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3カ月~5カ月から離乳食、始めていませんか?早すぎる離乳食がアレルギー体質のリスクを高めていた事実。

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アレルギーを持つ子供の割合は4人に1人。


現在、なんらかのアレルギーを持つ子どもの割合は4人にひとりと言われています。
その原因としてハウスダスト、ダニの死骸や糞、大気汚染などが挙げられています。


確かにそれらも一因になっている可能性はあるでしょう。

ところが本当に怖いのは早すぎる離乳食の開始なのです。

その事実を知らないお母さまも多いのではないでしょうか。

逆に言えば、これさえ知っていればアレルギー体質になるリスクを大幅に下げることが可能ということですね。

<衛生環境が劣悪な時代よりアレルギー患者が増えているのは何故?>


1970年頃、高度経済成長期の日本はその成長と引き換えに深刻な大気汚染、水質汚染などが問題になっていました。
また街には野良犬が歩き回り、飼い犬ですらその糞はほとんどが放置されたままで、家の前を流れる用水路はヘドロが悪臭を放ち「ドブ川」と呼ばれていました。

住宅はどの家屋にも和室があり、畳に直接座ったり寝転んだりが当たり前の時代。
掃除機は“ただ吸うだけ”で排気口からハウスダストが吐き出されていることを誰も気に留めていません。

もちろん紫外線照射機能付きの掃除機などありません。
活気はありましたが環境病もたくさんありました。

それにも関わらず現在よりアレルギー疾患ははるかに少なかったのです。
ぜん息を一例に挙げると50年前と比べても患者数が増えています。

これは健康意識の高まりや健診制度の充実で罹患が確認される数が増えたことも一員ですが、根本的な原因は他にあります。

同様にアトピー性皮膚炎、花粉症、食物アレルギーも似たような曲線で患者数が増えています。
これらアレルギー性疾患が増えた原因の一つに早すぎる離乳食があることをご存知ですか?

<早く離乳食を始めないと栄養失調になる・・・が落とし穴>


 「まだおっぱいしかあげてないの?赤ちゃんが可哀想よ」

こんな言葉に不安を覚えて早々に離乳食を始めた方もいらっしゃるでしょう。

早い場合は3ヶ月過ぎたら離乳食を始めないと義母から急かされるといったケースもあります。
3ヶ月という根拠は1966年(昭和41年)に翻訳出版された当時のベストセラー育児書、ベンジャミン・スポックの『スポック博士の育児書』にあります。

これに基づき当時の厚生省は1980年(昭和55年)、離乳食ガイドラインを策定しました。


よってこの世代のお母さん達は4ヶ月経っても離乳食を開始しないのは遅過ぎる、と思ってしまったのです。
当然産科医や助産師からも健診の時に「そろそろ離乳食を始めましょうね」と言われたことでしょう。

ところが赤ちゃんの腸は生後三ヶ月ではまったくの未完成状態で、編み目の大きいザルのようなものです。

体内では異物と認識されるたんぱく質も素通りしてしまいます。

すると抗体反応が起きて異物を攻撃し始め、これが食物アレルギーの一因となります。
たとえすりつぶした豆腐でも生後3ヶ月の赤ちゃんにとっては栄養になるどころか毒でしかないのです。

その後ガイドラインは改訂され平成17年からは生後5ヶ月か6ヶ月となっています。
さあ、これで安心!我が子は6ヶ月になったから離乳食を始めよう!母乳だけの育児から少し解放される~と安心してはいけません。

なぜなら生後6ヶ月でも腸は未完成だからです。
赤ちゃんの腸は8ヶ月くらい経ってようやく腸の網の目が細かくなり、ある程度の異物の侵入を防げるようになるので、6ヶ月でもまだ早いということになります。

早すぎる離乳食によって口呼吸を覚えるようになる赤ちゃん。
これによりアレルギーや感染症のリスクを高める


もう一つ、早過ぎる離乳食を始めると赤ちゃんは口呼吸を覚えるようになります。

おっぱいを吸うときは鼻で呼吸をしていますが、この習慣が完全に身につかないうちに離乳食の開始によって口呼吸を覚えてしまうのです。
鼻呼吸に比べて口呼吸は体内に細菌やウイルス、粉じんなどの異物を取り込みやすく、これもアレルギーや各種感染症のリスクを高めます。

ちなみに歯並びが悪くなるという迷信から近年あまり見かけることがなくなったおしゃぶりですが
これは赤ちゃんが鼻呼吸をしっかり覚えると同時に吸綴(きゅうてつ)運動によって顎の発達を促してくれます。

最近では顎のラインが細いほうがイケメンや美人として好まれますが、おしゃぶりをしないことで口呼吸による感染症リスクの増加、歯並びが悪くなり歯列矯正の可能性、意識していないとだらしなく口が半開きになる呆け面になりやすくなるので注意しましょう。

<離乳食の開始時期が赤ちゃんの健康を左右する>


では一体どのくらいで離乳食を始めるのが良いのでしょう。

厚生労働省のガイドラインでは5ヶ月、6ヶ月頃とありますがそれでも早すぎると書きました。

赤ちゃんの腸がある程度完成し、正常な免疫システムを確保できるのはおおよそ生後8ヶ月程度と言われています。

ですから8ヶ月を目安に始めることを考えてみて下さい。中には2歳まで母乳だけで育児するのが望ましいという考えもあるくらいですので5ヶ月というのはあまりにも早すぎます。

ただ現代では働く女性も増え、いつまでも母乳に頼れないケースや母乳が出にくい方もいらっしゃるでしょう。
5ヶ月で離乳食を開始しても大丈夫な赤ちゃんもたくさんいます。

覚えておいてほしいのは5ヶ月、6ヶ月になったから慌てて離乳食に切り替えていかないと栄養失調になるという不安を抱えることはありませんよ、ということです。

<我が子がアレルギーマーチにならないために>


乳幼児期に多い病気の一つに中耳炎があります。

一度でも中耳炎になった子は発熱のたびに中耳炎になりやすくなります。
耳鼻科に行けば薬をもらってまもなく症状は治まりますが、これは子どもの体が発する警報だと考えて下さい。

乳幼児にとって発熱するだけなら日常茶飯事みたいなものですが、早期離乳食で免疫システムが正常に発達していない場合、そこから中耳炎につながるのですが、それだけではありません。

免疫システムが正常でないということはアレルギー体質になっている可能性が高いということです。

そしてアレルギー体質の子どもはアトピー、食品アレルギー、ぜん息、花粉症などを併発しやすくなります。

いずれのアレルギー性疾患もスポック式の離乳食が推奨された世代以降で増加していることから、決して無関係とは言えないでしょう。

乳幼児の正しい体温とは

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すでにお子さんがそういう状態にある場合、気をつけてほしいのは体温です。

大人の場合、体温は36.5℃~36.8℃くらいが理想的ですが乳幼児が36.5℃だと低すぎます
37.0℃~37.5℃くらいまでが正常と考えて下さい。

アレルギー体質のお子さんは総じて体温が低い傾向にあります。
冷たい飲食は一切与えず、靴下をしっかり履かせて足から冷えないようにしてあげてください。
乳幼児にとって冷えは早すぎる離乳食と同じか、それ以上に健康リスクを高めてしまうのです。

参考までに
資料は11年前の調査時のものですが、3ヶ月未満から4ヶ月の超早期離乳食を行っている方が約15%もいるのがわかりますね。
逆に8ヶ月以降となると数%という結果です。
ということは潜在的になんらかのアレルギー疾患になる可能性を抱えた子どもが9割以上になります。
発症するかどうか、それにはもう一つの大きな要素も絡んできますので、またご紹介したいと思います。

離乳食をいつから始めるか?
お母さんにとって悩みどころですよね。

周囲からのプレッシャーもあることでしょう。
そんなときはこの記事を思い出していただければ幸いです。

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金戸 隆雄
温活屋さん7℃経営しております。 日本成人病協会認定・健康管理士一般指導員 光線治療師
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コメント

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  • コメント (2)

    • トンボ
    • 2016年 10月 26日

    素敵なサイトだと思って読ませていただいています。しかし、今回は少し腑に落ちない記事なので、コメントさせていただきます。小さな子供さんを持つお母さん方が気になる、いつ離乳食を始めるか、という事に関してですが、この記事はちゃんとリサーチした上で書かれたものなのでしょうか?世界中で行われている研究で、今、4ヶ月をすぎたら離乳食を進めた方がアレルギー体質になりにくいという結果が出ているのをご存知ですか?母乳と並行で進めるのが勧められています。
    例えばこの記事になりますが、もし英語ができるようであれば読んでみてください。
    http://www.medscape.com/viewarticle/742236
    (これは一つの例です。まだまだ探せば色々あります。)
    色々な研究の結果やガイドラインは日本語に訳されているのが少なく、日本では情報が偏ったり、遅れている印象を受けます。
    とつぜんのコメント失礼しました。これからも寄らせていただきます。

    • 金戸 隆雄
      • 金戸 隆雄
      • 2016年 10月 27日

      トンボ様
      記事を読んでいただき、また貴重なご意見もいただきありがとうございます。
      勉強不足につきご紹介いただいた研究報告も拝読させていただきました。
      アレルギーというのはもちろん離乳食に起因している面もありますが、母体の体温や生活環境にも起因して
      それらが複雑に絡み合った上でのものだと考えております。
      この研究報告でもその側面はなく、私の記事でもボリュームの関係で割愛してしまったのですが
      今後の記事執筆にあたってはもっとさまざまな角度からリサーチし、まとめていきたいと思います。
      今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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