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冷暖房の下で「旬の野菜」を食べて本当に現代人は健康になれるのか?「身土不二」の誤ったとらえ方。

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日中はまだまだ暑いですが、朝晩は少しずつ涼しくなってきて、秋らしさが感じられるようになってきましたね。
この、暑さが止み、季節の移ろいを感じる、8月23日から9月6日頃が、二十四節気では、「処暑」と言います。

台風が一つ、また一つと過ぎ去るたびに秋は深まっていきます。
よく、「暦の季節と実際の温度に一番ギャップがある時期」と言いますが、
私は、この暑い中に少し涼しげな風が入り混じったこの空気感に秋の美しさと心地良さを感じます。

冷暖房の整った環境で過ごす私たちに適した食材って何?

さて、季節が変わると同時に旬の食材も変わってきます。
旬の食材をいただくのは、身体にも、心にも、またお財布にも優しいです。
しかし、冷暖房の整った環境で過ごす私達の身体に旬の食材をいただく土台が備わっているのでしょうか?

身土不二

「身土不二」マクロビオティックの大原則。


もともとは仏教用語で、

「身」(今までの行為の結果=正報)と、
「土」(身がよりどころにしている環境=依報)は切り離せない、という意味。


日本では、大正時代に石塚左玄が発足した「食養会」が
「地元の旬の食品や伝統食が身体に良い。」という意味で、創作したと言われています。

私は、自分の生きる大地の恩恵を素直に受けましょう。
わざわざ遠く離れて、どんなところなのか分からない土地の食べ物ではなく、
自分がいる場所のエネルギーをいただきましょうと捉えています。

夏の30度前後の炎天下ですくすく育つ、
トマトやキュウリ、茄子、ゴーヤ、スイカにメロン。
これらの夏に育つ食べ物は、なぜか食べると体を冷やしてくれます。

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逆につーんと凍るような冬に育つのは、ごぼう、れんこん、にんじんや大根、白菜、、、
そんな根菜類や冬の葉物野菜をいただくと、体がじんわり温まります。

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今ほど物流が発達していなかった時代には
季節の実りをその場でいただくのが当たり前の事だったとしても、

簡単に遠くのものを手に取れる現在では、そうすることが、生活の知恵になっています。

これは、マクロビオテックに限ったことではなく、
精進料理も和食も薬膳料理も、伝統的なフランス料理やイタリア料理にも言えることです。

しかし、この「身土不二」を表した言葉が
どんな生活環境、どんな栽培方法でのことか、考えたことはありますか?

日本で身土不二という言葉を初めて言葉にしたのは、大正時代  。

大正
春夏秋冬、冷房はなく、暖を火でとり、自然のままの気候で暮らし時代、

農薬や化学肥料で作物の成長を大きくコントロールすることなく作物を育てた時代、

必ず実がなるF1種ではなく、自家採種していた時代、

暖房のついたビニールハウスや年中温度・湿度を管理できる、きのこ工場や食物工場のない時代、、、

暑い夏も寒い冬も、

一年中20度から27度

(暖房の推奨温度20度、冷房の推奨温度27度)

の空調が設定された快適な部屋で過ごすことが可能になった現代人にとって、

身土不二、果たして良い選択なのでしょうか?


真夏も真冬も感じていない?

東京の一日の気温変化(℃)

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1年の間にも、1日の間にも、こんなにも変化があります。
それが、四季がはっきりしていると言われる日本ですね。

でも、一年中約20度から27度の環境で一日の大半を過ごしていたら、
これは、日本の気候と大きく違いうと思いませんか?


まるで日本に暮らしていないみたい。

大切なのは食べ物だけではない。
どんな生活環境で過ごすかも、重要なポイント!暮らし方と合わせた選択を。


今、あなたが過ごす環境は日本の季節とぴったり一致していますか?
1日のうちほとんどは快適なのに、一歩外に出れば灼熱もしくは極寒な日もあるのではないでしょうか。

身体は春なのか、夏なのか、秋なのか、冬なのか。毎日毎日びっくりしているでしょう。
体温調節をする自律神経は相当疲れていると思います。

冷房症

旬の食材がいいから、と暑くもない夏に夏野菜や果物ばかり食べていて本当に大丈夫?

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そんな身体に「旬の食材がいいから!」と、
暑くもない夏に生の夏野菜や果物。
ましてや、キンキンに冷えたかき氷?

寒くもない冬に油ぎとぎと揚げ物や長く煮込んだ煮物。その上焼肉?

その眠気、やる気の低下、消化不良、肩こり。

暑さ、寒さからきているのでしょうか?

「冷えは万病の元」

と言うけれど、冷えは、血液の循環が滞っておこります。

暑さを感じていない身体に、身体を冷やす食材を入れたら、血液は流れにくくなります。
寒さを感じていない身体に、身体を温める食材を入れたら、身体を冷やそうとします。


今、整えて!
秋を満喫する極意。

どんなに自然と寄り添った生活をしていても、気温の変化が大きいほど、身体の負担も大きく、

今の時期は、疲れが出やすいときです。

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基本は以下の3点

①「少食」

消化にエネルギーを使いすぎないためです。

②「よく噛む」

運動の効果は、身体中に血液を行き渡らせることができること。
噛めば噛むほど、全身に血液が流れ、運動と同じくらいの作用があるそうです。

③「おかず少なめ」

主食と副食のバランスが崩れると自律神経が失調しやすくなります。
主食をを60〜70パーセンとした、おかず少なめの食事をおすすめします。

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何を、どう選ぶ?

そして、選ぶ野菜は、年中季節外れの野菜を食べればいいのか?

それは、違います。

日本人のDNAには、四季おりおりの移ろいを感じるセンサーが備わっていて、
その季節に合わせて身体も変化していきます。

そもそも、どんなに一日の大半を快適に過ごしても、
夏は太陽のエネルギーが充満しているし、
冬は骨の髄まで冷やすような寒さが存在します。

旬の食材は、一番エネルギーを蓄えています。

だから、私のおすすめは、

旬の野菜を

・夏も冬の調理法で取り入れる。
・冬も夏の調理法で取り入れる。


例えば、夏はサラダなどの生野菜ばかりでなく、煮込んだり、炒めたりする。
冬には、煮物で食べるだけでなく、生や浅漬けにする。

どうしたら、身体が整うかは、千差万別です。
毎日、色々な食材と、色々な料理と向き合ってみてください。

あなたにあったマクロビオティックをしろう

自分に本当に必要なものは自分で考えよう

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身体の不調、ストレス、冷え、鬱、自律神経失調症、アレルギー、腸疾患、不妊症、ガン、、、、

医療の発達もさることながら、マクロビオティックや薬に頼らないお手当も着実に広がっています。

それでも増え続ける現代病。

それは、自然療法の情報の錯綜とともに、自分に必要なものを考えなくなったからではないでしょうか?


マクロビオティックは桜沢如一氏が広めた世界平和の思想です。

普段の食事を穀物菜食を中心とした伝統食にすることで、人間の判断力を高め、すべての人が思いやりに溢れた平和な世界を築こう。
という意図から、食べ物や生活法を説いた、哲学のようなものです。

でも、そもそも、その「判断」を放棄してしまっては、元も子もありません。
心と身体で感じ、そして頭で考え、マクロビオティックを日々の生活に役立ててほしいと思います。

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加藤美希
大学卒業後、病院で2年半管理栄養士として勤務したのち、自然療法に関心を持つ。断食、ローフード、マクロビオティックの7号食を体験し、穀物菜食の美味しさと感覚の変化に素晴らしさを感じ、実践。 知識を活かし、幼稚園で管理栄養士として1年半勤務しながら、《日和》として、休日にマルシェやイベントで玄米おむすびなどを販売。その後スーパーマーケット内にて惣菜コーナーの立ち上げを任され、穀物菜食のメニュー開発や人材育成を行う。その後フランスに渡り、マクロビオティックセンターCuisine et Santé やLa fée d'ARLANE などでのwwoof 生活、パリのマクロビオティックレストランgrand appétitにて勤務を経験。現在、愛知県内で出店や料理教室、注文販売をしながら、おかゆパンの全国展開を目指して活動中。
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