お酒がやめられない原因と飲酒量をコントロールする減酒方法|マクロビオティック視点で解説!
ストレスがたまるとついつい飲みたくなるお酒。
もしかしたら、ビール片手にこの記事を読んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
たしかにお酒には、ストレス解消や食欲増進、動脈硬化の予防などの効用が挙げられています。(※)
しかし、お酒を飲んだ時に「もう1杯…」「あと1杯…」となり、
歯止めがきかなくなる経験をした方もいらっしゃることと思います。
何杯も飲んでしまうことで食欲を増進させてしまい、肥満になるケースも。
個人の健康問題にとどまらず、何といっても後を絶たない飲酒運転。
政治家や芸能人などの飲酒トラブルもよく聞きますね。
「これらの根底にはアルコール依存があるのではないか」と指摘する専門家もいて、
もはや日本人のアルコールの問題は社会問題です。
このように、メリットもデメリットもあるお酒ですが、
世界の中でも大酒飲みが多いとしてよく知られているロシアでは、
なんとアルコール消費量が40%も減少したそうなのです。
一体どうやって国全体でアルコール消費量を40%も減少できたのでしょうか?
また日本でのアルコール消費の現状などについてこの記事ではご紹介していきますね。
大酒飲みが多い国、ロシア。
アルコール消費量が40%減少したのはなぜ?
アルコールの問題は、もちろん日本だけの問題でありません。
他の国でもアルコールの問題には悩まされています。
たとえば、冒頭でもお伝えしたようにロシアは大酒飲みが多い国で有名です。
しかしアルコール消費量を40%削減できた背景は「国全体で動いていたから」なんです。
ウラジーミル・プーチン大統領が、
・午後11時以降の酒類の店頭販売禁止
・蒸留酒の小売店最低価格の引き上げ
・マスメディアでの広告禁止
など、いろいろな措置をしたことで結果的に40%も減らすことができました。
この施策のおかげで、ロシアのアルコール消費量はなんと
フランスやドイツの成人よりも少なくなったという報告がWHOで報告されています。
参考:BBC Russian alcohol consumption down 43%, WHO report says
また他の国、タイでもお酒の販売される時間帯が決まっていました。
タイの場合は、
・午前11時〜午後2時
・午後5時〜午前0時
上記の時間帯のみだと決められていました。
タイのスーパーに行った時、
お酒コーナーは上記の時間外ではロープが張られていました。
アルコール消費量を削減する目的でロープが貼られたのかどうかわかりませんが、
お酒を購入するには時間が定められいているという点ではロシアと同様でした。
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日本のアルコール消費量は世界でどのくらい?
その陰にひそむ問題とは?
さて、日本のアルコール消費についてはどうなっているでしょうか?
2016年世界のアルコール消費量 国別ランキング・推移(WHO)を見ると、
日本の1人あたりの消費量は、世界で64位となっています。
(ちなみに、大酒飲みが多いロシアは46位です)
これだけを見れば「世界からすれば日本なんてあんまり飲んでいない」と思われそうですが、
実はそれほど問題は簡単ではないのです。
近年の日本のアルコール消費量は年々減少傾向だと言われていますが、
実は戦後から高度経済成長期を経て、所得増加、そして食生活を始めとする暮らしの欧米化などに伴って、
年々日本人のアルコール消費量は急激に増加してきた事実があります。
特に最近では、若年女性の飲酒が増加傾向にあるそうです。
その一方、他の先進国のアルコール消費量は、2000年以降明らかに減少傾向にあると言われます。
また、日本では1日にアルコール換算で120gより多く飲酒する『大量飲酒者数』の人数について、
昭和40年では103万人だったのが、その30数年後である平成11年度には227万人にも膨れ上がり、
実は2倍以上も増加しているのです。
とあるスクリーニングテストによると、
平成15年の調査では全体の3.9%である427万人(男性の7.1%、女性の1.2%)が、
さらに正式な診断基準による調査でも全体の0.9%である80万人(男性の1.9%,女性の0.1%)が、
アルコール依存症の疑いがあると推計されています。
ところが厚生労働省の調査によると、実際に医療機関を受診しているアルコール依存症の患者は、
平成17年でたったの約43,000人と、非常に少なくなっています。(※)
「自分はアルコール依存症のはずがない」という、自覚のない人があまりにも多いのです。
また、アルコールとの関連する病気は多くあり、
特に我が国では、いまや2人に1人が罹ると言われる悪性新生物(がん)は年々増加傾向にあります。
参考:国立がん研究センター
がんの原因は、食品添加物増加や欧米食など様々な原因がありますが、
そのような原因に加え、過度の飲酒の習慣が追加されるとより一層病気のリスクは上昇するものです。
ロシアと異なり、国全体でお酒の販売時間が定められるということはないようですが、
蒸留酒の小売店最低価格の引き上げや、マスメディアでの広告禁止などの取り組みがあることで、
一気に夜中に飲みすぎるということは減っていくのではないかと考えられます。
現状でいえば、
お酒に関する国の施策はないので、個人の管理能力にかかっています。
現在の状況をみて改善策を見出すために、
日本全体でどの年代がよくアルコールを消費し、どういったお酒が飲まれているのかを見ていきましょう。
どの年代がアルコールを消費している?
では日本ではどの年代の方が最もアルコールを消費しているのでしょうか?
飲酒習慣のある者は男女と共に30歳代から大幅に増加。
70歳以上からは減少する傾向にあります。
つまり人口構成の変化がアルコール消費に与える影響は大きいと考えられます。
30歳代から身体に大きな変化が出やすい中でアルコール消費量も大幅に増加すると、
何らかの病気の一歩に近づくことになります。
労働力人口である多くの30歳代が
アルコール多飲によって健康が損なわれてしまうと、
家計や経済も傾くことも可能性として考えられます。
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日本でよく飲まれているお酒の種類は?
日本人の飲酒動向調査によると、
1位 ビール61.2%
2位 日本酒35.5%
3位 ワイン32.5%
となっています。
参考日本人の飲酒動向調査
飲み会などで真っ先に頼むビールが圧倒的人気ですね。
そんなビールの原材料には、
農薬、遺伝子組み換えの可能性もありますので、ご紹介していきますね。
ビールの原材料は何を使っている?
食事の最初の1杯目で始まることが多いビール。
ビールの原材料はみなさんもご存知のように、
・麦芽
・ホップ
・水
・米やコーンスターチ
・糖類
などで作られています。
この中で麦芽やホップには農薬の使用、コーンスターチには遺伝子組み換えの可能性があります。
大きな瓶1本のビールを作るのに、
・大麦約100g
・ホップの乾燥花約1g
・水約3~4L
が必要とされるそうです。
大麦には、
マラソン(有機リン・有機硫黄系殺虫剤)2ppm
ピペロニルブトキシド(殺虫剤用共力剤あるいは防虫剤)24ppm
といった農薬の残留基準値が定められています。
参考:農薬工業会
ホップ栽培では、べと病やうどんこ病に対して科学合成農薬を用いられているところがあるそうです。
べと病:葉に斑点や淡褐色、葉裏にはカビなどが生え、晴天が続くと葉は乾燥し雨が続くとベトベトになる病
うどんこ病:葉が白い粉で多いかぶさる病。光合成阻害や栄養吸収阻害により花が咲かないことや果実が肥大しないなどの状態
参考:住友化学園芸
ビール1本だけでいろんなものが含まれていますね。
ついついもう1本と手をのばすたびに、
残留農薬が含まれている麦芽や、遺伝子組み換えである可能性の高いコーンスターチを体内にどんどん入れていく行為。
普通のビールから、クラフトビールへ。
オーガニック思考のクラフトビール
今では『クラフトビール』といった、「その他のアルコール飲料」が増加傾向にあります。
日本ビアジャーナリスト協会では、クラフトビールを以下のように定義しています。
クラフトビール(もしくはクラフトビールの醸造所)とは
・小規模であること
・独立していること
・伝統的であること
の3つの条件を満たしているということとなっている。
まずはじめの「小規模」の条件は年間生産量が600万バレル(約70万キロリットル)までとされている。
ただし、これも2011年1月までは200万バレルまでとされていたことを思えば、今後も変更される可能性はある。(なお、この変更はボストンビール・ブルワリーが200万バレルを超える見込みになったためにおこなわれたものである。)
続く「独立」はクラフトビールメーカー以外の酒造メーカーに所有されたりコントロールされていないということが条件である。
そして「伝統的」に関しては、麦芽100%のビールを主力商品としているか、その大半が麦芽100%のビールであることとされている。ただし、味わいの特徴を強めるためにその他の原料を使っている場合は麦芽100%にこだわる必要はない。
もっとも、この定義はアメリカにおけるものであり、これをそっくりそのまま日本に転用することは難しい。
まず、「小規模」の件は日米では生産量の桁が大きく違う。
「独立」に関して言えば、日本の場合は日本酒メーカーや観光会社が母体となっているクラフトビールがあるので、そこが定義の境界線になると範囲が狭くなってしまい、そぐわない。
「伝統」並びに「麦芽100%」の概念も発泡酒や第3のビールという酒税法の違いが有るか無いかという点で違ってくる。
引用:日本ビアジャーナリスト協会
簡単に言えば、醸造所が小規模で独立していてなおかつ伝統的である、
という3つの条件がそろえばクラフトビールと呼びますが、
実際に今後は日本での事情に合わせて考える必要がありそうです。
クラフトビールの中には自然派思考向けのものがある
普通のビールと内容が異なるかといえば、あまり変わらないと個人的には思っています。
ただ、小規模なので以下のようにこだわりをもった商品も中にはあります。
よなよなビール:有機栽培のモルトとホップを100%使用しているものも
銀河高原ビール:活きたビール酵母入り。天然水で仕込み、小麦麦芽を用いてビール酵母は濾過していない自然思考のもの
ビールを飲むなら、安心・安全でクオリティの高いものを選んでいきたいですね。
とはいっても、飲みすぎるのはよくありません。
適度な量が大切です。
徐々に量も減らしていけるように、
・休肝日を設ける
・飲む量を少しずつ減らしていく
・断酒に挑戦する
などもおすすめです。
マクロビオティックの視点から見た、
毎日のお酒がやめられない原因とお酒の減らし方
マクロビオティックでは、お酒は極陰性の飲み物です。
なぜそんな極陰性のお酒を毎日飲む傾向にあるのでしょうか?
身体が陽性に傾いているので、陰性のお酒を飲むことで中庸にもっていこうとする働きです。
それでは、なぜ陽性に傾くのでしょうか?
以下の理由が考えられます。
・何らかのストレスで心や身体が硬く引き締まっている状態
・味付けの濃いものを食べすぎている状態
・肉や卵の食べすぎ
・火が入りすぎているものを過度に食べすぎている
・オーブン料理のものが多い
・会社で締め切りにいつも追われて缶詰状態
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お酒を飲みすぎないように、陽性に偏らない生活を心がけよう!
陽性に偏らないために、ぜひ以下のような食生活を心がけてみてください。
・自然にふれる
・味付けを少し和らげて香味野菜や香辛料を取り入れてみる
・調理方法を変えて、重ね煮やウォーターソテーなどにして甘みを引き出す
・昆布や干し椎茸などの出汁を使う
・火が入りすぎている料理を減らしてみる
・蒸した調理を取り入れてみる
・オーブン料理をへらす
そうすれは、たまに休肝日を設けたり、飲む量を少しずつ減らすことも難しくなくなってくるはずです。
それまでハードルが高いと感じていた断酒にも挑戦しやすくなるかもしれません。
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