えっ赤ちゃんがほうれん草を食べると急性中毒の危険性!?残留農薬基準値が約13倍も緩和された日本の危険なほうれん草の実態。子どもにも安心して食べさせられるほうれん草の選び方。
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ほうれん草は栄養価が高く、子どもや妊婦さん、授乳中の人にも奨励される食品です。
しかし、大手農薬メーカーが製造する「クロチアニジン」という農薬の残留基準を、
厚労省が大幅に緩和しました。
作物によっては最大2000倍も基準値が緩和され、高濃度の農薬が合法的に野菜に残った状態で
スーパーに並んでいるのが現状です。
目の前に山ほど食材があっても子どもに安心して食べさせることができない時代。
では、どのようにして安心して食べられる野菜を選べばいいのでしょうか。
通常のスーパーに置かれている残留農薬や硝酸塩のリスクが不安な、ほうれん草の実態
ほうれん草の生産量、生産地
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日本で売られているほうれん草のほとんどは国内産です。
世界的にみるとほうれん草の主要生産国は中国が90%を占めています。
冷凍ほうれん草や冷凍加工食品に多い中国産。
国内産はどのようにして作られているのでしょうか?
慣行農法とは?
国内で生産されているほうれん草のほとんどは慣行農法という農法で作られています。慣行農法とは、農薬や肥料の量・散布回数などで多くの生産者が実施している一般的な農法のこと。
一般的なほうれん草の栽培は殺虫剤・化学薬品等の処理をされた種子を使い、
化学肥料を使用した土壌で、病害虫の発生は化学合成農薬で処理されています。
慣行農法に対して有機農法では有機栽培種子・化学処理されない種子を使い、
植物性雨有機肥料を使用した土壌で、病害虫の発生は自然に任せて栽培されているそうです。
残留農薬基準値が約13倍も緩和された日本のほうれん草
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今回注目するほうれん草の場合、これまで日本国内ではクロチアニジン(ネオニコチノイド系農薬)の使用は、
農薬取締法で禁止されてきました。
しかし、メーカーの住友化学がホウレンソウへの使用を申請したため、
改めて正式な基準値が検討されることになり、現行の3ppm(ppmは100万分の1の単位)から、
40ppmに大幅に緩和される案が示され、約13倍という大幅な農薬残留値の緩和になりました。
この40ppmの基準値が、人間の健康にどう影響するかを知るうえで重要な考えが、
「1日摂取許容量」(ADI)です。
クロチアニジンのADIは、体重1キロ当たり1日0.097ミリグラムとなっています。
国民の平均体重である約53キロの大人の場合、食品から取る量が1日約5.1ミリグラム以下、
子供(平均体重約16キロ)の場合、1日約1.5ミリグラム以下までなら、
毎日摂取しても健康影響がないことになります。
厚労省基準審査課は、「基準値いっぱいのクロチアニジンが残留していると仮定した最悪のケースでも、
また実際に食品から摂取しているケースでも、許容量以下になっている」とし、
今回の基準値の緩和で、人体への健康影響は考えられないと話します。
しかし、体の小さい赤ちゃんや子どもはほうれん草1.5株(40g)で急性中毒のリスクがあると
懸念している人もいます。
大人はともかく、体の小さな赤ちゃんや子どもは農薬の影響が出やすいことを頭に入れておくべきです。
害虫駆除剤にも使わているネオニコチノイド系農薬は発達障害の原因の可能性あり
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ネオニコ系農薬は幅広い害虫に効果がある一方、哺乳類や鳥類、水生生物には毒性が低いとメーカーは説明し、
家庭園芸用からシロアリ駆除剤、ペットのノミ取り、コバエなどの害虫駆除剤まで身の回りでも、
広く使われています。
最近、懸念が強くなっているのが人の健康への影響です。
ネオニコ系農薬は、有機リン系農薬と同じように、
人の重要な神経伝達物質の一つアセチルコリンの働きを攪乱する毒性をもっていて、
発達障害の原因になる可能性が大きいそうです。
ニコチンについては、妊婦が喫煙すると早産、低体重出産、
ADHDなどの悪影響が出ることが分かっていますが、
ニコチンと似た構造のネオニコ系農薬に同じ毒性があっても不思議はありません。
しかし、現在の農薬の安全性評価では以上のような危険性は全く考慮されていません。
このため研究者や市民団体からは「疑わしきは使用せず」という予防原則に基づき、
有機リン系農薬やネオニコ系農薬の使用を禁止すべきという主張が出ています。
ほうれん草のように栄養価が高く、子どもや妊婦さんや、授乳中の人にも奨励される食品に、
特別に高い残留基準を設定するとは、とても健康や安全の側にたっているとはいえません。
赤ちゃんに安心して食べさせられる安全なほうれん草の買い方、選び方
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私たちが買い物をする時に、買おうとしている野菜がどのくらい農薬や化学肥料を使って栽培されたものか、
見た目でわかる方法はありません。
山梨県で農業を営んでいる親戚に、農薬や化学肥料を使っているかどうか、
畑や作物を見てわかるのかどうか聞いたところ、
「それは農業をやっていてもわからない、生産者の心意気を知るしかない」という答えでした。
それでは、私たちは、どのような方法で赤ちゃんに安心して食べさせられるほうれん草を手にいれられるか、
いくつかご紹介したいと思います。
冷凍ほうれん草は選ばない
「旬の野菜をおいしくパック」「便利で安心 冷凍野菜」・・。手軽さを武器に、普及してきた「冷凍野菜」。
ポストハーベスト農薬を使用しないので安全だと宣伝されてきました。
少し前のことになりますが、冷凍ほうれん草から6種類の殺虫剤農薬が検出されたそうです。
厚生労働省の厳しい残留農薬検査で中国の冷凍野菜の安全性は高まったとはいえ、
安全基準をオーバーしたものが、水際のチェックを逃れて、
堂々と輸入されていることもあるので、輸入の冷凍野菜は避けたほうが無難です。
顔が見えるオーガニックな生産者さんから買う
スーパーに売られている国内産ほうれん草は、健康影響が出ない程度と厚生労働省は言っていますが、ネオニコチノイド系のクロチアニジンという農薬が使われている可能性が高いです。
この農薬のもつ毒性も、発達障害の原因になる可能性があるそうです。
スーパーで買う野菜は、どこで作られているかどんな人が作っているか見えてきません。
毎日口にするものだから、安心・安全を徹底した生産者さんから買いたいですね。
都会に住む人は、地産地消の恩恵にあずかれないのが現実ですが、
インターネットという文明の利器で信頼できる農家さんやショップを探す。
お母さんは、その努力を惜しまずに、いい食べ物を選ぶ精神を養って欲しいと思います。
家族で食べる分だけ作っている農家さんに分けてもらう
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ママ友にどんなところで野菜を手に入れているか話を聞くと、
一番多かったのが「親戚の畑から分けてもらう」という方法でした。
販売するための野菜ではないので、見た目も収穫量も安定する必要がない自家消費分だけの野菜。
自分で食べる分だけ作っている生産者さんは、農薬を使っている可能性がとても低いそうです。
生産者さんが自分で食べるために作っている野菜が一番安心・安全だと言えます。
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私自身も、山梨に住む親戚が、家族や親戚が食べる分だけ作っている野菜を分けてもらっています。
スーパーで売られているほうれん草と違って大きさもバラバラですが、
無農薬・無化学肥料で赤ちゃんにも安心して食べさせることができます。
無農薬ですが意外に虫さんにもお目にかかりません。
ポイントは生産者さんが食べたいと思う野菜をいかにして手に入れるかということ。
妊婦さんや赤ちゃんに奨励される食品であるほうれん草。ですが、スーパーで売られている国産野菜は残留農薬の基準が緩和され、
発達障害になる可能性もあるネオニコチノイド系農薬が使用されているそうです。
体の大きい大人なら健康影響は出にくくても、
まだお腹の中にいる胎児や、体の小さい赤ちゃんへの影響は計り知れません。
安心して野菜を買うために、「生産者さんが食べたいと思う野菜」を手にいれる方法を見つけることが
大事だと思います。
こどもの性格の半分を作り上げるのが、妊娠中にお母さんが食べたもの。
こどもの一生を左右するのが、3歳までの食です。
こどもに丈夫な体質と、自然治癒力をプレゼントすることができるのは、親が選ぶ食べ物です。
こどもをこれから持つ人も、安心して食べられるいい食べ物を見つける精神を養ってほしいのです。
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