お酒の時は○○を食べると酔いにくい!?お酒に含まれる「毒」の正体とお酒にまつわる病など|今更聞けないヘルシー女性が気になるお酒のアレコレ。
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皆さんは、最近いつお酒を飲みましたか?
健康意識の高い読者さんであれば、飲む頻度は少ないかもしれませんが、
たまに羽を伸ばしたい時や、付き合いでやむをえず飲まざるをえない時もあると思います。
そんな時、お酒を飲んでいてこんなことを感じませんか?
「数年前はこのお酒の量で頭痛なんかしなかったのに・・・」
「昔の肝臓はどこへいったの・・」
実は、年齢を重ねるとともに、お酒の分解速度が遅くなったり、体内の水分量が減ったりするため
お酒との付き合い方を変えることが必要になってきます。
私の友人はまだ28歳ですが、それでもお酒に弱くなったことを嘆いています。
つまり、まだ気にしなくてもいいと思う年代でも、
お酒が身体に与える影響をきちんと理解した上で付き合うことが重要になってきます。
本記事では、数年前と同じようにお酒を楽しめなくなったことを少しでも感じた方に向けて
身体の中で起きている異変について詳しく解説し、正しい付き合い方をご紹介します。
具体的には、
・お酒に含まれる「毒」の正体
・年齢を重ねると共に弱くなるのはなぜか?
・お酒と病気
・正しい付き合い方
の順に重要なことだけをご紹介します。
お酒が「毒」になるのはなぜか?
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そもそも、お酒を飲むことの何が悪くて、健康に被害を及ぼすかをご存知でしょうか?
お酒を習慣的に飲むことは、病気や肥満リスクを高めることは自明で、
お酒を正当化することは、もう喫煙と同じく難しくなってきています。
少量のお酒は身体に良いとされる研究結果もありますが、
まずは、お酒が身体に与える「毒」の正体をきちんと知り、その上でどう向き合うかを考えていきませんか。
お酒の「毒」の正体
お酒の成分エタノールが肝臓に運ばれた際に、アルコール脱水素酵素によって、アセトアルデヒドになります。
このアセトアルデヒドが、毒の正体で、身体にとって有害なんです。
憎しきアセトアルデヒドが身体に与える影響について、
成増厚生病院東京アルコール医療総合センターの垣渕洋一先生が、
著書「最高の飲み方」で明らかにしています。
アセトアルデヒドの作用で、顔などの毛細血管が拡張されることで顔や身体が赤くなります。
さらに、アセトアルデヒドは交感神経の刺激作用がとても強力です。
これにより脈拍が上がり、その結果として血圧が上がり、
冷や汗が出る、筋肉が緊張するなどの症状が引き起こされるのです。
アセトアルデヒドの毒性によって、肝臓での分解に負担がかかり、
頭痛や二日酔いを引き起こしているのですね。
また日本人は、このアセトアルデヒドを分解する酵素の力が民族的に弱く、
比べて、欧米人はこの力が強いのでお酒に強いとされているのです。
女性と男性でお酒の強さは違う
女性と男性で体格の違いがあるため、一般的に男性よりも身体の小さい女性は、肝臓が小さく、
その分アルコールを分解する代謝速度も少ないという結果が出ています。
また女性は男性に比べると、血液循環量が少ないとされており、
血中アルコール濃度が高くなる分、体内にアルコールが残る時間が長く、
その分アルコールの酔いが身体に残りやすいのです。
人によって個人差はありますが、そもそもの身体の性質上、
女性はアルコールを受け入れる量が少ない傾向があるということを理解しておきましょう。
飲み会の席でも男性と同じようなスピードで同じ量を飲もうとするのは危険かもしれません。
年齢を重ねると共にお酒に弱くなるのはなぜか?
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では、年齢を重ねると、お酒に弱くなってしまうのは、どうしてでしょうか?
「単純に歳をとったから・・・」とごまかして見てみぬふりをするのはどうか辞めましょう。
人の身体の仕組み上、弱くなってしまうにはきちんと理由がありました。
年齢を重ねると共に弱くなる理由は大きく2つあります。
お酒の分解速度が遅くなる
歳を重ねることによって、長年働き続けてくれいている肝臓の働きが落ちるため、それによって、お酒を分解するスピードも遅くなるのです。飲酒を習慣的に続けている人にとってはその分肝臓を働かせているため、お酒が弱くなったと感じるのも30代、40代で感じることがあるかもしれません。
体内の水分量が減る
人間の体内の水分比率は、年齢と共に下がっていくとされています。環境省が発表している熱中症環境保全マニュアルによると、
赤ちゃんの頃の水分比率は80%であるのに対して、
成人になると60%、高齢者になると50%にも低下します。
これによって何が起こるか。
お酒を体内で溶かす対象の量が減ることにより、アルコール血中濃度が高くなるのです。
ただここで、お水をがぶ飲みすればいいと考える方もいるかもしれませんが、
これは返って血中のナトリウム濃度を必要以上に薄めることになり、
低ナトリウム血症を引き起こすことになるので危険です。
歳を重ねることによって、体内の水分量が減ることを、
外からの水分補給で補おうとすることは難しいのですね。
上記2つの理由によって、歳を重ねると共にお酒に弱くなっていきます。
お酒と病気
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ここまでで、お酒の「毒」の部分を改めてご理解できたでしょうか。
飲酒は、身体に自ら毒を注入している行為と言っても過言ではありません。
それを続けた結果、私たちの身体にどんな結末が待っているのでしょうか。
飲酒がリスクを引き上げる病気をいくつか見ていきましょう。
大腸がんのリスク
大腸がんは、ミドル世代以上であれば一度は気にしたことがある方も多いのではないでしょうか。国立がん研究センターの発表によると、
驚くべきことに、女性のがん死亡原因の1位は大腸がんであるというデータが出ています。
また同センターでは、大腸がんのリスクを高める原因が飲酒であることは確実としています。
その理由は、アセトアルデヒドの毒性です。
アセトアルデヒドには、発がん性があることが実験でも証明されているようです。
例えば、お酒を飲んですぐに顔が赤くなる人、
二日酔いがなかなか抜けない人は、
このアセトアルデヒドの毒性にさらされる時間がとても長く、
病気にかかるリスクも高まる危険性が高いので、飲み過ぎは避けた方がいいでしょう。
乳がんのリスク
著名人が乳がんの発症を発表したことから、女性の間で一気に危機意識が高まりましたよね。乳がんは、もはや珍しい病気ではなく、
誰もが定期的に乳がん検診に行っているのではないでしょうか。
昭和大学医学部の中村清吾さんによると、
お酒を飲む人と飲まない人に分けて症例対照研究をした結果、
どの研究でも、お酒を飲む人のほうが乳がんになるリスクが高まるという結果を出しています。
世界的に権威のあるがんの研究機関でも同様にその結果が出ています。
その理由は、アセトアルデヒドが持つ発がん性、
アルコール代謝に伴う酸化ストレス、性ホルモンレベルの増加などが原因になっているようです。
いかに、アセトアルデヒドの毒性が身体に悪影響を及ぼすかが分かりました。
人によって体質もありますし、
酒豪と呼ばれている方は、アセトアルデヒドを処理する肝臓の機能が高く、代謝機能が高いと言えます。
お酒との正しい付き合い方
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お酒のおつまみ
お酒と何を一緒に食べるかによって、アルコールの血中濃度を上げないことが可能になります。一番のおすすめするおつまみは“油”です。
油は食べ物の中で最も長く胃に滞在し、その時間は12時間!
そのため、お酒よりも先に“油”を摂取することで、次にお酒が入ってきたときに
胃の中の滞留時間を長くし、小腸へ送る時間を遅くすることができるのです。
結果として、酔いを遅くすることに繋がります。
“油”といっても、もちろんそのままではなく、
上質なオリーブオイルをかけた刺し身のカルパッチョやサラダなどがおすすめです。
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理想はワイン
ビールや、日本酒など他のお酒と比べて、糖質の少ない赤ワインがおすすめです。ワインをグラス2〜3杯程度と、上記のおつまみを取り入れれば、
適量なお酒で、上手にストレスを解消することができるのではないでしょうか。
翌日の過ごし方
お酒を飲んだ翌日は、フルーツや野菜のみで過ごすプチデトックスがおすすめです。肝臓の機能を休めることができるので、身体は他の活動にエネルギーを使うことができ、
基礎代謝も上がります。
お酒が身体に及ぼす害を理解して正しく付き合おう
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お酒の危険性と、程よい楽しみ方をご理解いただけたでしょうか。
「お酒は酔うためのものではなく、味わうもの」という有名な蔵元のお言葉にあるように、
悪酔いややけ酒ではなく、手間をかけて作られた良いお酒を
ゆっくりたしなむのは身体にとっても、メリットがあります。
正しい付き合い方を覚え、適量を楽しむようにしましょう。
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