「我が子は大丈夫」と言えますか?なぜ子供たちはキレるのか。穏やかな性格に育て、前頭葉を育むための家庭環境を作る方法。
突然ですが以下の数字を見て、何の件数かわかりますか?
平成17年には2018件
平成20年には5996件
平成24年には7542件
平成26年には10605件
これは、小学生による、暴力事件の件数の数字です。
文部科学省の調査で
小学生による暴力件数が、ここ7年で3倍にも増加しているということが発表されました。
少子化に伴い子供たちの数は減っているのに、
こんなにも暴力件数が増えてきているという結果には驚くばかりです。
テレビのニュースでも、恐ろしい事件の犯人が、まだ10代の子供であったりと
なぜこんな子供のうちに?
と悲しくなってしまうような報道を度々目にします。
よく耳にする「キレる」という言葉。
感情のブレーキがきかずに、本人でも自分の行動をコントロールすることができなくなってしまう。
本人にとっても本来望んではいない形でしょう。
昔はこんな風じゃなかった・今の子供は何を考えているのか分からない
と他人事のように話す方もいますが
こういった事件が増え続けるのは何故なんでしょうか。
何かがおかしい
ということは多くの人が感じているはず。
我が子は大丈夫
あなたはそう言い切れますか?
私たち大人ができることはなんでしょう?
感情のコントロールに欠かせない前頭葉の発達
感情のコントロールを司る器官
そもそも、この感情のコントロールって
私たちはどこでしているんでしょうか。
本能で生きる動物とは違う
人間だけが持つ理性や道徳心。
これらは、
やる気や意思、判断力や集中力、コミュニケーション能力などを司っている
「前頭葉」によって行われている
と言われています。
キレる=感情のコントロールができない
このことは前頭葉の発達が未熟である
ということなんですね。
前頭葉が不活性な
「そわそわ・きょろきょろ型」の子供の増加
埼玉大学教育学部准教授の野井真吾氏が20年以上にわたり子供たちの前頭葉の働きについて調べた結果
小学校1年生で40年程前までは
1~2割程度だった
前頭葉が不活性な
「そわそわ・きょろきょろ型」の子供たちが
2007~08年の調査では
5割前後にまでのぼったということです。
「そわそわ・きょろきょろ型」の特徴
物事に集中するのに必要な「興奮」の強さ
気持ちを抑えるのに必要な「抑制」の強さ
どちらも未発達であるために
いつも落ち着きがなく、そわそわ・きょろきょろとしている。
物事に集中するのに必要な「興奮」の強さ
気持ちを抑えるのに必要な「抑制」の強さ
どちらも未発達であるために
いつも落ち着きがなく、そわそわ・きょろきょろとしている。
こういった子供たちが増えてきていると言うことは、
やはり前頭葉の発達が未熟な
「感情のコントロールが苦手」な子供たちが増えてきているということが考えられます。
「興奮」より「抑制」が優位な
良い子タイプの子供の出現
また、40年程前までは一人も観測されなかった
「抑制型」に分類される子供たちが
2007~08年の調査では、小学生のどの学年にも
一割前後ずつ観測できるようになったということです。
「抑制型」の特徴
物事に集中するのに必要な「興奮」と比べて
気持ちを抑えるのに必要な「抑制」が優位なタイプ。
大人しく良い子と見られがちな一方
自分の気持ちを上手に表現することを苦手とする。
物事に集中するのに必要な「興奮」と比べて
気持ちを抑えるのに必要な「抑制」が優位なタイプ。
大人しく良い子と見られがちな一方
自分の気持ちを上手に表現することを苦手とする。
40年程前までは一人も観測されなかった
自分の気持ちを上手に表現するのが苦手な
「良い子」=「抑制の強い子供」
野井氏はこういった抑制型の子供の「抑制」が何かの拍子に外れてしまったら
押さえられていた「興奮」が一気に表に出てまい
「キレる」ということがあるのではないか
と懸念しています。
私たちが家庭でできる
前頭葉を育む環境作り
では、このような結果になってしまった理由は一体なんなのでしょうか?
野井氏は
前頭葉機能の育ちのために必要なことは
子供が興奮をむき出しにして、ワクワク・ドキドキできる生活環境にあるのでは
と指摘しています。
ワクワク・ドキドキを体験すれば
「集中に必要な興奮」が次第に強くなっていき
それに見合う
「気持ちを抑える抑制」もだんだん備わっていくということです。
9年前からワクドキタイムとして
朝、自由に思いっきり体を動かす取り組みを取り入れている藤野北小学校では
始める前は前頭葉の働きが不活発な
「そわそわ・きょろきょろ型」の子供が48.9%を占めていたのが
5年後には20.8%と大きく減少したという結果が出ています。
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> 商品の詳細はこちらワクワク・ドキドキを家庭に取り入れる
遊び方がわからない子供たち。
この藤野北小学校のような
ワクワク・ドキドキするような体験を
ご家庭でも取り入れてみませんか。
朝10分だけでも良いので
親も一緒になって鬼ごっこをしたりただひたすらに全力で走ったりボールで遊んだりと
積極的に子どもが自発的に楽しめるように促してみてください。
今の子供は「さあ、自由に遊べ」と言われても、遊び方が分からず戸惑う子が多いとも言われています。
自発的に遊ぶ経験が昔と比べ少ないことから
遊び方が分からないのではないかと予想できます。
幼稚園や小学校など同学年の子供たちが多い環境だと
みんなと一緒になってはしゃぐことができますが
ご家庭で実践する場合は大人も一緒になって遊ぶことが大切です。
我が家の場合ですが、
不思議なもので思いっきり遊んだあとは、スッキリするのか
子供たちも素直に言うことを聞いてくれるようになりました。
朝は起きて、まずテレビを見せている間に朝食を作って食べさせるという流れだったものを
まず起きたら一緒になって遊んでから朝食
というように変えただけなのですが、
驚くことに今まで30分以上かけてだらだらと朝食を食べていたのが自分でもりもりと食べてくれるようになったのです。
ちゃんと座って食べなさいとイライラしていた時間がなくなったのは、
私にとっては本当に嬉しい効果でした。
仕事や家事で忙しい毎日かとは思いますが
ほんの少しだけ家事を置いておいて、
子供たちが思いっきり楽しんで遊べる時間を一緒に過ごしてみませんか。
そうすることで、
子供たちの前頭葉が発達するということはもちろん、
お母さんが
「あー、なんで全然言うこと聞いてくれないの!」
ということが少なくなるかもしれません。
前頭葉を育むための食事とは?
前頭葉をはぐくむ家庭環境に加え食事についても見直してみましょう。
また以下の記事でもお伝えしましたが、脳の発達を左右させる要素には食べ物も大きく関係してきます。
子どもの脳は3歳までに8割が完成!頭の良い子を作るための健脳食材リストを作成しました。
検索 健脳 子どもの脳は12歳までに100%完成。お子さんの脳を発達させるための12歳までに心掛けたい「健脳 生活習慣」。
中でも前頭葉を育むことに貢献してくれるおすすめな食材は以下の2つです。
無農薬のブルーベリー
ポリフェノールが多く含まれるブルーベリーをはじめとしたベリー類には抗酸化物質が豊富で、お子様には積極的に食べさせてあげたいフルーツの一つです。
大豆製品(発酵食品がおすすすめ)
脳を作るたんぱく質が豊富な食材といえば大豆。
ただし、選ぶのであれば、発酵食品の大豆がおすすめだといえます。
大豆に含まれるレシチンが「記憶力、学習能力を高める」というデータの他に
「キレる子供」を防ぐためにも有効というデータもあります。
また大豆と一言で言っても、未発酵大豆ではなく大豆ヨーグルトや納豆などの発酵食品がおすすめ。
おわりに
「わがままな子どもが増えた」
「今の子どもは我慢ができない」
そんな大人たちの声をよく聞きます。
確かにその通りかもしれません。
ですが、そうなってしまったのは何故でしょう。
公園に行けば、子供用の遊具が全くないところも多くあります。それどころか
「ボール遊び禁止」や「大声禁止」の貼り紙があるところも少なくありません。
これらは、近隣からの苦情が理由となっています。
昔子供たちの遊び場として定番だった
空き地や原っぱなどがほとんどなくなってしまった今
子供が子供らしく遊べる場所がどんどん減ってきている。
ということは間違いのない事実です。
今回ご紹介したようなワクワク・ドキドキを体験できる生活。
今必要とされているのは、
子供が子供らしく無邪気に自由に思いっきり遊べる
そんな環境なのかもしれません。
そんな環境の中で子供たちは少しずつ前頭葉機能を発達させ、
感情のコントロールを学んでいくのではないでしょうか。
皆様のより健康でより楽しい毎日のお役にたてますように。
お子さんの脳の発展を願って・・
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効能は数百種にもわたるといわれる奇跡の植物です。
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お子様に食べさせるのは、白米ではなく栄養成分の詰まった玄米がおすすめ。
玄米が食べられないお子様には玄米スープもおすすめですよ。
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