東洋医学から見た、生前からできる子への最大の贈り物「腎精」を不足させる習慣と増やす食べ物・習慣とは。母となる前に知っておいてほしいこと。
父母になる前の習慣が
子供の生命力「腎精」を左右する
私事ですが、三人目の子供を出産しました。(ちなみに上の二人は二歳男の子の双子。三人目も男の子です!笑)
実は今回の妊娠では、(厳密にいうと妊娠前から)一回目の妊娠時にはなかった習慣をいくつか取り入れています。
そのおかげか、妊娠中から疲れにくく、つわりや出血も全くなく、元気に過ごすことができました。生まれてきた子供も、母乳の吸いつきや泣き声の大きさ、体重の増加などから見て
上の子供たちよりも「生命力」があるなと感じています。
東洋医学では、生命力のようなものを「腎精」と言って
父母からたくさんの腎精をもらった赤ちゃんは
元気で強い子供になると考えられています。
通常、腎精は年を重ねるにつれて消耗されていくものなのですが、
近年、ストレスや食生活の乱れから、若者の腎精が不足する「若腎虚」が増えてきていると言われています。
「若腎虚」であるということは妊娠力の低下を招くだけでなく、生まれてくる子供に十分に「腎精」を与えることができないということです。
不妊治療として、人工授精やタイミング療法などを取り入れている方は多いですが、
妊娠しずらいということは、「腎精」が不足しているからかもしれません。
妊娠できたとしても、母体が健康な状態でないと流産の可能性も高くなりますし、子供に十分に「腎精」を与えることができません。
不妊治療と同時に、お父さん、お母さんが体質改善をしていくことで、生まれてくる子供も元気で健やかになります。
なにより、子育ては体力勝負!!お父さん、お母さんが元気でいないことには頑張れませんからね。
若腎虚の原因
食生活の乱れ 甘味の摂りすぎ
若腎虚の原因は、ストレスや食生活、生活上の不摂生など様々です。
中でも、今の社会に多い食の乱れについては、やはり影響が大きいと考えられます。
ハムやウインナーなどの加工肉や、ラーメンやカレーなどのインスタント食品、安価なパン、ジュースなどに含まれる
食品添加物や、過剰な砂糖や人工甘味料、トランス脂肪酸。
これらを消化するためには、体内のビタミン、ミネラルが大量に消費されてしまい、身体には大きな負担がかかります。
身体のバランスが崩れる原因となり、結果的に腎虚を加速させてしまいます。
男子60人中58人が奇形精子だったという衝撃の発表も
以前、INYOUでも取り上げた内容ですが、
1998年の日本不妊学会、森本義晴先生の研究発表によると
不妊外来以外の健康な男性60人平均年齢21歳の精子の調査結果で
なんと60人のうち正常だったのはたったの2人だったということです。
どんな食生活をしているか調べてみたら、8割の人がカップ麺とハンバーガーを常食していました。
ハンバーガーの45%は脂肪です。
ダイオキシンは油に溶けるので、それが精巣に蓄積され、精子に異常が生まれたのだと考えられます。
ハンバーガーの45%は脂肪です。
ダイオキシンは油に溶けるので、それが精巣に蓄積され、精子に異常が生まれたのだと考えられます。
60人中、58人が奇形精子、食べ物がもたらす不妊のリスク
父母となる私たちが毎日食べる食事は、自分の身体だけではなく未来の子供の健康をも左右します。
「気にしてたらきりがない」
と言ってしまうのは簡単ですが、
自分の身体は自分だけのものではなく、
未来の子供の身体を作るのも、まぎれもなく自分自身だということなのです。
白砂糖や人工甘味料などによる「甘味」の過剰摂取が腎に与える影響
若腎虚の原因となる食の乱れの中でも
白砂糖や人工甘味料などの影響は大きいと考えられます。
東洋医学のベースの考えとなる五行論では「腎」と相克の関係にあるのは「脾」です。
そして「脾」を補う五味は「甘味」です。
甘味は「脾」を補い、摂りすぎると「腎」を痛めるということを表しています。
(*ここで言う甘味はカボチャやサツマイモなどの自然な形の甘みのことです。
精製された白砂糖や、人工的に作られた甘味料はやはり身体に負担が大きく、脾を補う働きは期待できません。
もちろん腎にもより大きな負担を与えると考えられます。)
白砂糖や人工甘味料による身体への影響はINYOUでも度々取り上げていますが、その影響力は大きいものです。
【砂糖などの甘味料が身体に及ぼす影響】
・腸内環境の悪化
⇒便秘、免疫力低下、アレルギー体質、肌荒れなどが起こりやすくなる
・骨、歯、血管のカルシウムが奪われる
⇒骨粗しょう症 ガン 肥満 心臓病になりやすくなる
・ビタミンB1が欠乏する
⇒鬱、貧血、頭痛、湿疹、脂肪肝など様々な症状を招く
・イライラしやすくなりキレやすくなる
・腸内環境の悪化
⇒便秘、免疫力低下、アレルギー体質、肌荒れなどが起こりやすくなる
・骨、歯、血管のカルシウムが奪われる
⇒骨粗しょう症 ガン 肥満 心臓病になりやすくなる
・ビタミンB1が欠乏する
⇒鬱、貧血、頭痛、湿疹、脂肪肝など様々な症状を招く
・イライラしやすくなりキレやすくなる
今回の妊娠時に取り入れた3つの習慣
冒頭でも触れましたが、今回の妊娠では一回目の妊娠時にはなかった習慣を取り入れています。前回の妊娠では、産後に体調を崩してしまったこともあって、自分の体力を取り戻すために取り入れた習慣でしたが、
「自分が健康でいることで生まれてくる子供も健康になる」という考えもベースとしてありました。
【今回の妊娠時に取り入れた習慣】
1、黒豆やナッツを毎日食べた
2、ケチャップやドレッシング、ポン酢などの調味料を手作りのものに切り替えた
3、朝のストレッチと深呼吸
腎を補う食材を取り入れる
腎精には、「先天の精」と「後天の精」とあり、
「先天の精」は両親から受け継ぐもの
「後天の精」は飲食で補うもの です。
腎精を補うためにはやはり毎日の食事で取り入れるしかありません。
【腎を補うおすすめの食材】
・ナッツ類
胡桃、クコの実、松の実、桑の実
・黒い食材
黒豆、黒ごま、黒米、黒キクラゲ、ワカメ・昆布など海藻類
・粘りけ、渋みのあるもの
もち米、山芋、牡蠣、蓮の実
・温性のもの
ニラ、生姜、シナモン、ラム肉、牛肉、鶏肉、海老
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> 商品の詳細はこちら私が気に入って毎日のように食べているのは黒豆です。
買ってきたら一袋全て茹でてしまって一週間ほどで食べきってしまいます。(個人的には塩茹でがおすすめ!)子供達も、豆ちょうだい~とねだってきます。
ちなみに腎は泌尿器系も司るため、トイレトレーニングをしている子供にも上記の食材はおすすめですよ。
他にも、「海藻入りのお味噌汁を毎日飲む」や
「おやつにナッツを食べる」など、
取り入れやすいことから始めてみてはいかがでしょう。
腎はアンチエイジングの臓器とも言われるほどですから、自分の美容のためにも取り入れると良い習慣です。
ケチャップやドレッシング、ポン酢などを
手作りのものに切り替える
せっかく自炊をしていても、調味料の見直しができていないと
知らず知らず、添加物やトランス脂肪酸、砂糖などを口にしてしまうということになってしまいますよね。
調味料の見直しって、実はかなり大きなポイントなんです。
天然塩や味噌、醤油や油などのベースとなる調味料を本物の、質の良いものに切り替えるということは大前提として大切なことですが、
ケチャップ、マヨネーズ、ドレッシング、麺つゆ、ポン酢などこういった市販の調味料は、砂糖やアミノ酸などの添加物やサラダ油などのトランス脂肪酸が含まれていることがほとんどです。
「これくらいは大した量じゃない」と思っていても、一度に使う量は少しでも一か月に一本くらい、なくなっていませんか?
私も、恥ずかしながら一回目の妊娠の時には、そういった調味料が冷蔵庫の中にたくさんあったんですが、今では全て手作りの物に切り替えました。
一気に切り替えたというよりかは、徐々に「あ、これ手作りできる!」と切り替えていった感じなのですが
そんなに大変なことじゃないです。
◎ケチャップは、トマト缶とすりおろした玉葱を煮詰めて塩と味噌で味を調えればできますし
◎麺つゆも、みりんと醤油を煮詰めて、出汁で割ればできます。
◎ポン酢も、みりんと醤油とお酢を火にかけて、昆布を入れておいておけばできてしまいます。
醤油とお酢を混ぜただけの物でも美味しいですしね。そう。調味料の手作りって実はけっこう簡単なんです。
もしまだ手作りをしたことがないのなら、挑戦してみて下さい。美味しくできたらもう買う必要、ありませんよね?
朝のストレッチと深呼吸
一回目の出産では、産後のイライラがひどかったので、気の巡りを良くしようと取り入れたのが、朝のストレッチと深呼吸です。
(東洋医学では、気が滞るとイライラしやすくなると考えられているんですね。)
イライラの対策として取り入れたストレッチと深呼吸でしたが、気持ちが良いのですっかり習慣になってしまいました。
朝のストレッチは、気の巡りを良くしてくれるだけでなく、血流を促進するため冷え対策としてもおすすめです。
また、ストレッチをしている間は、腹式呼吸にするというのもポイント。
東洋医学では、実は呼吸は「肺」だけでなく「腎」も関わっていると考えられていて
「肺は呼気を主り、腎は吸気を主る」
とされているんですね。呼吸は肺が行っていますが、吸う機能をサポートしているのは「腎」です。腹式呼吸を行い、ゆっくりと息を吸い込むことは=「腎を鍛えること」に繋がるということなんです。
私は、鼻歌を歌いながらストレッチをするようにしていますが、鼻歌を歌う時は鼻呼吸になるので自然と腹式呼吸になりますよ。
最近は子供と一緒に「ぞうさんの歌」を鼻歌で歌いながらストレッチをしています。笑
私たちの身体は未来の子供たちへ繋がっているから
今回の妊娠では、こういった習慣を取り入れたこともあってか、妊娠中から産後まで本当に元気に過ごすことができました。
入院中から、助産師さんや先生からも、「松永さん産後なのに本当に元気だねー」と驚かれたほど。
自分自身が元気なだけでなく、子供も上の子たちと比べ母乳の吸いつき、体重の増加、泣き声の大きさ、首の座り具合などを見ても、強い子だなと感じています。
こんなことなら、一回目の妊娠前からもっと勉強して気を付けていればよかった、と後悔もあったりします。
これから父母になる方、予定はないけれどいつかは子供が欲しいと思っている方
そんな方々が少しでも、自分の身体が未来の子供に繋がっているということに気が付いてくれればいいなと思います。
皆様のより健康でより楽しい毎日のお役に立てます様に。
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