。
イギリスで、ある誰かがお茶に砂糖を入れて飲んだところ非常に味がよかったために砂糖入りの甘い紅茶が瞬く間に大流行し、定着しました。
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そして、コーヒーやチョコレートにも砂糖がたっぷり入るとおいしくなって飲みやすくなるということがわかり、砂糖の需要が爆発的に増えました。
需要の増加はさらに砂糖の価格を押し下げ、社会の底辺の人々もなんとか購入できるレベルにまで下がりました。

これを支えたのが西インドでのサトウキビプランテーションと奴隷たちの労働だったわけですが、単なるイギリス人の嗜好で消費が増えたという単純なものではありませんでした。

産業革命で大きな成果をあげるには、労働者を砂糖に依存させることが必要不可欠だった

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世界史の教科書では、産業革命について「家内制手工業が工業制手工業に取って代わった」とか「〇〇紡績機が発明され…」などと説明されるのみですが(見ているだけで眠くなります)、実際の労働者の生活はどのようなものだったかご存知でしょうか?

産業革命以前の人々は自分の家が仕事場であり手仕事が基本でした。これが家内制手工業です。
ところが工場が出現すると仕事の性質は180度変わります。
仕事は規格化・分業化され、知らない者同士が集まり、黙々と機械のように与えられた仕事を長時間こなすのです。

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機械によって過酷な肉体労働からは解放されはしましたが、人間らしく働く喜びは奪われ、劣悪な環境で1日に20時間休みなく働かされることは、奴隷制と似たようなものです。

さらに、毛織物が売れるようになったため、農村では領主が農地を羊毛の生産場所に変えてしまったために、
農民たちは土地を追われて工業都市に流れ込み、安い労働力として飲み込まれてしまいます。

イギリス中の工業都市は貧しい人々で溢れかえり、街は不衛生で病気と犯罪が蔓延する事態になりました。

重要なポイントは彼らの食生活。お金がない場合は、パンと砂糖入り紅茶が最低ラインの食事だった。

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生活のため、男だけでなく女性や子供たちも工場で長時間働く必要がありました。
じっくり料理をするお金も時間も燃料もなかったので、かつてのスープやシチューの作り方は忘れ去られてしまいました。

人々は店でパンを買い、余裕があれば少量の冷肉やチーズを買い、それを砂糖が入った紅茶で流し込みました。
お金がない場合は、パンと砂糖入り紅茶が最低ラインの食事でした。

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パンには砂糖をたっぷりのジャムが塗られることもあったようです。
貧しい人々が飲む紅茶は、低級品であったり、出がらしだったり、それすらない時はパンのかけらを黒く焼いたものを茶葉代わりにしましたが、

砂糖が入るおかげでそんな劣悪なものでも、お湯を飲むよりは「甘くておいしい」飲み物になったのです!

食事の時には毎回砂糖入りの甘い紅茶を飲み、工場では休憩時間に疲労回復の目的もあって、
砂糖入りの紅茶や、砂糖をたっぷり入れた甘いビスケットが労働者に配られました。

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今の私たちから見れば、このような食生活は非常に貧しくてバランスが悪いように思えますが、
砂糖は必要なカロリーを摂取することができ、食慾を弱め、空腹を紛らわせ、幸福感を得ることができました。

以前は特権階級の食べ物だった砂糖を自分たちも買えるんだというステイタスもあり、
栄養的にはどんなに貧しい食生活であっても、不足した栄養を補う野菜や肉を買うよりも「砂糖」を買う事を人々は優先したのです。


皮肉にも、たっぷりの砂糖と紅茶のカフェインで覚醒する食生活のおかげで、
労働者はストライキも起こさずに長時間働くことができ、イギリスの産業革命を支える原動力となったのです。

…と書くと非常に聞こえはよいですが、

砂糖の普及によって、一体誰が得をしたのでしょうか?

どれくらいたくさんの人が、心も体も健康になって幸福になりえたのでしょうか?

サトウキビ畑の奴隷は馬車馬のように働かされ、産業革命を支えた貧しい労働者たちも「砂糖」というエサに依存させられて搾取され、陰でほくそ笑むのはごく限られた少数の人間だったわけです。

私たちが暮らす現代も、この流れと同じになっていませんか?

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私は何かこの流れが現代まで変わらず続いている気がして、なんとも言えない気分になりました。
確かにそのうち奴隷たちが反乱を起こし、ヨーロッパで砂糖不買運動が起こり、労働組合が作られ、社会主義思想も生まれましたが…

人間はいつまでたっても変わっていない。現代も同じような状態を繰り返しているとあらためて気づかされました。

奴隷制に関しては確かにひどいものでしたが、人々を搾取して暴利をむさぼる一部の支配層が悪人なのでしょうか?

むしろ、私は、完全に甘い物にやられてぼろ雑巾のように働き続けた労働者に恐怖を覚えました。
甘いものの誘惑は断ちがたく、カロリーがとれていれば飢えて死ぬことはないので理不尽な労働にも素直に応じるのです。

飽くことのない彼らの砂糖への欲求が、さらに甘い物を求め、さらに奴隷を締め上げたのです。

彼らは産業革命の被害者であると同時に、奴隷たちを苦しめるもとになったとも言えます。

この依存性は、現代までも脈々と受け継がれています。

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人々が甘いものに依存すると、そこにつけこむ経済構造ができ、容易には崩れず延々と続き、それは世界のどこであれ共通なようです。
「甘い」以外の、人間の味覚を虜にする食品も多く存在します。

一袋100円の野菜を買うよりも、体に悪いってわかっているけど100円のペットボトルのジュースやお菓子を買ってしまう。

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以前テレビのインタビューででこのように語った女性がいました。

「100円持っていたら、一袋100円の野菜を買うよりも、体に悪いってわかっているけど同じ100円のペットボトルのジュースやお菓子を買ってしまう。
100円の野菜なんて量もたかが知れている。」

大手企業や国にとってはそういった商品を消費してくれる人間は、売り上げに貢献してくれて税金も納めてくれる「お得意様」いや、正確には「家畜」ともいう方が適切でしょうか)なわけですが、世の中の大きな流れの被害者でもあり、また流れを生み出している張本人でもあるのです。

この流れに疑問も持たず、目の前にあるものに依存し続け、押し流されるだけの受け身な暮らしから脱却して、
常に目の前の様々なことに問題意識を持たなければ、いつまでたってもこの世は変わらないのです。

カモネギは、決して健康にも幸せにもなれません。

次回は、甜菜糖の歴史や、人工甘味料について取り上げ、具体的に私たちの取るべき道を考えてみたいと思います。

☆続きはこちら⇒人々の病は実は利用されていた?甜菜糖の製造、発ガン性も懸念される人工甘味料。「甘さ」への果てなき欲求の知られざる歴史とは

【参考文献】
「砂糖の歴史」(河出書房新社)…エリザベス・アボット著「砂糖の社会史」(原書房)…マーク・アロンソン+マリナ・ブドーズ著
「マクドナルド化する世界経済」(イースト・プレス)…ベンジャミン・フルフォード著

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